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Jazzmeia Horn (vo) [J (vocal)]

* JAZZMEIA HORN / A SOCIAL CALL

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jazzmeia horn(vo),
victor gould(p), ben williams(b), jerome jennings(ds,per),
stacy dillard(ts), josh evans(tp), frank lacy(tb)
2017/Prestige/

1 Tight (B.Carter)
2 East Of The Sun (B.Bowman)
3 Up Above My Head (M.Butler)
4 Social Call (G.Gryce/J.Hendricks)
5 People Make The World Go Round (T.Bell/L.Greed)
6 Lift Every Voice And Sing / Moanin' (J.Welden/B.Timmons)
7 The Peacocks (J.Rowles)
8 I Remember You (J.Mercer)
9 Asro Blue /Eye See You / Wade In The Water (M.Santamaris/J.Horn/Trad)
10 I'm Going Down (N.Whitfield)

コロナ・ウィルスの影響でジャズ界も新譜を出しにくくなっている状況にあるようです。
で、以前気になったアルバムでパスしたものを改めて入手しています。
ジャズメイア・ホーン(vo)は初見です。
ジャケットからは濃い目のリズム&ブルース系のジャズ・ヴォーカルを予想しました。
最初にベティ・カーター(vo)の曲が選ばれていることもあった。
でも歌も演奏もアルバム構成も起承転結を持つ劇場型のヴォーカリストだと思いました。
主張を感じる・・・最近、こういうヴォーカル・アルバムを聴くのは珍しいかも。
語りも多くてテンポも自在、声は軽妙でも雰囲気はソウルフルで重厚な感じがしました。
じっくりと歌い込む(7)「The Peacooks」と(6)、(9)の2曲のメドレーが聴きどころになります。
表題曲の(4)「Social Call」や(8)「I Remember You」は3分弱で終わってしまう。
まるで舞台の幕間の軽いツナギのような感じなのが面白かったです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Johnny Mathis (vo) [J (vocal)]

* JOHNNY MATHIS / WARM & SWING SOFTLY (2 in 1 CD)

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johnny mathis(vo),
percy faith orchestra,
1957/1958/Columbia/

Warm
1 Warm
2 My One And Only Love
3 Baby, Baby, Baby
4 A Hundful Of Stars
5 By Myself
6 I've Grown Accustomed To Her Face
7 Then I'll Be Tired Of You
8 I'm Glad There Is You
9 What'll I Do
10 The Lovely Things You Do
11 There Gose My Heart
12 While We're Youg

Swing Softly
13 You Hit The Spot
14 It's De-Lovely
15 Get Me To The Church On Time
16 Like Someone In love
17 You'd Be So Nice To Come Home To
18 Love Walked In
19 This Heart Of Mine
20 To Be In Love
21 Sweet Lorraine
22 Can't Gat Out Of This Mood
23 I've Got The World On A String
24 Easy To Say

コロナの外出自粛以降古い良い曲探しの旅に出ていてポリュラー系の歌手もかなり聴きました。
ペリー・コモ、ビック・ダモン、フランキー・レイン、ボビー・ダーリン、マット・モンロー、ディーン・マーティン、サミー・デイヴィス・ジュニア、アンディ・ウィリアムス、ジョニー・デスモンド、ガイ・ミッチェル等々。
彼らはポピュラー歌手として認知されていると思うけどもう一方でジャズ歌手としての側面も持っています。
スタンダードの多くがブロードウェイのミュージカルの楽曲なのでみんなが歌っています。
当時はダンス音楽のスイングはごく一般的に聴かれていたのでジャズもポピュラー音楽の一角でした。
ただ男性ジャズ・ヴォーカリストのルーツを探っていくとどうしてもシナトラとキング・コールが出てきます。
どこかで似たところが出てきてしまう・・・そう思いました・・・トニー・ベネットはちょっと違うけれど。

そんな中で特筆すべきは今作のジョニー・マティスです。
誰にも似ていないワン・アンド・オンリーの世界を持っていました。
聴いていて驚きました、歌はもう滅茶苦茶に上手くて安定感は抜群です。
低音から高音までスーッと伸びてくる艶のある歌声はまったくストレスを感じさせません。
特に軽くビブラートを効かせた柔らかで美しい歌声は実に個性的だと思いました。
最初にマティスに注目したのは好きな歌の「I'm Glad There Is You」を聴いてからです。
バース(前奏)から入るこの歌をこれほどまでに完璧に歌いこなす歌手に初めて出会いました。
このCDにも入っているけど「まぁ、素晴らしい~」のひと言です。
パーシー・フェイス楽団をバックに馴染みのあるスタンダードが数多く収録されています。
スイング感、ジャズ度は後半の方が高くリズム・ギターが効果的でアレンジもいいです。
純粋なジャズ・ヴォーカルとしてはいまひとつですが歌の上手さはもう折り紙付きです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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James Taylor (vo) [J (vocal)]

* JAMES TAYLOR / AMERICAN STANDARD

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james taylor(vo,g),
john pizzarelli(g), steve gadd(ds), luis conte(per), jimmy johnson(b),
lou marini(cl,sax), walt fowler(tp,flh), larry goldings(org), etc
2019/Fantasy/

1 My Blue Heaven (W Donaldson/G.A.Whiting)
2 Moon River (H.Mancini/J.Mercer)
3 Teach Me Tonight (G.D.Paul/S.Cahn)
4 As Easy As Rolling Off A Log (M.K.Jerome/J.Scholl)
5 Almost Like Being In Love (F.Loewe/A.J.Lerner)
6 Sit Down, You're Rockin' The Boat (F.Loesser)
7 The Nearness Of You (H.Carmichael/N.Washington)
8 You're Got To Be Carefully Taught (R.Rodgers/O.Hammerstein)
9 God Bless The Child (B.Holiday/A.Herzog Jr)
10 Pennies From Heaven (A.Johnson/J.Burke)
11 My Heart Stood Still (R.Rodgers/L.Hart)
12 Ol, Man River (J.Kern/O.Hammerstein)
13 It's Only A Paper Moon (H.Arlen/Y.Harburg/B.Rose)
14 The Surrey With The Fringe On Top (R.Rodgers/O.Hammerstein)

ジェームス・テイラー(vo,g)のスタンダード作品集です。
テイラーのイメージはフォーク&カントリー系のシンガーソングライターになります。
ちょっと鼻にかかる渋い魅力的な歌声の持ち主で「Fire and Rain」の大ヒット曲がある。
著名なミュージシャンはある程度の年齢になるとスタンダードを歌いたくなるようですね。
このジェイムス・テイラーもまた例外ではなかった。
ジョン・ピザレリのギターとスティーヴ・ガッドのドラムスをバックにじっくりと歌い上げています。
味わい深い大人の歌です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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Jo Stafford (vo) [J (vocal)]

* JO STAFFORD / YOU BELONG TO ME

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jo stafford(vo), etc
1942-1952/Sanctuary/

Disk 1
1 Blues In The Night
2 How Aweet You Are
3 I Remember You
4 Tumbling Tumbleweeds
5 On The Sunny Side Of The Street
6 Let's Take The Long Way Home
7 The Boy Next Door
8 Over The Rainbow
9 Georgia On My Mind
10 Walkin' My Baby Back Home
11 September Song
12 Almost Like Being In Love
13 Smoke Dream
14 The Stanley Steamer
15 The Gentleman Is A Dope
16 Autumn In New York
17 He's Gone Away
18 The Best Things In Life Are Free s
19 Roses Of Picardy
20 In The Still Of The Night
21 Haunted Heart
22 Smoke Gets In Your Eyes
23 Make Believe
24 If I Loved You
25 Say Something Sweet To Your Sweetheart
26 Red River Valley

Disk 2
1 My Darling, My Darling
2 Always True To You In My Fashion
3 Some Enchated Evening
4 Whispering Hope
5 Ragtime Cowboy Joe
6 Scarlet Ribbons
7 Play A Simple Melody
8 Pagan Love Song
9 Sometime
10 No Other Love
11 The Old Rugged Cross
12 Goodnight, Irene
13 Autumn Leaves
14 La Vie En Rose
15 If
16 The Tennessee Waltz
17 If You've Got The Money, I've Got The Time
18 Teardrops From My Eyes
19 Shrimp Boats
20 Till We Meet Again
21 The Hawaiian War Chant
22 Allentown Jail
23 Hey, Good Lookin'!
24 There's A Smoll Hotel
25 Hambone
26 You Belong To Me
27 Jambalaya, On The Bayou
28 Keep It A Secret

先日、パイド・パイパースで名前が出たジョー・スタッフォード(vo)の作品です。
聴きたかったのは大ヒットを記録した「You Belong To Me」でした。
でも何を買ったら良いか迷いましたよ。
各種ベスト盤やアルバム何枚分も入ったCDが数多く出ているからです。
問題は何の曲が入っているのか分からないことです。
曲目で選ぶ私としてはそこが一番知りたいのに出てなかった。
もう少し親切だといいけれど・・・。
で、今回は聴きたい曲がジャケットにあるなら間違いないと選びました。
全54曲は2CDでオリジナル・モノラル・レコーディングです。
ジャズのスタンダード、カントリー&ウェスタン、ハワイアンなど全てが網羅されています。
当時のポピュラー歌手は幅広く何でも歌っていたということですね。
お気に入りの曲では「There's A Smoll Hotel」」が入っていました。

他にもパティ・ペイジやペギー・リー、コニー・フランシスやジュリー・ロンドンなどにも興味あります。
いずれも今まで軽く聴き流していた歌手ばかりです。
コロナの外出自粛以降古い良い曲探しの旅に出られたのは良かったです。
ドリス・デイはアルバム22枚分でCD10枚組を持ってるけどこれはこれで多過ぎて困っています。

(くつろぎ系)

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Joani Taylor (vo) [J (vocal)]

* JOANI TAYLOR / IN A SENTIMENTAL MOOD

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joani taylor(voice),
pj perry(as,ts), miles black(p), neil swainson(b)
2018/Cellar Live/

1 This Can't Be Love (R.Rodgers/L.Hart)
2 In A Sentimental Mood (E.Ellington/M.kurtz)
3 Embraceble You (I&G.Gershwin)
4 Alfie (B.Bacharach/H.David)
5 Undecided (C.Shavers)
6 Sentimental Journey (B.Green/L.Brown)
7 Lover Man (J Davis)
8 Love Walked In (I&G.Gershwin)
9 A Ghost Of A Cgance/I Can't Get Started
(V.Young/B.Crosby & N.Washington/V.Duke&I&G.Gershwin)
10 More Than You Know (V.Youmans/B.Rose/E.Eliscu)
11 Be My Love (S.Cahn/N.Brodszky)
12 I Just Had To Hear Your Voice (O.Adams)

ジョアニ・テイラー(voice)は初見、カナダ盤です。
最初にCD裏のメンバーを見た時、ヴォーカルじゃなくてヴォイスになっているのに興味を引かれた。
ジョアニ・テイラーは歌じゃなくて語りか?と思いました。
PJ・ペリー(ts)やニール・スウェインソン(b)のバックも気になるところです。

全12曲はよく知られたスタンダードのバラード集です。
聴いてみるとインパクトがありました。
予想通りというか、歌と語りの中間で声に力があります。
こういう歌い方をする人はけっこういると思いました。
主には舞台俳優や映画俳優出身で感情の盛り上げ方が上手い劇場型ヴォーカリストです。
このタイプは歌より味で勝負します。
ジョアニとサックス、ジョアニとピアノ、ジョアニとベースのデュオに聴こえるところもある。
特にスウェインソンのベースの存在感は抜群です。
聴きどころが多いですがマイ・ベストはバカラックのヒット曲の(4)「Alfie」になりました。
(7)「Lover Man」も良かったです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Jamie Cullum (vo,p) [J (vocal)]

* JAMIE CULLUM / THE PURSUIT

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jamie cullum(vo,p), etc
2009/Decca/

1 Just One Of Those Things With Count Basie Orchestra
2 I'm All Over It
3 Wheels
4 If I Rules The World
5 You And Me Are Gone
6 Don't Stop The Music
7 Love Ain't Gonna Let You Down
8 Mixtape
9 I Think, I Love
10 We Run Things
11 Not While I'm Around
12 Music Is Through

ジェイミー・カラムの5枚目のアルバムで4年ぶりのソロ・アルバムだそうです。
カラムはつい最近も紹介したばかりだけど、とても気に入っています。
一番の魅力は刺激ですね。
これでもかこれでもかとグイグイと突っ込んでくる鋭さと力強さがあります。
歌にもピアノにも全身からのパワーを感じる。
特にカラムが歌い演奏するジャズ・スタンダードは新鮮でキラキラと輝いて聴こえます。
ここでは1曲目のコール・ポーターの名曲「Just One Of Those Things」にぶっ飛びました。
バックはフランク・フォスター率いるカウント・ベイシー・オーケストラだけどまったく遜色ありません。
この抜群の切れ味とスイング感を聴いたらもうたまりませんよ。
私ならこの1曲の為だけに買っても惜しくないと思う。
帯中には「ジャンルも時代も超越する天性のピアノ・マン、ジェイミー・カラム」とあったけど同感です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



* JAMIE CULLUM / CATCHING TALE

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jamie cullum(vo,p,g),etc
2005/Universal/

1 Get Your Way.
2 London Skies
3 Photograph
4 I Only Have Eyes For You
5 Nothing I Do
6 Mind Trick
7 21st Century Kid
8 I'm Glad There Is You
9 Oh God
10 Catch The Sun
11 7 Days To Change Your Life
12 Our Day Will Come
13 Back To The Gound
14 My Yard
15 Mind Trick
16 Get Your Way
17 I'd Probably Do It Again
18 Trippin' Up

ジェイミー・カラム
イギリス出身の人気ヴォーカリストの2枚目のアルバムです。
オリジナルとジャズ・スタンダードが程よくミックスされた構成です。
日本盤には(15)~(18)までのボーナス・トラックが加わっています。
スタンダードの(4)「I Only Have Eyes For You」や(8)「I'm Glad There Is You」が新しい感覚で蘇ってきました。
野太い歌声と現代的なリズムは刺激的かつ魅力的で才能に溢れています。

(帯中よりの転載)
ジャンルも時代も超越する天性の直感が捕らえた、音楽の興奮と可能性。
映画「ブリジット・ジョーンズの日記、きれそうなわたしの12ヶ月」の主題歌「エヴァーラスティング・ラヴ」の大ヒットも記憶に新しい、イギリスが生んだ大型ヴォーカリスト/ピアニスト。
ヒップホップ・ビート、ポップなメロディ、ジャズ・ピアノが自在に飛び交う、柔軟な音楽性が発揮されたエキサイティングでクリエイティヴな名作。
グラミー賞最優秀ジャズ・ヴォーカルにノミネートされるほどジャズ界をうならせたクールネス、ニルヴァーナやサウンドガーデンを聴いて育った世代のオルタナティヴなエッジ、そしてグラストンベリー・フェスのオーディエンスを一つにするほどのロックなエナジー。
これらを全て持った音楽を作り、表現できるのがジェイミー・カラムなのだ。
クールネスとオーガニック・フィールが交錯する、モダンなスタンダード。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



* JAMIE CULLUM / TWENTY SOME-THING Special Edition

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jamie cullum(vo,p,elp,org),
geoff gascoyne(elb,b), sebastiaan de krom(ds),
john paricelli(g), ben castle(ts), martin shaw(tp,fhn), etc
2004/Universal/

1 What A Difference A Day Made
2 These Aren The Days
3 Singin' In The Rain
4 Twentysomething
5 But For Now
6 Old Devil Moon
7 I Could Have Danced All Night
8 Blame It On My Youth
9 I Get A Kick Out Of You
10 All At Sea
11 Wind Cries Mary
12 Lover, You Should Have Come Over
13 It's About Time
14 Next Year Baby
15 Everlasting Love
16 Frontin'
17 Can't We Be Friends?
18 High & Dry (Live)

イギリスの若手ヴォーカリスト&ピアニストのジェイミー・カラムは好きなプレイヤーです。
とてもジャズの範疇に収まりきれないというか、ちょっと斜に構えたところがあるからです。
若者らしく尖がっていて「ジャズなんてこんなもんよ」という感じが生意気そのものに見える。
でもカラムが歌い演奏するジャズ・スタンダードは新鮮でキラキラと輝いて聴こえます。
カラムは録音当時24歳なのでロックやヒップホップを聴いて育った年代です。
当然ながらジャズ・マンとしてのカラムもその影響を大きく受けています。

今作はカラムのデビュー作にボーナストラックを加えた「ジェイミー・カラム完全版」です。
全18曲は自身のオリジナル3曲と兄のベンが2曲、その他13曲の構成です。
14曲がオリジナル盤の「ジェイミー・カラム」からで後半4曲が新たに加わりました。
やっぱり面白かったのは馴染みのスタンダードをどう料理してどう表現しているかでした。
意表をつかれたのは(3)「Singin' In The Rain」でここのアレンジの感覚が素晴しいです。
これを聴いただけでもカラムの才能が分かると思います。
もちろん(1)、(6)、(7)、(9)などのジャズ・スタンダードの解釈にも新たな息吹を感じます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Junko Ochi 越智順子 (vo) [J (vocal)]

*JUNKO OCHI / LIVE AT SOMETIME

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越智順子(vo)、 ユキ アリマサ(p)、 佐藤”ハチ”恭彦(b,as)
2009/VEGA/

1 I Want You
2 It Might As Well Be Spring
3 L-O-V-E
4 Sabor A Mi
5 Bye Bye Blackbird
6 Flamingo
7 You've Got A Friend
8 Side By Side
9 I Can't Give You Anything But Love
10 I Wish You Love
11 The way We Were
12 Fever
13 Goody-Goody

越智順子(vo)さんの吉祥寺はサムタイムでのライブ盤です。
2007年の10月28日、亡くなる9ヶ月前の録音です。
なんか、ジーンときて涙なくしては聴けない感じがします。・・・こんなに元気だったのにね。
インターネット・ラジオの音源ですがライブならではのリラックスした様子を切り取っています。
スーッと心に沁み込んでくる歌声・・・演目は越智さんの愛唱曲がずらりと並んでいます。
共演はボーカルのバックにも定評のあるユキ・アリマサ(p)さんと多才な佐藤”ハチ”恭彦(b)さんです。
ハチさんの渋いアルト・サックスも聴けますよ。ジャケットの写真もハチさん。

--解説よりの抜粋--
この音源はジャズをキーワードにしたインターネットラジオ「JJazz.Net」の番組で
ストリーミング配信されたものです。
多くのオチジュン・ファンのお声と関係者の皆様のご協力によりCD化が実現しました。

(くつろぎ系)



*JUNKO OCHI / I WANT YOU

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越智順子(vo),
竹下清志(p), 小笹了水(b), 門奈紀生(bandoneon), 道祖淳平(g)、etc
2005/Studio F Project/

私事ですがこの2日間ほど風邪で寝込んでしまいました。
そういう時に聴くジャズはどれでもいいというわけにはいきませんよね。
耳にやさしくリラックスしてヒーリング効果のあるアルバムを探すことになります。
今までだと私の場合、ヨーロッパ系のピアノ・トリオを聴きことが多かったんです。
特にヤン・ラングレンが良かった、理屈ではなく一番しっくりときていました。
さて、今回はボーカルが聴きたいということで何を選ぶかを考えました。
そして選んだのがこのアルバムです。
「最近の愛聴盤」でも紹介中ですが越智順子さんは去年ガンでお亡くなりになりました。
今作は2004年の録音、2005年に発売されたアルバムです。
ストリングスをバックに歌われたものですがこれがすごく聴き易かったです。
魅力的な選曲と共にそのアレンジがとても良くマッチして疲れた心身を癒してくれました。
寝てる時にずっと聴いていましたが、このやさしさは何だろうかと考えてしまいました。
ひょっとしてこの頃から体調が・・・。
ただ、元気だったらちょっと物足りなかったかもしれません・・・ずい分勝手な解釈だと思うけど。
この3月初旬には越智さんのライブ盤も発売になるそうなのでそれも聴いてみたいです。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(くつろぎ系)



*JUNKO OCHI / WHAT DO YOU WANT FOR "LOVE"

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越智順子(vo),
david kikoski(p), ed howard(b), ian freeman(ds)
2002/Village Records/

1 Fever
2 It Might As Well Be Spring
3 Tell Me Something Good
4 Ribbon In The Sky
5 Do Right Woman Do Right Man
6 Dona Dona
7 Mercy, Mercy, Mercy
8 Trust In Me
9 It's Too Late
10 You'd Be So Noce To Come Home To
11 What You Won't Do For Love

恋愛は偽りなく・・・
鬼才!デヴィッド・キコスキーとのコラボレーションでオチジュン・ワールド炸裂!
(帯中よりの抜粋)

越智順子さんがデヴィッド・キコスキ・トリオをバックにした作品です。
ここでも抜群の歌唱力を発揮しています。
(1)「Fever」、(7)「Mercy,Mercy,Mercy」や(8)「It's Too Late」は彼女独特のノリです。
超スロー・テンポで歌われる(10)「You'd Be So Nice To Come Home Too」も聴きどころ。
表題曲の(11)「What Do You Want For Love」は渾身の一曲になりました。



*JUNKO OCHI / JESSE

sonet1267.jpg

越智順子(vo),
ユキ・アリマサ(p)、大石学(p)、道下和彦(g)、
石橋敬一(b)、納浩一(b)、大坂昌彦(ds)、
小島勉(ds)、ヤヒロ・トモヒロ(per)、太田剣(sax)、他
2001/Village Records/

越智順子(vo)さんを偲んで聴いています。
先月、ライブに行こうかと思って調べてみたら、去年の7月に肝臓ガンで亡くなったと知りました。
越智さんは大阪出身、ライブでファンの心をつかんで頭角を現してきた実力派です。
気取りがなくふっくらとして元気、いかにも”大阪のおばちゃん”という雰囲気を持っていました。
ゴスペル、ソウル系のジャズ・ボーカリストとして活躍を期待していたんですがとても残念です。
「まさかなぁー、まだ43歳ですよ」・・・信じられない・・・もっとライブに行っておけば良かった。
ジャズ・ボーカルは年齢を重ねるごとに良くなるのでまだまだこれからだと思っていました。

今作はメジャー・デビュー盤ということですが幅広い選曲になっています。
これを聴けば越智さんの全体像がほぼ分かると思います。
特に1曲目の「JUST ONE OF THOSE THINGS」が素晴らしいです。
このスイング感、このノリは何と表現したらいいのか、たった3分余りなのが惜しいほどです。
その他にも印象に残る曲が目白押しなので亡くなったのが残念でなりません。
このアルバムには越智さんの実力と魅力が凝縮されていると思います。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(くつろぎ系)

Joyce (vo,g) [J (vocal)]

*JOYCE / DELIRIOS DE ORFEU

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joyce(vo,g)
2000/Omagatoki/

ビートルズからハービー・ハンコックそしてドリヴァル・カイミまで。
ジャンルを超えた名曲をブラジリアン・フレーバーで綴る。
(帯中よりの抜粋)

Johanne Blouin (vo) [J (vocal)]

*Johanne Blouin / Everything Must Change

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johanne blouin(vo)
john hicks(p), curtis lundy(b), victor lewis(ds)
bobby watson(as,cl), terell stafford(tp), jason jackson(tb)
2000/Justin Time /

1 Angel Eyes
2 Desperately
3 Agua De Beber
4 Everything Must Change
5 Dry Cleaner From Des Moines
6 Island
7 When I Look In Your Eyes
8 Lullaby Of Birdland
9 My Funny Valentine
10 Air Mail Special
11 You Don't Know What Love Is
12 Goodbye Pork Pie Hat

じっくりしっとりと歌い上げたボーカルの好盤。
バックのメンバーがまた素晴らしく、気合の入った一枚でお薦め。

Jimmy Scott (vo) [J (vocal)]

*JIMMY SCOTT / MOOD INDIGO

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jimmy scott(vo), hank crawford(as), gregoire maret(harm)
cyrus chestnut(p), george mraz(b), grady tate(ds), joe beck(g), etc
2000/MILESTONE/

1 Smile
2 Mood Indigo
3 Imagination
4 Without A Song
5 There Will Never Be Another You
6 How Deep Is The Ocean ?
7 Time After Time
8 Blue Skies
9 Day By Day
10 Mood Indigo
11 When Did ou Leave Heaven ?

今話題のジミー・スコット、75歳の最新作です。久々のメジャー盤だそうです。
この人が唄うと原曲のイメージはほとんどなくなります。この唄い方の好き嫌いはあるでしょうね
まさに、ワン・アンド・オンリーの世界、独自の世界を持っています。
前作の「ホールディング・バック・ザ・イヤーズ」は本当に素晴らしくて、掛値なしの愛聴盤になりました。
比較してしまうと彼自身の出来はやや劣りますがその分を共演者の好演が埋めている感じがします。
特にハンク・クロフォードは良いですねぇ、このアルバムの総合的なレベルは高いと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)



*JIMMY SCOTT / HOLDING BACK THE YEARS

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jimmy scott(vo), pamela fleming(tp), bruce kirby(ts)
matt muniseri(g), michel kanan(p), hilliard green(b), victor jones(ds)
2000/ONOFF/

1 What I Wouldn't Give
2 The Crying Game
3 Jealous Guy
4 Holding Back The Years
5 How Can I Go On
6 Almost Blue
7 Slave To Love
8 Nothing Compares 2 U
9 Sorry Seems To Be The Hardest World
10 Don't Cry Baby

今話題のジミー・スコット、75歳の最新作です。
ヴォーカルの愛聴盤も珍しいです。
私は初めて聴いたけどこれには驚きましたよ。
彼の苦しく、悲惨な人生を感じさせる、魂を揺さぶられるジャズ・ヴォーカルです。
こんな経験はビリー・ホリディ以来のことです。
この感覚を言葉で言い表すのはちょっとむずかしいなあ。
とにかく一度聴いてみて下さい。久し振りに心に沁みた一枚です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)



*JIMMY SCOTT / THE SOURCE

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jimmy scott(vo),
david newman(ts), eric gale or billy butier(g),
junior mance(p), ron carter(b), bruno carr(ds), etc
1969Rec/Atrantic/

1 EXODUS (E.Gold/C.E.Boone)
2 ON BROADWAY (C.Weil/B.Mann)
3 OUR DAY WILL COME (B.HillardM.Garson)
4 I WISH YOU KNEW (M.Gordon/H.Warren)
5 UNCHAINED MELODY (A.North/H.Zaret)
6 DAY BY DAY (A.Stordahl/S.Cahn)
7 SOMETIMES I FEEL LIKE A MOTHERLESS CHILD (Trad)
8 THIS LOVE OF MINE (F.Sinatra/H.Sanicola)

先日、CDショップの廉価盤コーナーで見つけました。
孤高のヴォーカリスト、ジミー・スコットのアルバムです。
ジミー・スコットが一大センセーションを巻き起こしたのはいつだったろうか。
2000年頃にはCDショップに特設コーナーが出来るほどの大ブームになりました。
当時、ジミーはすでに75歳になっていたけど。
もちろん、ヴォーカル・ファンには以前からよく知られた存在だったです。

最初に聴いた時にその「魂を揺さぶる歌声」にショックを受けましたよ。
一度聴いたら忘れられない歌声・・・強烈な印象というほかありません。
どこまでも深くて重たい・・・こんなヴォーカリストがいたのかと思いました。
一枚を聴き続けるがつらくなるほどの歌手ってそういるものではありませんね。
ジミーはどんな歌でも自分のものにしてしまいます。
まさに「ワン・アンド・オンリーの世界」を持つ稀有のヴォーカリストです。

今作もどれも素晴らしい出来だと思います。
(1)「EXODUS」は映画:「栄光への脱出」の主題歌、
(5)「UNCHAINED MELODY」、(6)「DAY BY DAY」などでの独特のノリは感動的です。
バックにはデヴィッド・ニューマン(ts)、ジュニア・マンス(p)、エリック・ゲイル(g)など、
ブルース色の強いプレイヤーが参加しています。

それにしてもこのジャケットはどうにかなりませんかね。
ジャケットを見ただけで買いたくなくなる・・・。
まったくの無意味というか、無感動です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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