SSブログ

Erene Terakubo (as) [E (sax)]

* ERENA TERAKUBO QUARTET & QUINTET / NEW YORK ATTITUDE

image727.jpg

erena terakubo(as),
kenny barron(p), ron carter(b), lee peterson(ds),
dominick farinacci(tp,flh)(4,7,9)
2011/Blue In Green/

1 New York Attitude
2 One For You
3 Star Eyes
4 Oriental Forksong
5 That's The Truth
6 Invitation
7 This Here
8 Fascination
9 Del Sasser
10 Body And Soul

私には一人気になっている女性アルト・サックス奏者がいました。
それがこの寺久保エレナさんです。
寺久保さんは1992年生まれ、札幌出身、バークリー音楽院に奨学金を得て入学した逸材です。
巷での評判が高く2010年の18歳でのデビュー作以来現在まで6枚のアルバムを出しています。
彼女が敬愛する渡辺貞夫(as)さんやフリー系の山下洋輔(p)さんも一押し。
なぜそれほどの期待と人気を集めているかはこの作品を聴けば一目瞭然です。

今作は2枚目のリーダー・アルバムで彼女が19歳になろうかという時の作品です。
ニューヨーク録音でケニー・バロン(p)、ロン・カーター(b)、リー・ピーターソン(ds)のメンバーも凄い。
加えて私の収集対象でもあるドミニック・ファリナッチ(tp)が3曲にゲスト参加しています。
全10曲は自身のオリジナル2曲とその他8曲の構成です。
渡辺貞夫さん、ケニー・バロン、ウエイン・ショーター、ボビー・ティモンズ等が選曲されています。
まず一発目の音を聴いただけで衝撃が走りました。
心に鋭く突き抜けてくる音・・・これが十代の女性の音なんてとても信じられない・・・天才か。
溌溂として斬新、素晴らしい、私はまるで若き日の渡辺貞夫さんを聴いているような感じがしました。
貞夫さんの(2)「One For You」は是非聴いてもらいたいですね。
デビューからほぼ10年が経ち現在の新しい作品ではどう変化しているのか、気になっています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

nice!(0)  コメント(0) 

James Suggs (tp) [J (trumpet)]

* JAMES SUGGS QUINTET / YOU'RE GONNA HEAR FROM ME

image1322.jpg

james suggs(tp), houston person(ts),
lafayette harris(p), peter washington(b), lewis nash(ds)
2018/J-Jams/

1 When I Grow Too Old To Dream (S.Romberg/O.Hammerstein)
2 Laura (D.Raksin/J.Mercer)
3 The Night We Called It A Day (M.Dennis/T.Adair)
4 But Oh, What Love (J.Suggs)
5 Be My Love (S.Cahn/N.Brodazky)
6 Detour Ahead (L.Carter/J.Frigo/H.Ellis)
7 My Baby Kinda Sweet (J.Suggs)
8 The Ripple (J.Suggs)
9 It Shouldn't Happen To A Dream (E.K.Ellington/J.Hodges/D.George)
10 Blame It On My Youth (O.Levant/E.Heyman)
11 Rachel's Blues (H.Person)
12 You're Gonna Hear From Me (A.Previn/D.Previn)

ジェームス・サッグス(tp)は初見、ジャケットの佇まいに引かれて手が伸びました。
サッグスは16歳でプロ入り、新グレン・ミラーや新トミー・ドーシーのビック・バンド畑出身。
その後アルゼンチンのブエノスアイレスに渡り現地でプレイ、8年後にアメリカに戻ったとあります。
聴き始めて間もなく「近年こういうトランぺッターは聴いたことがないなぁ~」と思いました。
雰囲気はスイングとモダンの中間派系・・・サッチモ~ロイ・エルドリッチ~ルビー・ブラフの流れか。
音色は抜けが良く爽やかで伸びやかに、端正でクリアな響きを持っています。

全12曲は自身のオリジナル3曲、パーソン1曲とその他8曲の構成です。
ここに御大ヒューストン・パーソン(ts)やルイス・ナッシュ(ds)が共演していたのも安心感を誘いました。
安定感抜群のピーター・ワシントン(b)、ラファイエット・ハリス(p)は珍しいけどパーソンの新譜でも見ました。
プロデューサーがヒューストン・パーソンなのでメンバーはパーソン好みで集められたのかもしれませんね。
やさしくてやわらかなサッグスの音楽性によく合っている人選になっています。
どこまでもメロディアスで尖がったところがなく、なんかホッとするアルバムに仕上がっています。
何となくですがここにギターが1本欲しいような気がしました。
表題曲のアンドレ・プレヴィン(p)の(12)「You've Gonna Hear From Me」はトランペットのソロです。
サッグスの実力に疑いはありません。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。