SSブログ

Giovanni Guidi (p) [G (piano)]

* GIOVANNI GUIDI TRIO / TOMORROW NEVER KNOWS

image783.jpg

giovanni guidi(p), francesco ponticelli(b), emanuele maniscalco(ds)
2006/Venus/

1 Sleep Safe And Warm
2 Turnaround
3 Joga
4 By This River
5 Back In The USSR
6 Begatto's Kitchen
7 Tomorrow Never Knows
8 Bella
9 Motion Picture Soundtrack
10 Norwegian Wood
11 Duff
12 Allice In Neverland
13 Girotondo Per Francis

新感覚ピアニストの一人、ジョヴァンニ・グイディの初リーダー・アルバムです。
イタリア出身、1985年生まれの現在34歳、今作の録音時は弱冠21歳でした。
ジョヴァンニは現在ECMレーベルから世界に発信中ですがこの人を日本盤が紹介したとは意外でした。
内省的で静謐、細かく揺れる心の動きを表現している・・・決して聴き易いとは言えないからです。
でもこういう感覚が好きなジャズ・ファンにはたまらないと思います。

全13曲は自身のオリジナル3曲とその他10曲の構成です。
目を引くのはジョン・レノン/ポール・マッカートニーの3曲とオーネット・コールマン(as)の有名曲の(2)かな。
解説によると師匠格はイタリア・ジャズの大御所のエンリコ・ラヴァ(tp)らしくラヴァの曲(8)も入っている。
ゆったりと流れるようなピアノを聴いていると静かに美しい音色の中に内に秘めた激しさを感じる。
ジョヴァンニ・グイディの才能に疑いはありません。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

nice!(0)  コメント(0) 

Geri Allen (p) [G (piano)]

* GERI ALLEN TRIO / SEGMENTS

image648.jpg

geri allen(p), charlie haden(b), paul motian(ds)
1989Rec/DIW/

1 Law Years
2 You'll Never Know
3 Marmaduke
4 Cabala/Drum Music
5 Home
6 I'm All Smiles
7 Segments
8 La Pasionaria
9 Rain

ジェリ・アレン(p)の代表作と目されている一枚です。
アレンは昨年60歳で亡くなりました、まだまだこれからだったのに残念です。
アレンは1980年代のM-BASE派のピアニストとして衝撃的なデビューを果たしました。
フリーにも通じる期待された新進気鋭のピアニストだったと思います。

全9曲はメンバーのオリジナル4曲、チャーリー・パーカー2曲、その他3曲の構成です。
その他ではオーネット・コールマンの(1)が目を引きました。
どれも一筋縄ではいかない歯ごたえのある演奏が詰まっています。
それもメンバーを見れば一目瞭然でヘイデン&モチアンの骨っぽい二人がバックにいました。
この二人と堂々と渡り合うアレンの実力は疑うべきもありません。
私的ベストは表題曲の(7)「Segments」で三位一体のコンビネーションが見事です。
ミシェル・ルグランの(6)「I'm All Smiles」での美しいピアノも良かったです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

nice!(0)  コメント(0) 

Gabriel Latchin(p) [G (piano)]

* GABRIEL LATCHIN TRIO / INTRODUCING

image1228.jpg

gabriel latchin(p), tom farmer(b), josh morrison(ds)
2017/Alys Jazz/

1 Carlora (G.Latchin)
2 It Had To Be You (I.Jones/G.Kahn)
3 Lover Man (J.Davis/R.Ramirez/J.Sherman)
4 Off The Latch (G.Latchin)
5 Lush Life (B.Strayhorn)
6 Trane Hopping (G.Latchin)
7 If I Only Had A Brain (H.Arlen/E.Y.Harburg)
8 Stompin' At The Savoy (E.Sampson)
9 Easy To Love (C.Poter)
10 Can't We Be Friends (P.James/K.Swift)
11 Blues For Billy (G.Latchin)

ガブリエル・ラッチンと読めばいいのかな、初見です。
いかにもイギリス紳士風な端正な佇まいに惹かれました。
めったにイギリスのピアニストを聴くこともありません。
ブリティッシュ・ジャズといえばタビー・ヘイズ(ts)の大ブームがまだ記憶に残っています。
ヨーロッパにも独特のお国柄がありますがイギリスもその例の漏れません。
ジャズでもアメリカとヨーロッパ大陸との懸け橋になっています。
雰囲気的にはウェスト・コースト・ジャズに近いのではと思っています。

今作は全11曲、自身のオリジナル4曲とその他スタンダード7曲の構成です。
バランスはいいと思いました。
明るく爽やかでスマートなピアノが聴けました。
特にオリジナルでのポップな演奏が新味でここが一番の聴きどころになると思います。
まだ若いのでこれからの精進を期待しています。
ちなみに私は「イントロデューシング~」という表題名に弱いです。
初アルバムなので音楽性を探るには最適だし、内容も充実していることが多いです。

(中間系)

nice!(0)  コメント(0) 

Guido Santoni (p) [G (piano)]

*GUIDO SANTONI TRIO / FIT TO FLY

s1057.jpg

guido santoni(p), danilo gallo(b), u.t.gandhi(ds)
2015/Artesuono/

1 Sudden Flashes
2 Dragging Soul
3 Beyond My Boundary
4 Far Away But Never Far Apart
5 Fit To Fly 6 Easy Words
7 Blending Into The Sky
8 Sensitivity
9 Asking The Immensity

久々にヨーロッパのピアノ・トリオでも聴いてみるかと思って手が伸びました。
グイド・サントニは初見、イタリアのピアニストです。
予想とはだいぶ違ってしまいました。
イタリアのジャズ・メンは一般的に明るく開放的です。
しかし今作は耽美的、内省的な作品でした。

グーッと情熱的に盛り上がるところはないし、ただただクールに美音を紡いでいきます。
全9曲は全て自身のオリジナルです。
やや一本調子に聞こえるのでやはり2、3曲のスタンダードが欲しい気がする。
今の私はリズミカルで聴き易いものを求めているので正直いまいちでした。
もちろん、この手のサウンドが好きな人にはお勧めします。

(中間系)

Guido Marusardi (p) [G (piano)]

*GUIDO MANUSARDI TRIO / LIVE AT THE JAZZ SPOT

sonet820.jpg

guido manusardi(p), trevor ware(b), biily higgins(ds)
2000 / Splasc(h)/

グイド・マヌサルディ・トリオのハリウッドのジャズ・スポットでのライブ盤。
全6曲はオリジナル4曲にその他2曲の構成。
安定感のあるピアノを聴かせてくれました。
ドラムスはビリー・ヒギンスです。

「I Love You」



*GUIDO MANUSARDI TRIO / IMMAGINI VISIVE

sonet819.jpg

guido manusardi(p), furio di casi(b), giani cazzola(ds)
1981 / RTCR

グイド・マヌサルディはフランスのピアニスト、流麗華麗で疾走感のあるピアノが魅力です。
ヨーロッパ・ピアノ・トリオ名盤の一枚。

Gregory Fine (p) [G (piano)]

*GREGORY FINE TRIO / THE HIT OF JAZZ

sonet818.jpg

gregory fine(b), martin drew(ds), paul morgan(b)
2007/GREGORY FINE/

ジャケットを見て一瞬引きましたが”The Hits Of Jazz”の題名で買ってしまいました。
グレゴリー・ファインは初見、ロシア出身の1949年生まれの58歳だそうです。
憧れのプレイヤーはオスカー・ピーターソン(p)ということでそのスタイルもお分かりになると思います。
1998年が初レコーディングなので49歳の時、随分と遅いデビューになりました。
その後は猛烈な勢いで吹き込み、大活躍しているようで地元のロシアではよく知られているようです。
これはデビュー作と同じロンドンで収録されたものですが、内容は推して知るべし。
BGMとして気楽に聴いています。

(くつろぎ系)

Greg Burk (p) [G (piano)]

*GREG BURK TRIO / CHECKNG IN

sonet817.jpg

greg burk(p), jon robinson(b), bob moses(ds)
2001/Soul Note/

イタリアのSoul Noteからのピアノ・トリオ盤です。
全10曲は全てグレグ・バークのオリジナル。
影響を受けたミュージシャンとしてアーチー・シェップ(ts)、ポール・ブレイ(p)、
ジョージ・ラッセル(arr)などの名前が上がっています。
根っこはハード・バップだけれど曲の展開には創造性がありました。

Gordon Beck (p) [G (piano)]

*GORDON BECK TRIO / APPLEBY BLUES

sonet816.jpg

gordon beck(p), jeremy brown(b), tony levin(ds)
2007/ART OF LIFE RECORDS/

イギリス出身のベテラン・ピアニスト、ゴードン・ベックの新作ライブ盤です。
ベックはフィル・ウッズのヨーロピアン・リズム・マシーンのピアニストとして知られています。
しばらくご無沙汰していましたが2005年に出した「Seven Steps To Heaven 」が良かったです。
ゴードン・ベックも若い頃は突っ張らかっていて色々をむずかしい事もやっています。
そんな経験を通り抜けているので彼のピアノには味わい深いものがあります。
ヨーロッパの流麗な伝統を保ちながらも鋭い切れ味や力強さもあります。
ライブ盤ということで1曲1曲が比較的長いですが刺激的なピアノを存分に楽しめます。
惜しむらくは録音のバランスがあまり良くないことです、ドラムがちょっとうるさく感じました。
ソロ・ピアノでも面白かったのではないでしょうか。

(中間系)



*GORDON BECK QUARTET / SEVEN STEP TO HEAVEN

sonet815.jpg

gordon beck(p), bruno rousselet(b), philippe soirat(ds)
pierrick pedron(as)(2,3,6,7)
2005/ART OF LIFE RECORDS/

1 Backwards Bop
2 Gone With The Wind
3 Juju
4 Isotope
5 Quiet Now
6 Solar
7 Seven Steps To Heaven

これはいいです、私は出だしの一音でグイと引き込まれてしまいました。
持っている雰囲気が抜群で、「あー、ジャズだなあー」と思いました。
イギリス出身のゴードン・ベックの名前をご存知の方も多いと思います。
そう、あの”フィル・ウッズ&ヨーロピアン・リズム・マシーン”で活躍していましたね。
フランクフルトでの「フリーダム・ジャズ・ダンス」が忘れられないファンも多いことでしょう。
これは多くを語る必要はありませんね、聴いてもらえればその良さは一目瞭然です。
選曲良し、内容良しのお薦めのフランス盤です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

Gonzalo Rubalcaba (p) [G (piano)]

*GONZALO RUBALCABA / INNER VOYAGE

sonet813.jpg

gonzalo rubalcaba(p), jeff chambers(b), ignacio berroa(ds)
special guest : michael brecker(ts)
1999/BLUE NOTE/

ゴンザロ・ルバルカバの新譜ですが、私にはいまひとつ魅力が感じられません。
なぜでしょうかねえ。基本的にバラード・プレイが似合わないからかなあ。
選曲にスロー・テンポが多いと、盛り上がりに欠けると思います。
彼にはもっと単純にピアノを弾いてもらって、明るく楽しく、気持良~く聴かせてもらいたいです。
ゲストのマイケル・ブレッカーが参加している2曲と「キャラバン」は面白いけれどもね・・・。
しかし近年のブレッカーは本当に凄いですね。完全に一皮むけたと思います。

(中間系)



*GONZALO RUBALCABA / THE TRIO

sonet812.jpg

gonzaro rubalcaba(p), brian bromberg(b), dennis chambers(ds)
1997/somethin'else/

ゴンザロ・ルバルカバのスタンダード作品集ですが、甘いところはありません。
とても刺激的で、三位一体の緊張感のある、素晴らしいプレイが聞けます。

(まじめ系)



*GONZALO RUBALCABA QUARTET / ANTIGUO

sonet811.jpg

gonzaro rubalcaba(p), felipe cablera(b), julio barreto(ds),
reynaldo melian(tp)
1997/Somethin'else/



*GONZALO RUBALCABA TRIO / DIZ

sonet810.jpg

gonzaro rubalcaba(p), ron carter(b), julio barreto(ds)
1994/Somethin'else/

私にとってのゴンザロ・ルバルカバは構えて聴くピアニストです。
先の見えないピアニスト。
何が出てくるか分からない・・・緊張感をもたらすピアニストです。
そんな中で比較的楽に聴けるのがロン・カーター(b)との共演盤です。
ロン・カーターが持つ懐の深さがゴンザロにくつろぎをもたらすのかもしれませんね。
より自然体に近いような感じがします。
今作はディジー・ガレスピーのトリビュート盤。
ビ・バップの名曲を集めたスタンダード作品集です。
スタンダードとはいえ、ゴンザロが陳腐な演奏などはするはずもないけど。

「Hot House」、「Woody N' You」、「I Remenber Clifford」、
「Donna Lee」、「Bouncing With Bud」、「Smooch」、
「Ah-Leu-Cha」、「A Night In Tunisia」、「Con Alma」



*GONZALO RUBALCABA QUARTET / RAPSODIA

sonet809.jpg

gonzaro rubalcaba(p), felipe cablera(b), julio barreto(ds),
reynaldo melian(tp)
1993/Somethin'else/



*GONZALO RUBALCABA QUARTET / SUITE 4 Y 20

sonet808.jpg

gonzaro rubalcaba(p), felipe cablera(b), julio barreto(ds),
reynaldo melian(tp), charlie haden(b)
1992/Somethin'else/



*GONZALO RUBALCABA TRIO / IMAGES Live At Mt.Fuji

sonet814.jpg

gonzaro rubalcaba(p), john patitucci(b), jack dejohnette(ds)
1991/Somethin'else/

1991年8月24-25日、Mt・フジ・ジャズ・フェスにゴンザロ・ルバルカバが来日しました。
日本のジャズ・ファンにその驚異的なパフォーマンスを見せてくれました。
ジョン・パティトゥッチ(b)とジャック・デジョネット(ds)も凄かった。

「Autumn Leaves」、「Giant Steps」



*GONZALO RUBALCABA TRIO / THE BLESSING

sonet807.jpg

gonzaro rubalcaba(p), charlie haden(b), jack dejohnette(ds)
1991/Somethin'else/

「アット・モントルー」に続くサムシンエルスの第二弾です。
全10曲はメンバーのオリジナル6曲とその他4曲の構成です。
選曲を見るとゴンザロの音楽性が分かるような気がします。
ジョン・コルトレーン、オーネット・コールマン、ビル・エヴァンスが選ばれました。
表題曲の「The Blessing」はオーネットの曲でこれからのゴンザロの道を暗示していたかも。

「Besame Mucho」、「Giant Steps」、「The Blessing」、「Blue In Green」



*GONZALO RUBALCABA TRIO / AT MONTREUX

sonet806.jpg

gonzaro rubalcaba(p), charlie haden(b), paul motian(ds)
1990/Somethin'else/

キューバ出身のピアニスト、ゴンザロ・ルバルカバの評価を決定的にした一枚です。
モンクの(1)「Well You Needn't」を聴けばその凄さが分かります。
驚異的・・・まさに圧倒的な演奏を聴かせてくれました。
ゴンザロの凄さを目の当たりにした観客の興奮ぶりも伝わってくる名盤です。

「Well You Needn't」、「All The Things You Are」

Giovanni Mirabassi (p) [G (piano)]

* GIOVANNI MIRABASSI QUARTET / NO WAY OUT

image1253.jpg

giovanni mirabassi(p), gianluca renzi(b), lukmil perez herrero(ds),
stefon harris(vib)
2015/Cam Jazz/

1 No Way Out
2 The Snow While Syndrome
3 Two Finger Snaps
4 L'Audace
5 Palm'air
6 What Was That Dream About
7 Canzone
8 ⅡBandolero Stanco

そろそろヴィブラフォン聴きも終わりにしたいと思っています。
最後を飾るのはステフォン・ハリス(vib)です。
ステフォンは自己のアルバムでは一ひねりあるので他に何かないかと探しました。
で、見つけたのがこれです。
ストレートなジョヴァンニ・ミラバッシ(p)との共演盤なら間違いないと思いました。

ミラバッシもまた先々週に紹介したウラジミール・シャフラノフ(p)と同様にサワノが見出したジャズ・ピアニストです。
私のサワノのピアノ・ベスト3はこの二人にヨス・ヴァン・ビースト(p)を加えた3人です。
3人の中で一番刺激的な音を聴かせてくれるのが今回のミラバッシでさすがにイタリア・ジャズ界は層が厚い。

全8曲は全てミラバッシ自身のオリジナルで占められています。
スタンダードが1曲もないですがミラバッシは作曲能力にも秀でているので飽きさせません。
つくづくミラバッシのピアノは凄い・・・変幻自在に展開するフレーズは新鮮で刺激的です。
ステフォンも美しく華麗なミラバッシのピアノに触発されて幻想的なヴァイブ演奏を聴かせてくれました。
こんなにストレートで熱いステフォンを聴くのは初めてだと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*GIOVANNI MIRABASSI TRIO / LIVE @THE BLUE NOTE TOKYO

sonet805.jpg

giovanni mirabassi(p), gianluca renz(b), leon parker(ds),
2010/DISCOGRAPH/

1 NY #1
2 It's Us
3 World Changes
4 Here's The Captain
5 My Broken Heart
6 It Is Wait It Is
7 Six For Sex
8 Gold And Diamonds
9 World Changes

ジョバンニ・ミラバッシ(p)の新譜は東京BNにおけるライブ盤になりました。
ジャケット見ると日本盤のようですがフランス盤です。
違うのはスタンダードが1曲もなくて全てオリジナルで占められていることです。
これは日本盤ならとても考えられないことでしょうね。
ミラバッシの圧倒的なパフォーマンスにはファンも多いと思います。
美しく、流麗、華麗という表現がぴったりの抜群のテクニックの持ち主です。
加えて強力なタッチとスイング感とを兼ね備えているのはほぼ完璧に近い。
鬼に金棒と思いきや、これがある意味欠点になるからジャズはむずかしいです。
というか、私には聴くほうのわがまま(ないのもねだりの天邪鬼)が出てしまいます。
ツボを心得ているというか手慣れているというか。
変な表現なんだけどミラバッシは上手すぎると思う・・・上手すぎて隙がない。
ジャズの魅力の一つに陰影や落差があるけれどやや一本調子に聞える時があります。

ここではレオン・パーカー(ds)の存在が決め手だと思います。
トリオにおいてもドラマーが前面に出てくるのは世界的な流れになっていますね。
押し出しが強く合わせるのも上手い、かつ、波がうねるようなリズム感を持っている。
特に新感覚のドラマーにはこの傾向が強いです。
レオンも新しいタイプのドラマーなのでそれが見事に成功しました。
今作はミラバッシとレオンのコラボレーションが魅力の一枚です。
(4)「HERE'S THE CAPTAIN」のドラムスが文句なしに素晴らしい。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*GIOVANNI MIRABASSI TRIO / PRIMA O POI

sonet804.jpg

giovanni mirabassi(p), gildas bocle(b), louis moutin(ds)
flavio boltro(tp)(3)(7)(10)
2005/ATELIER SAWANO/

1 Barcarole
2 Ero Io
3 Symphomaniax
4 Gettin' In...
5 Theme From Howl's Moving Castle
6 Lloro
7 L'ingenere
8 Tot Ou Tard
9 Minor Voyage
10 Il Bandolero Stanco
11 Symphomaniax (video clip)

澤野工房も多くのピアニストを紹介していますね。
私のベスト3はウラジミール・シャフラノフとヨス・ヴァン・ビーストにこのジョバンニ・ミラバッシです。
ミラバッシは信じられられないほどの美しいフレーズをつむぎ出してきます。
ここでもその魅力が十分に堪能できますよ。
オリジナルが8曲、その他2曲の構成で、オリジナルも良いけれどあとの2曲の選曲がまた絶妙です。
特に(5)の「THEME FROM HOWL'S MOVING CASTLE」は美しく感動的、思わずほろりとしました。
話題のフラビオ・ボルトロ(tp)が3曲にゲストに加わっているのも変化があっていいです。
これもまた素晴らしくて、(7)、(10)ではそのフラビオの実力を知らしめる美しいバラードが聴けます。
北川潔トリオとほぼ同時発売ですが、聴き比べてみるのも面白いと思います。
今の私はどちらかというとこちらの方が好みですね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*GIOVANNI MIRABASSI & ANDRZEJ JAGODZINSKI TRIO

sonet803.jpg

giovanni mirabassi(p)
andrzej jagodzonski(acd), adam cegielski(b), czeslaw "maly" bartkowski(ds)
2004/SAWANO/

1 Panta Rei
2 Des Jours Meilleurs
3 El Pueblo Unido Jamas Sera Vencido
4 La Petite Valse Brillante
5 Place De La Mairie
6 Frankfurt Serenade
7 You Don't Know What Love Is
8 Bhind The White Door
9 Bobo's Theme
10 Requiem
11 La Vaise A Nini

ジョバンニ・ミラバッシ(p)にアコーディオン・トリオ、この組み合わせに興味を持った人は多いのでないでしょうか。
事実、私もその一人です、どんなアルバムになっているのか、興味津々でしたよ。
二人のインター・プレイではバックが控え目なのでほとんどデュオという感覚で聴くことが出来ました。
アコーディオンの音色にはどこか懐かしい哀愁を感じますね。
その表現力にはさすがのピアノもかなわないと思いました。
それがピアノ・トリオの演奏になった途端にミラバッシのピアノが冴え渡るのです。
つまり、一枚で二度美味しい演奏が楽しめるということですね。
ベスト・トラックは解説書に書いてあった通りの(3)「EL PUEBLO UNIDO JAMAS SERA VENCIDO」です。
美しく感動的で素晴らしい出来、私はいつまでもこの雰囲気に浸っていたいと思いました。
きっとみなさんも何度も繰り返し聴きたくなるでしょうね。
異色の組み合わせに一票入れることにします。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*GIOVANNI MIRABASSI TRIO / DAL VIVO

sonet802.jpg

giovanni mirabassi(p), daniele mencarelli(b), louis moutin(ds)
2002/Sketch (SAWANO)/

ミラバッシ・トリオのライブ盤。
まったく素晴らしいです。
この頃のミラバッシには凄みがあります。



*GIOVANNI MIRABASSI TRIO / ARCHITECTURES

sonet801.jpg

giovanni mirabassi(p), daniele mencarelli(b), louis moutin(ds)
1999/Sketch (SAWANO)/

ジョバンニ・ミラバッシ(p)の日本デビュー盤です。

新ロマン派ピアノ・トリオの傑作、ここに登場!
エンリコ・ピエラヌンチを彷彿とさせる高度のテクニックと
豊かなメロディ・ラインから創出される創造的かつ幻想的な」
インター・プレイは比類なき叙情美と感動を与える。
全曲オリジナルで固めた意欲的な作品となっている。
今後最も活躍が期待できるヨーロッパ若手ピアニストの
初リーダー作が澤野工房の新シリーズとして遂に発売となる。
(帯中よりの抜粋)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。