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Erene Terakubo (as) [E (sax)]

* ERENA TERAKUBO QUARTET & QUINTET / NEW YORK ATTITUDE

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erena terakubo(as),
kenny barron(p), ron carter(b), lee peterson(ds),
dominick farinacci(tp,flh)(4,7,9)
2011/Blue In Green/

1 New York Attitude
2 One For You
3 Star Eyes
4 Oriental Forksong
5 That's The Truth
6 Invitation
7 This Here
8 Fascination
9 Del Sasser
10 Body And Soul

私には一人気になっている女性アルト・サックス奏者がいました。
それがこの寺久保エレナさんです。
寺久保さんは1992年生まれ、札幌出身、バークリー音楽院に奨学金を得て入学した逸材です。
巷での評判が高く2010年の18歳でのデビュー作以来現在まで6枚のアルバムを出しています。
彼女が敬愛する渡辺貞夫(as)さんやフリー系の山下洋輔(p)さんも一押し。
なぜそれほどの期待と人気を集めているかはこの作品を聴けば一目瞭然です。

今作は2枚目のリーダー・アルバムで彼女が19歳になろうかという時の作品です。
ニューヨーク録音でケニー・バロン(p)、ロン・カーター(b)、リー・ピーターソン(ds)のメンバーも凄い。
加えて私の収集対象でもあるドミニック・ファリナッチ(tp)が3曲にゲスト参加しています。
全10曲は自身のオリジナル2曲とその他8曲の構成です。
渡辺貞夫さん、ケニー・バロン、ウエイン・ショーター、ボビー・ティモンズ等が選曲されています。
まず一発目の音を聴いただけで衝撃が走りました。
心に鋭く突き抜けてくる音・・・これが十代の女性の音なんてとても信じられない・・・天才か。
溌溂として斬新、素晴らしい、私はまるで若き日の渡辺貞夫さんを聴いているような感じがしました。
貞夫さんの(2)「One For You」は是非聴いてもらいたいですね。
デビューからほぼ10年が経ち現在の新しい作品ではどう変化しているのか、気になっています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Everette Harp (sax) [E (sax)]

*EVERETTE HARP / FOR THE LOVE

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2000/BLUE NOTE/

エバリット・ハープはR&B出身のサックス奏者です。
ブルーノート・レーベルのスムース・ジャズには注目しています。
オリジナルの他、スティービー・ワンダー、ジョー・サンプルなどの曲を演奏しています。

(くつろぎ系)

Ernie Watts (ts) [E (sax)]

*ERNIE WATTS QUARTET / OASIS

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ernie watts(ts),
christof saenger(p), rudi engel(b), heinrich koebberling(ds),
2011/Flying Dolphin Records/

1 Konbanwa
2 Oasis
3 One Day I'll Fly Away
4 Blackbird
5 Palmito
6 Crecent
7 Twilight Waltz
8 Bass Geige "bahss guy-geh"
9 You Are There
10 Shaw Nuff

「おっ!アーニー・ワッツがある」
CDショップで珍しい名前を見つけて手が伸びました。
ワッツのリーダー作を買うのはほぼ15年振りです。
純ジャズ路線というよりフュージョン系とのはざ間にいるサックス奏者と思っています。
最初はビック・バンド畑で活躍、ボーカルのバックなどでも重宝されていました。
2000年代もコンスタントにリリースしているようなので根強い人気がある証拠ですね。
安定感抜群の実に達者なプレイヤーだと思います。

アーニー・ワッツは独特の音色と節回しの持ち主でソフトに囁くような奏法です。
それで「オアシス」という題名が付いたのかもしれませんがまさにピッタリの表現だと思います。
今作はどこまでも続く「アーニー・ワッツの世界」という感じでいいですよ。

表題曲の(2)「OASIS」は11分強の長丁場でドラマチックな展開です。
私は中近東の砂漠をイメージしました。
ルーツはやはりジョン・コルトレーンなので(6)「CRESCENT」も聴きどころです。
オリジナルの(8)「BASS GEIGE "bash guy-geh"」も面白く聴けました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*ERNIE WATTS QUARTET / CLASSIC MOODS

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ernie watts(ts)
mulgrew miller(p), george mraz(b), jimmy cobb(ds)
1998/JVC/

アーニー・ワッツのワン・ホーンのスタンダード作品集です。
ポップス~フュージョン~ジャズと幅広く活躍している人で、とても器用なプレイヤーです。
彼は練習大好き人間らしくてテクニックも相当なものです。
しかしここではメロディ・ラインを大切にしてじっくりとバラードを聴かせてくれます。
その分少しおとなしい感じがしますが、まあそれはそれで仕方がありませんね。

(中間系)



*ERNIE WATTS QUARTET / THE LONG ROAD HOME

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ernie watts(ts)
kenny baron(p), reggie workman(b), mark whitfields(g)
carmen lundy(vo)
1996/JVC/



*ERNIE WATTS QUARTET / UNITY

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ernie watts(ts)
geri allen(p), eddie gomez(b), steve swallow(b), jack dejonette(ds)
1995/JVC/

Eric Kloss (as,ts) [E (sax)]

*ERIC KLOSS QUARTET & QUINTET / & THE RHYTHM SECTION

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eric kloss(as,ts), chick corea(elp,p), dave holland(b), jack dejohnette(ds)
pat martino(g)(6-10only)
1969,1970Rec/Prestige/

鬼才、エリック・クロスの2in1CDです。

* Prestige7689/To Here Is To See !
* Prestige7793/Consciousness !

チック・コリア(p)、デイブ・ホランド(b)、ジャック・ディジョネット(ds)のリズム・セクション。
後半はパット・マルティーノ(g)が加わったクインテット編成になります。

オリジナル中心で刺激的な演奏を繰り広げています。
当時として最先端のサウンドだったと思います。
特に後半のクインテットが聴きどころか。
40年以上経った今聴いてもゾクゾクする部分がありました。

Eric Dolphy (as,fl,bcl) [E (sax)]

*ERIC DOLPHY / THE ILLINOIS CONCERT

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eric dolphy(bcl,fl,as)
herbie hancock(p), eddie khan(b), j.c.moses(ds)
1999/BLUE NOTE(1963REC)/

1963年のイリノイ大学でのライヴ盤で、世界初登場だそうです。
まだこんな凄いドルフィが、未発表として残っていたとは信じられません。
エリック・ドルフィとハービー・ハンコックの共演というだけで、このアルバムには価値がありますが、
やはり相当の緊張感とスリルを感じさせる仕上がりになっています。
ハンコックがこんな感じ(マル・ウォルドロン風)のピアノも弾くのかと驚きました。
1曲目「SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE」は20分超の熱演、
これと3曲目の無伴奏ソロ「GOD BLESS THE CHILD」のバス・クラリネットは圧巻です。
終りの2曲は学生バンドとの共演で、これは余計でした。
ハンコックはこの3ヶ月後にマイルスのグループに参加したそうですよ。

(まじめ系)



* ERIC DOLPHY SEXTET / LAST RECORDINGS

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eric dolphy(as,bcl), donald byrd(tp), nathan davis(ts),
jack dieval(p), jacques hess(b), franco monzecci(ds),
jacky bambou(cong)(2,3)
1964Rec/West Wind/

1 Springtime
2 GW
3 245
4 Serene

「今週のジャケット」紹介も1000枚になりました。
エリック・ドルフィ(as,bcl)のラスト・レコーディングスです。
今作が出る前は「Last Date」(Fontana)がドルフィ最後のアルバムとして知られていました。
1964年6月2日オランダ、ミシャ・メンゲルベルク(p)、ジャック・ショールス(b)、ハン・ベニンク(ds)です。

今作はフランス・パリで1964年6月11日録音・・・名実ともに最後の録音になると思います。
ドルフィが亡くなったのは1964年6月29日(36歳)なので18日前の録音になります。
ドナルド・バード(tp)、ネイザン・デイヴィス(ts)とのフロント3管は分厚くて面白かったです。

ドルフィは特別鬼気迫るというわけでもなく普通に吹いています。
この時はまだ体調はそれほど悪くなかったと思うけど・・・。
内容は「Last Date」が上だけど、ドルフィ最後の作品として「コレクターズ・アイテム」にはなりますね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



* ERIC DOLPHY QUARTET / THE COMPLETE UPPSALA CONCERT

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eric dolphy(as,bcl,fl),
rony johansson(p), kurt lindgren(b), rune carlsson(ds)
1961/Gambit/

Disk 1
1 What Is This Thing Called Love
2 245
3 Laura
4 52nd Street Theme
5 Bag's Groove

Disk 2
1 Out Of Nowhere
2 I'll Remenber April
3 52nd Street Theme
4 When Lights Are Low

エリック・ドルフィもまたジャズ全盛期に生まれた天才の一人だと思っています。
たった36歳で亡くなったのにこれだけの実績を残しているのは凄いとしか言いようがありません。
ドルフィを最初に意識したのはチャールス・ミンガス(b)のビック・バンドに入ってからでした。
その前には映画の「真夏の夜のジャズ」にチコ・ハミルトン(ds)・コンボの一員として出てたのを見ています。
ドルフィは「馬のいななき」と呼ばれたユニークなアドリブ・フレージングを持っていました。
でも根っこは伝統的なスタイルにも精通していてどんな演奏でも出来たインテリ・ジャズ・マンでもありました。
ドルフィは伝統的なジャズから先進的なジャズに変化していく姿を私たちに見せてくれた。
そういう意味ではジョン・コルトレーン(ts)とドルフィが双璧じゃないかと思っています。

フリー・ジャズ系のサックス奏者に与えた影響が大きい重要なジャズ・メンは誰でしょうね。
*セロニアス・モンク(p)~ジョン・コルトレーン(ts)
*チャールス・ミンガス(b)~エリック・ドルフィ(as)
*レニー・トリスターノ(p)~リー・コニッツ(as)
ということになるかな。

さて今作は1961年のスウェーデンにおけるライブ盤でドルフィが全盛期のものです。
全7曲は全てスタンダードですがドルフィの斬新なソロはテーマ以外は原曲のかけらもありません。
ここでもドルフィの「馬のいななき」ソロが満喫できます。
フリー・ジャズは一般的に演奏が長いのでそれが私にとっての「玉に瑕」になっています。
私は長過ぎると飽きてしまうんですよ。
ドルフィはまたマルチ・プレイヤーとしても知られていてフルートの名手でもあります。
当時はまったく珍しかったバス・クラリネットをジャズのソロ楽器として持ち込んだのもドルフィです。

ピアノは若き日のロニー・ヨハンソンですがこの演奏がヨハンソンの勲章になっています。
ヨハンソン紹介時には必ず「あのドルフィと共演した実績がある」と言われるんです。
ヨハンソンに与えた影響はいかなるものか・・・ヨハンソンにとっては一生の財産でしょうね。

(まじめ系)

Eric Alexander (ts) [E (sax)]

* ERIC ALEXANDER & NEW YORK ALL-STARS / LIVE ENCOUNTER

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eric alexander(ts), seamus blake(ts), mike ledonne(p,org),
erik soderlind(g), aldo zunino(b), bernd reiter(ds)
guest:ian shaw(vo)(4)
2019/Ubuntu Music/

1 Encounter (M.Ledonne)
2 Naima (J.Coltrane)
3 Incazzato (M.Ledonne)
4 Still (L.Richie)
5 Second Impressions (E.Alexander)
6 Heartaches (J.Clenner)
7 Eddie Harris (E.Alexander)

実質的なリーダーであるエリック・アレキサンダー(ts)が冠した「New York All- Stars」の2枚目の作品です。
前回はエリックのワン・ホーン・アルバムでピアノがハロルド・メイバーンでした。
今回の相手は新感覚サックス奏者のシーマス・ブレイクと共演も多い盟友マイク・ルドン(p,org)になりました。
注目のスウェーデンのギタリスト、エリク・ソダーリンドの参加も嬉しい。

全7曲はエリックのオリジナル2曲、ルドンが2曲、その他3曲の構成です。
ここでの注目はライオネル・リッチーの「コモドアーズ」の大ヒット曲(4)「Still」でしょうね。
私も大好きな曲だったので「わぁ~、懐かしい!」と思いました。
ゲスト歌手の名前はイアン・ショウ・・・私は初めて聴きましたが圧倒的な声量が特徴ですね。
いきなりの飛び入りで歌ったようですが他の曲が吹っ飛ぶほどの存在感がありました。
テナー・バトルとしてはトレーンの(2)「Naima」とエリックの(5)「Second Impressions」が聴きどころになります。
なおルドンはピアノとオルガンの二刀流でピアノは(1,2,6)でオルガンは(3,4,5,7)で聴けました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



* ERIC ALEXANDER QUARTET / WITH STRINGS

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eric alexander(ts),
david hazeltine(p), john webber(b), joe farnsworth(ds)
dave rivello(cond,arr), strings orchestra
2019/HighNote/

1 Gently (E.Alexander)
2 Dreamsville (H.Mancini)
3 Some Other Time (L.Bernstein)
4 Lonely Woman (H.Silver)
5 Slow, Hot Wind (H.Mancini)
6 The Thrill Is Gone (L.Brown)

令和2年の初聴きは収集対象のエリック・アレキサンダー(ts)に決めていました。
年末に新譜が出るとの情報を得て予約注文して楽しみに待っていました。
エリックの「With Strings」は初めてだったしね。
でも届いたアルバムを見てみたら新しい録音じゃなかった・・・ガックリです。
2011年、2012年、2013年にニューヨークで録音されたものでした。
それも録音時間はたった36分しかなくて、まるで詐欺にあったような気分になりました。
ストリングスをバックにしたエリックは悪くないけれど何となくしっくりきません。
私は聴きたかったし好企画だと思うけど中途半端に終わってしまったのがとても残念です。
プロデューサーが目指すものは何だったのか、コンセプトがはっきりしていない気がします。

(中間系)



* ERIC ALEXANDER NEW YORK ALL-STARS / BURNIN' IN LONDON

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eric alexander(ts),
harold mabern(p), darryl hall(b), bernd reiter(ds)
2018/Ubuntu/

1 Almost Like Being In Love (F.Lowe)
2 I Could Have Danced All Night (F.Lowe)
3 Nightlife In Tokyo (H.Mebern)
4 It's Magic (J.Styne)
5 The Night Has A Thousand Eyes (J.Brainin)
6 Summertime (G.Gershwin)

エリック・アレキサンダー(ts)は収集対象なので名前を見れば必ずチェックします。
それで現在エリックは手持ちCDの中で数が一番多くなった。
エリックは自己名義の他に「One For All」や「Reeds & Deeds」の作品もある。
またエリックは多作家なのでが共演盤やゲスト参加したCDも数多く存在しています。
いったいどれだけあるのか?・・・とても追いかけ切れないしその根気も失せている。
ちなみにLPではジェリー・マリガン(bs)だったけど近年はまったく聴いていません。
聞くところによると小さい頃から何かを集めたがるのは男の習性らしい。

全6曲はハロルド・メイバーン(p)作の1曲を除いてスタンダード5曲の構成です。
意外だと思った選曲は(2)「I Could Have Danced All Night」(邦題:踊り明かそう)です。
御存知ミュージカル映画の「マイ・フェア・レディ」の1曲だけど近年で選ばれることは少ないと思う。
それもヴォーカルならともかくインストでは珍しいですね。

メイバーンとエリックの関係は長くて、エリックのシカゴ時代の初リーダー・アルバムまでさかのぼります。
今までずっと師弟関係が続いているわけです。
メイバーンはすでに80歳を超えてますが相変わらずのパワフルでエネルギッシュなピアノを聴かせてくれます。
時に情緒に欠けることもあるけれど元気をもらえることも確かです。
ベースのダリル・ホールはアメリカ生まれですが現在はフランスのパリで活躍中です。
ドラムスのベルンド・レイターはオーストリア出身でエリックとの共演盤があります。

ところで表題が「New York All-Stars」になってるんだけど意味不明です。
「どこが~?」とついツッコミたくなりました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



* ERIC ALEXANDER QUINTET / SONG OF NO REGRETS

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eric alexander(ts), jon faddis(tp)(1,2),
david hazeltine(p), john webber(b), joe farnsworth(ds), alex diaz(conga,bongos)
2017/High Note/

1 But Here's The Thing (D.Hazeltine)
2 These Three Words (S.Wonder)
3 Grinder (E.Alexsander)
4 Corazon Perdido (E.Alexsander)
5 Mas Que Nada (J.Ben)
6 Boom Zoom (E.Alexsander)
7 Song Of No Regrets (S.Mendes)
8 Cade's Shack (J.Farnsworth)
9 Up, Up,And Away (J.Webb)

エリック・アレキサンダー(ts)の出たばかりのホヤホヤの新譜です。
エリックは私の収集対象なので新譜が出るのをいつも楽しみにしています。
ピアノ・トリオを含めた4人はいつものレギュラー・メンバーなのでコンビネーションは抜群です
ここで興味深いのは久々に名前を見たジョン・ファディス(tp)の参加にありました。
ファディスはディジー・ガレスピー直系のトランぺッターでビック・バンドを中心に活躍しています。
(1)ではビック・バンド特有の抜群のハイノートを聴くことが出来ました。

全9曲はメンバーのオリジナル5曲とその他4曲の構成です。
コンガ、ボンゴ入りとくればラテン・サウンドであることは一目瞭然です。
(5)「マシュケナダ」や表題曲にもなったセルジオ・メンデスの(7)が目玉になっています。
エリックのテナー奏法は益々凄みを増していてその表現力の多彩さには驚かされます。
ゆったりとしたラテン・リズムに乗った表題曲の(7)「Song Of No Regrets」が素晴らしいです。
当然ながら(5)「Mas Que Nada」も聴きどころになりました。
オリジナルではひと休み感のある3分ほどの小品ですが(4)「Corazon Perdido」が良かった。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*ERIC ALEXANDER TRIO / JUST ONE OF THOSE THINGS

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eric alexander(ts), dezron dougras(b), neal smith(ds)
2016/Venus/

1 You'd Be So Nice To Come Home (C.Poter)
2 Just One Of Those Things (C.Poter)
3 Wise One (J.Cortrane)
4 Beahutiful Love (V.Young)
5 You Say You Care (J.Styne/L.Robin)
6 We've Only Just Begun (P.Williams)
7 Stardust (H Carmichael)
8 Russian Lullaby (I.Berlin)
9 Bessie's Blues (J.Cortrane)

新年の初聴きはこれに決めていました。
私が知る限りエリック・アレキサンダーのピアノレス・トリオは初めてです。
これを知った時に早く聴いてみたいと思いました。
年末に入手して年が明けるまで聴くのを我慢していました。

メンバーがまたいいですね。
デズロン・ダグラス(b)にニール・スミス(ds)というフレッシュな組み合わせです。
1曲目を聴いた時の感想はジョン・コルトレーンにそっくりだと思いました。
エリックはやはりコルトレーンの影響が大きいです。
このままでは今一つかなと思っていましたが聴き続けていると段々良くなってきました。
曲が進むにつれてエリックらしさが出てきたからです。
何といっても(5)「You Say You Care」が素晴らしかった。
続く(6)「We've Only Just Begun」~(7)「Stardust」」のバラードも良かった。
(8)「Russian Lullaby」の超高速な展開も聴きどころになりました。
エリックの豊かな音色、刺激的なフレージングが冴えわたり、
初共演の緊張感が漂う3人のコンビネーションにも注目です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET / SECOND IMPRESSION

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eric alexander(ts),
harold mabern(p,fender rhodes), bob cranshaw(b), joe Farnsworth(ds)
2016/HighNote/

1 Second Impression (E.Alexander)
2 So Many Stars (S.Mendez)
3 Blues For Mo (E.Alexander)
4 Jennie's Dance (J.Farnsworth)
5 Secret Love (S.Fain/P.Webster)
6 T-Bone Steak (J.Smith)
7 Frenzy (E.Alexander)
8 Everything Happens To Me (T.Adair/M.Dennis)
9 Full House (W.Montgomery)

エリック・アレキサンダー(ts)の出たばかりの新譜です。
私はエリックが大好きで収集対象の一人です。
正直なところ、この2、3年はエリックに突き抜けたところがなくてイマイチと思っていました。
今作はベーシストにボブ・クランショウを迎えて、久々にエリック節を堪能出来る快作になりました。
全9曲は自身のオリジナル3曲、盟友ファーンズワーズ1曲、その他5曲の構成です。
演目も好きな(8)「Everything Happens To Me」をはじめ、メンデスの(3)「So Many Stars」、
ウェスの(9)「Full house」と申し分ありません。
目先を変えるハロルド・メイバーンのフェンダー・ローズ使用は(4)、(5)、(9)の3曲です。
ここではクランショウもエレクトリック・ベースを使用しているか。

表題曲の(1)「Second Impression」を聴けば今のエリックの実力がよく分かると思います。
伸びのある艶やかな音色、よどみない魅力的なフレージング、文句なしの快演です。
ボブ・クランショウといえばソニー・ロリンズ(ts)のお気に入りベーシストとして知られていますね。
ベーシストが替わるだけでこれだけサウンドの切れが良くなるとは・・・。
メイバーンのピアノもファーンズワーズのドラムスも絶好調です。
全体を通して「もう、素晴らしい~!」のひと言です
エリックはやはり現代テナー・サックス奏者の最高峰の一人だと断言します。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET & QUINTET / THE REAL THING

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eric alexander(ts),
harold mabern(p), john webber(b), joe farnsworth(ds),
pat martino(g)(2,3,8)
2015/High Note/

1 The Real Thing(R.Caldwell/J.George)
2 Pure Pat(J.Farnsworth)
3 Summertime(G&I.Gershwin)
4 The Night Has A Thousand Eyes(B.Bernier/J.Brainin)
5 Little Boat(R.Menescal/R.Boscoli)
6 For George And Trane(E.Alexander)
7 Sleep Warn(A&M.Bergman/L.Spence)
8 The Ghief(H.Mebern)

エリック・アレキサンダー(ts)の新作です。
いつも通りのメンバーでいつも通りの作風です。
パット・マルティーノ(g)が3曲にゲスト参加。
特に強調するところもなく手慣れた一枚といえます。

ただエリックのテナーの音色が気になりました。
クリアな音色で透明感が増したように思います。
私生活の充実を物語っているのかもしれませんね。

アップ・テンポで演奏される(4)「夜は千の眼を持つ」が聴きどころになります。

(中間系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET / CHICAGO FIRE

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eric alexander(ts), jeremy pelt(tp)(1,2,7),
harold mabern(p), john webber(b), joe farnsworth(ds)j
2014/High Note/

エリック・アレキサンダーの新譜です。
ここは3曲にゲスト出演しているジェルミー・ペルトが聴きどころになります。
先日、ペルトのエレクトリック・サウンドを紹介したばかりですがここでは純なハード・バップが聴けます。
トランペットの艶やかで美しい音色と切れの良いフレージングが魅力です。
バップ色の濃い(2)「The Bee Five」ではフロント2管が弾けました。

エリックは相変わらずの安定感ですがあんまり続けて聴くと食傷気味になるのもたしか。
超高速の(4)「Just One Of Those Things」、会話入りが新鮮な(5)「Blueski For Vonski」に注目、
(8)「Don't Take Your Love From Me」はボサノバ、(6)「Mr.Stitt」が素晴らしく、これがベスト・プレイ。
全体を仕切る強烈なブルース・フィーリングを発するハロルド・メイバーンのピアノが印象的です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



* ERIC ALEXANDER QUARTET / RECADO BOSSA NOVA

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eric alexander(ts),
harold mabern(p), nat reeves(b), joe farnsworth(ds)j
2014/Venus/

夏になるとボサノバが聴きたくなる。
エリック・アレキサンダーのボサノバ・ラテン・アルバムです。
音が出た途端に驚いてしまった・・・なにしろ元気が良すぎるんです。
スタン・ゲッツやハリー・アレンに代表されるボサノバ・テナーはやさしくてソフト。
ボサノバ・テナーはこういうものというイメージがあったので違和感がありました。

エリックのボサノバ・アルバムは初めてだと思います。
なぜ今までなかったのか?
エリックには大らかで気だるいボサノバは似合わない。
情緒もなにも感じない・・・みんなよく分かっていたんですね。
だから今作は意識的に逆を行ったのかもしれません。

演目には名曲がならんでいます。
ジョビンの「コルコヴァード」とハンク・モブレイの演奏で名高い「リカード」は聴いてみたかった。
(6)「Here's That Rainy Day」や(8)「So In Love」もアップ・テンポで演奏されています。
ただ1曲のバラード(7)[Journey」がなんとエリックの息子(12歳)のオリジナルだそうですよ。
どの曲もイメージが狂うような展開でした。
エリックの持ち味である豪快かつストレート・アヘッドな作品になっています。
テンションが高く突き刺さるような先鋭的な音色に圧倒されました。
意外性のあるボサノバ・アルバム・・・いかにもエリックらしくて面白かった。

(中間系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET / BLUES AT MIDNIGHT

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eric alexander(ts),
harold mabern(p), nat reeves(b), joe farnsworth(ds)
2013/Venus/

今年最後の一枚はエリック・アレキサンダーに決めていました。
先週、先々週とエリックは3連発になります。

エリックの最新作は「真夜中のブルース」と銘打ってきました。
レギュラー・カルテットによるお馴染みのブルース作品集です。
正直、エリックには”もろブルース”は似合わないと思います。
重たい・・・感情過多でかなり無理をしているような気がします。
もちろん、ソロに入ればそれなりに聴かせますが・・・。
反面、ハロルド・メイバーンは水を得た魚のように活き活きとしています。

やはりエリックはもっとモダンな展開の方がいいと思う。
真っ黒なボビー・ティモンズの(4)「DIS HERE」が聴きどころになります。

(くつろぎ系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET / TOUCHING

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eric alexander(ts),
harold mabern(p), john webber(b), joe farnsworth(ds)
2013/HighNote/

エリック・アレキサンダーのレギュラー・カルテットによるバラード集です。
また同じ傾向かなと思いながら聴き始めてみると違和感がありました。
いつものエリックらしくありません。
パワフルでもエネルギッシュでもなく、艶やかさも感情移入も少ない気がする。
外向きというより内向きのアット・ホームで寛いだ感じの私的録音という趣きです。

スタンダードのバラード作品は日本企画盤に多いけどそれとは一線を画します。
思い入れが少なく感情を表に出さずに比較的あっさりと軽く歌っている感じがします。
人に聴いてもらうというより自分自身が演奏を楽しんでいる・・・まるで一人カラオケのよう。
しかしながら一見軽そうに見えて、よく聴いていると中味は濃いです。
それと日本盤と違って有名曲はやっていません。
選曲が抜群にいいのはプロデューサーの力だと思います。
美しいメロディを持つ実にいい曲を選んでます。
(2)「GONE TO SOON」~(3)「THE WAY SHE MAKES ME FEEL」の流れはなんかホロリとなってしまった。
(4)「DINNER FOR ONE PLEASE , JAMES」はピアノとのデュオですが雰囲気あります。
私も馴染みのあるのは(6)「I'M GLAD THERE IS YOU」だけでしたが、これも良かった。
この曲は大好きなのでどうしても外すことはできません。
表題曲の(1)「TOUCHING」、コルトレーンの(5)「CENTRAL PARL WEST」、
(7)「THE SEPTEMBER OF MY YEARS」、(8)「OH GIRL」にもそれぞれ聴きどころがありました。

ハロルド・メイバーン以下のメンバーもあくまで控え目で脇役に徹しているのがいいです。
ソロがエリックとメイバーンの二人だけというのも珍しい。
メイバーンも抑え気味ですがさすがに各所でキラリと光る演奏を聴かせてくれています。
トリオのバッキングが最高なのでレギュラー・カルテットならではの安定感がある。
ここには完全なる「エリック・アレキサンダーの世界」が広がっています。
フレージングの素晴らしさには息を呑む・・・。
「いいねぇ~」、ゆったりとしたバラード演奏はすごく落ち着きます。
じんわりと心に響いてきます。
今までエリックにはこれほど落ち着きを感じさせるアルバムはなかったと思います。
いわばエリックの異色作といえます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*ERIC ALEXANDER & VINCENT HERRING / FRIENDLY FIRE Live At Smoke

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eric alexander(ts), vincent herring(as)
mike ledonne(p), john webber(b), carl allen(ds)
2011/HighNote/

エリック・アレキサンダーとヴィンセント・ハーリングの2005年に続く「ライブ・アット・スモーク」の第2弾。
この二人は性格的にも相性が良いようですね。
メンバーは前回と同じです。

「You've Changed」、「Here's That Rainy Day」、「Mona Lisa」



*ERIC ALEXANDER QUARTET / GENTLE BALLADS Ⅴ

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eric alexander(ts),
george cables(p), nat reeves(b), joe farnswarth(ds),
2011/Venus/

1 The Thrill Is Gone
2 Tenderly
3 My One And Only Love
4 From This Moment On
5 The Shadow Of Your Smile
6 Nature Boy
7 Body And Soul
8 Violets For Your Furs
9 Dear Old Stockholm
10 The Summer Knows

2013年の初聴きはエリック・アレキサンダー(ts)ということになりました。
ジェントル・バラッズ・シリーズの第5弾です。
まぁね、よほどのファンでなければ5枚までは買わないと思います。
このシリーズのピアニストはマイク・ルドン~ハロルド・メイバーン~ジョージ・ケイブルスに、ベーシストはジョン・ウィーバー~ナット・リーヴスに変わってきています。
個人的には今作のケイブルス&リーヴスのラインが一番好きです。

エリックについては多くを語ることはありません。
実際、あまりに多くのところに出没しているので食傷気味の方も多いでしょうね
ただ、バラードをこれだけ上手に吹けるテナー奏者はそうはいないと思います。
実にオーソドックスで聴き易いけどただそれだけではありません。
艶のある音色と魅力的なフレーズに満ち溢れていて十分刺激的です。
だから今の私には一番しっくりとくるんです。
あまり演奏されることがない(1)「THE THRILL IS GONE」や(4)「FROM THIS MOMENT ON」が聴きどころになりました。
もちろん、その他にも有名曲が目白押しで楽しめます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET / DON'T FOLLOW THE CROWD

sonet588.jpg

eric alexander(ts),
harold mabern(p), nat reeves(b), joe farnsworth(ds)
2011/HIGHNOTE/

1 Nomor Senterbress
2 She's Out Of My Life
3 Footsteps
4 Charade
5 Don't Misunderstand
6 Remix Blues
7 Don't Follow The Crowd
8 Cavatina From "The Deer Hunter"

今作はエリック・アレキサンダー(ts)のリーダー・アルバムでは最新のものです。
エリックについてはあまりに色んなところに出没するので食傷気味の人も多いと思います。
それで段々語られることも少なくなりました。
でも、多くのプレイヤーと共演しているのでそれが血となり肉となっているのも事実です
表現力も実に多彩で多くの他流試合が効を奏した好例になっています。

私は最近、エリック・アレキサンダーを聴くことも多いです。
王道を歩くオーソドックスなテナー・サックスは大いなる安心感を与えてくれるからです。
艶のある音色はエネルギッシュでパワフル、テクニックも申し分ありません。
ひねたところがなく、けれん味のないサウンドがストレートにドーンと迫ってきます。
それがエリックの最大の魅力だと思います。
もちろん、ひとつひとつをよく聴いてみるとスリルもサスペンスもありますよ。

みなさんもよくご存知のお馴染みのレギュラー・カルテットによる作品です。
特に師匠格にあたるハロルド・メイバーン(P)には魅力があります。
エリックがより生き生きと輝いてくるんです。
自身のオリジナルが2曲にその他6曲の構成です。
(5)がラテン、(4)がワルツ、(7)は珠玉のバラードと曲調もよく考えられています。
唄ものの(2)「SHE'S OUT OF MY LIFE」が聴きどころになりました。
「シャレード」と「ディア・ハンター」の2曲の映画音楽を取り入れているところが新味でしょうか。
近年の平均点は高いと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET / CHIM CHIM CHEREE

sonet587.jpg

~tribute to John Coltrane
eric alexander(ts),
harold mabern(p), jhon webber(b), joe farnsworth(ds)
2010/Venus/

1 You Don't Know What Love Is
2 Dear Lord
3 On The Misty Night
4 Chim Chim Cheree
5 Pursuance
6 Afro Blue
7 The Night Has A Thousand Eyes
8 Wise One

疲れた時の神頼みはエリック・アレキサンダーに決まっています。
王道のテナー・サックスはいつでも私の心を癒してくれます。

今作はジョン・コルトレーンに捧げたバラード集です。
コルトレーンの3曲を含めて中々に興味深い選曲だと思いました。
(5)「PURSUANCE」は名作「至上の愛」からの1曲です。
メリー・ポピンズの(4)「CHIM CHIM CHEREE」はコルトレーン・カルテットそのものの味わい。
モダン・ジャズの名曲、タッド・ダメロン(p)の(3)「ON THE MISTY NIGHT」も渋い選択ですね。
(6)「AFRO BLUE」や(7)「THE NIGHT HAS A THOUSAND EYES」が聴けたのも嬉しかった。
つくづくハロルド・メイバーン(p)の存在が大きいです。

エリック・アレキサンダー(ts)については多くを語る必要はないでしょうね。
ジョン・コルトレーン&ソニー・ロリンズの流れを汲む現在の主流派テナーの代表格です。
私にとってエリックほど安心して聴けてしっくりくるテナー奏者は他にいません。
エリックはジャズ・ファンの中ではあまりに当たり前過ぎて語られることも少ないですね。
でも現代テナーを代表するプレイヤーであることは間違いありませんよ。
テナー・サックスの持つ魅力の全てを表現できる稀代のプレイヤーだと思っています。

エリックのリーダー作のピアニストはここのハロルド・メイバーンやデヴィッド・ヘイゼルタイン、マイク・ルドン、ジョン・ヒックスなどが名を連ねています。
特にメイバーンがピアノだとよりバップ色が強くなって思いっきりのいいプレイが聴けます。
デビュー時からの長い付き合いなので兄貴分というより父親の感覚に近いかもしれませんね。
このメイバーンの強烈なバッキングに乗ってエリックのテナーが炸裂します。
力強くよどみないフレーズ、艶のある音色、抜群の表現力は申し分ありません。
惚れ惚れします・・・凄いです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET / GENTLE BALLADS Ⅳ
Lazy Afternoon

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eric alexander(ts),
harold mabern(p), jhon webber(b), joe farnsworth(ds)
2009/Venus/

さらに進化(深化)しているエリックのジェントル・バラッド・シリーズ第4弾!
「エンジェル・アイズ」「マイ・ファニー・バレンタイン」「ブルー・ガーデニア」等、
エリックの深いエモーションのテナー・サックスがディープなブルー・フィーリングを
湛えて、聴く者を魅了する感動作。
(帯中よりの抜粋)

「Feelin' Good」、「Lazy Afternoon」、「When Love Was New」、
「Slow Hot Wind」、「My Funny Valentine」、「Goodbye」、
「When We Were One」、「The Good Life」、「Angel Eyes」、「Blue Gardenia」

(くつろぎ系)


*ERIC ALEXANDER QUARTET / REVIVAL OF THE FITTEST

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eric alexander(ts),
harold mabern(p), nat reeves(b), joe farnsworth(ds)
2009/HighNote/

エリック・アレキサンダー・カルテット。

「The Island」、「You Must Believe In Spring」



*ERIC ALEXANDER QUARTET / SPRIME TIME

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eric alexander(ts),
david hazeltone(p), john webber(b), joe farnsworth(ds)
2008/HighNote/

CD
1 Blues Like
2 One For Steve
3 Little Lucas
4 Pearls
5 Some Other Time
6 We All Love Eddie Harris
7 Nemesis

DVD
1 Pearls
2 One For Steve
3 Nemesis
4 Little Lucas
5 Blues Like
6 We All Love Eddie Harris
7 Yasashiku
8 First Impression
9 Prime Time

エリック・アレキサンダー・カルテットのライブ盤です。
この何年かはライブ中心でCD買いから遠ざかっていたので買いそびれていました。
CDとDVDの2枚組なのでお徳用な買い物になりました。
もっともCDの方はかなり編集されているので臨場感は薄いです。
こういうのってあまりに明らさまだと興醒めになりますね。

このメンバーは3年前のライブで見ています。
思ったよりはずっとクールな演奏でしたがここでもその印象は変わりませんでした。
エネルギッシュにパワフルに吹きまくるという感じはほとんどありません。
その分、見事にコントロールの利いたテナー・サックスを聴くことができます。
そんな思いで聴いていたら最長の(7)「NEMESIS」では強烈にぶっ飛ばしてくれました。
まったく惚れ惚れしてしまいますよ。
バックのデヴィッド・ヘイゼルタイン(p)とジョー・ファーンズワーズ(ds)もいいです。
ただベースのジョン・ウィーバーはどうなんだろう。
なんか、いつも物足りないんだけど替えられないのかな。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET / GENTLE BALLADS Ⅲ

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eric alexander(ts)
mike ledonne(p), john webber(b), joe farnsworth(ds)
2008/VENUS RECORDS/

バラードの美学を探求するエリックのジェントル・バラッズ・シリーズの第3弾!
ディープなテナー・サウンドとパッション溢れるソウルが感動を呼ぶ究極のバラード・アルバム!!
(帯中よりの抜粋)

「Little Girl Blue」、「Don't Explain」、「All The Way」、「Summertime」、
「You'll Be Mine Tonight」、「They Say It's Wonderful」、
「Killing Me Softly With His Song」、「Smoke Gets In Your Eyes」

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(くつろぎ系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET & QUINTET / TEMPLE OLYMPIC ZEUS

sonet582.jpg

eric alexander(ts),
david hazeltime(p), nat reeves(b), joe farnswarth(ds)
jim rotondi(tp)(1,2,6)
2007/HIGH NOTE/

1 The Temple Of Olympic Zeus
2 Someday We'll All Be Free
3 Dave's System
4 Some Other Time
5 Blues For David
6 Lucas Too
7 I'm Gonna Laugh You Right Out Of My Life
8 I'll Keep Loving You

ジャズ・ファンはその時々で聴きたいものや好みが変わってきます。
ちょっと前まで、テナー奏者でいえばマーク・ターナー、クリス・チーク、クリス・ポッターが好きだった。
でも今はスコット・ハミルトン、エリック・アレキサンダー、ハリー・アレンというところをよく聴いています。
特にこのエリック・アレキサンダーには新たな可能性を感じています。
一時期はあまりにあちこちに出現するので食傷気味になって全然聴かない時期がありました。
ところが1、2年前になるかな、
*ERIC ALEXANDER QUARTET / IT'S ALL IN THE GAME(2006/HighNote/)
を聴いて愕然としました。
ストレートでダイナミック、よどみないフレーズと艶やかな音色で完全にノック・アウトされました。
こういっては何ですが日本企画盤では気が付かないことが多いんです。
スタンダードやバラードをオーソドックスに演奏することが求められますから。

過ぎてから気付くことも多いけれど2005年~07年頃にエリックは一つのピークを迎えたのではないか。
で、この頃のリーダー作品をショップで見かけると買っています。
ただ今のところは、あえてネットで注文するまでは至っていません。

ここは気心の知れた「ワン・フォー・オール」のメンバーでリラックスした演奏を繰り広げています。
エリックは普段通りで目立たないけど中身は濃いと思う・・・どこまで技を追求していくのか。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(中間系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET / MY FAVORITE THINGS

sonet581.jpg

eric alexander(ts)
david hazeltine(p), john webber(b), joe farnsworth(ds)
2007/VENUS RECORDS/

タフガイ、エリック・アレキサンダー(ts)のワン・ホーン・アルバムの新譜です。
「ワン・フォー・オール」で御馴染みの気心の知れたメンバーでリラックスした演奏を繰り広げています。
パワフルで豪快な演奏は健在、リーダー・アルバムだとよりその傾向は強くなります。
直球一本やりは小気味がいいですが少しは変化球も交えて欲しいと思っています。
選曲が魅力的でそれをどう料理しているかがここでの聴きどころになります。
「SUGER」はスタンリー・タレンタイン(ts)の印象が強いのでどうか。
「STELLA BY STARLIGHT」はスロー・バラードで挑戦、これは新鮮で面白かったです。
「MY FAVORITE THINGS」は明らかにジョン・コルトレーン・カルテットを意識したものですが、
やり慣れているんでしょうね、やはり安心して聴けるというか一番しっくりときました。
全体的にやや一本調子の感がありますが彼にはまだまだ成長の余地が残っていると思います。
色々と工夫はされていますが硬軟、特に陰影が生かしきれていないところが課題でしょうか。
艶のある音色を持っているのでそれをを生かすべく音楽の幅を広げて奥行きを深めて欲しいです。
とは言うものの色々とやろうとすると逆にマイナスになる面もあるのでむずかしいです。
共演のデヴィッド・ヘイゼルタイン(p)は力強さを増して好演しています。
それにしてもエリック・アレキサンダーのタフネス振りには恐れ入るしかありませんね。

人気、実力ともにトップのテナー・サックス奏者のエリック・アレキサンダーが、
またまた目の覚めるような素晴らしい作品を送り出してくれた。
「スイング・ジャーナル」の読者の人気投票によって選ばれた名曲ばかりを、
エリックが演奏するという好企画盤。
エリックのテナー・プレイで聴きたいナンバーばかりを集めたというまさに夢のようなアルバム。
(帯中よりの抜粋)

「Suger」、「Triste」、「Stella By Starlight」、「My Favorite Things」、
「Airegin」、「As Time Goes By」、「Lover Man」、「Lazy Bird」

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(中間系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET / IT'S ALL IN THE GAME

sonet580.jpg

eric alexander(ts),
harold mabern(p), nat reeves(b), joe farnsworth(ds)
2006/HighNote/

このところファンク系のテナー・サックスを聴くことが多かったのでストレートなテナーが聴きたくなりました。
選んだのはエリック・アレキサンダーのこのアルバムです。
思うにエリックは損をしていると思います、あまりにあちこちに出るので粗製濫造のイメージがあります。
出れば出るほど出来不出来の可能性も高まるでしょう。
実際、今年見たライブでは期待外れでピンときませんでした。
そんなこともあって今作の存在は知っていながらジャケットとメンバーを見てなんとなくパスしていました。
ところが予想とは大違いで抜群に良かったです。
よくコントロールされた艶のある音色と魅力あるフレーズに参りました。
成長著しく以前の豪快無比から表現力のあるテナー・プレイが加わってきました。
もう怖いものなしのテナー奏者に育ちつつありますね。
コンスタントに年2枚以上のアルバムをリリースしているのも人気のほどを物語っています。

こういうのを聴くと日本制作盤とは明らかにコンセプトが違います。
日本盤の主流はスタンダード+バラードですがあまりにこれに偏重し過ぎていると思います。
スタンダードをどう料理するかはたしかに大きな魅力ではありますが・・・。
しかし、プレイヤーにしてもそれほど冒険は出来ないので中々刺激的にはなり得ません。
逆にプレイヤー本人がプロデュースすると全体的なバランスが悪くなるので案配がむずかしいです。
ここでのプロデューサーは「Todd Barkan」ですが狙いと選曲がマッチしていてとてもいいです。
だからエリックの実力を十二分に伝えていると思います。
オリジナルの(5)「OPEN AND SHUT」が印象的、コルトレーンから一歩抜け出たような気がする。
この艶はエリック独自のものでまったく素晴らしいです。
今作はバックのメンバーも好演していてエリックのベスト盤ではないでしょうか。
気心の知れた馴染みのあるメンバーだけど、思わぬところで強力な一枚に出会いました。
聴き応えありでお薦めです。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(まじめ系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET / GENTLE BALLADS Ⅱ

sonet579.jpg

eric alexander(ts)
mike ledonne(p), john webber(b), joe farnsworth(ds)
2006/VENUS RECORDS/

いや、またしてもやってくれたのである。
もうあえて「テナー・サックスの王様」と言ってしまうが、バラードを吹かせたら当代随一。
シャープな男のシャープなバラード。
いっそう晴れがましく映えてくるのがこの第二弾バラード集である。
(帯中よりの抜粋)

「Mona Lisa」、「I Got It Bad」、「Funny」、「I'm A Fool To Want You」、
「Li'l Darlin'」、「Look Of Love」、「My Ship」、「Who Can I Turn To」、
「Time After Time」

(くつろぎ系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET / SUNDAY IN NEW YORK

sonet578.jpg

eric alexander(ts),
john hicks(p), john webber(b), joe farnswarth(ds)
2005/Venus Records/

1 Sunday In New York
2 Avotcja
3 Dearly Beloved
4 Like someone In Love
5 Watch What Happens
6 My Girl Is JUst Enough Woman For Me
7 Alone ogether
8 My Romance

先週に引き続いてエリック・アレキサンダー(ts)を聴いています。
この頃、ヴィーナス・レーベルからはバラード集が出ているので谷間の作品になるのかな。
「ジェントル・バラッズ」・シリーズです。
そちらと遜色なくむしろ一ひねりある分、全体的な構成や内容はこちらが上かもしれません。
エリックもさることながら、特に故ジョン・ヒックス(p)が参加しているのは本当に嬉しいです。
亡くなるほぼ1年前の作品になるのでこの後は1、2枚あるかどうかというところだと思います。
大人し目で切れ味にも欠けますがまだまだ元気なプレイを聴かせてくれました。
ベスト・プレイはそのヒックスのオリジナル(2)「AVOTCJA」でテンポの良さが光ります。
(7)「ALONE TOGETHER」や(3)「DEARLY BELOVED」も良かった。
スタンダード集ということで気持良く大らかに歌い上げています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)



*ERIC ALEXANDER & VINCENT HERRING / THE BATTLE Live At Smoke

sonet577.jpg

eric alexander(ts), vincent herring(as)
mike ledonne(p), john webber(b), carl allen(ds)
2005/HIGHNOTE/

1 Blues Up And Down
2 Road Song
3 Firm Roots
4 Ritual Dance
5 Shirley's Song
6 Eleven Years

エリック・アレキサンダーは近年世界一多忙なテナー・サックス奏者で驚くほどの多作家です。
正直なところ少々食傷気味でこのアルバムの入手が遅れました。
ヴィンセント・ハーリングは現在では珍しいストリート・ミュージシャン出身でキャノンボール・アダレイ
の流れを汲むアルト・サックス奏者です。
題名は「THE BATTLE」ですが、火の出るような仁義なき大ブロウ大会を期待すると肩透かしを食うかもしれません。
何回かの共演もあり、思ったより二人のコンビネーションとバランスが良いのでスンナリと入っていくことが出来ます。
私が想像していたよりもずっと落ち着いたプレイぶりでした。
二人が中心であることは間違いありませんがマイク・ルドン(p)の活躍の場も十分に与えられています。
ウエス・モンゴメリー(g)のアルバムで大ヒットした(2)「Road Song」は懐かしかったです。
ルドンの(5)「Shirey's Song」も気に入りました。
スリル溢れるエキサイティングな演奏はジャズの醍醐味の一つ、文句なしに楽しめる一枚だと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET / GENTLE BALLADS

sonet576.jpg

eric alexander(ts)
mike ledonne(p), john webber(b), joe farnsworth(ds)
2004/VENUS RECORDS/

エリック・アレキサンダー(ts)のヴィーナス・レコード移籍第一弾だそうです。
エリック・アレキサンダーのワン・ホーンによるバラード集はついに出たかという感じですね。
彼の豊かで艶のあるテナー・サックスの音色はまったく素晴らしいです。
ストレートで嫌味がなく力強い、これぞテナー・バラードの王道という気がしました。
個人的にはもうひとひねりしても良いのではとも思いますが欲を言えばきりがありませんね。
特に私のお気に入りはボサノバ調で演奏された(4)の「HERE'S TO LIFE」です。
シャーリー・ホーンの持ち歌らしいですがなんとなく耳にスーッと馴染んできました。
2曲の「ハーレム・ノクターン」の聴き比べも面白いです。
前者はムード満点、後者はよりモダンな仕上がりで聴き応えがありました。
まさに「ジェントル・バラッズ」という題名がぴったりのアルバムです。

「The Midnight Sun Will Never Set」、「Left Alone」、「Here's To Life」、
「Midnight Sun」、「Harlem Nocturne」、「Soul Eyes」、
「Under A Blanket Of Blue」、「Stormy Weather」、「Chelsea Brigde」

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(くつろぎ系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET / DEAD CENTER

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eric alexander(ts),
harold mabern(p), john webber(b), joe farnsworth(ds)
2004/HighNote/

エリック・アレキサンダーのレギュラー・カルテット。

「Almost Kike Being In Love」、「I Could Have Danced All Night」



*ERIC ALEXANDER QUARTET / NIGHTLIFE IN TOKYO

sonet574.jpg

eric alexander(ts)
harold mabern(p), ron carter(b), joe farnsworth(ds)
2003/MILESSTONE/

エリック・アレキサンダー(ts)の新譜は「ナイトライフ・イン・トーキョー」と銘打ってきました。
表題曲はハロルド・メイバーン(p)の作曲になるものです。
ジャケットは新宿の夜景ですが外国人にはどう写りますか。
全8曲中、自身のオリジナルは5曲です。
私は時々のんびりとテナー・サックスのワンホーン・アルバムを聴きたくなります。
メイバーンとジョー・ファーンズワース(ds)は共に気心の知れたメンバー、
ロン・カーター(b)の参加が珍しいですが淡々としたプレイに終始しています。
アレキサンダーもいつもより肩の力が抜けたリラックスした演奏を聴かせてくれています。

「I Can Dream, Can't I」、「I'll Be Around」

(中間系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET / SUMMIT MEETING

sonet573.jpg

eric alexander(ts)
harold mabern(p), john webber(b), joe farnsworth(ds)
nicholas payton(tp)(1,3,5,8)
2002/MILESTONE/

エリック・アレキサンダー(ts)の新譜はお馴染みのメンバーにニコラス・ペイトン(tp)という趣向です。
アレキサンダーはちょっと働き過ぎだと思いますが今が旬の売れっ子なので仕方がありませんね。
相変わらずのけれん味のない演奏には安定感があります。
(4)、(6)などのバラードに進歩がうががえると思いましたがいかがでしょうか。
パワーだけでなく演奏が滑らかになりました。
さすがにハロルド・メイバーン(p)のバッキングは効果的で絶好調です。
ペイトンもストレートで軽快な演奏で気分が良さそうですよ。

「The Sweetest Sounds」、「I Haven't Got Anything Better To Do」、
「A House Is Not A Home」、「This Girl's In Love With You」、
「Something's Gotta Give」、「After The Rain」

(中間系)



*ERIC ALEXANDER QUINTET / THE SECOND MILESTONE

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eric alexander(ts), jim rotondi(tp),
harold mabern(p), peter bernstein(g), joe farnsworth(ds)
2000/Molestone/

エリック・アレキサンダーのMilestone第二弾。

「Moment To Moment」、「Estate」



*ERIC ALEXANDER QUINTET / THE FIRST MILESTONE

sonet571.jpg

eric alexander(ts), pat martino(g),
harold mabern(p), peter bernstein(g), joe farnsworth(ds)
2000/Molestone/

エリック・アレキサンダーのMilestone第一弾。
エリックとパット・マルティーノの組み合わせはバッチリです。

「Night Song」、「Last Night When We Were Young」、「I'm Glad There Is You」



*ERIC ALEXANDER QUINTET / ALEXANDER THE GREAT

sonet570.jpg

eric alexander(ts), jimes rotondi(tp),
cherles earland(org), peter bernstein(g), joe farnsworth(ds)
2000(1997Rec)/High Note/

エリック・アレキサンダーは今一番好きなテナー・サックス奏者です。
収集対象ではありますが一気に集めるということではなく、少しづつ買い足している状態です。
今作は2000年のHigh Note作品。
自身のオリジナルが2曲、その他6曲の構成。
ベテラン・オルガン奏者のチャールス・アーランドをフューチュアーしたアルバムです。
ソウルフル&ダンサブルの権化のアーランドとハード・バップの雄エリックの組み合わせ。
エリックもアーランドの作品に参加していて気心は知れています。
ここでの一番の魅力はエリックの勢いです。
この頃のエリックを聴いていると明らかに成長途上にあり、一作一作の伸びしろが凄い。
抜けるところが少なくなり確実性を増しています。
着実に力強くテナー・タイタンへの階段を上っている・・・まるでその足音が聞こえるようです。

切れ味鋭いジム・ロトンディ(tp)の好演もあってハード・バップとしては一級品です。
ロトンディのラッパがよく鳴っています。
今まではあまり印象に残っていなかったので認識を新たにしました。
ピーター・バーンステインは存在感のあるギター・プレイを展開。
ただ、オルガン・ジャズの持つソウルフルやファンクな味わいは今ひとつでした。
オルガン入りにしてはスマートな感じ・・・共演者を見てもしかたがないところかな。
見方を変えるとだからこそいいアルバムと言えるのかもしれません。
ちょっと異質かと思えるアーランドが健闘しているのはさすが。
・・・彼の演奏が聴けて良かった・・・。
多分、今作がチャールス・アーランドの最後の作品になったと思うからです。

ここでのエリックも良かった。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*ERIC ALEXANDER / THE LIVE AT THE KEYNOTE

sonet569.jpg

eric alexander(ts)
harold mabern(p), nat reeves(b), joe farnsworth(ds)
1999/VACM-1144

今、乗りに乗っていると思われるエリック・アレキサンダーの日本の「キー・ノート」でのライヴ盤です。
アップ・テンポでのスピード感溢れる、力強いテナー・プレイにはつい興奮してしまいました。
特にジョー・ファーンズワーズ(ds)の活躍が目立ちます。
ベテランのメイバーン(p)が入っていることで、グループに一本芯が通って、ピリッと締まっています。
この時のライヴの雰囲気も良かったらしくて、気持良く演奏しているのが感じられます。
ある種の緊張感も伝わってきまして、私は結構構えて聴いてしまいましたよ。
ライヴ盤としての構成も良く出来ていると思います。

超重量級ライブ!!
現在、人気、実力共に最高の白人テナー奏者、エリック・アレキサンダー、
本年3月来日時の貴重な初ライブ・レコーディング・アルバムが登場。
オリジナル・カルテットによる白熱の演奏を完璧に捉えたファン待望の大本命盤。
(帯中よりの抜粋)

「Maybe September」、「A Nightingale Sang In berkeley Square」

(まじめ系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET / SOLID

sonet568.jpg

eric alexander(ts),
john hicks(p), george mraz(b), idris muhammad(ds),
jim rotondi(tp), joe locke(vib)
1998/Milestone/

エリック・アレキサンダーに重量級ジョン・ヒックス・トリオが共演。
異色作ながら意欲的、エリックのテナーが堪能できます。

ジャズ界で最も注目されているニュー・スター、エリック・アレキサンダーが巨人達の名曲に挑む。
(帯中よりの抜粋)

ソニー・ロリンズ、ジャッキー・マクリーン、マル・ウォルドロン、マイルス・デイビス、
デューク・エリントン、セロニアス・モンク、ソニー・クラーク、ジョン・コルトレーンなど。



*ERIC ALEXANDER / EXTRA INNINGS

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前回の野球のジャケットが好きになれないので、同じメンバーのこちらの方を良く聴いています。
エリック・アレキサンダー、31歳です。
91年の「モンク・コンペテイション」で、あのジョシュア・レッドマンに次いで
第2位の実力ですが将来的にはこちらの方が面白いかも知れません。
ホントに良く鳴る、力強いテナーです。
3曲目「A Nightingale Sang In Berkley Square」はいいですよ。

「へビー・ヒッター」に続くエリック・アレキサンダーの最新録音、ワン・ホーンアルバム。
ハロルド・メイバーンら前作と同様のメンバーを迎えて繰り広げる白熱の延長戦は果てしなく続く。
(帯中よりの抜粋)

「A Nightingale Sang In Berkley Square」、「Come Sunday」

(まじめ系)



*ERIC ALEXANDER / HEAVY HITTERS

sonet566.jpg

elic alexander(ts)
harold mabern(p), peter washington(b), joe farnsworth(ds)
1998/Alfa Jazz/

とうとう買ってしまいました。何度も手に取っては、躊躇したアルバムです。
いくらエリック・アレキサンダーがヤンキースのファンだからといっても、
このジャケットはないですよね。無感動です。
内容は、もちろんかなり良いですから、ジャケットの良し悪しが、
購買意欲に影響するのを再認識した次第です。
ドラムのジョー・ファーンズワーズは掘り出し物ですぞ。

今や注目度NO.1テナー奏者エリック・アレキサンダー。
アルファ・ジャズからの待望のセカンド・アルバムはファンキー・ピアニスト、ハロルド・メイバーン等の
超強力リズム陣を迎えてのワン・ホーン作品。
4人のヘビー・ヒッターが繰り広げる分厚いサウンドに注目、録音は名匠ルディ・ヴァン・ゲルダー。
(帯中よりの抜粋)

「Guess I'll Hang My Tears Out To Dry」、「On A Slow Boat To China」、
「If There Is Someone Lovelier Tha You」、「Maybe September」

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(まじめ系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET &SEXTET / MAN WITH A HORN

sonet565.jpg

eric alexander(ts),
cedar walton(p), dwayne burno(b), joe farnsworth(ds),
jim rotondi(tp), steve davis(tb)
1997/Alfa Jazz/

今やジャズシーンで注目度NO.1、白人テナー奏者エリック・アレキサンダー、待望の本邦デビュー作。
ピアノにも名手シダー・ウォルトンを起用、ワン・ホーン・カルテットを主体に全曲で
エリックの豪快なテナー・サウンドが炸裂した、早くも本年度最高の話題作。
(帯中よりの抜粋)

「A Time For Love」、「My Shining Hour」、「Star Fell On Alabama」



*ERIC ALEXANDER SEXTET / MODE FOR MABES

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eric alexander(ts), jim rotondi(tp), steve davis(tb),
harold mabern(p), john webber(b), george fludas(ds),
1997/DELMARK/

お待たせしました、早くもハード・バップの名盤登場にしたい。
今作はこれまで共演を多く行なってきたピアノの名手、ハロルド・メイバーンとの
コラボレーションが絶頂期を迎えたかのような、しなやかさと躍動美と粋に溢れた絶対の自信作だ。
ジョン・コルトレーンの名作「ネイマ」を取り上げて、現在最高のジャズ・グルーブを見せつけ、
新たな魅力を引き出した。

シカゴを本拠地として活動し、1991年のセロニアス・モンク・コンペティションで
ジョシュア・レッドマンに次いで第二位を獲得、以降、ジャズ・テナーの新星として
最も頼れる存在となったエリック・アレキサンダー(1968年、イリノイ州ゲイルズバーグ生まれ)。
その彼を育てたシカゴのインディ・レーベル、デルマーク・レコードからの待望の新作。
(帯中よりの抜粋)

「For Heaven'sSake」、「Love Thy Neighbor」、「Naima」



*ERIC ALEXANDER QUARTET & QUINTET / TWO OF A KIND

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eric alexander(ts), cecil payne(bs),
david hazeltine(p), john webber(b), joe farnsworth(ds)
1997/Criss Cross/

セシル・ペインとの組み合わせですがセシルが絶不調です。
もう無理ですね。
ちょっと可哀そうな気がしました。

「I Can't Get Started」、「Angel Eyes」



*ERIC ALEXANDER QUINTET / STABLEMATES

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eric alexander(ts), lin halliday(ts),
jodie christian(p), dan shapera(b), wilbur campbell(ds)
1996/DELMARK/

シカゴのベテラン・テナー奏者、リン・ハリディとのテナー・バトル。

「Polka Dots And Moonbeams/Old Folks」、「Speak Low」、「Like Someone In Love」、
「The Night Has A Thousand Eyes」、「Stablemates」



*ERIC ALEXANDER QUARTET / IN EUROPE

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eric alexander(ts),
bobby broom(g), melvin rhyne(org), joe farnsworth(ds)
1995/Criss Cross/

エリック・アレキサンダー(ts)は私の収集対象の一人です。
特に探したりはしないけど、目にしたり気になった時に買うようにしています。

今作はエリックの4枚目のリーダー・アルバムでクリスクロスからの3枚目になります。
注目はバックがオルガンを含むギター・トリオということでしょうね。
ボビー・ブルームはケニー・バレル系のブルージーなギタリスト。
メルヴィン・ラインはウェス・モンゴメリー(g)との共演で知られる幻のオルガン奏者です。

エリックは1968年生まれなので吹き込みは27歳の時です。
やっぱり若いです・・・当たり前ですが音が硬くて深味もまだありません。
若さにまかせて突っ走っている様子が伝わってきました。
そんな中での聴きどころはバラードの(7)「GOOD MORNING HEARTACHE」です。
バックのオルガン・トリオとのムードが相まって心地良い響きになっています。
エリックのオリジナルはいまひとつですがボビーの(2)「THE EDGE」と
メルの(6)「SPANK THAT PIG」も良かったです。
スタンダードの(1)「WHAT A DIFFERENCE A DAY MADE」と(8)「THAT'S ALL」では
軽快な「THAT'S ALL」に軍配を上げました。

(中間系)



*ERIC ALEXANDER QUARTET / UP, OVER & OUT

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eric alexander(ts),
harold mabern(p), john ore(b), joe farnsworth(ds)
1995/DELMARK/

気心の知れたハロルド・メイバーン・トリオがバックのワン・ホーン・アルバム。

「The Nearness Of You」、「Bewitched」、「I Remember Clifford」



*ERIC ALEXANDER SEXTET / FULL RANGE

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eric alexander(ts), john swana(tp), peter bernstein(g),
kenny barron(p), peter washington(b), carl allen(ds)
1994/CrissCross/

クリスクロス・レーベルの第2弾。
前作との変化はピーター・バーンステイン(g)、ケニー・バロン(p)、カール・アレン(ds)です。

「Darn That Dream」、「People Will Say We're in Love」、「A Beautiful Friendship」



*ERIC ALEXANDER QUINTET / STRAIGHT UP

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eric alexander(ts), jim rotondi(tp),
harold mabern(p), john webber(b), gorge fludas(ds)
1993/Delmark/

地元のシカゴでの録音盤。
ここにエリック・アレキサンダーの原点があります。

「What Are You Doing The Rest of Your Life」、「Be My Love」
「Laura」、「End Of A Love Affair」、「Love Is Many Splendored Thing」



*ERIC ALEXANDER QUINTET / NEW YORK CALLING

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eric alexander(ts), john swana(tp),
richard wyands(p), peter washington(b), kenny Washington(ds)
1992/CrissCross/

クリスクロス・レーベルの第1作目。
収録時は24歳、トランぺッターはジョン・スワナ、
ピアノには大ベテランのリチャード・ワイアンズが参加しています。

「Here's That Rainy Day」、「Then I'll Be Tired of You」
「Skylark」、「In the Still of the Night」

Elias Haslanger (sax) [E (sax)]

*ELIAS HASLANGER QUARTET / STANDARDS

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elias haslanger(sax),
james polk(p), jeff haley(b), steve schwelling(ds)
1995/自主制作盤/

エリアス・ハスランガーは初見、やわらかな音色を持つサックス奏者です。
スタンダード作品集
アルトはチャーリー・パーカー、テナーはデクスター・ゴードンに大きな影響を受けたとあります。
今作はたった5時間で作成、全て一発取りだそうです。

「I'll Remember April」、「Alone Together「、「Portrait Of Jennie」、「Yardbird Suite」、
「All The Things You Are」、「When I Fall In Love」、「Now's The Time」、「Lament」、etc

Eiichi Hayashi 林栄一 (as) [E (sax)]

*HAYASHI EIICHI QUARTET / MONA LISA

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hayashi eiichi(as),
katoh takayuki(g), koreyasu norikatsu(b), sotoyama akira(ds),
yamashita yosuke(p)
1997/OMAGATOKI/

1 Mona Lisa
2 Walking Shoes
3 Some Other Spring
4 If You Could See Me Now
5 All Of Me
6 You Don't Know What Love Is
7 I Remember You
8 My Blue Heaven
9 South Of The Border
10 I'm A Fool To Want You
11 In A Sentimental Mood
12 Line For Lyons
13 Tea For Two
14 Smoke Gets In Your Eyes
15 What Is This Thing Called Love ?

林栄一のスタンダードが聴きたい。それにはアルバムを作ってそれを聴くしかない・・・。
こうして、僕が夢想し、望んだプレイの全てがここに記録された。(山下洋輔)
(帯中よりの抜粋)

懇意にしているライブ・ハウスに出ています。
林さんは実に多くの引き出しを持っていてその多彩な表現力は驚異的です。
刺激的なフレーズが次々と編み出されてきました。
30分を越す熱演もあって気力、体力ともに十分です。

Eddie Harris (ts) [E (sax)]

*EDDIE HARRIS QUARTET / THE IN SOUND

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eddie harris(ts),
cedar walton(p,), ron carter(b), billy higgins(ds),
ray codrington(tp)
1965Rec/Atlantic/

今作も再発廉価盤の一枚です。
エディ・ハリスは1934年シカゴ生まれ、1996年に62歳で亡くなっています。
62歳というのも早いですね。

エディ・ハリスで最も知られているアルバムはレス・マッキャン(p,vo)との1969年、
スイス・モントリュー・ジャズ・フェスティバルにおけるライブ盤、「スイス・ムーブメント」だと思います。
全身ソウルでノリノリのパフォーマンス・・・体中が熱くなる強烈な印象を残す作品でした。

今作はソウル・ジャズの大御所のエディがストレートなジャズに挑戦した一作です。
全6曲はスタンダード4曲と自身のオリジナル2曲の構成です。
ワン・ホーン・カルテットとトランペット入りのクインテット編成の2セットが収録されています。

エディは野太いシカゴ派テナーの特徴を十分に発揮しています。
(1)「いそしぎ」における歌心溢れる演奏や(2)「Born To Be Blue」のバラード奏法、
(3)「Love For Sale」の超高速フレージングの確かさもその実力の証になります。
(4)「Cryin' Blues」はソウル・ジャズの面目躍如、(5)「'S Wonderful」はサンバのリズムが楽しいです。
特筆すべきはモダン・ジャズの名曲(6)「Freedom Jazz Dance」の初演がここで聴けることです。

先程亡くなったシダー・ウォルトンのファンキー度満点のピアノが聴けるのも貴重だと思うよ。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

Eddie "Lockjaw" Davis (ts) [E (sax)]

* EDDIE "LOCKJAW" DAVIS QUARTET / JAWS STRIKES AGAIN

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eddie "lockjaw" davis(ts),
wild bill davis(org), billy butler(g), oliver jackson(ds)
1976/Black & Blue/

1 Don't Worry About Me
2 The Man I Love
3 Light And Lovely
4 Asompin' At The Savoy
5 When Sunny Gets Blue
6 Blue Snd Sentimental
7 Jumpin' With Symphony Sid
8 When Your Lover Has Gone
9 Pennies From Heaven
10 After You've Gone
11 Candy

エディ”ロックジョウ”ディヴィス(ts)は1922年生まれ、ニューヨーク出身、1986年に64歳で亡くなっています。
カウント・ベイシー・オーケストラで名を上げた豪快で良くスイングするテナー・サックス奏者です。
ジョウズの特徴はその音色にあると思う・・・日本の演歌でいうこぶしの利いたシブいだみ声が実に個性的です。
ビブラートも効いているのでジャズ・ファンにとっては選り好みの激しいプレイヤーの一人と言えるかもしれませんね。

ジョウズは60年代のプレステイジの看板テナー奏者の一人でジョニー・グリフィン(ts)との2テナー・バトルが知られています。
ジョウズとグリフィンは似た者同士でパワフルかつエネルギッシュに突っ走る二人のコンビネーションが人気を博しました。
名前はそのまんまの「タフ・テナーズ」でした。
テナー・バトルの歴史は長くて古くはデクスター・ゴードンとワーデル・グレイの「THE CHASE」(1952/Decca)が有名です。
現在でもその伝統はエリック・アレキサンダー&グラント・スチュワートの「Reeds & Deeds」に引き継がれています。

ジョウズはまたオルガンとの相性が良くてシャーリー・スコット(org)との吹き込みも多かったです。
今作はフランス録音、ワイルド・ビル・ディヴィス(org)との共演でジョウズのバラード奏法が聴きどころになりました。
(5)「When Sunny Gets Blue」~ベイシー作の(6)「Blue And Sentimental」には思わずクラッときてしまった。

(中間系)



*ARNETT COBB AND EDDIE "LOCKJAW" DAVIS / BLOW ARNETT,BLOW

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arnett cobb(ts), eddie "lockjaw" davis(ts),
strethen davis(org), george duvivier(b), arthur edgehill(ds)
1959Rec/Prestige/

アーネット・コブとエディ・ロックジョー・デイヴィスによるテナー・バトルです。
一時期この対決編というのが流行りました。
豪快かつ強烈なテナー合戦が聴けます。

「When I Grow Too Old To Dream」

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