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Gidon Nynes Vaz (tp) [G (trumpet)]

* GIDON NUNES VAZ SEXTET / CARRY IT ON !

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gidon nunes vaz(tp), jasper van damme(as), casper van wijk(ts),
floris kappeyne(p), tijs klaassen(b), jean-clair de ruwe(ds)
2017/Tritone/

1 Night Train Nostalgia (G.Nunes Vaz)
2 Carry It On ! (G.Nunes Vaz)
3 On A Clear Day (Lerner/Lane)
4 Fifth Image (G.Nunes Vaz)
5 Honeybee's Lament (G.Nunes Vaz)
6 Renkon (G.Nunes Vaz)
7 Steeplechase (C.Parker)

ギドン・ヌネス・ヴァズは初見、オランダの若手トランぺッターです。
全7曲は自身のオリジナル5曲にその他2曲の構成です。
特に「On A Clear Day 」は大好きな曲なので迷わず手が伸びました。

第一印象は「爽やかなジャズ」でした。
分厚い3管編成ながらスマートで爽やかなハード・バップ・ジャズが詰まっていました。
それぞれのソロには粘っこいところがあっても全体的にはヌネス・バズの清冽色に染まっています。
それは取りも直さず彼の才能の高さを示すものです。
先述の「On A Clear Day 」はトランペットのワン・ホーンで演奏されていました。
これには参ってしまいました。
テンポが素晴らしくてとても20代半ばの演奏とは思えません。

この心地良さは何だろうか?と考えてみた。
ヌネス・バズのアイドルはケニー・ドーハムらしい・・・なるほどと納得しました。
彼のワン・ホーン・アルバムが聴いてみたいです。

なおジャケットのカッコ良いイラストは藤岡宇央(ふじおかたかお)氏です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Harry Verbeke (ts) [H (sax)]

* HARRY VERBEKE & ROB AGERBEEK QUARTET / GIBRALTAR

image530.jpg

harry verbeke(ts),
rob agerbeek(p), herbie lewis(b), billy higgins(ds)
1979/Timeless/

1 Gibraltar
2 It Could Happen To You
3 Laura
4 Holy Land
5 No Problem.
6 Soul Sister
7 Stardust
8 No Me Esqueca (Recorda Me)

ジャズ仲間のNさんが名盤だと絶賛していたアルバムです。
それならというので入手してみました。
結果は「素晴らしかった」です。

タイムレスはオランダのレーベルですね。
私は1970~80年代にかけて仕事と子育てに忙しく、ほとんどジャズを聴かない時期がありました。
いわば空白の時間です。
そんな時にタイムレスが発足しているのでほんの数枚のLPを持っているだけです。

今作はオランダのハリー・バーヴェク(ts)とロブ・アフルベーク(p)にアメリカのハービー・ルイス(b)とビリー・ヒギンス(ds)の組み合わせです。
フレディ・ハバード(tp)の(1)、シダー・ウォルトン(p)の(4)、デューク・ジョーダン(p)の(5)、ホレス・シルバー(p)の(6)、ジョー・ヘンダーソン(ts)の(8)などのモダン・ジャズの名曲とスタンダードのバラード3曲の構成で選曲も申し分ありません。

特にヴァーベクの自由自在に展開するテナー・プレイに注目しました。
本当に上手いです。
そのテクニシャンぶりと激しく艶やかな音色には驚いてしまいました。
テナー・サックス本来の魅力に溢れています。
どれも良いけれど私的ベストには(5)「No Problem.」を上げたいと思います。
この曲でのバックの3人がまた素晴らしくてアフルベーク~ルイス~ヒギンスの演奏にも痺れました。
確かにオランダ・ジャズの最高峰が聴けました。
まさに名盤と呼ぶにふさわしい作品です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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