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Anna Kolchina (vo) [A (vocal)]

* ANNA KOLCHINA / WILD IS THE WIND

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anna kolchina(vo),
john di martino(p), peter washington(b), willie jones(ds)
2018/Venus/

1 Wild Is The Wind (D.Tiomkin/N.Washington)
2 So In Love (C.Porter)
3 Do You Something To Me (C.porter)
4 Don't Worry 'bout Me (R.Bloom/T.Koehler)
5 You Won't Forget Me (K.Goell/F.Spielman)
6 Don't Look Back (K.Dunham/J.Mandel)
7 Exactly Like You (J.McHugh/D.Fields)
8 I Never Told You (J.Mandel/A.Hamilton)
9 With A Song In My Heart (R.Rodgers/L.Hart)
10 It Never Was You (K.Weill/M.Anderson)
11 A Fine Romance (J.Kern/D.Fields)
12 You Can Have Him (I Berlin)
13 Day By Day (A.Stordahl/P.Weston/S.Cahn)
14 A Sinner Kissed An Angel (L.Shayne/M.David)

先週のアレキサンドラ・シャキナ(vo)に続いてアンナ・コルチナ(vo)を入手しました。
ヴィーナス盤ではアナスタシア・リュトヴァ(vo)を含むロシア出身の歌姫3人を聴いたことになります。
シャキナがしっとりとした深く沈み込む歌声が特徴ならコルチナは耳元で囁くような歌い方が特徴です。
ハスキーなコルチナはロマンティックな演奏に定評があるジョン・ディ・マルティーノ・トリオがよく合います。
シャキナとコルチナの二人の聴き比べは面白かったです。
ベストはやはり表題曲になった「Wild Is The Wind」(邦題:野生の息吹)になるでしょうか。
ピーター・ワシントンのベース1本で歌われる「You Won't Forget Me」も良かったです。
有名スタンダードの「Day By Day」も聴きどころになりました。
今作でのコール・ポーター作品は「So In Love」と「Do You Something To Me」の2曲、ロジャース&ハートの「With A Song In My Heart」はボサノバのアレンジで歌われていました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)



* ANNA KOLCHINA / STREET OF DREAMS

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anna kolchina(vo),
Massimo farao(p), aldo zunino(b), marco tolotti(ds)
2014/Venus/

1 Street Of Dreams (A.M.Lewis/V.Young)
2 Just One Of Those Things (C.Porter)
3 I Remember Clifford (J.Hendricks/B.Golson)
4 Imagine My Frustration (D.Ellington/B.Strayhorn/G.Wilson)
5 The Good Life (S.Distel/J.Reardon)
6 Easy Living (L.Robin/R.Rainger)
7 Don't Fence Me In (C.Porter)
8 I Didn't Know About You (B.Russell/D.Ellington)
9 As Long As I Live (T.Koehler/H.Arlen)
10 Strollin' (J.Hendricks/H.Silver)
11 Can't Help Loving Dat Man (O.Hammerstein/J.Kern)
12 I Hear Music (F.Leosser/B.Lane)

アンナ・コルチナ(vo)ももう1枚聴いてみたいと思いました。
今作がデビュー盤でイタリアのマッシモ・ファラオ・トリオがバックを務めています。
前回聴いた「Wild Is The Wind」はジョン・ディ・マルティーノ・トリオがバックでした。
前回も良かったけれど聴き比べてみると今作の方がやや優ったかと思います。
デビュー作ということでコルチナが持つ音楽性が紹介されることになりました。
表題曲の「Street Of Dreams」では深みのあるブルージーな歌声を聴かせてくれています。
声も良く出ているし表現力も豊かでコルチナは歌が上手いと思います。
3や10の幅広い選曲も凝っているし、キッチリとしたピアノ・トリオのジャズ度も高かったです。
「Just One Of Those Things」はコール・ポーターではベスト5に入る好きな曲です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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Alexandra Shakina (vo) [A (vocal)]

* ALEXANDRA SHAKINA / MOOD INDIGO

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alexandra shakina(vo),
massimo farao(p), nicola barbon(b), gianni cazzola(ds)
2020/Venus/

1 Estate (J.E.Siegel/B.Martino)
2 I Could Have Told You (C.Sigman/J.V.Heusen)
3 Isn't It Romantic ? (L.Hart/R.Rodgers)
4 Let's Face The Music And Dance (I.Berlin)
5 Love You Madly (L.Henderson/D.Ellington)
6 Mood Indigo (I.Mills/D.Ellington)
7 Only Trust Your Heart (S.Cahn/B.Carter)
8 A Sleepin Bee (T.Capote/H.Arlen)
9 Take Love Easy (J.Latouche/D.Ellington)
10 You Are The Top (C.Porter)
11 Comes Love (L.Brown/S.H.Steps)
12 I'm A Fool To Want You (F.Sinatra)
13 I Thought About You (J.mercer/J.V.heusen)

ロシア出身のアレキサンドラ・シャキナ(vo)は初見です。
ヴィーナス盤ではアンナ・コルチナ、アナスタシア・リュトヴァとロシア歌姫3人が売り出し中です。
特にこのシャキナには声そのものに魅力を感じました。
しっとりとした深く沈み込む声をしています・・・こういうのを好みの声、タイプの声って言うんでしょうね。
もちろん歌手には色んな声の持ち主がいるけれどこれほど声そのものが気になる人は珍しいです。
全13曲のスタンダード作品集です。
表題曲に「Mood Indigo」とあるようにデューク・エリントンが3曲なのでエリントン主体なのは間違いありません。
ただ購入のきっかけは現在マイ・ブームのコール・ポーターとロジャース&ハートの曲が入っていたことです。
今では珍しくなったポーターの「You Are The Top」とロジャース&ハートの「Isn't It Romantic ?」です。
シャキナには魅力的な声と共に独特の感性があるように思います。
それが個性的で面白く、普通の歌い方とはちょっと違う解釈が新鮮でした。
前述の「Isn't It Romantic ?」ではエラ・フィッツジェラルドが決定的ですがここではスロー・テンポで展開します。
マッシモ・ファラオ・トリオの好演もあって雰囲気十分、中々いい感じのジャズ・ヴォーカルが聴けました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)



* ALEXANDRA SHAKINA / ALL THE WAY

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alexandra shakina(vo),
massimo farao(p), aldo zunino(b), ruben bellavia(ds)
2018/Venus/

1 All The Way (J.Van.Heusen)
2 Let Me Love You (H.Bart)
3 Get Out Of Town (C.Porter)
4 Dedicated To You (Cahn,Chaplin,Zaret)
5 I Concentrate On You (C.Porter)
6 Weaver Of Dreams (V.Young)
7 I'm Just Lucky So And So (D.Ellington)
8 That Old Black Magic (H.Arlen)
9 Come Fly With Me (J.Van.Heusen)
10 Where Or When (R.Rodgers)

ロシア出身のアレキサンドラ・シャキナ(vo)を聴くのは2枚目になります。
シャキナの深く沈み込む歌声が魅力的だったのでもう1枚聴いてみたいと思いました。
前回はデューク・エリントンだったけど今回はジミー・ヴァン・ヒューゼンがテーマでした。
「All The Way」と「Come Fly With Me」
表題曲を含むこの2曲は共にフランク・シナトラの大ヒット曲として知られています。
注目のコール・ポーターは「Get Out Of Town」と「I Concentrate On You」、リチャード・ロジャースは「Where Or When」が入っていました。
独特のノリを持つ深みのある歌声はじんわりと心に響いてきます。
この歌の捉え方は素晴らしいんじゃないかと思います。
ちなみに2枚のジャケットの雰囲気が違うので別人かと思ったけど声と歌い方は同じでした。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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Anita O'day (vo) [A (vocal)]

* ANITA O'DAY / TRAV'LIN' LIGHT

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anita o'day(vo),
johnny mandel orchestra, russ garcia orchestra,
ben webster(ts), frank rosolino(tb), jimmy rowles(p),
barney kessel(g), mel lewis(ds), etc
1960-61Rec/Essential Jazz Classics(2012)/

1 Trav'lin Light
2 The Moon Looks Down And Laughs
3 Don't Explain
4 Remember
5 Some Other Spring
6 What A Little Moonlight Can Do
7 Miss Brown To You
8 Got Bress The Child
9 If The Moon Turns Green
10 I Hear Music
11 Lover, Come Back To Me
12 Crazy He Calls Me
13 That Old Feeling
14 Angels Eyes
15 The Thrill Is Gone
16 Detour Ahead
17 Yesterdays
18 Waiter, Make Mine Blues
19 Whatever Happed To You
20 When Sunny Gets Blues
21 Stells By Starlight
22 Mad About The Boy
23 A Blues Serenade
24 Goodbye

先週のクリス・コナー同様にアニタ・オディ(vo)を聴くのも超久し振り、半世紀振りです。
当時の定番だった「ジス・イズ・アニタ」と「アニタ・シングス・ザ・モスト」の2枚を聴いただけ。
ずっとインスト専門だったのでしょうがないけど。
こんないいアルバムがあったなんて全然知りませんでした。

今作は「Trav'lin' Light」と「Waiter,Make Mine Blues」をカップリングしたものです。
「Trav'lin' Light」はビリー・ホリディの名唱で知られていてライブに行くと今でもよく歌われます。
つまり1-12までの前者はビリー・ホリディのトリビュート作品だったという位置付けです。
もう1枚もバラードが中心でアニタのしっとりとした歌声に焦点を当てたアルバムになっています。
元々アニタは抜群のスイング感と突っ込み鋭い歌唱力と楽器顔負けのスキャット技術を持っていました。
こういう作品は珍しいんじゃないかな。
改めてアニタ・オデイとクリス・コナーは白人女性ジャス・ヴォーカリストの最高峰だと思いました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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Alicia Olatuja (vo) [A (vocal)]

* ALICIA OLATUJA / INTUITION : Song From The Minds Of Woman

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alicia olatuja(vo),
sullivan fortner(p,org), david rosenthal(g), ben williams(b), ulysses owens jr(ds),
dayna stephens(ts)(1,2,3,4,5,8,11), jeremy pelt(tp)(2,4,6), etienne charles(tp)(3,7),
jon cowherd(p)(8,11), billy childs(p)(1), tommy pancy(ts)(7), merkus howell(as)(7),
2018/Resilience/

1 So Good So Right (B.Russell)
2 No Ordinary Love (S Adu)
3 Give Me One Reason (T.Chapman)
4 People Make The World Go Round (L.Greed)
5 Cherokee Louise (J.Mitchell)
6 Hide And Seek (I.Heap)
7 Gracias A La Vida (V.Parra)
8 Just Wait (A.Olatuja)
9 Child Of The Moon (N.Phillips)
10 Under The Moon And Over The Sky (A.Bofill)
11 Transform (M.Pease)
12 Oriana (J.Bradley)
13 This Woman's Work (K.Bush)

アリシア・オラトゥーヤ(vo)は初見です。
ふくよかなジャケットからはゴスペル系のジャズ・ヴォーカルをイメージしました。
クラシックの声楽を本格的に勉強したようで圧倒的な声量の持ち主です。
高音から低音まで抜群の安定感で歌は滅茶苦茶に上手いです。
聴いていて思い出したのはパティ・オースティン(vo)のフュージョン系ヴォーカリストでした。
久々に聞くアンジェラ・ボフィル(vo)の名前も作曲者に出てきました。
今作は自身のオリジナル1曲を含めて全て女性の手になるもので、その狙いも面白いです。
構成もアレンジも素晴しく、実力者が揃うバックのメンバーにもまったく遜色はありません。
これだけキッチリと丁寧に歌い込める歌手は少ないので完成度は高いと思います。
近年、若手でこれほどのヴォーカリストは珍しいんじゃないかな。
素質は十分に感じるので今後の活躍に期待したいです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Anastasia Lyutova (vo) [A (vocal)]

* ANASTASIA LYUTOVA & THE BAND / SOME LIKE IT JAZZ

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anastasia lyutova(vo),
sergey baulin(ts), alexey podymkin(p), vladimir koltsov-krutov(b),
alexey bekker(ds), roman sokolov(fl)(4)
2019/Venus/

1 Some Like It Hot (M.Malneck/I.A.L.Diamond)
2 It Ain't Necessarily So (G.Gershwin/I.Gershwin)
3 Out Of The Past (B.Golson/J.Hendricks)
4 AFlower Is A Lovesome Thing (B.Strayhorn)
5 Fascination Rhythm (G.Gershwin/I.Gershwin)
6 Love You Madly (D.Ellington)
7 Harlem Nocturne (E.Hagen/M.Torme)
8 I Concentrate On You (C.Porter)
9 Satin Doll (D.Ellington/B.Strayhorn)
10 Lush Life (B.Strayhorn)
11 I Can't Believe That You7re In Love With Me (J.Mchugh/C.Gaskill)
12 Sunny (B.Hebb)
13 Why Don't You Do Right (J.Mccoy)

アナスタシア・リュトヴァ(vo)は初見、ロシア出身の25歳、期待のヴォーカリストのようです。
今レーベルのロシア出身の歌手としてはアンナ・コルチナ、アレキサンドラ・シャキナに続く3人目になるかな。
コルチナとシャナキは聴いたことがあるけどアルバムは持っていません。
英語圏以外の国の人が歌うジャズ・ヴォーカルはどうしてもジャズっぽく歌いたくなる傾向にあります。
お手本がビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン、カーメン・マクレー、アニタ・オデイなど、
男ならナット・キング・コール、フランク・シナトラ、メル・トーメ、チェット・ベイカー、ジョン・ヘンドリックスなど。
しょうがないけどここを如何に抑えて自然にストレートに歌えるかにかかっていると思います。
自分らしく普通に歌えればいいんだけどこの案配がすごく難しいです。
ここのアナスタシア・リュトヴァの場合は案外ストレートに歌えているんじゃないかな。
実力者が揃うバック・ミュージシャンの好演が大きいと思う。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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Alyssa Allgood (vo) [A (vocal)]

* ALYSSA ALLGOOD / EXACTLY LIKE YOU

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alyssa allgood(vo),
dan chase(org), kyle asche(g), greg artry(ds)
2018/Cellar Live/

1 Exactly Like You (J.McHugh/D.Fields)
2 Hocus Pocus (L.Morgan)
3 Rock With You (R.I.Temerton/D.Meyers)
4 Ask Me Now (T.Monk)
5 By My Side (A.Allgood/D.Chase)
6 The More I See You (H.Warren/M.Gordon)
7 If It's Magic (S.Wonder)
8 Alone Together (H.Dietz/A.Schwartz)
9 Waltzy (A.Allgood/D.Chase)
10 Darn That Dream (J.Van. Heusen/E.Delange)
11 Yardbird Suite (C.Parker)

アリッサ・オールグッド(vo)は初見、シカゴを中心にして活動していたらしいです。
今作が気になったのはバックがオルガン・トリオということでした。
それもオルガン、ギター、ドラムスとなれば正統派のオルガン・トリオです。
アリッサの本格デビューは24歳、2016年の「Out Of The Blue」(jerujazz/2016)とのこと。
本作は2枚目で26歳の時ということになりますね。

全11曲は自身のオリジナル2曲とその他9曲の構成です。
リー・モーガン(tp)、セロニアス・モンク(p)、チャーリー・パーカー(as)などのジャズ曲と スティービー・ワンダーのポップスやシブいスタンダードが選曲されていてバランスがいいです。
声質は明るくて爽やか、軽さは若さゆえだと思うけど達者なスキャットを含めた歌はとても上手です。
アーシーでグルービーなオルガン・トリオとの組み合わせはちょうどいい塩梅になっています。
しつこくもなくスマートでもない感じかな。
表題曲の(1)「Exactly Like You」を聴いたらこの年でこの表現力には驚かされると思います。
私はモンクの(4)「Ask Me Now」とスタンダードの(6)「The More I See You」に注目しました。
まだ20代半ばということを考えるとこれからの精進を期待したい逸材です。
ちょっと気になるプレイヤーとしてギターの「Kyle Asche」を上げておきます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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Andrea Motis (vo,tp) [A (vocal)]

* ANDREA MOTIS / DO OUTRO LADO DO AZUL

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andrea motis(vo,tp,ss),
josep traver(g), ignasi terraza(p), joan chamorro(b), esteve pi(ds),
sergio krakowsky(pandeiro,vo), fernando del papa(cavaquinho,vo)
gabriel amargant(cl,ts), etc
2019/Verve/

1 Antonico (I.Silva)
2 Sombra De La (S.Krakowski/A.Motis)
3 Brisa (S.Krakowski/A.Motis)
4 Sense Pressa (A.Motis)
5 Mediterranco (J.M.Serrat)
6 Filho De Oxum (R.Ferreira)
7 Pra Que Discutir ComMadame (H.Barbosa/J.D.Almeida)
8 Danca Da Solidao (P.D.Viola)
9 Saudades Da Guanabara (A.Blanc/P.C.Pinheiro)
10 Choro De Baile (S.Krakowski)
11 Record De Nit (A.Motis/J.M.Aquque)
12 Samba De Um Minuto (R.Maranhao,R.Sa)
13 Baiao De Quatro Toques (L.Tatit,Z.M.Wisnik)
14 Jo Vinc (I.Terraza/A.Motis)

スペイン出身のアンドリア・モティス(vo,tp)には注目しています。
前作の「ANDREA MOTIS / EMOTIONAL DANCE」(2017)はお気に入りでした。
実際、スペインでも大人気のようでライブはどこも大盛況のようです。
最大の魅力は若くて初々しい歌声でしょうね。
音楽が大好きで歌ったり演奏したりすることが楽しくてしょうがないという思いが伝わってきます。
まだまだ線は細いけどトランペットの腕前も年々上がってくるのは間違いありません。

全14曲(内1曲はボーナス・トラック)は自作の4曲とその他10曲の構成です。
今作は全てラテン・リズムに挑戦したものになっています。
パンデイロやカヴァキーニョといったラテン楽器が入っているのが特徴です。
ひと味違う本格的なサンバのリズムが楽しめると思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)



* ANDREA MOTIS / EMOTIONAL DANCE

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andrea motis(vo,tp)
joan chamorro(b,ts,fl,vo), ignasi terraza(p), josep traver(g,vo),
esteve pi(ds), scott robinson(bs), joel frahm(ts), perico sambeat(as),
gil goldstein(accordion), warren wolf(vib,marimba), cafe da silva(per)
2017/Impulse/

1 He's Funny That Way (R.A.Whiting/C.N.Daniels)
2 I Didn't Tell Them Why (A.Motis)
3 Matilda (P.Sambeat/C.Alberola)
4 Chega De Saudade (A,C.Jobim)
5 If You Give Them More Than You Can (A.Motis)
6 Never Will I Marry (F.Loesser)
7 Emotional Dance (A.Motis)
8 You'd Be So Nice To Come Home To (C.Porter)
9 La Gavina (F.Sires)
10 Baby Girl (E.Jefferson)
11 Save The Orangutan (A.Motis)
12 I Remember You (V.Scherzinger/J.Mercer)
13 Senor Blues (H.Silver)
14 Louisiana O Els Camps De Coto (E.Amics)

スペイン出身のアンドリア・モティス(vo,tp)は初見です。
実は彼女の今作はずっと気になっていました。
先日紹介したマルチ・プレイヤーのジョアン・チャモロがプロデュースしています。
1曲目の「He's Funny That Way」を聴いてグッときてしまいました。
たまらなく声がいい、リズムがいい、バックがいい。
ここはメンバーも超豪華で驚きです。
イグナス・テラーザ(p)、スコット・ロビンソン(bs)、ジョエル・フラーム(ts)、ぺリコ・サンビエト(as)、ギル・ゴールドステイン(accod)、ウォーレン・ウルフ(vib)などが参加しています。

全14曲は自身のオリジナル4曲とその他10曲の構成です。
聴くほどに、「いいですねぇ~」・・・。
失礼ながらまだ若い(録音時21歳)と思っていたのでそれほど期待はしていなかった。
ジャケットを見ても少し線が細い気がするし、でもね、予想外に衝撃的なヴォーカルでした。
なぜなら私はそこにチェット・ベイカーの影を感じてしまったからです。
そうかチェットは女性ヴォーカリストにも影響を与えているのか。
モティスはトランぺッターでもあるので当たり前といえば当たり前だけど。
ということでモティスの可愛らしく初々しい歌声に私は魅了されてしまいました。

ちょっと調べてみたらモティスは2017年と2019年の2回来日公演していた。
ホントに日本のジャズ・ファンは目ざといと思いますよ。
特に今年の4月の公演を見逃したのは痛かった・・・次回には必ず行きたいと思っている。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)



* ANDREA MOTIS & JOAN CHAMORRO QUINTET / LIVE AT JAMBOREE
featuring Scott Hamilton

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andrea motis(vo,tp,as), joan chamorro(b),
josep traver(g), ignasi terraza(p), esteve pi(ds),
scott hamilton(ts)
2013/Swit Records/

1 Exactly Like You (McHugh/Fields)
2 Meditacao (Jobim/Mendonca)
3 I Fall In Love Too Easily (Cahn/Styne)
4 Sun Showers (Freed/Brown)
5 Someday My Prince Will Come (Churchill/Morey)
6 Moody's Mood For Love (Fields/jefferson/McHugh)
7 Chega De Saudade (Jobim/Demoraes)
8 Summertime (Gershwin/Heyward)
9 Lullaby Of Birdland (Shearing/Weiss)
10 Corcovado (Jobim)
11 All Too Soon (Ellington/Sigman)
12 My Baby Just Cares For Me (Donaldson/Kahn)

スペイン出身のアンドリア・モティス(vo,tp)を聴くのは3枚目になります。
この時モティスは17歳で師匠のジョアン・チャモロ(b)との双頭名義になっています。
ゲストにスコット・ハミルトン(ts)を迎えたとなれば安心感、安定感は万全です。

全12曲はスタンダード9曲にジョビンのボサノバ3曲のバランスの良い構成です。
CDプラスDVDというのも嬉しかった、DVDにも全曲入っていました。
ここではDVDの方が断然良かったと思います。
なぜならモティスを見守るベテラン勢の穏やかで優し気な表情が良かったからです。
当然ですね、モティスは若くて初々しくて、とても可愛いです。
一生懸命に歌い演奏している姿を見れば誰でもが応援したくなるでしょうね。
モティスの歌ったり演奏するのが大好きで楽しくてしょうがない気持が伝わってきます。
楽器については危うくてまだまだこれからだけど歌えることが大きいと思っています。
歌の表情や雰囲気はとてもいいです。
トランペットだけでなく(11)で披露しているアルト・サックスも歌うように吹いている。
つたないけれどつい「頑張れ、頑張れ」と応援してしまう。
メンバーがまたスペインを代表する名手の集まりで落ち着いた大人の雰囲気を持っています。
特に天才肌のイグナシ・テレーザ(p)とスイング感抜群のジョセフ・トラバー(g)に注目しました。
貫禄十分のハミルトンのテナー・プレイも堪能出来ました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)


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Alina Engibaryan (vo) [A (vocal)]

* ALINA ENGIBARYAN / DRIVING DOWN THE ROAD

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alina engibaryan(vo),
alex sipiagin(tp), seamus blake(ts), sergej avanesov(ss)(6,10),
misha tsiganov(p), boris kozlov(b), donald edwards(ds),
jd walter(vo)(2)
2016/N.C Music/

1 Driving Down The Road (M.Tsiganov/A.Engibaryan)
2 Love Song (A.Engibaryan/J.Walter)
3 Make Sure You're Sure (S.Wonder)
4 Hope And Despair (M.Tsiganov/A.Engibaryan)
5 Creepin' (S.Wonder)
6 Snova (P.Metheny/A.Engibaryan)
7 Sound Advice (J.Bergonzi/A.Engibaryan)
8 Another Rainy Day (M.Tsiganov/A.Engibaryan)
9 All Or Nothing At All (A.Altman/J.Lawrence)

「Alina Engibaryan(vo)」は初見、「アリーナ・エンギバーヤン」と読めばいいのかな。
ロシア出身の若手ジャズ・ヴォーカリストです。
ジャズ友でヴォーカル通のTさんが「ジャズ度が高いヴォーカル盤」として紹介してくれました。

いいですね、この人は・・・久々にガツンときた女性ジャズ・ヴォーカリストです。
声質はちょっとかすれたハスキー・ボイスだけど生々しさを感じさせないのが特徴かな。
アレックス・シピアギン(tp)をはじめロシア出身の強力プレイヤーが脇を固めています。
加えて注目のシーマス・ブレイク(ts)やドナルド・エドワーズ(ds)まで参加しています。

全9曲は自身のオリジナル1曲とその他8曲の構成ですが5曲は自身が作詞しています。
エンギバーヤンはシンガー・ソングライターの一面も持っているようですね。
それはスティービー・ワンダーが2曲含まれていることに繋がっているかも。
パット・メセニー(g)はともかくジェリー・バーゴンジ(ts)の曲は珍しいと思います。
ただ1曲のスタンダードの(9)「All Or Nothing At All」のバックにはキーボードが起用されました。
1曲目の「Driving Down The Road」のドライブ感とノリにグイと引き込まれることは確実です。
2曲目の自作曲「Love Song」は男性ヴォーカリストとのデュオです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Astrud Gilberto (vo) [A (vocal)]

*ASTRUD GILBERTO / WITH STANLEY TURRENTINE

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Astrud Gilberto(vo), Stanley Turrentine(ts),
Deodato(arr,elp), Ron Carter(b), Airto Moreira(ds,per)
Hubert Laws(fl), Toots Thielemans(hca),
Gene Bertoncini(g), Sam T. Brown(g), Bob Mann(g), Sivuca(g)
Russell George(b), George Marge(fl), Jerome Richardson(fl), etc
1971/CTI/

1 Wanting Things
2 Brazilian Tapestry
3 To A Flame
4 Solo El Fin
5 Zazueira
6 Ponteio
7 Traveling Light
8 Vera Cruz
9 Historia De Amor
10 Where There's A Heartsche
11 Just Be You
12 The Puppy Song
13 Polytechnical High

アストラッド・ジルベルトとスタンリー・タレンティンの組み合わせは異色です。
ボサノバにソウル系のタレンティンを合わせるとどうなるのか。
アイデアは面白いけどねぇ~。
結果は今ひとつ馴染みませんでした。
アレンジはデオダートです。

Ann Sally アン・サリー (vo) [A (vocal)]

*ANN SALLY / VOYAGE

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ann sally(vo)
yoshiro nakamura(g), toos thielemans(harm), etc.
2001/VIDEOARTS/

1 O Barquinho
2 All I Want
3 Emolldurada
4 The Days Of Wine And Roses
5 Velas
6 He Loves You
7 Midnight At The Oasis
8 Smile
9 The Face I Love
10 Both Sides, Now

最近話題のアン・サリーのデビュー・アルバムを入手しました。
韓国出身のお医者さんだそうですが年齢は不詳です。
透き通るような美しい声の持ち主です。帯中にはその声は空にその声は海にと書いてありました。
イアン・リンスからジョニ・ミッチェル、ヘンリー・マンシーニ、チャーリー・チャップリンまで、幅広い音楽性を披露しています。
やはり売り物はボサノバでしょうね。
スタンダードは正直まだちょっとキツイと思いました。
5曲目「VELAS」ではトゥーツ・シールマンスのハーモニカが切なく響いて良い雰囲気です。
ボサノバ・ギターの名手、中村善郎も参加しています。

(くつろぎ系)

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