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Buster Williams (b) [B (bass)]

* BUSTER WILLIAMS QUARTET / AUDACITY

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buster williams(b),
steve wilson(as,ss), george colligan(p), lenny white(ds)
2018/Smoke Sessions/

1 Where Giants Dwell (B.Williams)
2 Song Of The Outcasts (B.Williams)
3 Sisko (S.Wilson)
4 Ariana Anai (B.Williams)
5 Lost On 4th Avenue (G.Colligan)
6 Atumblin' (L.White)
7 Triumph (B.Williams)
8 Briana (B.Williams)
9 Audacity (B.Williams)

バスター・ウィリアムス(b)の今作は昨年のベスト3にも上がっていた一枚です。
私も気になっていたんですがようやく入手しました。
バスター・ウィリアムスは現在76歳で幅広い音楽性を持つベーシストです。
またヴォーカリストのバッキングも上手く、加えて今作では作曲者としての才能も認めました。
私がベーシストとしてのバスターを意識したのは「ジャズ・クルセイダーズ」が最初です。

全9曲は自身のオリジナル6曲とメンバーのオリジナル3曲の構成です。
このメンバーでスタンダードが1曲も入っていないのは珍しいと思います。
共演がスティーヴ・ウィルソン(sax)、ジョージ・コリガン(p)、レニー・ホワイト(ds)というのも興味ありました。
スティーヴ・ウィルソンは「OTB」、「チック・コリア&オリジン」出身のサックス奏者です。
正直今まではちょっと線が細いかと思ってたけど今作を聴いて考えを改めました。
スティーヴのベスト・プレイが詰まっていた・・・やっぱりチックが見込んだ通りの実力者だったです。
コリガンとホワイトもさすがのプレイを聴かせているのでバスター晩年のベスト・アルバムになるかも。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*BUSTER WILLIAMS QUARTET / JOINED AT THE HIP

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buster williams(b,vo)
steve wilson(as), carlos mckinney(p), ali muhammad jackson jr(ds)
2001/TCB/

スティーヴ・キューン(p)・トリオを聴いてバスター・ウィリアムス(b)が聞きたくなりました。
彼は現在、主にヨーロッパで活動中でコンスタントにアルバムも出しているようです。
今作品はチック・コリア&オリジンでお馴染みのスティーヴ・ウィルソン(as)を迎えて、
チャーリー・パーカー(as)のトリビュート・アルバムになっています。
パーカー作品が5曲、オリジナルが4曲の構成です。
ストレートでオーソドックスな演奏が聴けるので好感が持てます。
バスターはヴォーカルも1曲披露していますが、まあー、これはない方が良かった。

(中間系)

Bill Crow (b) [B (bass)]

*BILL CROW QUARTET / FROM BIRDLAND TO BROADWAY

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billcrow(b),
carmen leggio(ts), joe corn(g), david jones(ds),
1996/Venus/

1 From Birdland To Broadway(B.Crow)
2 Share A Key(B.Crow)
3 Okay, Bug(C Leggio)
4 News From Blueport(B.Crow)
5 Autumn Leaves
6 Fools Rush In
7 Just Friends
8 Tricrotism(O.Pettiford)
9 My Funny Valentine
10 Night Lights(G.mulligan)
11 Broadway

発売時に「買わなきゃ」と思ってそのままになってしまったアルバムも数多いです。
ビル・クロウ(b)の初リーダー・アルバムになる今作もそんな中の1枚です。
ジェリー・マリガン・カルテットやスタン・ゲッツ等と共演、西海岸の名ベーシストの一人です。
目立たず騒がすの地味なベーシストですが安定感十分の演奏で知られています。

ビル・クロウが書いた名著「さよならバードランド」を村上春樹氏が翻訳しました。
そんな関係でしょうか・・・解説をその村上氏が書いています。
CDの定価が3600円というのも高いけど・・・。

全11曲はクロウのオリジナル3曲とその他8曲の構成です。
選曲が中々に興味深いですね。
尊敬するオスカー・ペティフォード(b)とジェリー・マリガン(bs)が1曲づつ含まれています。
お馴染みのスタンダードが選ばれているのも嬉しい。
肩の凝らないジャズ・アルバムはいかにも穏やかなクロウの持ち味そのものです。

共演者ではカーメン・レッジオ(ts)の名前が珍しいと思います。
レッジオはベニー・グッドマンやメイナード・ファーガソンのグループで活躍。
男性的なトーンの持ち主ですがここではムード溢れる演奏が聴けました。
デヴィッド・ジョーンズ(ds)は所見ですがローカル・ミュージシャンの一人で露出度は少ないです。
ジョー・コーン(g)は著名なサックス奏者、アル・コーンの息子です。
近年はハリー・アレン・グループで活躍しています。

(くつろぎ系)



*BILL CROW QUARTET / JAZZ ANECDOTES

sonet224.jpg

bill crow(b),
carmen leggio(ts), joe cohn(g), david jones(ds)
1997/Venus

大ヒット「さよならバードランド」に続く姉妹作「ジャズ・アネクドーツ」完成!
「ジャズ・アネクドーツ」とはジャズ・マン達のバック・ステージでの知られざる
逸話を集めたジャズ・ファン必須のビル・クロウが書いたジャズ・ブック。
このアルバムはそのジャズ・サウンド・トラック版。
今回の曲目は前作以上にグッドな曲が多く、決定的な演奏をおさめている。
(帯中よりの抜粋)

久々のカーメン・レッジオはムードあります。

「Bohemia After Dark」、「In A Mellotone」、「Lover Come Back To Me」、
「Mack The Knife」、「These Foolish Things」、「Round Midnight」、「Speak Low」

Ben Wolfe (b) [B (bass)]

*BEN WOLFE QUINTET / LIVE AT SMALLS

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ben wolfe(b), luis perdomo(p), gregory hutchinson(ds),
marcus strickland(ts), ryan kisor(tp)
2011/Smalls Live/

1 Block 11
2 For The Great Sonny Clark
3 Telascope
4 Contraption
5 Unjust
6 I'll Know You More
7 Double Czech
8 Coleman's Cab
9 The Trade

ベーシスト、ベン・ウルフ・クインテットのライブ盤です。
ベンはハリー・コニック・Jr(p,vo)、ウィントン・マルサリス(tp)、ダイアナ・クラール(p,vo)等と共演しています。

今作はメンバーに惹かれたところがあります。
しばらく名前を見なかったライアン・カイザー(tp)とマーカス・ストリックランド(ts)のフロント2管。
ラテン系ピアニストのルイス・ペルドモに注目のグレゴリー・ハッチンソン(ds)が参加していました。

全9曲はベン・ウルフのオリジナルで全体的には一筋縄ではいかない曲が並んでいます。
作曲家、アレンジャー、コンポーザーとしての才能もあります。
(2)はどこかで聴いたことがある曲調だと思ったら「FOR THE GREAT SONNY CLARK」の題名でした。
ソニー・クラークは日本では「クール・ストラッティン」が大人気ですがアメリカではイマイチと聞いています。
こういうのが出てくると嬉しいですね。

やはりハジケ具合、ひねくれ具合で面白いのはストリックランドとハッチンソンでした。
予想外のソロを響かせるストリックランドにビシバシと煽りまくるハッチンソンは刺激的です。
1曲目の「BLOCK 11」から二人の魅力が全開しています。
この二人と比較的オーソドックスなスタイルのカイザーとペルドモの対比が面白いです。
間に入ったベンがどのようにまとめているのかが聴きどころになります。
(4)「CONTRAPTION」にはこのグループの色んな要素が入っていて10分超の一番の長丁場です。
(3)「TELESCOPE」、(5)「UNJUST」は親しみのあるテーマで聴き易いです。
(6)「I'LL KNOW YOU MORE」はストリックランドのワン・ホーンでただ1曲のバラード。
(8)「COLEMAN'S CAB」はベース・ソロから入るラテン調の曲でペルドモのピアノが生きます。
録音状態はかなり雑な感じ、特に主役のベース音が聴きにくいのが難点です。

ニューヨークの「SMALL」では毎夜このようなライブが繰り広げられているかと思うと興奮しますね。
この「Smalls Live」はコンテンポラリーなジャズ・ライブを聴くには見逃せないレーベルです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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