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Kate McGarry (vo) [K (vocal)]

* KATE McGARRY / THE SUBJECT TONIGHT IS LOVE

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kate mcgarry(vo), keith ganz(g,b), gary versace(p,key,org)
2017/Binxtown/

1 Prologue: The Subject Tonight Is Love (Ganz/Hafiz/Ladinsky)
2 Secret Love (Fain/Webster)
3 Mr.Sparkle / What A Defference A Day Made (Ganz//Grever/Adams)
4 Gone With The Wind (Magidson/Wrubel)
5 Fair Weather (Golson/Dorham)
6 Playing Palhaco (Gismonti/Lawry)
7 Losing Strategy #4 (Mcgarry)
8 My Funny Valentine (Rodgers/Hart)
9 Climb Down / Whisky You're The Devil (Mcgarry//Trad)
10 She Always Will / River (Cardenas/Mcgarry//Ganz)
11 Indian Summer (Herbert/Dubin)
12 Epilogue: All You Need Is Love (ennon/Mccartney)

ケイト・マクギャリーは初見、アメリカ出身のベテラン・ヴォーカリストのようですが知らなかったです。
第61回グラミー賞「最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム」最終ノミネート作品とあったので手が伸びました。
透明感のあるアコースティックなサウンドで私は「フォーク・ジャズ」との印象を持ちました。
フォーク・ソング+ジャズならすぐにジョニ・ミッチェル(vo,g)の名前が浮かぶけどそれよりはだいぶ軽い感じです。

全12曲はオリジナル5曲とその他7曲の構成です。
夫君のギタリストのキース・ガンズとピアノ&オルガンのゲイリー・ヴァーサスのみのシンプルな編成です。
やわらかく、やさしく、ふわりと歌っている感じで心地良い風に吹かれているような気がします。
・・・そうか・・・「風に吹かれて」となるとやはりジョーン・バエズ(vo,g)なんだろうね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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Roma Trio (grp) [R (group)]

* ROMA TRIO / LOVE IS A MENY-SPLENDORED THINGS

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luca mannutza(p), gianluca renzi(b), nicola angelucci(ds)
2007/Venus/

1 Love Is A Many-Splendored Thing
2 If I Should Lose You
3 Whisper Not
4 Airegin
5 On Green Dolphin Street
6 I Love You, Porgy
7 Tea For Two
8 Claudia's Nightmare
9 Message In A Bottle
10 Everything I Love

ローマ・トリオの初アルバム・・・物語を感じさせる印象的なジャケットです。
解説によるとフランチェスコ・カフィーソ盤で共演していたドラマーの二コラ・アンジェルッチからの話だったようです。
ルカ・マヌッツア(p)は「ハイ・ファイブ」でジャンルカ・レンツィ(b)はジョヴァンニ・ミラバッシ・トリオで知られています。
「慕情」はいい映画でしたね、香港を舞台にした恋愛ものでサミー・フェインの音楽も素晴らしかった。
主演はジェニファー・ジョーンズとウィリアム・ホールデンでアカデミー賞を取りました。

日本制作盤にはある一定のパターンがありますね。
まずスタンダード中心に選曲してこれをどう料理するかに一番こだわります。
馴染みあるメロディのスタンダードには安心感と安定感がある。
多分、日本のジャズ・ファンがこれを一番求めているからだと思います。

さて今作ですが全10曲はアンジェルッチのオリジナル1曲とその他スタンダード9曲の構成です。
ここの魅力は変拍子にありました。
曲の中で自在に拍子が変わるのでスタンダードに新たな息吹が生まれています。
それぞれの力量も確かで三位一体の演奏が聴きどころになりました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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SK4 [S (group)]

* SK4 / SK4 BLUES

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佐藤洋祐(as)、菊池太光(p)、楠井五月(b)、山田玲(ds)
2018/Body & Soul/

1 SK4 Blues (S.Kusui)
2 Three Little Word (B.Kalmer/E.Heyman)
3 Body And Soul (F.Eyton/E.Heyman/R.Sour)
4 Koinu No Waltz (F.Chopin)
5 I'll Be Seeing You (S.Fain/I.Kahal)
6 Night And Day (C.Poter)
7 Giant Steps (J.Coltrane)

今作は3月に見た「故・辛島文雄・トリビュート・ライブ」の会場で入手しました。
ライブには菊池太光(p)さんと楠井五月(b)さんが参加していました。
南青山の老舗ライブハウスの「ボディ・アンド・ソウル」が製作発売しているものです。
「SK4」の名前はボディのオーナーの関京子氏の頭文字だそうです。
名前が名前だけに悪かろうはずがありませんね。
メンバーで知らなかったのは佐藤洋祐(as)さんだけだったです。
菊池さん、楠井さん、山田玲(ds)さんは何度もライブ・ハウス見ています。
いずれもその実力には定評がある注目度が高いプレイヤー達です。
というわけでここで一番気になったのは佐藤さんで「どんな演奏を聴かせてくれるのか?」

全7曲はオリジナル1曲、クラシック1曲、スタンダード5曲の構成です。
佐藤さんのアルト・サックスは実に鮮やか、物凄いテクニシャンで変幻自在に展開します。
低音から高音までスムーズに音が出てきてまったくストレスを感じさせません。
驚異的な上手さ・・・これほど達者なアルト奏者はそうはいないのではないかな。
4人に感じるのは圧倒的なスピード感です。
たとえバラードであっても内に秘めた疾走感を感じるのが最大の魅力だと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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Chris Byars (ts) [C (sax)]

* CHRIS BYARS SEXTET / A HUNDRED YEARS FROM TODAY

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chris byars(ts), john mosca(tb), zaid nasser(as),
stefano doglioni(bcl), ari roland(b), phil stewart(ds)
2019/SteepleChase/

1 Intention
2 A Hundred Years From Today (V.Young)
3 San Juan Hill
4 Money Can't Buy
5 All The Things Are Redd
6 Lovelace
7 Elevated Tracks
8 Flight
9 Incognito
10 Mountain Top

クリス・バイアーズ(ts)は初見、バス・クラリネット入りのピアノレス・セクステットです。
この組み合わせの面白さに惹かれて手が伸びました。
初めて聴いた時にショックを受けてしまいました。
郷愁を誘う中々にユニークなサウンドが飛び出してきたからです。

重厚なアンサンブルで洗練されたハーモニーを聴かせてくれました。
温故知新・・・現在では珍しいスタイルですが原点はニューオリンズ・ジャズにあります。
以前だいぶ前になるけど、80年代のウィントン・マルサリス(tp)の新伝承派の流れを汲んでいます。
この作品が気に入ったのでさかのぼって同系統のアルバムを2枚聴いてみました。
1枚は8人編成の「フレディ・レッド作品集」でもう1枚は6人編成の「デューク・ジョーダン作品集」です。
特にフレディ・レッドは地味なピアニストですがその作曲能力には秀でたものがあります。
そんなフレディに陽を当てたことからもクリス・バイアーズの非凡さがうかがえました。

全10曲は1曲を除いて自身のオリジナルで占められています。
やはりオリジナル中心の今作の方が前述の2作に比べて数段完成度は高かったです。
やりたいことをやりたいようにやる・・・自身の創作意欲が十分に発揮されたのではないかと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



* CHRIS BYARS SEXTET / THE MUSIC OF DUKE JORDAN

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chris byars(as), stefano doglioni(bcl), john mosca(tb),
pasquale grasso(g), ari roland(b), stefan schatz(ds),
yaala ballin(vo)(4,7), janita byars(cl)(10), mine sadrazam(p)(10)
2014/SteepleChase/

1 Jordanish
2 Undecided Lady
3 There's A Star For You
4 If I Did - Would You ?
5 The Bullet (Shinkansen)
6 Gabrielle's Wish
7 Lesson In Love
8 Paula
9 Glad I Met Pat
10 Sultry Eve
11 Table Chess

先週、このクリス・バイアーズ(sax)を聴いて良かったのでさかのぼって聴いています。
こちらはセクステットによるデューク・ジョーダン(p)作品集です。
バス・クラリネットとトロンボーンの低音楽器2本の組み合わせが珍しいと思います。
バッキングの底辺には重低音が響き、それにアルト・サックスの音が絡まる。
ここでも新鮮で面白いサウンドが聴けました。
めったに聴けないフレディ・レッドやデューク・ジョーダンの曲に陽を当てる。
凝った選曲やアレンジの妙を感じることが出来ます。
クリス・バイアーズには非凡なセンスがあります。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



* CHRIS BYARS OCTET / MUSIC FOREVER

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chris byars(ts), scott wendholt(tp), john mosca(tb),
zaid nasser(as), mark lopeman(bs),
sacha perry(p), ari roland(b), stefan schatz(ds)
2012/SteepleChase/

1 Somewhere / Music Forever
2 Minor Interlude.
3 Time To Smile
4 Just A Ballad For My Baby
5 Emily Reno
6 Old Spice
7 The Thespian

先週、このクリス・バイアーズ(sax)を聴いて良かったのでさかのぼって聴いています。
今作はオクテット(8重奏団)編成のフレディ・レッド(p)作品集です。
フレディ・レッドも久々に聴く名前だけど現在もまだ健在らしいです。
フレディはピアニスト、作曲家としても知られていてジャッキー・マクリーン(as)とのコンビが有名かな。
美しいハーモニーには定評があって(3)「Time To Smile」を聴いた途端に記憶がよみがえってきました。
5管によるアンサンブルと分厚いハーモニーが聴きどころになる作品です。
私はとても新鮮な感じがしました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Massimo Farao (p) [M (piano)]

* MASSIMO FARAO TRIO / AUTUMN LEAVES

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massimo farao(p), aldo zunino(b), marco tolotti(ds)
2014/Venus/

1 Corcovado
2 Esate.
3 To Each His Own
4 Chanson De Maxence
5 Someday My Prince Will Come
6 No Problem
7 Cheek To Cheek
8 Alone Together
9 Autumn Leaves
10 I Thought About You

マッシモ・ファラオはイタリア出身でヴィーナス・レーベルの看板ピアニストの一人ですね。
スイング感に溢れ、美しく切れの良い音色の持ち主、実に安定感があるピアニストです。
スタンダードの表現力は出色ではないかと思います。
聴き慣れたスタンダードに新しい息吹を加えて、メロディを大切にストレートに弾いています。
弾き過ぎないのが最大の魅力かな・・・聴いていてとても気持がいいです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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Diego Garbin (tp) [D (trumpet)]

* DIEGO GARBIN QUINTET / REFUGIO

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diego garbin(tp,fgh), do de carvalho(ts,fl),
salomao soares(p), jackson silva(b), paulo almeida(ds)
2018/Blaxtream/

1 Revoar
2 Refugio
3 Tonin Da Jose
4 Rebuscando
5 Morro Da Urca
6 Pro Mala
7 Popzera
8 Bossa Nonna
9 De Ultima Hora

ディエゴ・ガービン(tp)は初見、先週に引き続いて最近のラテン・ジャズ・サウンズを聴きました。
トランペット&テナー・サックスのフロント2管にピアノ・トリオのクインテット編成です。
この組み合わせはジャズ王道なので聴いてみたいと思いました。

全9曲は全て自身のオリジナルで占められていました。
音が出た途端、まず感じたのは「上手いなぁ~」です。
トランペットの音色が実にクリアでまったく濁りが感じられなかった。
テナー・サックスしかり、ピアノもしかり、余りに洗練された演奏なので驚いてしまいました。
まとまり良く調和が取れている・・・曲想豊かなアレンジとアンサンブルが素晴らしいです。
ギターレスのコンテンポラリーなラテン・ジャズ・グループとはこんなに凄いのか。
ブラジルの若手クインテットの実力に圧倒された一枚です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Abelita Mateus (p,vo) [A (piano)]

* ABELITA MATEUS QUARTET & QUINTET / MIXED FEELINGS

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abelita mateus(p,vo),
romero lubambo(g), peter slavov(b), alex kautz(ds),
matt marantz(ts), phillip gillette(ds,per)
2018/Vivenda/

1 Mixed Feeling (A.Mateus)
2 Vamo N'Eca (A.Mateus)
3 A Llha (Djavan)
4 Valquiria (A.Mateus)
5 Paizinbo (A.Mateus)
6 Bonita (R.Gilbert/A.C.Jobim)
7 Patience (A.Mateus)
8 Ligia (A.C.Jobim)

アベリタ・マティウス(p,vo)は初見、流し目に惹かれてしまった。
ブラジル出身でニューヨークで活躍するピアニスト&ヴォーカリストだそうです。
現代のラテン・サウンドが如何なるものか?・・・その一端を聴くことが出来ました。

全8曲は自身のオリジナル5曲にその他3曲の構成です。
歌は(6)「Bonita」の1曲だけなのでちょっと物足りなく感じました。
その歌声はストレートで爽やかでクリアです。
ここではホメロ・ルバンボのギターが素晴らしくて、現代のラテン・サウンドには欠かせない人材です。
アベリタ・マティウスはピアニストとしてもクリアなのでこの清潔感が持ち味だと思います。
トリオで演奏されるジョビンの美しい(8)「Ligia」を聴いたらその才能に疑いがなくなります。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Mary Stalling (vo) [M (vocal)]

* MARY STALLINGS / FEELIN' GOOD

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mary stalling(vo),
bruce barth(p), peter Washington(b), kenny washington(ds),
steve nelson(vib)(2,3,4,9), freddie hendrix(tp)(7), ray mantilla(per)(7,9)
2015/HighNote/

1 Close Your Eyes (B.Petkere)
2 Girl Talk (N.Hefti/B.Troup)
3 Li'l Darling (N.Hefti)
4 I Want To Talk About You (B.Eckstine)
5 Feeling Good (L.Bricusse/A.Newley)
6 Reflections (T.Monk)
7 Night In Tunisia (J.Gillespie/F.Pararelli/J.Hendricks)
8 Monk's Dream (T.Monk)
9 Afro Blue (R.Santamaria)
10 You Send Me (S,Cooke)
11 Yesterdays (O.Harbach/J.Kern)

先日聴いたマリー・ストーリングスが気になったのでもう一枚買ってみました。
前回はバックがエリック・リード(p)でデュオかトリオだったです。
今回はブルース・バース(p)・トリオにスティーヴ・ネルソン(vib)などが加わっています。
ジャズ度が高く本格的なジャズ・ヴォーカルが聴けました。

全11曲はスタンダード中心ですがブラック系の歌が多くなりました。
選曲が良くてストーリングスのソウル&ディープな歌声が聴きどころになります。
表題曲のニーナ・シモンでヒットした(5)「Feeling Good」、サム・クックの(10)「You Send Me」など。
モンクの(6)「Reflections」や(8)「Monk's Dream」、ラテンの(9)「Afro Blue」も相当に濃いですね。
(11)「Yesterdays」はビリー・ホリディ(vo)の影を感じた。
ストーリングスは水を得た魚のように歌い込んでいるので本来この辺が得意だと思いました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



* MARY STALLING / DON'T LOOK BACK

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mary stalling(vo), eric reed(p,arr),
reuben rogers(b)(except 3,9,10,11), carl allen(ds)(except 3,9,10,11)
2012/HighNote/

1 When Light Are Low (B.Carter/S.Williams)
2 The Way You Love Me (K.L.Dunham/R.Kellaway)
3 Night Mist Blues (A.Jamal)
4 Goodbye Medley:
Every Time We Say Goodbye (C.Poter)
Goodbye (G.Jenkins)
5 Is That...? This Love (E.Reed/J.Luckett)
6 Don't Look Back (K.L.Dunham/J.Mandel)
7 Love Me Or Leave Me (W.Donaldson/G.Kahn)
8 Don't Misunderstand (G.Parks)
9 Key Largo (B.Carter/K.Suessdorf/L.Worth)
10 Soul Eyes (M.Waldron)
11 Mary's Blues (E.Reed)
12 People Time (Forever Mine) (B.Carter/D.Pearl)

マリー・ストーリングスは初見です。
購入のキッカケはエリック・リード(p)の名前が見えたからです。
エリック・リードはウィントン・マルサリス(tp)派のピアニストで才人の一人です。
そのエリックがどんなヴォーカルのバッキングをするのか?
またエリックがバックを務めるマリー・ストーリングスとはどんな歌手なのか?
・・・興味ありました。

全12曲はエリックのオリジナルが2曲とその他10曲の構成です。
曲目を見て見るとベニー・カーター(as)、ロジャー・ケラウェイ(p)、アーマッド・ジャマル(p)、コール・ポーター、ジョニー・マンデル、マル・ウォルドロン(p)など凝った選曲になっています。
マリー・ストーリングスはオーソドックスなジャズ・ヴォーカリストです。
伸びやかで艶のある歌声の持ち主でソウルフルでディープ&ダークな味わいもあります。
歌はもちろん上手くてバラードが聴きどころ・・・エリックとのコンビネーションも抜群でした。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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