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Eugene Maslov (p) [E (piano)]

*EUGENE MASLOV TRIO / THE FUSE IS LIT

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eugene maslov(p), boris kozlov(b), vinnie colaiuta(ds)
joe labarbera(ds), hubert laws(fl), pete christlieb(ts)
2002/MACK AVENUE RECORDS/

1 To My Teacher/To My Friend
2 Dream Of Dreams
3 Sometime, Somewhere, Somehow...
4 Guru
5 The Watch
6 Django
7 The Masquerade Is Over
8 Entente
9 One For My Baby

私が密かに愛聴しているピアニストにロシア出身のユージン・マスロフがいます。
その他にはクリスチャン・ヤコブ(p)やアラン・ブロードベント(p)などがそうです。
ジャズ・ファンにはそんなプレイヤーが何人かいるのではないでしょうか。
あまり知られていないお気に入りのプレイヤーを探すのはジャズ・ファンの一つの楽しみでもあります。
私にとってはあまり刺激的でもそうでなくてもダメなんですね。
比較的オーソドックスでおだやかな感じのピアノ・トリオが好きです。
ちょうど良い按配というか、長く愛聴するには自分の好みや相性が大切だと思っています。
このアルバムにはスペシャル・ゲストとしてヒューバート・ロウズ(fl)が3曲に参加していますが、
プロデューサーが元クルセイダースのドラマーのスティックス・フーパーなのでその影響でしょうね。
フュージョン・テイストとリアル・ジャズの両方が楽しめるお買い得盤になっています。
特に彼はジョー・ラバーベラ(ds)との相性が良くて(3、6、7)のトリオものがいいです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*EUGENE MASLOV TRIO / THE FACE OF LOVE

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eugene maslov(p), eddie gomez(b), chuck deardorf(b),
willie jones(ds), george schuller(ds), steve williams(ds),
shirley horn(vo)(4,10), toots thielemans(hca)(2,7)
1999/MACK AVENUE RECORDS/

ユージン・マスロフも好きなピアニストの一人です。
スイング感溢れる切れ味鋭いタッチが素晴らしい。
ここではシャーリー・ホーンとトゥーツ・シールマンスが各2曲づつゲスト参加しています。
二人は心に染み入る歌と演奏を聴かせてくれました。

「Chan's Song」、「More Love」、「The Face Of Love」、
「Seven Steps To Heaven」、「Bluesette」



*EUGENE MASLOV TRIO / WHEN I NEED TO SMILE

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eugene maslov(p), eddie gomez(b), omar hakim(ds)
1999/MACK AVENUE RECORDS/

ユージン・マスロフ・トリオ
エディ・ゴメス(b)とオマー・ハキム(ds)をバックにマスロフの素晴らしいピアノが聴けます。

「Clear Out Of This World」、「When I Need To Smile」、
「The Man I Love」、「Dindi」、「Milestones」

Esbjorn Svensson (p) [E (piano)]

*ESBJORN SVENSSON TRIO / SOMEWHERE ELSE BEFORE

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esbjorn svensson(p), dan berglund(b), magnus ostrom(ds)
1999/COLUMBIA/

エスビヨン・スベンソン(p)が中心のコンテンポラリーでユニークなトリオ。
E.S.Tはトリオの新しい方向性を示したことで注目を浴びました。
特に若いジャズ・ファンの評価は高かったです。

残念ながらスベンソンはダイビング中の事故で2008年に亡くなっています。

Erik Van Der Luijt (p) [E (piano)]

*ERIK VAN DER LUIJT TRIO / EXPRESS YOURSELF

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erik van der luijt(p), branko teuwen(b), victor de boo(ds)
2004/

CD番号もなし、なので自主制作盤だと思います。
全11曲自身のオリジナル。
何から何まで自分でやったみたいです。
これほどの名手がレコーディングのチャンスさえないのか、と思いました。

Eric Watson (p) [E (piano)]

*ERIC WATSON TRIO / SILENT HEARTS

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eric watson(p), mark dresser(b), ed thigpen(ds)
1999/Sunnyside/

エリック・ワトソンの才能を感じさせる、ユニークなピアノ・トリオ。
クールで静謐・・・独特の和音の使い方とタイミングを持っています。
全8曲は全て自身のオリジナルです。
若手ピアニストをベテラン2人が支える構図です。

Eric Reed (p) [E (piano)]

*ERIC REED TRIO / STAND !

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eric reed(p), rodney whitaker(b), willie jones Ⅲ(ds)
2009/WJ3 RECORDS/

久し振りにこれでもか、これでもかと力で押してくるピアノ・トリオに出会いました。
このエリック・リード(p)の新作は文句なしにいいです。
テーマは”神に捧ぐ”、全曲彼自身のオリジナルで渾身のアルバムだと思います。
(1)「STAND !」や(2)「PRAYER」はマッコイ・タイナー(p)を彷彿とさせるスケールの大きさがあります。
エリックのルーツはここにあったのかとの思いを強くしました。
(4)「GIT'CHA SHOUT ON」のスピード感、(5)「GRATITUDE」の美しさにはグイと引きこまれました。
(10)「EVERYTHING THAT HAS BREATH」の心地良いノリもお気に入りです。
現在のエリックの音楽性が全て網羅されているといっても過言ではないと思います。
いかにもアメリカ的でゴスペル、ブルース&ソウルが根底にあるし、最高傑作になるかもしれません。
ロドニー・ウィテカーの黒くベタベタとまとわりつくようなベースもたまりません。
プロデューサーはウィリー・ジョーンズⅢ(ds)でエリック・リードの魅力を引き出しました。
力強く、意欲的で刺激的なピアノ・トリオ作品になっています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*ERIC REED TRIO / IMPRESSIVE & ROMANTIC

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eric reed(p), ron carter(b), al foster(ds)
2004/M&I JAZZ/

アメリカ期待のピアニスト、エリック・リードのこの組み合わせは「クレオパトラの夢」に続いて2作目になります。
スタンダード作品集。
私は馴染んだ分だけ前作よりも上という印象を持ちましたがどうでしょうか。
-THE GREAT COMPOSERS WE LOVE-という副題が付いていてスタンダード中心でオリジナルはありません。
超ベテランの二人のサポートでエリックのメロディアスな部分にスポットを当てた作品だと思います。
若手のプレイヤーに良く知られたベテランを組み合わせるのはよくあることですね。
この方法は一般的に安定感と安心感は持てますが反面刺激が少なくなります。
それでも買う側にとっても全然知らないプレイヤーの作品を買うのは勇気がいるので効果はあります。
私なども一人でも知った人がいないと躊躇してしまうのも事実ですから。
若手とベテランが刺激し合ってうまくいけば最高、しかし若手がベテランに気を使う形になる場合も多いです。
私としてはエリック・リードならメンバーに中堅、若手を配してより刺激的なピアノ・トリオが聴きたかったです。

ロン・カーターとアル・フォスターの強力なサポートがさらにテンションを高める。
テンダーでピアニスティックな面をみせるエリック、まさに現在最高のマスターズによるピアノ・トリオの傑作だ。
(帯中よりの抜粋)

「Out Of The Past」、「I Let A Song Go Out Of My Heart」、「I Want To Be Happy」、
「Can't Help Singing」、「Miles Ahead」、「Johnny Guitar」、「Loose Bloose」、
「So In Love」、「Blues In The Night」、「Blah, Blah, Blah」、「It's Easy To Remember」

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(中間系)



*ERIC REED TRIO / CLEOPATRA' DREAM

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eric reed(p), ron carter(b), al foster(ds)
2003/M&I JAZZ/

ロン・カーターにアル・フォスター。最強の布陣で職人肌の天才ピアニスト、
エリック・リードの真価が最大限に発揮された、実に味わい深いピアノ・トリオの誕生だ。
(帯中よりの抜粋)

スタンダード作品集。

「Django」、「Tea For Two」、「Lush Life」、「Waltz For Debby」、「'Round Midnight」、
「I Love You Porgy」、「Cleopatra's Dream」、「Prelude To A Kiss」、「The Sorcerer」



*ERIC REED QUINTET / E-BOP

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marcus printup(tp), walter blanding jr(ts),
eric reed(p), rodney whittaker(b), rodney green(ds)
2003/SAVANT/

エリック・リード・クインテットによるハード・バップ盤。
ホレス・シルバー・クインテットを彷彿とさせるノリノリの名演揃いです



*ERIC REED TRIO / FROM MY HEART

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eric reed(p), dwayne burno(b), cecil brooks Ⅲ(ds)
2002/SAVANT/

アメリカ期待のピアニスト、エリック・リードの新作です。
スタンダード作品集。
今までの作品とはだいぶ雰囲気を変えてきたので最初は驚いてしまいました。
よりシリアスな部分を強調して「オレだってこれくらいは出来るんだぞ」という感じでしょうか。
当然ながらビル・エヴァンス的なアプローチだって出来るはずですよね。
大人しいので私は少々物足りなく感じましたが新たな一面を垣間見た思いがします。
これが今回のプロデューサーのセシル・ブルックス(ds)の狙いですね。
彼にとっては異色作の一枚になるかもしれませんよ。

「Yesterday」、「Goodbye」、「I Should Care」、「Prelude In E Minor」、
「I Got It Bad And That Ain't Good」、「How Deep Is The Ocean」、
「I'll Never Stop Loving You」、「Flamenco Sketches」、
「'Round Midnight」、「I Fall In Love Too Easily」

(中間系)


*ERIC REED / HAPPINESS

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eric reed(p)
marcus printup(tp), wyeliffe gordon(tb), wessell anderson(as)
wayne escoffery(ts,ss), barak mori(b), rodney green(ds), etc
2001/NAGEL-HEYER/

1 Happiness
2 Three Dances:Island Grind/Latin Bamp/Boogie Down
3 Say You Care
4 Suite Sisters:Fine & Brown
5 Suite Sisters: Crazy Red
6 Suite Sisters:BlackBeauty
7 Mood Indigo
8 Romantic Rag
9 Devil In A Dress
10 Someone Else's Love

アメリカ期待のピアニスト、エリック・リードの新作はドイツ盤です。
一聴した途端、「これはー・・・」と思いました。好みからはややズレていますがいいですよ。
伝統的なジャズのスタイルを堅持しながら現代的なセンスも感じさせます。
ここいらへんは師匠のウィントン・マリサリス(tp)の影響も大きいのかも知れませんね。
メンバーは全然知りませんが分厚いアンサンブルとハーモニーを聴かせてくれました。
エリントンの「ムード・インディゴ」を除いては全てエリック・リードのオリジナルです。
エリック・リードの才能が大きく開花した意欲作だと思います。
どこの世界でも「温故知新」は大事なことですね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*ERIC REED / MANHATTAN MELODIES

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eric reed(p), reginald veal(b), gregory hutchinson(ds)
dianne reeves(vo), renato thoms(per)
1999/IMPULSE/

ウイントン・マルサリスに見出されたピアニストのエリック・リードのリーダー3作目だそうです。
この人は切れ味のあるスイング感溢れるピアノを弾きますので実に気分がいいですねえ。
私は一発でファンになってしまいましたよ。
このトリオのコンビネーションも素晴らしいですし中々いい感じの一枚です。
スティングやサイモン&ガーファンクルのカバーの他にダイアン・リーヴスのヴォーカルが1曲、
メドレーが2曲、ソロ・ピアノまであって曲目構成も申し分なく飽きさせません。
中でも2曲目の表題曲「マンハッタン・メロディーズ」は抜群の出来です。
まだ少々粗いところもありますがピアノ・アルバムとしては相当に高水準だと思います。

人気ピアニスト=エリック・リードが贈るニューヨーク・ソング集。
スティング、サイモン&ガーファンクルのカバー曲もGood。
ゲストにダイアン・リーヴス参加。
(帯中よりの抜粋)

(中間系)

Eric Legnini (p) [E (piano)]

*ERIC LEGNINI TRIO / ANTRAIGUES

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eric legnini(p), jean-louis rassinfosse(b), bruno castelucci(ds)
2003/Pjl/

ベルギー・ジャズの質の高さを伝えるエリック・レニーニ・トリオの名盤。
2000年代、お勧めのピアノ・トリオ。



*ERIC LEGNINI TRIO / NATURAL BALANCE

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eric legnini(p), jean-louis rassinfosse(b), stephane galland(ds)
1991 / Jazz Club//

エリック・レニーニはベルギー出身のピアニスト。
21歳の新進気鋭が放つ一発は鮮烈なデビュー作になりました。
三位一体で盛り上がっていくピアノ・トリオが素晴らしいです。
ヨーロッパ・ピアノ・トリオ名盤の一枚。

Enrico Zanisi (p) [E (piano)]

*ENRICO ZANISI TRIO / KEYWORDS

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enrico zanisi(p), joe rehmer(b), alessandro paternesi(ds)
2014/Cam Jazz/

エンリコ・ザニシは初見、ジャケ買いです。
イタリアの若手ピアノ・トリオはどんなもんか?と思って手が伸びました。

ザニシは1990年のローマ生まれというから今年で24歳ですね。
24歳にして3枚目の今作は1曲を除いて全てザニシのオリジナルです。
ザニシはきっちりとした構築力を持っているピアニストで力強いタッチを兼ね備えています。
音色の輪郭がクリアで鮮やかなのが特徴かな、トリオのバランスもいいです。
面白いのは一時期注目されたイーサン・イバーソン率いる”Bad Plus"的サウンドです。
ロックの要素を取り入れたコンテンポラリーなピアノ・トリオ・サウンド。
最初、どこかで聴いたことのある感じがしたのはこれが原因。

私にとってこの「どこかで聴いたことのある」というのが曲者なんですね。
才能や実力は認めてもどうしても新鮮味には欠けてしまうから。
もちろん、初めて聴く人には十分にインパクトがあると思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

Enrico Pieranunzi (p) [E (piano)]

*ENRICO PIERANUNZI TRIO / PERMUTATION

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enrico pieranunzi(p), scott colley(b), antonio sanchez(ds)
2012/CamJazz/

1 Strangest Consequences
2 Critical Path
3 Permutation
4 Distance From Departure
5 Horizontes Finales
6 Every Smile Of Yours
7 Within The House Of Night
8 The Point At Issure
9 A Different Breath

エンリコ・ピエラヌンチ・トリオ・・・今作も去年のベスト3に上げられた1枚です。
エンリコ・ピエラヌンチも息の長いピアニストです。
長い間、第一線で活躍できる理由は何でしょうか。
あくなき探究心とチャレンジ精神のたまものかもしれませんね。
幅広い音楽性と多彩な表現力は聴く人の評価を一定化させない特徴があります。
先日亡くなった大島渚さんに「監督は分かられたら仕舞い」という名言があります。
エンリコの姿とダブります・・・つかみどころがない・・・エンリコにスタイルは存在しない。
プレイが若々しくて未だに発展途上と感じさせるところが凄いです。

今作は現在最も刺激的なドラマーのアントニオ・サンチェスとスコット・コーリー(b)の組み合わせ。
演目は全てエンリコのオリジナル・・・曲想もテンポも多彩で飽きさせません。
私が選んだのはこのメンバーならではの刺激的な展開の (1)「STRANGEST CONSEQUENCES」、
(8)「THE POINT AT ISSUE」、(2)「CRITICAL PATH」などのアップ・テンポの曲です。
表題曲の(3)「PERMUTATION」も良かった。
エンリコとアントニオの暴れっぷりとそれを支えるスコット・コーリーの構図が見えます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)



*ENRICO PIERANUNZI LATIN JAZZ QUINTET
/ LIVE AT BIRDLAND

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enrico pieranunzi(p),
diego urcola(tp), yosvany terry(ts,ss), john patitucci(b), antonio sanchez(ds),
2010/Camjazz/

1 Talk
2 Danza
3 Choro Del Infinito Hombre
4 Rosa Del Mare
5 Danza Nueva
6 Miradas
7 Tierra Nativa

イタリアのエンリコ・ピエラヌンチはヨーロッパで一番有名なピアニストかも知れませんね。
幅広い音楽性を持ち、活動も長くて、そのキャリアは輝かしいものがあります。
コンスタントにアルバムを出していて、もちろん、日本での人気も高いです。
そのエンリコのラテンもの、ニューヨークに乗り込んでのライブ盤なら興味がありました。
全曲自身のオリジナルで、フロント2管は若手のディーゴ・ウルコラ(tp)とヨスバニー・テリー(ts)です。
加えてジョン・パティトゥッチ(b)とアントニオ・サンチェス(ds)のリズム・セクションに魅力があります。

エンリコはやっぱりバラードがいいと思いました。
トリオで演奏された(4)「ROSA DEL MARE」とクインテットでは(6)「MIRADAS」が最高。
各人のバラード・プレイが満喫できます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*ENRICO PIERANUNZI QUARTET / AS NEVER BEFORE

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enrico pieranunzi(p), marc johnson(b), joey baron(ds)
kenny wheeler(tp)
2008/CAM JAZZ/

1 Soundings
2 Improheart
3 A Nameless Gate
4 As Never Before
5 Many Moons Ago
6 Impromind
7 Song For Kenny
8 Time's Passage
9 Winter Moon

エンリコ・ピエラヌンチ・トリオにケニー・ホイーラーの組み合わせに興味を持ちました。
全曲、ピエラヌンチのオリジナルですが、聴いてみるとこれは完全にケニー・ホイーラーの世界です。
広い空間に音の広がりを感じさせるやわらかくクールなサウンドです。
ピエラヌンチにとっては未知の世界、異色作といえると思います。
ここでの新しい挑戦は新鮮で面白かったのではないでしょうか。
ピエラヌンチの他人の土俵でも軽々と勝負できてしまう才能と実力にも驚かされました。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(中間系)



*ENRICO PIERANUNZI TRIO / PLAY MORRICONE 2

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enrico pieranunzi(p), marc johnson(b), joey baron(ds)
2002/CULTURE PUBLISHERS INC/

エンリコ・ピエラヌンツィ(p)のプレイ・モリコーネ・2を聴いてみました。
一作目が好評だったので続編もいうことでしょうか。
今回は2曲のオリジナルを含む全10曲です。
映画音楽のジャズ版としてはヘンリー・マンシーニやミシェル・ルグランが有名ですが、
エンリコ・モリコーネを取り上げるのは珍しいですね。
美しいメロディを見事にジャズ・アルバムに仕上げています。
甘過ぎないところが良いと思いました。
メンバーは前作と同じマーク・ジョンソン(b)、ジョーイ・バロン(ds)も好演しています。

(中間系)



*ENRICO PIERANUNZI TRIO / PLAY MORRICONE

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enrico pieranunzi(p), marc johnson(b), joey baron(ds)
2002/CULTURE PUBLISHERS INC/

エンリコ・ピエラヌンツィ(p)のプレイ・モリコーネの映画音楽作品集です。
実に完成度の高いアルバムで楽しめます。



*ENRICO PIERANUNZI TRIO & QUARTET VOL 7
/ ONE LONE STAR

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enrico pieranunzi(p), luca bulgarelli(b), roberto gatto(ds)
rosario giuliani(as,ss)(2,3,6,9,11,12)
2002/YVP MUSIC/

エンリコ・ピエラヌンツィ(p)の新譜です。
全12曲は全て彼のオリジナルで、6曲がカルテット演奏になっています。
いつもよりはジャズ・テイストが強いと思いました。
時にやさしく、時に力強く、変幻自在のピアノを楽しむことが出来ます。

(中間系)



*ENRICO PIERANUNZI QUARTET / ALONE TOGETHER

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enrico pieranunzi(p)
philip catherine(g), hein van de geyn(b), joe labarbera(ds)
eric vloeimans(tp)
2001/CHALLENGE REC/

エンリコ・ピエラヌンツィ(p)とフィリップ・カテリーン(g)の組み合わせです。
べテラン同志が楽しく、くつろぎながらスタンダードを演奏している感じですね。
ピエラヌンツィは切れ味のあるプレイ、カテリーンはいつもより抑えたプレイで好演しています。
トランペット入りは3曲、ヨーロッパ・ジャズの落ち着いた雰囲気を感じさせる一枚です。

「Speak Low」、「My Foolish Heart」、「What Is Thing Called Love」、
「Sweet And Lovely」、「You've Changed」、「Just One Of Those Things」、
「Alone Together」、「Tenderly」、「How Deep Is The Ocean」、
「You Don't Know What Love Is」、「I Didn't Know What Time It Was」

(中間系)



*ENRICO PIERANUNZI TRIO / RACCONTI MEDITERRANEI

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enroco pieranunzi(p), marc johnson(b), gabriele mirabassi(cl)
2000/EGEA/

色々なタイプの演奏出来るイタリア出身のベテラン、エンリコ・ピエラヌンチ(p)のトリオ盤です。
トリオといってもピアノ、クラリネット、ベースの組み合わせですからちょっと変っています。
クラシックの室内楽的な雰囲気を持つジャズ・アルバムで一種の癒し系と言えるのかも知れません。
シットリとした美しいサウンドの作品です。
ピエラヌンチは多くのプレイヤーとの共演で培った幅広い音楽性を持っているのが強みです。

(中間系)



*ENRICO PIERANUNZI TRIO / THE CHANT OF TIME

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enroco pieranunzi(p), marc johnson(b), joey baron(ds)
1997/Alfa Jazz/

これはお気に入りのアルバムでして今でも車のHDDに入れて聴いています。
オーソドックスなタッチ。
多くのトリオ作品の中でも出色の出来だと思います。

イタリアのビル・エバンスこと、エンリコ・ピエラヌンツィ、待望のアルファ・ジャズからの第2弾。
サイドメンにビル・エバンス・トリオの名ベーシスト、マーク・ジョンソン、ドラムスにジョーイ・バロンを起用。
6曲のオリジナル曲を収録、前作同様あまりにも美しいピエラヌンツィの世界を展開。
(帯中よりの抜粋)

「Nefertiti」、「Jitterbug Waltz」、「Very Early」、
「The Fool On The Hill」、「You Don't Know What Love Is」



*ENRICO PIERANUNZI RONNIE CUBER QUARTET / INCONSEQUENCE

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enroco pieranunzi(p,key), ronnie cuber(bs,fl), enzo pietropaoli(b), alfredo golono(ds)
1982 Rec/Sound Hill/

エンリコ・ピエラヌンツィ(p)とロニー・キューバー(bs)の共演盤。
共に強烈な個性を発揮しています。
真っ向勝負のぶつかり合いが聴きどころになります。

Emil Viklicky (p) [E (piano)]

*EMIL VIKLICKY TRIO / LIVE IN VIENNA

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emil viklicky(p), frantisek uhlir(b), laco troppi(ds)
2010(2007/Rec)/CUBE/

エミール・ヴィクリツキー(p)は初見、それこそビックリしました。
チェコのベテラン・ピアニストですが、すでにピアノ・トリオ・ファンにはよく知られているようです。
聴いた途端にその音色に参った・・・ガツンときてかなりのインパクトがありました。
力強いタッチ、スイング感に溢れ、流れるような魅力的なフレーズ、何もかもが個性的で美しいです。
さすがチェコですね、クラシックで鍛えられた技量は見事なものです。
キース・ジャレット(p)とレイ・ブラウン(b)を2曲を除いてはメンバーのオリジナル。
ライブ盤にしては1曲づつがそれほど長くなくまとまっています。
ユッタリと入って徐々に盛り上がっていく、熟練の技が光る珠玉の作品集。
ライブとは信じられないほどの完成度の高さでトリオとしてのバランスも素晴らしいです。
特にベーシストがまた凄いプレイを聴かせてくれました。

しかし、つくづく世界は広いですね。
まだまだ知られざる?名手がいっぱい隠れていると思います。
安定感のある王道・ピアノ・トリオで文句なしの一枚です。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(中間系)

Elsie Bianchi (p,vo) [E (piano)]

*ELSIE BIANCHI TRIO / ATLANTIS BLUES

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elsie bianchi(p,vo), siro bianchi(b,cl), hans-joerg schmidt(ds)
1962Rec

スイス出身の女性ピアニスト&ヴォーカルのエルジー・ ビアンチの超レア盤です。
どう探してくるのか分からないけれどこのようにCD化されるのが凄いと思う。

「No Moon At All」、「Imagination」、「Stormy Weather」、
「Stompin' At The Savoy」、「Canadian Sunset」、「I Got It Bad」、etc

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