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Masayuki Tawarayama 俵山昌之(b) [M (bass)]

* MASAYUKI TAWARAYAMA QUINTET / BLACK COFFEE

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松島啓之(tp)、岡淳(ts,fl)、
納屋嘉彦(p)、俵山昌之(b)、小山太郎(ds)
2017/Mock Hill Records/

Disk1
1 Fifthy McNasty (H.Silver)
2 Driftin' (H.Hancock)
3 You Stepped Out Of A Dream (N.H.Brown)
4 Black Coffee (S.Burke)
5 One Finger Snap (H.Hancock)

Disk2
1 Brilliant Corners (T.Monk)
2 Golden Earrings (V.Young)
3 Just In Time (J.Styne)
4 I Fall In LoveToo Easily (J.Styne)
5 Bass Introduction (T.Masayuki)
6 Berimbau (B.Powell)
7 Monky Dance (T.Masayuki)

俵山昌之(b)さんは年に何回かライブ・ハウスで出会う機会があります。
「タワー・ステーション」というグループを率いていて、熱心なファンが多いのも知っています。
ここはメンバーが魅力的で「どうしても見たい」と思って出かけていきました。
松島啓之(tp)さんと岡淳(ts)さんのフロントに納屋嘉彦(p)さんと小山太郎(ds)さんの組み合わせです。
まさに現在の日本のジャズ・シーンで最も脂の乗り切ったメンバーです。
これだけのメンバーを集めるだけでも俵山さんはさすがというか、好センスを感じました。
ライブ・ハウスには女性の姿が多くて、それぞれに女性ファンが付いているそうです。
お客さんが多ければプレイヤーも張り切る・・・全員がノリノリで大いに盛り上がりました。
私は特に小山さんの煽りに煽るドラミングに注目したけど皆さん素晴らしかったです。

さて、今作は先日のそのライブで入手しました。
そこで初めて知りましたがライブそのものが今作の発売記念ライブという位置付けでした。
CDは2016年5月の長野県松本市におけるライブ録音2枚組です。
ホレス・シルバー、ハービー・ハンコック、セロニアス・モンク、バド・パウエルなどのモダン・ジャズの名曲やソニー・バーク、ヴィクター・ヤング、ジュール・スタインなどのスタンダードなどの選曲も申し分ありません。
やはりベスト・トラックは表題にもなったD1(4)「Black Coffee」かな・・・ブルージーな雰囲気がたまりません。
バラードのD2(2)「Golden Earrings」や(4)「I Fall In Love Too Easily」もシブい。
このメンバーなら良くて当たり前だけど予想通りのスリリングで熱い演奏が詰まっていました。
ジャズは一瞬にして消え去る運命にある・・・このライブ音源がCD化されて本当に良かったです。
日本における現在のハード・バップの名盤・・・グルーブ感に溢れる文句なしの快演です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Matt Brewer (b) [M (bass)]

*MATT BREWER QUINTET / UNSPOKEN

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matt brewer(b), ben wendel(ts),
charles altura(g), aaron parks(p), tyshawn sorey(ds)
2016/Criss Cross/

1 Juno (M.Brewer)
2 Unspoken (M.Brewer)
3 Twenty Years (B.Frisell)
4 Lunar (M.Brewer)
5 Evil Song (M.Brewer)
6 Cheryl (C.Parker)
7 Anthem (M.Brewer)
8 Aspiring To Normalcy (M.Brewer)
9 Tesuque (M.Brewer)

マット・ブリュワー(b)は初見だと思います。
ベーシストのリーダー作ということで手が伸びました。
現在の最新のサウンドはこういうものなんでしょうか。
近頃は新しいサウンドを全然聴いていないので分かりませんが。

全9曲は自身のオリジナルが7曲にその他2曲の構成です。
中でもビル・フリーゼル(g)の作品を取り上げているところにブリュワーの音楽性のヒントがあります。
各々が似たようなパターンのフレーズを奏でて、それを幾何学的に組み合わせていく手法。
変拍子や転調を繰り返すのは当たり前、勝手にやっているようだけど十分に計算されている。
一見おどろおどろした感覚のフリー・ジャズ的要素を持っています。
サウンド的にはどれも似ているので一枚を聴き続けるのはけっこうきつかったです。
私的ベストはチャーリー・パーカーの古典(6)「Cheryl」で、この解釈が素晴らしかったです。
ただこの1曲の為に買うのは少々つらいと思います。

(まじめ系)

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Miroslav Vitous (b) [M (bass)]

*MIROSLAV VITOUS / UNIVERSAL SYNCOPATIONS

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miroslav vitous(b), jan garbarek(ss,ts)  
chick corea(p), john Mclaughlin(g), jack dejohnette(ds)
2003/ECM/

ミロスラフ・ビトウスはフリーからフュージョンまでこなす幅広い音楽性を持つベーシストです。
チェコ・スロバキア出身のジャズ・メンは珍しかったのではないでしょうか。
ジョージ・ムラツ(b)もそうだったかな。
ビトウスの60~70年代の活躍は目覚しいものがありました。
チック・コリア(p)との共演が最も有名です。
この作品は11年振りのリーダー・アルバムだそうですが何と言ってもメンバーが凄いです。
ヤン・ガルバレク(sax)、チック・コリア(p)、ジョン・マクラフリン(g)、ジャック・ディジョネット(ds)。
中でも目立つのがガルバレクかな、寄り添うビトウスのベースがしっくりきます。
サウンドはECM流の仕上がり、なお全9曲は全て彼のオリジナルで占められています。

(まじめ系)

Mike Richmond (b) [M (bass)]

*MIKE RICHMOND QUARTET / DANCE FOR ANDY

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mike richmond(b),
larry schneider(ts), jim mcneely(p), keith copeland(ds)
1990/SteepleChase/

ベーシスト、マイク・リチモンドのワン・ホーン作品です。
ここはそのラリー・シュナイダー(ts)に注目しました。
全9曲は自身のオリジナル4曲とスタンダード5曲の構成です。
バップ・テイストに溢れたアルバムは落ち着いていて聴き易いです。

「Invitation」、「Emily」、「I Remember Clifford」、
「You And The Night And The Music」

(中間系)

Mattias Svensson (b) [M (bass)]

*MATTIAS SVENSSON TRIO / HEAD UP HIGH

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mattias svensson(b), bill mays(p), joe la barbera(ds)
2009/Five Star Records/

今作はまずメンバーの組み合わせに興味を持ちました。
スウェーデンのベーシスト、マティアス・スベンソンにビル・メイズ(p)とジョー・ラ・バーベラ(ds)です。
スベンソンはヤン・ラングレン(p)・トリオで知られていて、話題の石田幹雄(p)さんのCDにも参加していました。
ビル・メイズはストレートでバップ色の強い、よくスイングするベテラン・ピアニストです。
ジョー・ラ・バーベラはいわずと知れた晩年のビル・エバンス・トリオのドラマーですね。
なんと面白い組み合わせなのか・・・一体どんなトリオで、どんな音が出てくるのかと思いました。

ストレート・アヘッドでオーソドックスながら力のあるピアノ・トリオが聴けました。
メイズもラ・バーベラもいつもとは一味違う派手で攻撃的な演奏を聴かせています。
この組み合わせにはみんなが刺激を受けているのを感じました。
演奏者自身が刺激を受けている・・・ライブでも感じますがこういうパターンが一番いいようです。
このトリオの良さは表題曲の(1)「HEAD UP HIGH」に全て現れているような気がします。
(2)「IT COULD HAPPEN TO YOU」と(3)「LULLABY OF THE LEAVES」も聴きどころ。
やや粗いかなとは思いますがジャム・セッション的な意外性と面白さが魅力です。
なお今作はマティアス・スベンソンの初リーダー・アルバムだそうです。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(中間系)

Matt Penman (b) [M (bass)]

* MATT PENMAN QUARTET / GOOD QUESTION

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matt penman(b), aaron parks(p,rhodes,org,vib), obed calvaire(ds),
mark turner(ts)(1,2,5,7,8,9), nir felder(g)(6,9), will vinson(ss)(3), rogerio boccato(per)(3)
2018/Sunnyside/

1 Mr.Right
2 Small Famous
3 Fifths And Bayou
4 Blues And The Alternative Truth
5 Cave Life
6 Ride The Paper Tiger
7 Copeland
8 Meats
9 Big Tent. Little Tent

たまにはコンテンポラリーなサウンドを聴かなければということでマット・ペンマン(b)を選びました。
アーロン・パークス(p)とマーク・ターナー(ts)の共演にも惹かれました。
マット・ペンマンをライブで見てからもう10年以上が過ぎてしまいました。
マーク・ターナーもそれくらいになるかな。

全9曲は全てペンマンのオリジナルですが曲想が多彩なので飽きさせません。
ゲストの入れ方も効果的だと思いました。
最近フリー系ジャズを聴くようになったのでまた少し新感覚ジャズの流れが分かったような気がします。
ハード・バップとクールとフリーのジャズとエレクトリックなフュージョンがミックスされている。
現代のジャズ・メンにとってはそれぞれが古典になっていてその全てを吸収して消化しています。
その分、色んなスタイルやリズムの引き出しが多くなっているので多様化している。
結果、以前には聴けなかったサウンドになっています。
グッと情熱を抑制した音遣いはある意味禁欲的で、かえってセクシーさを感じてしまう。
「見えそうで見えない」、「来そうで来ない」というか、焦らしと緊張感に溢れている。
ここが新感覚ジャズの一番の魅力かもしれませんね。
今作は面白かったです。
こういうのを聴くとつくづくジャズは現在進行形だと思いますよ。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)



*MATT PENMAN QUINTET / THE UNQUIET

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matt penman(b)
chris cheek(ts), kurt rosenwinkel(g), aaron goldberg(p), jeff ballard(ds)
2002/FRESH SOUND NEW TALENT/

1 Up And Over
2 Treehugger
3 Keepsake
4 The Unquiet
5 In Piece
6 Wanton Ways
7 Sense Of Stealth
8 Desert Storm

気になっていながら買いそびれていた1枚ですが、ようやく入手出来ました。
全曲、マット・ペンマン(b)のオリジナルで新感覚のジャズが聴けます。
やっぱりいいですね・・・私はこの浮揚感のある独特で気だるげなサウンドが大好きです。
キー・マンはカート・ローゼンウィンケル(g)で、彼は今までにはいないタイプのギタリストです。
すでに多くのギタリストに影響を与えているようであちこちで似たようなサウンドが聴かれるようになりました。
クリス・チーク(ts)は言うに及ばず、アーロン・ゴールドバーグ(p)、ジェフ・バラード(ds)のプレイも素晴らしい。
マット・ペンマンのライブで見た鮮やかなプレイ振りが蘇ってきます。
旬のクリス・チークはどうしても見てみたいと思っていますが来日の予定はないものでしょうか。
情報を持っている方がいれば是非教えて下さい。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

Marlene Rosenberg (b) [M (bass)]

*MARLENE ROSENBERG QUARTET / PIECES OF ・・・

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marlene rosenberg(b)
cedar walton(p), javon jackson(ts), george fludas(ds)
2000/BASSLINE/

1 Pieces Of...
2 Round Of Deluge
3 Sixth Are
4 Relentless
5 Black In Blue
6 Holy Land
7 Sammi's Song
8 Where Or When
9 Ruby My Dear
10 Lover Man
11 WWW,Blues

珍しい女性ベーシストのマーレーン・ローゼンバーグの作品です。
とても女性とは思えない強力なベース・プレイを聴かせてくれました。
全11曲中6曲が彼女のオリジナル、2曲がシダー・ウォルトン(p)の作品です。
注目しているサックス・プレイヤーのジャヴォン・ジャクソンもストレートな演奏で好感が持てます。
ベテランのシダー・ウォルトンとの組み合わせも上手くいったと思います。
マーレーンを中心に良くまとまった好アルバムに仕上っているので私の評価は高いです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

Mark Zubek (b) [M (bass)]

*MARK ZUBEK QUARTET & QUINTET / HORSE WITH A BROKEN LEG

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philippe thomas(tp), chris cheek(ts), seamus blake(ts),
mark turner(ts), mark zubek(b), chander sardjoe(ds)
1999/Fresh Sound New Talent/

ピアノレス作品はメンバーが凄いです。
クリス・チーク(ts)、シーマス・ブレイク(ts)、マーク・ターナー(ts)の3人が参加しています。

Marcus Shelby (b) [M (bass)]

*MARCUS SHELBY / UN FAUX PAS !

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matt clark(p), marcus shelby(b), jaz sawyer(ds)
1997/NOIR/

マーカス・シェルビー(b)・トリオの1997年録音の第一作です。
まだ余り知られていませんけれど一部のピアノ・トリオ・ファンには注目されている人です。
ハード・バップ系の若手ベーシストでポール・チェンバースを彷彿とさせるプレイヤーです。
中堅ですとクリスチャン・マクブライドを思い浮かべます。
ピアノのマット・クラークも初めて聴きましたがこちらもまだ知名度は低いでしょうね。
若いだけにミディアム~アップテンポの曲に魅力を感じました。
アメリカの若手トリオの好盤、今後の活躍が期待出来ますので覚えておいて下さい。
NOIR・レーベルの第一作にもなるのかな。

(中間系)

Marcus Miller (b) [M (bass)]

*MILLER・PETRUCCIANI・LANGRENE・WHITE・GARRETT
/ DREYFUS NIGHT IN PARIS

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marcus miller(b), michel petrucciani(p),.
bireli lagrene(g), lenny white(ds), kenny garrett(as)
2003/DREYFUS/

1 Tutu
2 The King Is Gone
3 Looking Up

さすがにこれだけのメンバーが揃うと物凄いことになっています。
ヨーロッパからミシェル・ペトルチアーニ(p)とビレリ・ラグレン(g)、
アメリカからマーカス・ミラー(elb)、ケニー・ギャレット(as)とレニー・ホワイト(ds)の出演です。
曲目は3曲ですが1曲16分強の熱演、1994年の録音です。
久し振りに血沸き肉躍るというか、身体が熱くなりました。
気合の入った各人のグルーブ感溢れる演奏でライブの熱気が伝わってきます。
ペトルチアーニの名曲「ルッキング・アップ」には、みなさんも興味あるでしょう。
稀に見る強力なライブ盤の一枚です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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