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David Friesen (b) [D (bass)]

*DAVID FRIESEN TRIO / THE NAME OF A WOMAN

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David friesen(b), randy porter(p), alan jones(ds)
2001/Intuition/

デヴィッド・フリーゼン(b)を最初に聴いたのはビリー・ハーパー(ts)の「Black Saint」だったか。
70年代、80年代の売れっ子ベーシストの一人です。
そんなフリーゼンのスタンダード作品集の2枚組です。
ピアノがランディ・ポーターというのもシブイかな。

「I Love You 」、「My One And Only Love」、「My Funny Valentine」、
「Emily」、「My Foolish Heart」、etc

Dave Holland (b) [D (bass)]

*DAVE HOLLAND QUARTET / PRISM

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dave holland(b),
kevin eubanks(g), craig taborn(p,elp), eric harland(ds)
2013/Dare2 Records/

デイブ・ホランド(b)の作品・・・昨年のベスト3で3人の方が上げられました。
聴いてみて「なるほどなぁ~」と思いました。
全9曲は全てメンバーのオリジナルでバランスもいいです。

ケヴィン・ユーバンクスの存在が大きいです。
ケヴィンは幅広い音楽性を持ったつかみどころがないギタリストです。
わりと何でもこなす器用なところがあります。
独特の爪弾き奏法はゴリゴリで硬質なサウンドを生み出します。
大きなうねりを持つスイング感の根っこにはウエス・モンゴメリーがいます。
個性的で中々の暴れ馬ですが性格的には案外ジミかもしれませんね。
もっと評価されてもいいですがデビューが70年代のジャズ低迷期だったのがつらいかも。
なお、兄にトロンボーンのロビン・ユーバンクス、弟にトランぺッターのデュアンがいます。

ケヴィンを乗りこなすのは難しいですかホランドは見事に成し遂げました。
インパクトのあるサウンドを上手にまとめたホランドのリーダーシップが素晴らしいです。
メンバーの個性が強く一歩間違えると突き抜ける感じがするけど一気に聴かせました。
ケヴィン・ユーバンクスの代表作にもなると思います。

私的ベストはケヴィンの(5)「THE COLOR OF IRIS」でウットリとしてしまった。
ハーランドをフューチュアーした(4)「CHOIR」も聴きどころになりました。
始まりの(1)のギターは超ホット、終わりの(9)のピアノは超クールの演出もあります。
アルバム全体を包むギターとピアノの対位法が見事です。
クレイグ・テーボーン(p)はあんまり馴染みがなかったけれど良かったです。
エリック・ハーランド(ds)の存在感はいうまでもありません。
グイグイと疾走する機関車的ドラミングの響きが心地良いです。
4人のバランスの良さは抜群でホランドの才能に舌を巻きました。

ジャケットは2種類あるようですね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)



*DAVE HOLLAND OCTET / PATHWAYS

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dave holland(b),
antonio hart(as,fl), chris potter(ts,ss), gary smulyan(bs),
alex "sasha" sipiagin(tp,fhn), robin eubanks(tb),
steve nelson(vib,marimba), nate smith(ds)
2009/Dare2 Records/

1 Pathway
2 How's Never ?
3 Sea Of Marmara
4 Ebb And Flow
5 Blue Jean
6 Wind Dance
7 Shadow Dance

デイブ・ホランド(b)の今作は昨年の「みんなのベスト3」に二人の方が推奨していました。
同傾向のアルバムは何枚か出ていますが私が聴くのは久し振りです。
この原型が出来たのはECM時代のデイブ・ホランド・クインテットです。
ホランド、スティーヴ・ネルソン(vib)、クリス・ポッター(ts)、ロビン・ユーバンクス(tb)が参加していました。

ホランドのサウンドの特徴はヴァイブを起用したピアノレスにあると思います。
これが実に効果的でポッター(ts)やゲイリー・スマリアン(bs)の重たいプレイを和らげています。
サウンドの広がりが幻想的で軽やかになりました。
このハーモニーの良さは(3)「SEA OF MARMARA」で聴くことができます。

このグループのライブは最高でしょうね。
見てみたいですが来日することはあるんだろうか。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*DAVE HOLLAND QUINTET / CRITICAL MASS

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dave holland(b)
chris potter(ts ss), robin eubanks(tb), steve nelson(vib), nate smith(ds)
2006/DARE 2 RECORDS/

1 The Eyes Have It
2 Easy Did It
3 Vicissitudes
4 The Leak
5 Secret Garden
6 Lucky Seven
7 Full Circle
8 Amator Silenti

これもまた「ベスト3」に挙がった1枚です。
デイブ・ホランドのオリジナルが4曲、メンバーもそれぞれ1曲づつを提供しています。
ここは楽器の組み合わせの妙に最大の関心がありました。
テナー・サックス、トロンボーン、ヴァイブの組み合わせは案外珍しいのではないでしょうか。
このアンサンブルとハーモニーが聴きもの、
ポッターの(3)、中近東風味の(5)、(6)のインタープレイなどが聴きどころになりました。
ベースとドラムスの安定した強力なリズムセクションに支えられて伸び伸びとプレイしています。
前作のビックバンドの「Overtime」↓も評判になったけれど今度もいいです。
ホランドには独自の音楽空間を創り出していく手腕の確かさを感じました。
今作もバランスの取れたハイクオリティのジャズ・アルバムに仕上がっています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*DAVE HOLLAND BIG BAND/ OVERTIME

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antonio hart(as,ss,fl),mark gross(as),gary smulyan(bs),chris potter(ts),
robin eubanks(tb),jonathan arons(tb),josh roseman(tb),taylor haskins(tp),
alex sipiagin(tp),duane eubanks(fhn,tp),steve nelson(vib,marimba),billy kilson(ds),
2005/Emarcy/

デイヴ・ホランド(b)のピアノの代わりにバイブを入れるサウンドは新鮮です。
ここはその集大成ともいえるビッグ・バンド編成でメンバー的にも興味深い。
アントニオ・ハート(as)、クリス・ポッター(ts)、ゲイリー・スマリアン(bs)、
アレックス・シピアギン(tp)、ケヴィン・ユーバンクス(tb)などが名を連ねています。
(1)~(4)はモンタレー・スーツと名付けた組曲でホランドの意欲作です。



*DAVE HOLLAND QUINTET / NOT FOR NOTHIN'

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cris potter(ss,as,ts), robin eubanks(tb)
steve nelson(vib), dave holland(b), billy kilson(ds)
2001/ECM/

1 Global Citizen
2 For All You Are
3 Lost And Found
4 Shifting Sands
5 Billows Of Rhythm
6 What Goes Around
7 Go Fly A Kite
8 Not For Nothin'
9 Cosmosis

このデイヴ・ホランド(b)の作品はちょっと不思議な感覚のサウンドが聴けます。
スティーヴ・ネルソンのヴァイブを起用してのピアノレスです。
フロントには成長株のクリス・ポッター(ts)とロビン・ユーバンクス(tb)を配しています。
全9曲は全てオリジナルで、本人は5曲、メンバーが4曲の構成です。
このグループが醸し出す独特の雰囲気には魅力がありますが特に1曲目が素晴らしい。
このECMサウンドにハマってしまう方もいるのではないでしょうか。
私自身はロビン・ユーバンクスのプレイが印象に残りました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

Daiki Yasukagawa 安ヵ川大樹(b) [D (bass)]

*FAR EAST JAZZ ENSEMBLE / LIVE AT STAR EYES

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安ヵ川大樹(b)、佐々木史郎(tp,flh)、松島啓之(tp,flh)、
中路英明(tb)、近藤和彦(as,ss)、小池修(ts,ss,fl)、
浜崎航(ts,fl)、堀秀彰(p)、大阪昌彦(ds)
2010/DAIKI MUSICA INC/

1 Somebody I Know
2 Quarter Man
3 Pazzle Ring
4 Throw Out
5 My Heart
6 BUt Beautiful
7 Inspiration
8 My Dear

安ヵ川大樹(b)さんプロデュースの珍しい九重奏団です。
実力者と若手の組み合わせ・・・これは文句なしに良かった。
メンバーのオリジナルの8曲が中心でスタンダードは1曲だけです。
中でも堀秀彰(p)さんと浜崎航(ts)さんの若手二人のオリジナルに注目しました。
各人に十分なソロ・スパースが与えられて聴きどころが満載です。
特に(6)「BUT BEAUTIFUL」における中路英明(tb)さんのソロには感動しました。
美しいハーモニーには涙が出そうになる。
これを聴いたら日本人ジャズ・プレイヤーの実力を体感できますよ。
素晴らしいの一語・・・世界に誇る日本のジャズ・・・万歳。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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