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Bob Hanlon (ts) [B (sax)]

* BOB HANLON & MARK MINCHELLO / CAMARADERIE

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bob hanlon(ts), mark minchello(org),
andy watson(ds)(1,2,3,4,5,6), pete macdonald(ds)(7,8,9),
vic juris(g)(1,2,3), bob devos(g)(4,5,6), charlie sigler(g)(7,8),
anton denner(as)(9)
2017/SteepleChase/

1 Will You Still Be Mine (M.Dennis)
2 Lovessence (B.Hanlon)
3 Sambesque (M.Minchello)
4 Jazz Orbits (B.Hanlon)
5 Close Your Eyes (B.Petkere)
6 Everything Happens To Me (M.Dennis)
7 A Sound For Sore Ears (J.Heath)
8 Young And Foolish (A.Hague)
9 Flat Tire Blues (B.Hanlon)

今回のオルガン聴きの一環で買ってみました。
リーダーの二人は初めてですがギターのヴィック・ユリスとボブ・デヴォスに惹かれました。
特にデヴォスは好きなギタリストの一人でソウル&ファンキーな味わいを持っています。
加えて大好きな曲(6)「Everything Happens To Me」が入っていたので決まりです。

全9曲はメンバーのオリジナル4曲とその他5曲の構成です。
マット・デニス(vo,p)が2曲、ジミー・ヒース(ts)の曲があるのはボブ・ハンロン(ts)のこだわりかな。
ここはオリジナルよりスタンダードに耳が向きました。
私的ベストは前述の(6)「Everything Happens To Me」です。
10分を超える名演で一番の聴きどころになりました。
ドイツ出身の作曲家、Albert Hagueの有名曲(8)「Young And Foolish 」の聴き味も良いです。
やっぱりメロディがいいと演奏も引き立ちます。
控え目でスマートなオルガンとややゴツゴツとして朴訥なテナー・サックスのコントラストが面白いです。
あとはギター好きなら3人のギタリストが一度に聴けるので大徳用盤と言えます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Bernt Rosengren (ts) [B (sax)]

*BERNT ROSENGREN QUARTET / BALLADS

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bernt rosengren(ts),
stefan gustafson(p), hans backenroth(b), bengt stark(ds)
2015/Pb7/

1 Time Waits(B.Powell)
2 Lush Life(B.Strayhorn)
3 Crazy She Calls Me(C.Sigman/B.Russell)
4 If I Should Lose You(R.Rainger/L.Robin)
5 I Loves You Porgy(G&I.Gershwin)
6 God Bless The Child(A.Herzog/B.Holiday)
7 I'll Be Seeing You(S.Fain/I.Kahal)
8 The Things We Did Last Summer(J.Styne/S.Cahn)
9 'Tis Autumn(H.Nemo)
10 Spring Is Here(R.Rodgers/L.Hart)
11 A Nightingale Sang In Berkeley Square(M.Sherwin/E.Maschwitz)
12 Willow Weep For Me(A.Ronell)

先週に続いてスウェーデン発の熟年のスタンダード集です。
「Bernt Rosengren」は初見かな・・・名前は知っているのでどこかで聴いたかも。
先週はドラム・レス・トリオでしたが今週はピアノ・トリオがバックのカルテットです。
熟年のスタンダード作品集を見かけると、いつも「今更なぁ~」と思います。
内容も雰囲気も分かっているから・・・。
でも馴染みのある曲を「どう演奏しているのか」が気になって結局買ってしまいます。

しごくオーソドックスなテナー・サックスのワン・ホーン・アルバムです。
題名はずばり「Ballads」と銘打ってきました。
手慣れた感じは落ち着いていてBGMで流すにはピッタリです。
選曲もシブい曲が並んでいて憎いですね。
しっとりとした演奏とスイング感がたまりません。
ワン・パターンではあるけれど、題名そのものの円熟のバラードが聴けました。
車のHDDに入れて聴きたいと思っています。

なおベーシストは先週と同じハンス・バッケンロスです。
こういった作品には欠かせないプレイヤーかもしれませんね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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Bunkey Green(as) [B (sax)]

*BUNKEY GREEN QUARTET / ANOTHER PLACE

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bunkey green(as)
jason moran(p), lonnie plaxiico(b), nasheet waits(ds) 
2006/LABEL BLUE/

1 It Could Happen To You
2 With All My Love
3 Another Place
4 Tune X
5 Be
6 Soul Eyes

バンキー・グリーン(as)の懐かしい名前を見つけました。
久しく耳にしなかったので忘れていましたが、後進の指導、教育者の道を歩んでいたそうです。
ルーツはチャーリー・パーカー(as)ですが、ジョン・コルトレーン(ts)やオーネット・コールマン(as)
の影響を受けつつそれを消化して、独自のスタイルを築いたと言えます。
信奉者の筆頭がこの作品をプロデュースしたジョージ・コールマン(as,ts)です。
その他にもグレッグ・オズビー(as)などの、いわゆる”M-base”派に与えた影響は大きいようです。
ここで共演しているジェイソン・モラン(p)やナシート・ウエイツ(ds)もその一派ですね。
録音時は69歳、そんな懸念はどこへやら、熱気溢れる演奏には年齢からくる衰えをまったく感じさせません。
久々の録音で大張り切り、エキセントリックなプレイ、意外な展開と音使いは刺激的でゾクゾクっとしました。
フランク・モーガン(as)に続いてパーカー直系のアルト奏者の元気な姿を見るのは嬉しい限りです。
まだまだ”パーカー伝説”は生きています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

Benny Sharoni (ts) [B (sax)]

*BENNY SHARONI QUINTET / SLANT SIGNATURE

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benny sharoni(ts), joe barbato(p), todd baker(b), steve langone(ds),
jim rotondi(tp)(1,2,6,8), mike mele(g)(1,3,5,7)
2014/Papaya Records/

1 MINOR CITY (B.Sharoni)
2 DOWN UNDER (F.Hubbard)
3 SUBTERRANEAN SAMBA (B.Sharoni)
4 CEORA (L.Morgan)
5 SLANT SIGNATURE(B.Sharoni)
6 THE BODEGA (B.Sharoni)
7 BITTER DROPS (B.Sharoni)
8 TONK (R.Bryant)

ベニー・シャロニ(ts)は初見、ボストンを中心に活躍中です。
今作は5年ぶりの2枚目のリーダー・アルバムのようですがこれはいいですよ。
全8曲は自身のオリジナル5曲とその他3曲の構成です。
フレディ・ハバード(tp)、リー・モーガン(tp)、レイ・ブライアント(p)が選ばれました。
レギュラー・カルテットの実力は十分でバランスも取れています。
ゲストにジム・ロトンディ(tp)とマイク・メレ(g)がそれぞれ4曲に参加しています。

奇をてらったところがない軽快なサウンドとリズム、オーソドックスなスタイルでリズムも乗れる。
なんか耳に馴染んでくるんです。
なんだろうね・・・なんとなく懐かしい感じがしてハマりました。
ソニー・ロリンズ(ts)派といわれてますが私はハンク・モブレイ(ts)を思い浮かべました。
大好きなリー・モーガンの名曲「Ceora」は唯一ワン・ホーン・カルテットで演奏されます。
ロトンディやメレとの相性もピッタリでサウンドも変化に富んでいて面白かったです。
印象的なテーマとリズムを持つ(3)「Subterranean Samba」がオリジナルのベスト・プレイか。
ギターとのユニゾンがバッチリと決まる(5)「Slant Signature」もいい。
ラッパとのコンビでは軽快に飛ばす(1)「Minor City」や(6)「The Bodega」が光る。
全体を通してスムーズな展開・・・何といっても気分良く乗れるのが一番です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

Byard Lancaster (as,fl) [B (sax)]

*BYARD LANCASTER QUINTET / IT'S NOT UP TO US

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byard lancaster(fl,as), sonny sharrock(g),
jerome hunter(b), eric gravatt(ds), kenny speller(cong)
1966-1967Rec/Vortex/

今作もCDショップの廉価盤コーナーで見つけました。
フリー系のフルート、アルト・サックス奏者のバイアード・ランカスターの作品です。
バイアードは1942年生まれ、2012年に70歳で亡くなっています。

1960年代はフリージャズの嵐が引き荒れていた。
フリー・ジャズ・ファンも多かったのでジャズ喫茶では好むと好まざるにかかわらず聴かされました。
で、バイアード・ランカスターの名前もこのアルバムの存在も知っていました。
でも積極的に聴きたいと思わなかったのでじっくりと向き合ったのは今回が初めてです。

今作は中々に面白い作品でバイアードの音楽性がよく出ています。
アフリカ的、土着的なリズムとサウンドで叙情的な味わいもありました。
コンガの存在が実に効果的です。
オリジナルの(4)「JOHN'S CHILDREN」はジョン・コルトレーン、
(5)「MR.A.A」はアルバート・アイラーの名前が上がっていて彼のルーツを探ることができます。
フリー系のフルート、アルト奏者はエリック・ドルフィやオーネット・コールマンの影響は避けられません。

オリジナルもいいけれど聴きどころは2曲のスタンダードにありました。
(3)「MISTY」と(7)「OVER THE RAINBOW」をどう料理しているか。
一ヶ所に留まらずあちこち飛び跳ねる感じ・・・個性的で面白いです。
今ならどうっていうことはないけど当時は斬新な解釈と展開だったと思います。
共演者ではやはりソニー・シャーロックのプレイに注目しました。
シャーロックはギターのセシル・テイラー(p)ともいえる存在で強烈なエネルギーを発散します。

ちょっと気になったのは録音の終わりに余韻なく、ポツンと切れてしまうことです。
アトランティック傍系のヴォルテックス・レーベルも珍しいと思う。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(まじめ系)

Bunkey Green (as) [B (sax)]

*BUNKEY GREEN QUARTET / ANOTHER PLACE

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bunkey green(as)
jason moran(p), lonnie plaxiico(b), nasheet waits(ds) 
2006/LABEL BLUE/

バンキー・グリーン(as)の懐かしい名前を見つけました。
久しく耳にしなかったので忘れていましたが、後進の指導、教育者の道を歩んでいたそうです。
ルーツはチャーリー・パーカー(as)ですが、ジョン・コルトレーン(ts)やオーネット・コールマン(as)
の影響を受けつつそれを消化して、独自のスタイルを築いたと言えます。
信奉者の筆頭がこの作品をプロデュースしたジョージ・コールマン(as,ts)です。
その他にもグレッグ・オズビー(as)などの、いわゆる”M-base”派に与えた影響は大きいようです。
ここで共演しているジェイソン・モラン(p)やナシート・ウエイツ(ds)もその一派ですね。
録音時は69歳、そんな懸念はどこへやら、熱気溢れる演奏には年齢からくる衰えをまったく感じさせません。
久々の録音で大張り切り、エキセントリックなプレイ、意外な展開と音使いは刺激的でゾクゾクっとしました。
フランク・モーガン(as)に続いてパーカー直系のアルト奏者の元気な姿を見るのは嬉しい限りです。
まだまだ”パーカー伝説”は生きています。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(中間系)

Bud Shank (as) [B (sax)]

*BUD SHANK / MEETS THE RHYTHM SECTION

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bud shank(as),
cyrus chestnut(p), george mraz(b), lewis nash(ds)
1997/key'stone

バド・シャンクとサイラス・チェスナット・トリオの共演盤、スタンダード作品集。。
70歳を過ぎた白人アルト奏者は、バド・シャンクとリー・コニッツ、フィル・ウッズ位でしょうか。
年を取ると年を取ったなりの味が出るものですね。
まだこれだけのプレイが出来るのですから脱帽です。

「September Song」、「Besame Mucho」、「Angel Eyes」、
「Someday My Prince Will Come」、「Beautiful Love」、「I Remember Clifford」、
「Tenderly」、「Here's That Rainy Day」、「I Remember You」、「Night & Day」



*BUD SHANK DUO / LOST IN THE STARS

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bud shank(as), lou levy(p)
1990/FRESH SOUND/

バド・シャンク(as)とルー・レヴィ(p)のデュオ作品。



*BUD SHANK With The Strings / I'LL TAKE ROMANCE

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bud shank(as)
1958Rec/Pacific Jazz/

美しいアルトが冴え渡るファン垂涎のウィズ・ストリングス作品。
イタリア・ミラノでの録音。
(帯中よりの抜粋)

バド・シャンクのスタンダード作品集。



*BUD SHANK QUARTET / THE BUD SHANK QUARTET

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bud shank(as),
claude williamson(p), don prell(b), chuck flores(ds)
1956Rec/Pacific Jazz/

バド・シャンク初期の名盤。
ピアノがクロード・ウィリアムソン。

スタンダードは「Nature Boy」、「All this And Heaven Too」、
「Do Nothin' Till You Hear From Me」、「Carioka」

Buck Hill (ts) [B (sax)]

* BUCK HILL QUARTET / IMPULSE

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buck hill(ts,cl),
jon ozmont(p), carroll dashiell(b), warren schadd(ds)
1995/Muse/

1 Blues In The Closet.
2 You Taught My Heart To Sing
3 Random Walk
4 Impulse
5 In A Sentimental Mood
6 Sweet Georgia Brown
7 Solitude
8 Ottowa Bash
9 How Do You Keep The Music Playing
10 Now's The Time

バック・ヒル(ts)はワシントン出身で典型的なローカル・ミュージシャンの一人です。
実力があっても中央ではほぼ無名で初リーダー作も50歳を過ぎてからになりました。
それも郵便配達員の仕事をしながらのプロ活動ということで面白い経歴の持ち主です。
しごく堅実な性格で地味な人柄だと思います。
それこそどこにでも居るような人にテナーを持たせたら凄かったというのは感動ものです。

全10曲は自身のオリジナル3曲とその他7曲の構成です。
初め私はヒルのクラリネット演奏に注目しました。
(5)、(7)、(10)の3曲で聴けました。
最初に「In A Sentimental Mood」を聴く。
ちょっと線は細いですがとてもやさしい音色で彼の人柄が出ています。
テナー・サックスももちろんいいですよ。
マッコイ・タイナーの名曲(2)「You Taught My Heart To Sing」のバラード・プレイが絶品です。
エリントンの(7)「Solitude」やヒルのラテン・リズムの(8)「Ottowa Bash」の絶妙なノリにも痺れました。
まさに隠れた名手だと思います。


「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)



*BUCK HILL QUARTET / THIS IS BUCK HILL

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buck hill(ts), kenny barron(p),buster williams(b), billy hart(ds)
1994(1978Rec)/SteepleChase/

バック・ヒル(ts)もあまり知られていません。
彼もまたワシントンの「HOMETOWN」プレイヤーであまり外に出なかったからです。
これは1978年に録音したバック・ヒルの代表作です。
ケニー・バロン(p)、バスター・ウィリアムス(b)、ビリー・ハート(ds)の
メンバーにも恵まれて彼の野太いテナー・サックスが満喫できます。
スタンダードは「Yesterdays」、「Oleo」の2曲。

(中間系)

Bruce Williams (as) [B (sax)]

*BRUCE WILLIAMS QUINTET / ALTOICITY

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bruce williams(as), russell Gunn(tp),
marc cary(p), gerald cannon(b), cecil brooks Ⅲ(ds)
2000/SAVANT/

そのまま、ラッセル・ガンのグループといってもいい感じです。
巨体から繰り出すアルトを聴いているとキャノンボール・アダレイを思い出します。
ここでの注目はピアノのマーク・キャリーにありました。

「Tangerine」、「You Are So Beautiful」、「East Of The Sun」、
「Sophisticated Lady」、「Half Nelson」

Bruce Babad (as) [B (sax)]

*BRUCE BABAD QUINTET / A TRIBUTE TO PAUL DESMOND

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bruce babad(as),
larry koonse(g), ed czach(p), luther hughes(b), steve barnes(ds)
2011/Primrose/

1 Line For Lyons
2 When Sunny Gets Blue
3 It's You I Like
4 My Funny Valentine
5 Things Ain't What They Used To Be
6 Wendy
7 Take Five
8 Jan
9 Desmond Blue
10 B.A.B.A.D

ポール・デスモンド(as)のトリビュート・アルバムです。
デスモンドの名前があれば何となく聴きたくなってしまいます。
ジャケット写真も似ているし・・・。
それに選曲も彼に縁のある名曲となればつい手が伸びてしまった。

ブルース・ババド(as)は初見、長い間スタジオ・ミュージシャンとして活躍しているようです。
当然、幅広い音楽性と確かな技量を持っていると思います。
メンバーで比較的知られているのはルーサー・ヒューズ(b)だけなのであともスタジオ系かも。

最初はデスモンドを意識し過ぎたところがあるかもしれないと思いました。
ところが何回か聴いているうちにそれだけではないことに気付いたんです。
自己のサウンドを持っている・・・案外に凝った部分もあって楽しめました。
ベストは(9)「DESMOND BLUE」で醸し出す雰囲気が素晴らしい。
(7)「TAKE FIVE」は中近東的アプローチで面白かったです。
(5)「THINGS AIN'T WHAT THEY USED TO BE」の4ビートに乗った演奏も良かった。
ババドは名手、ライブを感じさせないクールで落ち着いた仕上がりは実力の証しです。
メンバーもそれぞれが安定した力の持ち主のようで手慣れています。
聴き易く居心地の良いアルバムでした。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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