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Leo Richardson (ts) [L (sax)]

* LEO RICHARDSON QUARTET & QUINTET / THE CHASE

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leo richardson(ts),
rick simpson(p), mark lewandowski(p), ed richardson(ds)
guests:quentin collins(tp)(2,3,4), alan skidmore(ts)(8)
2017/Ubuntu Music/

1 Blues For Joe
2 Demon E
3 The Curve
4 The Chase
5 Elisha's Song
6 Mambo
7 Siver Lining
8 Mr.Skid

ジャケ買い・・・レオ・リチャードソン(ts)は初見、イギリス盤です。
ジャケットの写真を見るとベテランのようだけど期待の若手で今作がデビュー作だそうです。
キッチリとスーツを着こなしての演奏スタイルは1950~60年代初めのハード・バップ・ジャズを踏襲しています。
解説にはデクスター・ゴードン、ジョン・コルトレーン、ジョー・ヘンダーソンの名前が出ていました。

全8曲は全て自身のオリジナルで曲想も豊かで飽きさせず、作曲家としての能力にも秀でています。
うち4曲がワン・ホーン・カルテットで4曲がゲストを含むクインテット演奏になっています。
(2)、(3)、(4)の3曲がトランペットとの王道2管で(8)がテナー2本の構成です。
私的ベストはいかにもホレス・シルバー(p)・クインテットを彷彿とさせる(3)「The Curve」です。
聴いていてついニヤリとしてしまいました・・・私はシルバー・コンボも大好きだったからね。
バラードでは(5)「Elisha's Song」で圧巻の演奏を聴かせてくれました。
(8)「Mr.Skid」における強烈なテナー・バトルも聴き応えがありました。

なおプロデューサーはゲスト・トランペッターとして参加している「Quentin Collins」です。
自らがプロデュースしなくて良かったと思います。
近年は演奏者自身がプロデュースすることも多いけどやはり自分と他人では見る目が違います。
レオ・リチャードソンの名前は覚えておきたいです。
いずれ注目のテナー奏者になるのは間違いありません。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Lou Donaldson (as) [L (sax)]

*LOU DONALDSON QUARTET / LIVE IN BOLOGNA

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lou donaldson(as),
herman foster(p), jeff fuller(b), victor Jones(ds)
1984Rec/Timeless/

1 Stella By Starlight
2 Groovin' High
3 Summertime
4 Lou's Blues
5 St.Thomas
6 Star Eyes

ルー・ドナルドソン(as)は1926年、ノースカロライナ州生まれ。
50年代はチャーリー・パーカー直系のアルト奏者としてフレッシュな演奏を聴かせてくれました。
その神髄はアート・ブレイキーの名盤「バードランドの夜」で聴くことができます。
この日のクリフォード・ブラウン(tp)との2管はハード・バップの夜明けとして燦然と輝いています。
まさに歴史的名盤の一枚ですね。

その後R&B系の演奏が多くなって次第にソウル、ファンキー路線に転じていくことになります。
ルーはブルー・ノート・レコードの看板アーティストの一人で根強い人気がありました。
1967年に発売された大ヒット盤、「Alligator Bogaloo」がその頂点になるかな。
70年代まではBNに作品があるようです。

ルーは2010年代まで活躍している息の長いプレイヤーです。
「70年代、80年代のジャズ・低迷期にはどうしていたのかな?」と思っていました。
アメリカの多くのジャズ・メンがヨーロッパに渡っていたのでルーもその一人だったかもしれませんね。
今作はそんな時にオランダのタイムレス・レーベルに残した一枚です。
有名ジャズ・スタンダード作品集でルーの純ジャズ路線が聴けるのではと期待して入手しました。

録音時は58歳、ノリも良くスピード感も十分で艶のある音色は健在です。
実にリラックスしたプレイを聴かせています。
MCでくぐもったルーの肉声が聞けるのも貴重かな。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)



*LOU DONALDSON QUINTET / MIDNIGHT CREEPER

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blue mitchell(tp), lou donaldson(as),
george benson(g), lonnie smith(org), leo morris(ds)
1968/Blue Note/

ルー・ドナルドソン(as)はブルー・ノートのソウル&ファンキー路線で忘れられない存在です。
前出のスタンリー・タレンティン(ts)と共に両巨頭と言えるでしょうか。
ルーはチャーリー・パーカー直系のアルト・マンなのでこの路線の評価は様々ありました。
吹き込む度にメンバーを替えるのは常套手段ですが今作はメンバー的に最も魅力がある一枚です。
ブルー・ミッチェル(tp)とルー・ドナルドソン(as)のフロント、
ジョージ・ベンソン(g)、ロニー・スミス(org)、レオ・モリス(ds)とくれば悪かろうはずがありません。
ルーのブルー・ノートにおける4200番台には大ヒット盤の「アリゲーター・ブーガルー(BST 4263)」があります。
これはもう必聴でしょうが今作もなかなかに渋いアルバムなので捨てがたいです。

(くつろぎ系)



*LOU DONALDSON QUINTET / MR.SHING-A-LING

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lou donaldson(as), blue mitchelltp),
jimmy ponder(g), lonnie smith(org), leo morris(ds)
1967Rec/Blue Note/

ルー・ドナルドソン(as)のソウル・ジャズの一枚です。
「シンガリン」はラテンのダンス音楽で「ブーガルー」↓の二匹目のどじょうを狙ったもの。
「The Shadow Of Your Smile」がいい。



*LOU DONALDSON QUINTET / ALLIGATOR BOGALOO

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melvin lastie(cor), lou donaldson(as),
george benson(g), lonnie smith(org), leo morris(ds)
1967Rec/Blue Note/

いわずと知れたルー・ドナルドソン(as)の大ヒット盤です。
リー・モーガンの「サイドワインダー」と双璧。
ジャズはダンスと結び付いているので踊れると喜ばれます。

Loren Stillman (as) [L (sax)]

*LOREN STILLMAN QUARTET / BLIND DATE

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loren stillman(as)
gary versace(p) drew gress(b) joey baron(ds)
2007/PIROUET RECORDS/

アルト・サックス奏者のローレン・スティルマンは初見です。
リーダーよりも共演のメンバーに惹かれて購入してみました。
スティープル・チェースから続々とリリースしている多才なゲイリー・ヴァーサス(p)、
地味ながら先進のジャズ・シーンには欠かせない名手のドリュー・グレス(b)、
幅広い音楽性を持つ実力者のジョーイ・バロン(ds)とくれば見逃すわけにはいきません。
スティルマンは飛び跳ねるような感覚のユニークなスタイルを持っていると思います。
ルーツはヨーロッパで活躍していた頃のリー・コニッツあたりでしょうか。
期待にそぐわぬプレイを聴かせるバックのトリオと共にスリリングな展開をみせています。
1曲目はガツンとくるが・・・。
ただ、ワン・パターンでオリジナルばかりを聴き続けるのは少々辛かったです。

(まじめ系)

Les Arbuckle (ts) [L (sax)]

*LES ARBUCKLE QUARTET / NO MORE NO LES

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les arbuckle(ts),
kenny barron(p), cecil mcbee(b), john ramsay(ds)
1993/ Audioquest/

レス・アーバックルは初見。
ケニー・バロンがバックなら間違いないところ。
オーソドックスなテナー奏者。

「It's All Right With Me」、「Soul Eyes」

Lee Konitz (as) [L (sax)]

*LEE KONITZ. BRAD MEHLDAU. CHALIE HADEN. PAUL MOTIAN.
/ LIVE AT BIRDLAND

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lee konitz(as), brad mehldau(p), charlie haden(b), paul motian(ds)
2011/ECM/

1 Lover Man
2 Lullaby Of Birdland
3 solar
4 I Fall In Love Too Easily
5 You Stepped Out Of A Dream
6 Oleo

このアルバムを今年の「みんなのベスト3」に見た時、「あ~、まずい、まだ聴いていなかった」と思いました。
見逃しているのが恥ずかしくなったし、個人的に聴かなきゃいけないアルバムだと思いました。
「聴かなきゃいけないアルバム」なんてめったにあるもんじゃありませんよ。
それほどこの作品には深い意味が込められているんです。

これはほとんど奇跡的、歴史的なアルバムだと思います。
まずはECMのプロデューサーのマンフレート・アイヒャー氏の着眼点に敬意を表します。
この組み合わせはジャズ・ピアノ界の大きな流れを表しているのではないか。
ジャズ・ピアニストの流れの一つにレニー・トリスターノ~ビル・エバンス~キース・ジャレット~(ミシェル・ペトルチアーニ)~ブラッド・メルドーがありますね。
つまりこれを具現化したアルバムだと思うのです。
レニー・トリスターノ派の重鎮リー・コニッツ(as)とビル・エバンス&キース・ジャレット・トリオのポール・モチアン(ds)、同じくキース・ジャレット・トリオのチャーリー・ヘイデン(b)に新世代新感覚のブラッド・メルドー(p)を組み合わせる。
加えてヘイデン、コニッツ、モチアンにはフリーの流れ(オーネット・コールマン、ジョン・コルトレーン)もあります。
まさに夢のような組み合わせで実現できるのはアイヒャー氏だけだったかもしれません。
兎にも角にもリー・コニッツが元気でいたことが大きいです。
今年、ポール・モチアンさんが亡くなりました・・・もうこの組み合わせはあり得ない。
ジャズの黄金時代を飾った人が少しづつ消えていく現在、よくぞこのライブ録音を世に出してくれました。

聴いてみると凄く良かった。
コニッツもこれだけ吹ければもう十分・・・ちょうどいい案配のゆるみ加減です。
みんながリラックスしていて気持良さそう・・・実に居心地のいい空間が広がっています。
本来あるべき緊張感があまり感じられず、むしろ各人の思いやりというか、やさしい雰囲気が漂っていました。
コニッツやモチアン、ヘイデンは息子を見守る感じ、メルドーには畏敬の精神が溢れています。
「おい、あとは頼むよ」~「分かった、大丈夫」・・・お互いに伝え合うものがあったと思います。
・・・時は流れる・・・ジャズは世代を超えて繋がっていく・・・
私も色々と思うところがあってホロリとしそうになりました。
いずれは涙なくしては聴けないアルバムになるかもしれませんね。

孤高の怪物リー・コニッツも85歳になりました。
あと残るチャーリー・パーカー直系の大物アルト奏者はルー・ドナルドソン(85歳)だけかな。
その次に続くのはフィル・ウッズの80歳です。

2011年の「ベスト3」の一枚です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



LEE KONITZ NEW QUARTET / AT THE VILLAGE VANGUARD
Standard's Live

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lee konitz(as),
frorian weber(p), jeff denson(b), ziv ravitz(ds)
2009Rec/Enja/

Vol.1
1 CHEROKEE (R.Noble)
2 SUBCONSCIOUS-LEE (L.Konitz)
3 I REMEMBER YOU (V.Schertzinger)
4 POLKA DOTS AND MOONBEAMS (J.V.Heusen)
5 COLOR (F.Weber)
6 KARY'S TRANCE(L.Konitz)
7 THINGIN(L.Konitz)

Vol.2
1 THE SONG IS YOU (J Kern)
2 SKY LARK (H.Carmichael)
3 IN YOUR OWN SWEET WAY (D.Brubeck)
4 JUST FRIENDS (J.Klenner)
5 STELLA BY STARLIGHT (V.Young)
6 I LOVE YOU(C.Poter)

リー・コニッツは1927年、イリノイ州シカゴ生まれ、15歳でプロ入りなのでこの頃の超早熟なジャズ・マンの一人です。
最初はクラリネットでその後テナー・サックスに転向しましたが、最後はアルト・サックス奏者になりました。
当時の楽器の持ち替えは在団したバンドの都合が多いようです・・・空きがあるかどうか。
20歳以降はクロード・ソーンヒル楽団~マイルス・デイビス九重奏団~レニー・トリスターノ~スタン・ケントン楽団~
自己のコンボ~60年代半ば頃からはヨーロッパで活躍することが多くなりました。

コニッツはチャーリー・パーカー以降、最も重要なアルト・サックス奏者の一人でその影響力は計り知れません。
意気投合したレニー・トリスターノ派の第一人者で、その流れを汲むクール・スタイルの代表格でもあります。
特に多くの白人アルト奏者に影響を与えています。
ポール・デスモンド、アート・ペッパー、バド・シャンク、チャーリー・マリアーノ、フィル・ウッズなど。

今作は2009年3月31日~4月1日のヴィレッジ・ヴァンガード、コニッツ81歳の時のライブ盤です。
1枚目が出た時にチェックしましたが「コニッツも80歳を過ぎているし今更スタンダードも・・・」と思ってパスしてしまいました。
そのまま忘れていたんですが去年2枚目が出たので「やっぱり聴こう」と思い直しました。
「コニッツの新しいカルテットはどんなものか」との興味もありました。

聴いていてみると想像以上に良かったです。
コニッツもこれだけ吹ければ立派、やはり怪物ジャズ・メンの一人でした。
経験豊富で引き出しの多さは特筆もの、一筋縄ではいかないフレーズがポンポン飛び出してきます。
まぁ、先進のアルト奏者として多くの修羅場をくぐり抜けてきているので当然といえば当然ですが・・・。
さらにドイツ出身のピアニスト、フロリアン・ウィーバーが素晴らしいです。
コニッツが高齢なので自ずとピアノ・トリオの出番が多くなりますが、これがまた聴きどころになりました。
さすがにコニッツの見る目は確かです。
このピアノ・トリオの魅力は1曲目の「Cherokee」で一目瞭然です。
キラリと光るトリオは強力かつ斬新な印象を残します・・・特にピアノとドラムスのコンビネーションが素晴らしい。
バップの名曲をこんな風に展開させるのはコニッツ・カルテットならではと思います。
コニッツの代表曲(2)「Subconscious-Lee」はパーカーの「Confirmation」と並んで多くのアルト奏者のバイブル曲。
(6)「Kary's Trance」の転調具合はどうか…私的ベストはこれかな。
Vol.2ではブルーベックの(3)「In Your Own Sweet Way」がお気に入りです。
とにもかくにもコニッツが元気でいてくれて嬉しいです。

Vol.1はオリジナル3曲とスタンダード4曲、Vol.2はスタンダード6曲の構成です。
やはりVol.1の出来がいいので、1枚だけならこちらがお勧めです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*LEE KONITZ / THREE GUYS

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lee konitz(as), steve swallow(b), paul motian(ds)
1999/ENJA/

強力年寄りバンドの登場です。メンバーを見ても緊張感が感じられるアルバムです。
コニッツ72歳、モチアン68歳、スワロー59歳でして、大人と言うよりお爺さんのジャズですね。
聴く人、聴く場所、聴く時間まで選ぶ作品です。当然ながら一般向きではありません。
やや音量を絞って3人のプレイを静かに聴く、多分これが最高だと思いますよ。
さてあなたには、3人のインター・プレイを十二分に楽しむことが出来るでしょうか。

[Come Rain Or Come Shine], [Luiza],

(まじめ系)



*LEE KONITZ / DIG DUG DOG

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lee konitz(as)
laurent de wilde(p), ira coleman(b), dion parson(ds), keiko lee(vo)
1997/Sony/

ベリークールなスイング感。
フランスの人気ピアニスト、ローランド・ド・ウィルドとヴォーカルのケイコ・リーを迎え、
絶好調のコニッツが輝く。
(帯中よりの抜粋)

リー・コニッツにしては、相当甘いですが、聞き易いと思います。
バックのリズムセクションは、かなりいいですよ。特にピアノが。
ゲストは、ケイコ・リーです。

[Solar], [Ruby My Dear], [Gee Baby Ain't I Good To You], [Sister Cheryl],
[You Don't Know What Love Is], [Body And Soul], [I Love You],
[I Got It Bad And That Ain't Good]

(くつろぎ系)



*LEE KONITZ DUO / SWEET & LOVELY

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lee konitz(as), charlie haden(b)
1997/Paddle Wheel/

研ぎ澄まされた感性の応酬。
二大巨人の初顔合わせによる完璧なダイアローグ。
(帯中よりの抜粋)

1996年12月、ロスアンジェルスのライブ盤です。
クールで透明感のある音色、コニッツのスタンダード・プレイが満喫できます。

[Sweet & Lovely], [Just Friends], [Yesterdays], [I'll Remember April],
[Star Eyes], [How Deep Is The Ocean], [Strike Up The Band]



*LEE KONITZ QUARTET / DEARLY BELOVED

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lee konitz(as,ss),
harold danko(p), jay anderson(b), billy drummond(ds)
1996/Steeplechase/

この頃、リー・コニッツはまた一つのピークを迎えていたような気がします。
スタンダード演奏に深味があります。

[The Way You Loook Tonight], [Everytime We Say Goodbye],
[Someday My Prince Will Come], [Bye Bye Blackbird], [Dearly Beloved],
[The Night Has A Thousand Eyes]



*LEE KONITZ STEFANO BATTAGLIA DUO / ITALIAN BALLADS VOL.1

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lee konitz(as), stefano battaglia(p)
1993/PHILOLOGY/

コニッツとバタグリアのデュオ・アルバム。
ジャズ仲間のねひつじさんから紹介された作品ですが珠玉のバラード作品集。
コニッツの枯れた味わいと耽美的なバタグリアが素晴らしい。



*LEE KONITZ QUARTET / JAZZ NOCTURNE

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lee konitz(as)
kenny barron(p), james genus(b), kenny wahsington(ds)
1998/Venus(1992rec)/

1 You'd Be So Nice To Come Home To
2 Everything Happens To Me
3 Alone Together
4 Misty
5 Body And Soul
6 My Funny Valentine
7 In A Sentimental Mood

1992年録音の再発売のアルバムです。
コニッツにしたら相当にラフですが聴き易いです。
コニッツは時に頭でっかちで難解なのでこういうアルバムあってもいいと思います。
スタンダード作品集でいわばリー・コニッツのルーツがここにある感じがします。
録音の音もいいですし、やさしいコニッツを聞いたことのない人には是非聞いてほしいな。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*LEE KONITZ QUARTET / JAZZ A JUAN

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lee konitz(as),
marctial solal(p),niels-henning orsted pedersen(b), daniel humair(ds)
1986(1974Rec)/SteepleChase/

この頃のコニッツには凄味があります。
年齢的にも円熟期を迎えていて向かうところ敵なしという感じ。
フリー・フォームを含んだ緊張感溢れる演奏が聴きどころです。
マーシャル・ソラール(p)、ペデルセン(b)、ダニエル・ユメール(ds)といった
ヨーロッパの実力者とのぶつかり合いです。
スタンダードを紹介してもあまり意味がないような気がしますが
一応「What Is This Called Love」、「Round About Midnight」、
「The Song Is You」、「Autumn Leaves」など。

(まじめ系)



*LEE KONITZ / KONITZ MEETS MULLIGAN

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lee konitz(as), gerry mulligan(bs), chet baker(tp),
carson smith(b)(1-9), joe mondragon(b)(10-12), larry bunker(ds)
1988(1953Rec)/Pacific Jazz/

ここの(3)「I Remember April」が聴きたくてCDを買いました。
この頃のコニッツも断トツに素晴らしいと思います。

[Too Marvelous For Words], [Lover Man], [I'll Remember April],
[These Foolish Things], [All The Things You Are], [Bernies Tune],
[Almost Like Being In Love], [Broadway], [Lady Be Good], etc

Lars Moller (ts) [L (sax)]

*LARS MOLLER QUARTET / JAZZPAR CONCERTS 2003

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lars moller(ts)
geri allen(p), buster williams(b), billy hart(ds)
2004/STUNT RECORDS/

1 Daybreaking Dreams
2 Blue Syies In Kamchaka
3 Bacharach
4 Laila's House
5 Invitation

デンマークの代表的なテナー・サックス奏者、ラーシュ・モラーのジャズパー・コンサート・2003のライブ盤です。
ラーシュは今年39歳、デイブ・リーブマン(sax)に師事したとのことですが中々に個性的で強力なテナーを吹きます。
自在にサックスをコントロールする技量も素晴らしいです。「お見事」と言うほかありません。
共演者がまた尋常でない女性ピアニストのジェリ・アレンなのでかなり骨っぽい演奏内容になっています。
バスター・ウイリアムス(b)の調子は一息ですがビリー・ハート(ds)は両者の刺激を受けて相当気合が入っています。
ここでのビリー・ハートは本当に凄みがあります。私は強く印象に残りました。
全5曲はラーシュ・モラーとジェリ・アレンが2曲づつ演奏されていて、ライブの性格上10分強の演奏が4曲あります。
(3)のバラードも絶品、4人の実力者の緊張感溢れる真っ向勝負は聴き応えがあります。
強烈なインタープレイ、ここには軟弱なジャズのかけらは微塵もありません。
今年のベスト3候補の第一弾になりました。
じっくりと腰を据えて聴き込んで欲しいアルバムです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

Lars Gullin (bs) [L (sax)]

* ARCHIE SHEPP & LARS GULLIN QUINTET /THE HOUSE I LIVE IN

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archie shepp(ts), lars gullin(bs),
tete montoliu(p), niels-henning orsted pedersen(b), alex riel(ds)
1963/SteepleChase/

1 You Stepped Out Of A Dream
2 I Should Care
3 The House I Live In
4 Sweet Georgia Brown

アーチー・シェップ(ts)もまたヨーロッパに多くの録音を残しています。
そんな中の一枚ですが特にここはメンバーが凄いです。
まだシェップはフリー・ブラック・ジャズの雄「ニューヨーク・コンテンポラリー・ファイブ」に在籍していました。
つまりバリバリのシェップがヨーロッパの精鋭達と共演したスタンダード作品集です。
それだけに興味深く、貴重なアルバムと言えると思います・

スウェーデン出身のラース・ガリンはヨーロッパを代表するバリトン・サックス奏者です。
最初に聴いた時にはその時期ヨーロッパにこんな名手がいたのかと驚かされました。
テテ・モントリューはスペインの天才ピアニストで当時は一番知名度が高かった。
テテに大きな影響を受けたのがミシェル・ペトルチアーニ(p)だと思っています。
ニールス=ヘニング・エルステッド・ペデルセンはデンマークのベーシストでです。
ヨーロッパのベーシストは60年代にこのニールス・ペデルセンの登場で一気に注目されることになりました。
強靭、強烈なベース・プレイという表現はペデルセンから始まったと思います。
アレックス・リールはデンマーク出身のヨーロッパを代表するドラマーです。
つまりここはオール・ヨーロピアン・リズム・セクションがバックに控えていたということになりますね。
これだけのメンバーのライブってどうなんだろう?・・・直に熱気と空気を味わいたい。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*LARS GULLIN / BARITONE SAX

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lars gullin(bs), etc
1956Rec/Atlantic/

ジャズ再発廉価版シリーズの1枚です。
1950年代のモダン・バリトン・サックス奏者といえばジェリー・マリガン、
ペッパー・アダムス、サージ・チャロフあたりの名前が浮かびます。
このスウェーデン出身のラース・ガリンもそんな中の一人です。
最初に聴いた時にはその時期ヨーロッパにこんな名手がいたのかと驚かされました。
実にモダンでクールな音色の持ち主でバリトン・サックスとは思えないやさしさです。
今作はメトロノームに残した音源から7曲を選びアメリカで発売されました。

カルテットが(5)「ALL OF ME」、クインテットが(7)「SO WHAT」、
セクステットが(6)「MEAN TO ME」で残る4曲はもっと大きな編成です。
顔見世興行的発想・・・寄せ集めで一貫性がないのが難点といえます。

(くつろぎ系)

Larry Schneider (ts) [L (sax)]

*LARRY SCHNEIDER QUARTET / JAZZ

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larry schneider(ts)
andy laverne(p), steve laspina(b), matt wilson(ds)
2001/STEEPLECHASE/

1 I'm Getting Sentimental Over You
2 Old Folks
3 Inner Voice
4 Star Eyes
5 Portrait Of Dorian Mode
6 Israel

ラリー・シュナイダー(ts)は本当に久し振りに聴きました。
ビル・エバンス(p)とトゥーツ・シールマンス(harm)の名盤、「アフィニティ」以来になります。
甘さ控え目の個性的なプレイを聴かせてくれました。
最初はテナー・サックスとしてはちょっと異質な感じを受けたのですが、
聴き込んでいくにつれてその味わい深さがわかってきました。
題名もズバリ「jazz」と銘打っているのも自信の表れでしょうか。
スタンダードが3曲、メンバーのオリジナルが3曲の構成もいいです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)



*LARRY SCHNEIDER QUARTET / LIVE AT JAZZ ON THE COAST

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larry cschneider(ts,ss),
gaspare di lieto(p), dario deidda(b), amedeo ariano(ds)
1997/Splasc(H) Records/

↑のCDを聴いてからさかのぼって2枚聴いてみました。
これはギャスパー・ディリート(p)とのライブ盤でライブ特有の熱気が伝わってきます。



*LARRY SCHNEIDER QUARTET / MOHAWK

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larry schneider(as),
andy laverne(p), steve laspina(b), anton fig(ds)
1994/Steeplechase/

ラリー・シュナイダー(as)のチャーリー・パーカー・トリビュート盤です。
全9曲は全てパーカーの作品。
ちょっとテンポを落とすとまた違った味わいになりました。

[Mohawk], [Moose The Mooche], [She Rote], [Yardbird Suite],
[Donna Lee], [Anthoropology], [Scrapple From The Apple],
[Steeplechase], [confirmation]

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