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Scott Robinson (ts) [S (sax)]

* SCOTT ROBINSON QUARTET / TENERMORE

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scott robinson(ts),
helen sung(p,org), dennis mackrel(ds), martin wind(b),
guest : sharon robinson(fl)
2018/Arbors/

1 And I Love Her (Lennon/Mccartney)
2 Tener Eleven (Robinson)
3 Put On A Happy Face (Adams/Strouse)
4 Morning Star (Robinson)
5 The Good Life (Distel/Reardon)
6 Tener Twelve (Robinson)
7 Rainy River (M.Wind)
8 The Weaver (Robinson)
9 The Nearness Of You (Carmichael)
10 Tenermore (Robinson)

スコット・ロビンソンは1959年生まれの現在60歳、ニュージャージー出身です。
ご存知バークリーで学んでいます。
名前は時々見かけるけどリーダー作を入手したのは今作が初めてです。
最近では紹介したばかりのジョアン・チャモロ盤にも名前が出てました。
ロビンソンはマルチ・プレイヤーで色んな楽器をこなします。
あまりに多彩なのでこうなると、多楽器演奏はもはや趣味のようなものかもしれない。
各種サックス、クラリネット、フルート、トランペットなどですが本線はテナー・サックスだと思う。
何か変な帽子と思ったけどよく見るとサックスのリードで作ってあります。

全10曲は自身のオリジナル5曲とその他5曲の構成です。
ゴツゴツとした実に男っぽいテナー・サックスを聴かせてくれました。
甘さは控え目でグイグイと突っ込んでくるスタイルはけっこうハマるんじゃないかな。
技術的には申し分ありません、上手いですよ。
ヘレン・スン(p)が率いるバックのピアノ・トリオがまたいいんですよ。
彼女も久し振りだったけど切れ味鋭いピアノは健在です。
私的ベストは(5)「The Good Life」でバースからテーマに入るところにグッときました。
その他バラードでは(3)が、オリジナルでは軽快に飛ばす(4)が良かったです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Steve Lacy (ss) [S (sax)]

* MAL WALDRON & STEVE LACY SUPER QUARTET / LIVE AT SWEET BASIL

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mal waldron(p), steve lacy(ss), reggie workman(b), eddie moore(ds)
1987/Padole wheel/

1 What It Is
2 Evidence
3 Snake Out
4 Let's Call This

マル・ウォルドロン(p)とスティーヴ・レイシー(ss)の共演盤は何枚かあると思います。
マルもまた誰にも似ていないユニークなピアニストで独特のテンポとタッチを持っています。
やはりエリック・ドルフィー(as,fl)との共演盤が印象的で一度聴いたら忘れることが出来ません。
* Mal Waldron Quintet / The Quest (1961)
* Eric Dolphy Quintet / At The Five Spot (1961)
レイシーはソプラノ・サックス一本に絞ってフリー・ジャズに走ったモンク信奉者の一人です。
フリーの世界ではよく知られたプレイヤーだと思います。
今作は1987年のライブ盤で一発勝負の緊張感に溢れた演奏が聴けました。

全4曲はマル自身のオリジナルが2曲とセロニアス・モンクが2曲の構成です。
全編にわたってマルとレイシーの世界が広がっていて、共演のレジー・ワークマン(b)も聴きどころになりました。
マルのピアノは本当に気持が良くてずっとその音に浸っていたいと思ってしまう。
マルは50年代には実験的な演奏にアプローチしていたこともありました。
そんなこともあってフリー系ジャズ・メンから好まれるピアニストなんでしょうね。
でも心底には確固とした伝統的なスタイルを持っている。
先進的でありながら伝統的・・・同じようなタイプのピアニストにマッコイ・タイナーやジョン・ヒックスがいます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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Sebastien Chaumont (as) [S (sax)]

* SEBASTIEN CHAUMONT QUARTET / MOONGLOW

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sebastien chaumont(as),
marc devine(p), hassan shakur(b), fukushi tainaka(ds)
2015/ITI/

1 Moonglow (W.Hadson/I.Mills/E.Delange)
2 Tuesday's Rain (S.Chaumont)
3 Sunflowers and Butterflies (S.Chaumont)
4 Short Cut (S.Chaumont)
5 What's This All About (M.Devine)
6 Time Is Yours (K.A.Briscoe)
7 There Is A Small Hotel (Rodgers & Hart)
8 We'll Be Together Again (Fischer & Lane)
9 Slama's (O.Slama)
10 Busted (H.Harlan)

セバスティン・チャウモントと発音すればいいのかな?・・・フランス出身のアルト奏者です。
初めて聴いた時に驚いてしまいました・・・今時こんな演奏が聴けるなんて・・・。
ジャケットを見た時に以前どこかで見たことがあると思いました。
そう、1950年代のシブいモノトーンと佇まいのジャケットはソニー・スティット(as,ts)にそっくりですね。
内容がまたスタイルもサウンドもスティットにそっくりなんです。
つまりチャウモントのお手本はスティットでとても分かり易く、加えて若い頃のアート・ペッパー(as)の味もあります。

全10曲は自身のオリジナル3曲、メンバーが1曲、その他6曲の構成です。
(7)「There Is A Small Hotel」~(8)「We'll Be Together Again」と続くスタンダードは雰囲気抜群。
オリジナルでは(5)「What's This All About」が良かったです。
このアルト・サックスの音色が素晴らしくて古き良き時代を彷彿とさせます。
まさに掘り出し物の一枚で私は参ってしまいました。
みなさんにも是非一度この音色を聴いてもらえればと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Saori Yano 矢野沙織 (as) [S (sax)]

*Saori Yano / Little Tiny

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Saori Yano(as),
Lonnie Smith(org), Peter Bernstein(g), Lewis Nash(ds)
Yuta Kaneko(org)(10), Yoshihiko Hosono(g)(10), Nobuyuki Komatsu(ds)(10)
2007/Savoy/

1 My Baby Shot Me Down
2 Split Kick
3 Close To You
4 She Rote
5 Velvet Easter
6 Boplicity
7 Pardon Lucy
8 KC Blues
9 Danny Boy
10 Take The "A" Train

溢れる歌心とグルーヴが世界を魅了する。
現代最高のオルガン・トリオを従え、ジャズのスピリットを歌い上げる傑作アルバムの誕生。

現代最高のハモンドオルガン奏者ロニー・スミスを迎え、溢れる歌心とグルーヴを聴かせてくれる、絶好調の矢野沙織7枚目のアルバム。
愛器コーンの奥行のある音色が冴えわたります。
ジャズレパートリー以外にバカラックや荒井由美の作品も取り上げ、絶妙の歌い回しを聴かせてくれてます。
スペシャル・トラックとして、今年生誕70周年を迎えた美空ひばりが17歳の時に残した「A列車で行こう」の名唱との時空を超えた「共演」を収録!

(帯中よりの抜粋)

Suguru Miyaji 宮地傑 (ts) [S (sax)]

*SUGURU MIYAJI NEW 4TET / BE WATER

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宮地傑(ts ss)
takashi amano(g), satoshi ikeda(b), masabu hashimoto(ds)
masayasu ishikawa(con bon)
2003/WHAT'S NEW RECORDS/

1 Unconscious Decision
2 Hot Stuff
3 Good Night, Goodsleeper
4 Forture Cookie
5 Argument About "Augment"
6 La Senorita Vestida De Azul
7 La Noche Misteriosa
8 Easy To Love
9 Zingaro
10 Fragments Of Memories

先日、ベーシストの池田聡さんと親しく話をする機会がありました。
その聡さんが紹介してくれたのがこの作品です。もちろん彼もメンバーの一人として参加しています。
宮地傑(すぐる)さんの(ts、ss)のギター入りのカルテットで帯中には「未来志向型音空間」とありました。
色々な表情を見せてくれてこれがなかなか面白かったです。
宮地傑さんという名は初めてでしたがバークリー出身だそうです。
ジェリー・バーガンジ(sax)やジョージ・ガーゾーン(sax)などに師事したと書いてありました。
ジョージ・ガーゾーンは去年の私のベスト3だし好きなタイプのサックス奏者です。
日本でもすでにこういうサウンドを演っているグループがあるんだなあーと思いました。
マーク・ターナー&カート・ローゼンウィンケルをイメージしてもらうとよいかもしれません。
偶然ですがカート・ローゼンウィンケル(g)もまた去年のベスト3の一枚でした。
私は先進的で新感覚のサウンドも好きなのでちょうど良かったです。
「NEW4TET」は機会があれば聴きに行きたいグループの一つになりました。

(中間系)

Steve Wilson (as) [S (sax)]

*STEVE WILSON QUARTET / PASSAGES

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steve wilson(as ss fl),
bruce barth(p), ed howard(b), adam cruz(ds,per)
nicholas payton(tp,fhn)
2000/STRETCH RECORDS/

チック・コリア&オリジンのSAX奏者、スティーヴ・ウィルソンのストレッチ・レーベルからの第2弾です。
全12曲中9曲がオリジナルで占められコンポーザーとしての彼の実力も問われる作品です。
リズム・セクションには若手を起用、今が旬のSAX奏者のストレート・アヘッドなジャズが聴けます。
ニコラス・ペイトンが3曲に参加していてそれぞれ異なる演奏を聴かせるのも興味深いです。

(中間系)

「Softly As In A Morning Sunrise」



*STEVE WILSON QUARTET / GENERATIONS

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steve wilson(as ss fl),
mulgrew miller(p), ray drummond(b), ben riley(ds)
1998/STRETCH RECORDS/

チック・コリア&オリジンで人気のSAX奏者スティーヴ・ウィルソンのストレッチ移籍第一弾。
参加メンバーに実力者を配し・小気味よいジャズを展開。さすがにチックの審美眼。

スティーヴ・ウィルソンは1961年ヴァージニア州生まれのマルチ・リード奏者。
1987年にOTBに参加し注目を集める。
その後もジェイムス・ウィリアムス、マルグリュー・ミラーのグループに参加。
チック・コリアとはベースのアヴィシャイ・コーエンのレコーディングで出会い、
実力を高く評価され”オリジン”に参加。ストレッチ・レコードとの契約にいたる。
(帯中よりの抜粋)

「Sweet And Lovely」、「Chelsea Bridge」

Steve Slagle (as) [S (sax)]

*STEVE SLAGLE QUARTET / ALTO BLUE

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steve slagle(as,fl),
ryan kisor(tp), scoot colley(b), gene jackson(ds)
1997/Steeplechase/

スティーヴ・スレイグルはスティープル・チェース専属アルト・サックス奏者。
セロニアス・モンク信奉者ですが硬派になり切れないところがあるかも。
ここはライアン・カイザー(tp)とのフロント2管のピアノレス・カルテットです。

Steve Kaldestad (ts) [S (sax)]

*STEVE KALDESTAD QUARTET / NEW YORK AFTERNOON

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steve kaldestad(ts),
renee rosnes(p), peter washington(b), lewis nash(ds)
2015/Cellar Live/

1 Punjab (J.Henderson)
2 O Bebado E A Equilibrista (J,Bosco/A.Blanc)
3 Put On A Happy Face (C.Strouse)
4 Wishful Thinking (R.Rosnes)
5 Beatriz (E.Lobo/F.Buarque)
6 Yeah ! (S.Kaldestad)
7 I've Just Seen Her (C.Strouse/L.Adams)
8 Icelight (R.Rosnes)
9 Blues For David (C.Montgomery)

スティーヴ・カルデスタッド(ts)を聴くのは2枚目です。
前回聴いたのは「STRAIGHT UP」(2014)でバックは中堅のマイク・ルドン・トリオでした。
ブルーノート風のジャケットに惹かれたけど今回もジョー・ヘンダーソンの「ページ・ワン」のパクリです。
なんか狙いが分かり易くて1曲目にそのヘンダーソンの「Punjab」が入っています。

同時にここはメンバー構成に惹かれました。
久々のリニー・ロスネス(p)とピーター・ワシントン(b)、名手ルイス・ナッシュ(ds)の組み合わせ。
ロスネスは女性にしてはカチッとした硬派のピアニストで個性的です。
独特のタッチとタイミングの持ち主ですがここでもその特徴を十分に発揮しています。

カルデスタッドも柔らかい音色でクールに展開していて安定感は十分です。
まるでライブであることを忘れてしまいそうな落ち着きです。
究極のバラード(5)「Beatriz」はピアノとのデュオ、続く(6)「Yeah !」はピアノレス・トリオで聴かせる。
ボサノバの(2)、スピード感溢れる(8)など、構成も練られていて聴きどころも多いです。
改めてこの人は上手いと感じました。

オーソドックスで上品なテナー・サックスのワン・ホーン・アルバムに仕上がりました。
聴き味は最高でいつまでも聴いていたい気がします。
まさに「目立たないけどいいアルバム」の一枚です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*STEVE KALDESTAD QUARTET / STRAIGHT UP

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steve kaldestad(ts),
mike ledonne(p), john webber(b), joe farnsworth(ds),
2014/Cellar Live/

ジャケが良い・・・ブルーノート風のジャケットに惹かれた。
さらに曲目を見てみると1曲目に「Beautiful Friendship」が入っていた。
大好きな曲・・・これで決まりです。
カナダの「セラー・ライブ盤」を聴くのも久し振り。
予想通りのオーソドックスなハード・バップ・アルバムでした。

余談ですがみなさんはCD選びに順番はありますか。
私はメンバー~曲目~ジャケット~レーベルの順かな。
時々順番が狂うけれど、まぁ~そんな感じです。
たとえ試聴が出来ても、予想との意外性が面白いので試聴はしません。
外れても自己責任なので「しょうがない」とあきらめます。

スティーヴ・カルデスタッドは初見です。
きっちりとした端正で安定感のあるテナー奏者・・・根っこにはベニー・ゴルソンがいる。
バックが今や中堅になったマイク・ルドン・トリオなので間違いないと思いました。
全8曲は自身のオリジナル2曲とその他6曲の構成です。
ボサノバやブルースも入っていて選曲は申し分ありません。
スタンリー・タレンタイン(ts)やチャーリー・パーカー(as)の曲に彼のルーツを探ることが出来ます。
表題曲の(8)「Blues Straight Up」を聴くとカルデスタッドの実力の確かさがよく分かります。
このブルース・フィーリングと4ビートのノリが素晴らしい。
バラードは(5)「Warm Valley」、もちろん(1)「Beautiful Friendship」もよく唄っていました。
全体を引き締めるマイク・ルドン・トリオの好演にも注目しました。
突き抜けたところはないけれど安心して聴けるテナー・サックスのワン・ホーン・アルバムです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

Steve Grossman (ts) [S (sax)]

*STEVE GROSSMAN QUARTET & QUINTET & SEXTET / HOMECOMING

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steve grossman(ts), tom browne(tp), bill washer(g),
larry willis(p), joe farnsworth(ds), john webber(b), ruben rodriguez(b),
ralph irizarry(timbales), roberto quintero(cong), chuggy carter(shaker)
2011/CHEETAH/

1 Una Mas
2 Katonah
3 Afro Blue
4 This Time The Dream's
5 On Me
6 Ceora
7 Irresistable You
8 In A Sentimental Mood
9 Take The D Train
10 Una Mas

スティーヴ・グロスマン(ts)の新譜は中村照夫さんのチーター・レーベルから出ました。
マイルス・デイビス・グループに参加したことにより世に出たグロスマンも息の長いプレイヤーです。
このHPを始めた2000年頃はよく聴いていたものです。
しばらくご無沙汰していましたが去年のベスト3に選ばれたので興味を持ちました。

共演陣にはトム・ブラウン(tp)、ラリー・ウィリス(p)、ジョン・ファーンズワーズ(ds)等が名を連ねていました。
特にトム・ブラウンは懐かしく思いました。
フュージョン・シーンの人気トランペッターだったトム・ブラウンはすでに引退したと聞いていたから・・・。
再びカムバックしてきたのは嬉しい限りです。

収録の8曲はオリジナルが2曲、スタンダード3曲、それにケニー・ドーハム(tp)の(1)「UNA MAS」、モンゴ・サンタマリア(per)の(3)「AFRO BLUE」、リー・モーガン(tp)の(5)「CEORA」など。
カルテット演奏はジャズ・テイストが強く(2)「KATONAH」と(6)「IRRESISTABLE YOU」とバラードの(7)「IN A SENTIMENTAL MOOD」、(8)「TAKE THE D TRAIN」の4曲で聴けます
唄もの(4)「THIS TIME THE DREAM'S ON ME」はギター入りのクインテット編成、上記の5曲はワン・ホーンでじっくりと聴かせてグロスマンの持ち味が生かされます。
(1)「UNA MAS」、(3)「AFRO BLUE」、(5)「CEORA」はフロント2管、ラテンのリズムで楽しめました。
編成やリズムが多彩で構成もよく考えられていると思います。
グロスマンは重たいと感じる人にも十分聴きやすい作品に仕上がっているので魅力十分です。

チーター・レーベルを買ったのはオナージェ・アラン・ガムス(p)に続いて2枚目です。
中村さんはどうやらこの傾向のサウンドで行くようですね。
今度はボブ・ミンツァー(sax)を聴いてみようかな・・・。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)



*JOHNNY GRIFFIN & STEVE GROSSMAN / QUINTET

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johnny griffin(ts), steve grossman(ts)
michael weiss(p), pierre michelot(b), alvin queen(ds)
2001/DREYFUS/

最近、私の掲示板で話題になったジョニー・グリフィン(ts)とスティーブ・グロスマン(ts)の作品です。
スタンダードが2曲とオリジナルが7曲の構成です。
それぞれの持ち味が違うので面白い企画だと思いました。
出来ればスタンダードで真っ向勝負をしてその違いを際立たせてほしかったと思います。
しかし、グリフィンの年齢を考えるとそれもやむを得なかったのかも知れません。
全体的にはグロスマンが先輩のグリフィンに気を使ったというところでしょうか。
という訳で、私は「NICA'S TEMPO」と「THIS TIME THE DREAM'S ON ME」の2曲が良かったです。

(まじめ系)



*STEVE GROSSMAN / QUARTET

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steve grossman(ts)
michel petrucciani(p), andy mckee(b), joe farnsworth(ds)
1999/DREYFUS/

1 Ebb Tide
2 Inner Circle
3 Song For My Mother
4 Parisian Welcome
5 ou Go To My Head
6 Body & Soul
7 Why Don't I ?
8 Don't Blame Me
9 Theme For Ernie
10 In A Sentimental Mood

ジャズ仲間のTさんがおすすめのアルバムです。
私がスティーブ・グロスマンにハマるきっかけになった一枚です。
やはりフリーの洗礼を受けた人のバラード・プレイはひと味違います。
素晴らしい出来で、3回も一気に聴いてしまいました。
久し振りに聴いたので私が今まで持っていた彼のイメージとは一変しました。
それにピアノがミシェル・ぺトルチアーニときたらこれはもう文句なしです。
ミシェルのプレイも力強いタッチで魅力十分。彼のことはいまさらながら残念でなりません。
どこまで伸びたか見当がつきませんよ。
スティーブ・グロスマンとミシェル・ぺトルチアーニ、この二人の相乗効果は抜群です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)



*STEVE GROSSMAN QUARTET & QUINTET / TIME TO SMILE

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steve grossman(ts), tom harrell(tp,fhn)(1,4,6),
willy pickens(p), cecil mcbee(b), elvin jones(ds)
1994/DREYFUS/

マイルス・デイビスに見出されたグロスマンはマイルスから離れたあと、
一時期エルヴィン・ジョーンズ・グループに在団します。
ここでは親分エルヴィンを迎えて、3曲ではトム・ハレルとのフロント2管を編成しました。
グロスマンを聴いていて心地良いのは伝統に根ざした安心感があるからだと思います。
男性的で豪快で荒々しく、でも包むようなやさしさもある。
・・・グロスマンはテナー・サックスが持つ特徴を存分に発揮している。
表題曲の「Time To Smile」はフレディ・レッド(p)の名曲です。

[I'm Confessin], [This Time The Dream On Me], [Time To Smile],
[Till There Was You], [E.J's Blues]



*STEVE GROSSMAN QUARTET / IN NEW YORK

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steve grossman(ts)
mccoy tyner(p), avery sharp(b), art taylor(ds)
1992/DREYFUS/

ニューヨークの「Sweet Basil」でのライブ盤。
ここでのピアノはマッコイ・タイナーです。
当然ながらジョン・コルトレーンを彷彿とさせる演奏になっています。

[Speak Low], [My Ship], [Softly As In A Morning Sunrise],
[Impressions], [Over The Rainbow], [Love For Sale], [Good Bait]



*STEVE GROSSMAN TRIO / REFLECTIONS

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steve grossman(ts), alby cullaz(b), simon goubert(ds)
1991/MUSICDISC/

スティーヴ・グロスマンのピアノレス・トリオの作品。
グロスマンに自由度の高いピアノレス・トリオを演奏させてみたいと思うのは当然に成り行きか。
思ったよりは大人しくオーソドックスに展開していきます。

[Mean To Me], [Reflections], [Whims Of Chambers],
[In Walked Bud], [Soul Eyes], [Angelica], [I Fall In Love Too Easily]



*STEVE GROSSMAN QUARTET / DO IT

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steve grossman(ts),
barry harris(p), reggie johnson(b), art taylor(ds)
1991/DREYFUS/

バド・パウエル3曲、セロニアス・モンク2曲、チャーリー・パーカー、
タッド・ダメロンなどのバップの名曲が聴けます。
バックのバリー・ハリス(p)が素晴らしい。

[Cherokee], [I'll Keep Loving You], [The More I See You],
[Oblivion], [Soultrane], [Chi Chi]



*STEVE GROSSMAN QUARTET / KATONAH

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steve grossman(ts),
takehiro honda(p), hideo kawahara(b), yasushi yoneki(b), masahiro yoshida(ds)
1989/DIW/

燃えるテナー・マン、グロスマン本来のアグレッシブなアドリブが炸裂する、
カムバック後のベスト・パフォーマンス。
(帯中よりの抜粋)

ここは何といっても本田竹広(p)さんの参加が貴重です。

[Afternoon In Paris], [I Hear A Rhapsody], [Soultrane]



*STEVE GROSSMAN TRIO / BOUNCING WITH Mr. A.T

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steve grossman(ts), tyler mitchell(b), art taylor(ds)
1996(1986Rec)/DREYFUS/

グロスマンのピアノレス・トリオによるイタリアのジェノバでのライブ盤です。
グロスマンは絶好調・・・気合の入った圧倒的な演奏が聴けます。
バラードで展開する「Soultrane」が素晴らしいです。
グロスマンはジョン・コルトレーンとソニー・ロリンズの流れを汲み、
それを消化して、この時期は間違いなくジャズの王道を歩んでいました。

[Afternoon In Paris], [Soultrane], [Why Don't It],
[Whims Of Chambers], [Soul Eyes],



*STEVE GROSSMAN QUARTET / LOVE IS THE THING

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steve grossman(ts),
cedar walton(p), david williams(b), billy higgins(ds)
1985/Red/

1 Naima
2 Easy To Love
3 My Old Flame
4 Easy Living
5 I Didn't Known What Time It Was
6 415 Central Park West
7 What's New

今作もまた先日の中古盤漁りで見つけた一枚です。
スティーヴ・グロスマンも一時期よく聴いていました。
20歳ソコソコでマイルス・デイビスに見出された天才肌のテナー奏者です。
グロスマンの根っこにはソニー・ロリンズとジョン・コルトレーンがいます。
この二人はジャズの王道・・・実にオーソドックスなスタイルの持ち主です。
グロスマンの作品はけっこう聴きましたが選曲はバップの名曲とスタンダードが多い。
いつもストレートな真っ向勝負、変化球はないので思い切りの良さが光ります。

グロスマンのアルバムは10枚以上持っています。
枚数も10枚以上にもなると意識的に集めているということになるでしょうね。
私には何人くらいいるだろうか?・・・ちょっと気になってしまった。
20人~30人というところかな。

グロスマンの作品はワン・ホーン・カルテットとピアノレス・トリオが多いです。
トリオもいいですが特に私はカルテットで共演しているピアニストに興味があります。
バリー・ハリス、マッコイ・タイナー、ミシェル・ペトルチアーニ、本田竹広など。
珍しいところではヒュー・ローソンなんて名前も出てきます。
これはいずれまとめてプログに掲載しようかと思っています。

さてここでの共演ピアニストはシダー・ウォルトンです。
内容は言うまでもなく申し分ありません。
選曲もお決まりのバップの名曲とスタンダードです。
グロスマンは1985年~1995年にひとつのピークを迎えています。
ウォルトンをバックに朗々としたテナー・サウンドを聴かせてくれました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*STEVE GROSSMAN QUARTET / 803 STANDARDS

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steve grossman(ts),
fred henke(p), walter booker(b), masahiro yoshida(ds)
1985/DIW/

これぞスタンダード・グロスマン。
ビ・バップのスタンダードを完璧に消化した熱いアドリブが冴えわたる。
(帯中よりの抜粋)

ピアノのフレッド・ヘンケはカナダ出身でグロスマンの紹介だそうです。

[Half Nelson], [When I Fall In Love], [Autumn Leaves],
[Just In Time], [Solftly As In A Morning Sunrise], [Easy Living]



*STEVE GROSSMAN TRIO / WAY OUT EAST VOL.2

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steve grossman(ts), juni booth(b), joe chambers(ds)
1993(1984/7Rec)/RED/

グロスマンのピアノレス・トリオによるイタリアのスタジオ録音盤です。
ここでのドラマーはベテランのジョー・チェンバース。

[Out Of Nowhere], [Body And Soul], [Soultrane], [Like Some In Love]



*STEVE GROSSMAN QUARTET / HOLD THE LINE

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steve grossman(ts),
hugh lawson(p), juni booth(b), masahiro yoshida(ds)
1996(1984/4Rec)/DIW/

マイルスに見出された天才サックス奏者グロスマンのカムバックを決定づけた名演、待望のCD化。
ジャズ・テナー・サックスの王道というべきスタンダード演奏。
(帯中よりの抜粋)

1曲目にCD化で追加された「Ray's Idea's」が入っていた。
追加曲は普通最後になるのでこれは珍しいです。
出来が良いのに外された理由は不明。
ヒュー・ローソン(p)の参加も貴重。

[Out of Nowhere], [Night In Tunisia], [My Old Flame],
[Milestones], [There Will Never Be Another You],
[Like Someone In Love], [Billie's Bounce]

Stephen Riley (ts) [S (sax)]

*STEPHEN RILEY QUARTET / LOVER

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stephen riley(ts),
peter zak(p), neal caine(b), jason marsalis(ds)
2013/SteepleChase/

ステフェン・ライリー(ts)・・・SteepleChaseの看板テナー奏者の一人です。
リーダー作を聴くのは2枚目になります。
まずは、くぐもったテナーの音色が最大の特徴でどこか懐かしいムードを持っています。
スタイルは超クールでリー・コニッツ、ウォーン・マーシュやテッド・ブラウンの
流れを汲むレニー・トリスターノ派の影響が強いと思いました。
内容はモダンで十分刺激的ですが音色が音色なのでオブラートに包まれています。
ピアノのピーター・ザックも同じトリスターノ派のサル・モスカやロニー・ボールを彷彿とさせます。

全9曲のスタンダード作品集。
ウエイン・ショーターやセロニアス・モンクの曲が入っていてソツがありません。
バラードで演奏される(2)「慕情」は大好きな曲でこの曲が入っているとつい手が伸びます。
(4)「WHEN YOUR LOVER HAS GONE」は前奏からノスタルジックな4ビートへ転調・・・。
底辺に流れる大きなスイング感が心地良かった。
新しいところではショーターの(6)「DELUGE」に注目・・・演りなれているせいか安定しています。
表題曲の(7)「LOVER」もいいですが前半はちょっと凝り過ぎかもしれません。
その他の曲もピアノレス・トリオで演奏するなど、展開に味があって聴きどころが多いです。
全体的にゆったりとして落ち着いた仕上がりで十分にリラックスできました。
いつまでもこの流れに身をゆだねていたいと思ってしまう。
ジャズって本当にいいですねぇ~。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*ARI AMBROSE & STEPHEN RILEY QUARTET / TENER TREATS TWO

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ari ambrose(ts), stephen riley(ts),
jay anderson(b), matt wilson(ds)
2009/SteepleChase/

テナー・サックスが2本のピアノレス・カルテットですが面白そうなので買ってみました。
最初は慣れていないせいか、その重たいサウンドがしっくりきませんでした。
でも、聴いているうちに「段々良くなる法華の太鼓」みたいになってきました。
そしてハマりました・・・万人向けじゃないですがいいですよ。
以前なら2テナーと聞けば「あ~、テナー合戦ね」で済みましたがこれは違います。
2テナーによるバトルも人気でしたが、これは対決ではなくて協調スタイルです。
同じ楽器のハーモニーとアンサブルが新鮮なので、これも流行しそうな気がします。
注目のアリ・アンブローズとステフェン・リレイ・・・タイプの違う二人のテナー奏者の共演。
ここではクールで軽いテナー(リレイ)と野太く重いテナー(アンブローズ)の組み合わせになっています。
私がまず聴きたかったのは(2)「WAVE」と(5)「SCRAPPLE FROM THE APPLE」でした。
ボサノバはテナー向き、チャーリー・パーカーもサックス奏者の登竜門なのでスンナリ聴けました。
その他では(3)「BACK HOME IN INDIANA」の掛け合いと
(7)「HOW HIGH THE MOON」でのコラボレーションが聴きどころです。
ちなみに今作はこの組み合わせの2枚目のアルバムだそうです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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