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Sarah McKenzie (vo,p) [S (vocal)]

* SARAH McKENZIE / PARIS IN THE RAIN

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sarah mckenzie(vo,p,arr),
reuben rogers(b), gregory hutchinson(ds), mark whitfield(g),
dominick farinacci(tp)(1,5,11,13), scott robinson(as)(1,5,13),
ralph moore(ts)(1,3,5,12,13), jamie baum(fl)(1,5,7,11),
romero lubambo(g)(7,9), warren wolf(vib)(1,2,5,6,10,11)
2017/Impulse/

1 Tea For Two (Youmans/Caesar)
2 Paris In The Rain (S.Mckenzie)
3 One Jealous Moon (S.Mckenzie)
4 Little Girl Blue (Rodgers/Hart)
5 I'm Old Fashioned (Kern/Mercer)
6 When In Rome (Coleman/Leigh)
7 Triste (Jobim)
8 Embraceable You (Gershwin)
9 In The Name Of Love (Rankin/Estelle)
10 Don't Be A Fool (S.Mckenzie)
11 Onwards And Upwards ! (S.Mckenzie)
12 Day In Day Out (Bloom/Mercer)
13 Road Chops (S.Mckenzie)

サラ・マッケンジー(vo,p)の今作は発売時に気になったけどそのまま忘れていました。
サラはオーストラリアのメルボルン出身でアメリカのバークリーに通ったとあります。
現在はフランスのパリを中心に活躍中です。
ヴォーカル&ピアノの二刀流でダイアナ・クラールとイリアーヌの中間をイメージしました。

今作はドミニク・ファリナッチ(tp)に何かないか?と探していた時に引っかかりました。
ジャズの名門レーベルのインパルスからのリリースということで共演者の豪華さには驚くばかりです。
サラのピアノとリューベン・ロジャーズ(b)、グレゴリー・ハッチンソン(ds)のトリオを中心にマーク・ホイットフィールド(g)、ドミニク・ファリナッチ(tp)、ラルフ・ムーア(ts)、スコット・ロビンソン(as)、ウォレン・ウルフ(vib)、ロメロ・ルバンボ(g)、ジャミー・バウム(fl)などのシブい名前が見えます。
全13曲は自身のオリジナル5曲とスタンダード8曲とバランスの良い構成です。
作曲能力にも秀でていて表題曲の(2)「Paris In The Rain」を初め聴きどころになっています。
スタンダードの選曲も見事でサラの音楽性の全てを表していると思います。
マーク・ホイットフィールドのギター1本で歌うバラードの(8)「Embraceable You」が素晴らしい。
(4)「Little Girl Blues」、(6)「When In Rome」、(9)「In The Name Of Love」、(12)「Day In Day Out」などが選曲されたのは嬉しかったです。
今作はサラの代表作になるのは間違いなく、今後これだけの作品はむずかしいかも知れません。
なおプロデュースは「Brian Bacchus & Jay Newland」の2人です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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Steven Herring (vo) [S (vocal)]

* STEVEN HERRING / INTRODUCING

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steven herring(vo),
stephen riley(ts), kirk knuffke(tp),
russ lossing(p), jay anderson(b), billy drummond(ds)
2019/SteepleChase/

1 That Old Magic (H.Arlen/J.Mercer)
2 They Didn't Believe (J.Kern/M.Rourke)
3 Begin The Beguine (C.Porter)
4 In The Well Small Hours (D.Mann/B.Hillard)
5 The Can't TakeThat Away From Me (G&I Gershwin)
6 Mona Lisa (J.Livingston/R.Evans)
7 The Girl From Ipanema (A.C.Jobim/N.Gimbel)
8 They Say It's Wonderful (I.Berlin)
9 Poor Butterfly (R.Hubbell/J.Golden)
10 The Nearness Of You (H.Carmichael/N.Washington)

スティーヴン・ハーリング(vo)は初見・・・これはねぇ~、ジャズ・ヴォーカルとしては異色だと思います。
あまりにも端正、あまりにもキレイ過ぎる歌い方で私が持つジャズ・ヴォーカルのイメージと違いました。
ジャケットからは黒っぽくソウルな感じを受けましたが全然違います。
あえて言えばビリー・エクスタイン、ヴィック・ダモン、キング・コールなどのミックス・タイプか。
私はヴォーカルに疎く勉強不足ですが以前には似たジャズ・ヴォーカリストって居ないような気がします。

全10曲は全てスタンダードで占められています。
どこまでもキッチリと真面目に歌い上げていてジャズの持つフリーな感覚はありません。
超が付く優等生で「遊びがない感じ」って分かるでしょうか?
ところがバックのミュージシャン達はとてもジャズ的でこのコンビネーションは新鮮味がありました。
ヴォーカルとインストの落差を楽しむには最適のアルバムかもしれない。
ジャズ・ヴォーカルとしての好みはいまひとつだけどユニークな作品であることは確かです。
多分、ハマる人はハマる・・・これほど評価に迷ったのも珍しいかな。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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Suzanne Grzanna (vo) [S (vocal)]

* SUZANNE GRZANNA / FLY ME TO THE MOON

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suzanne grzanna(vo),
1-6:david hazeltine(p), jeff hamann(b), brian ritter(ds)
7-11:scott currier(p), harold miller(b), andy loduca(ds)
2000/Diva/

1 All Of Me
2 As Time Goes By
3 From My Heart
4 Fly Me To The Moon
5 My Funny Valentine
6 Always Thinking Of You
7 Love In The City
8 Living Your Dream
9 Game Day
10 Santa's Cheer
11 Christmas Night

スザンヌは初見、出身はシカゴでヴォーカリストでありアルト・サックス奏者でもあるようです。
彼女の最大の魅力はその歌声にあると思います。
やや舌足らずでコケティッシュな歌唱法には参ってしまう男も多いのではないかな。
可愛いですよ。

全11曲は自身のオリジナル6曲とスタンダード5曲の構成です。
つまりスザンヌにはシンガー・ソング・ライターとしての才能もあるということですね。
今作は1999年の自主制作盤からヴォーカル曲のみを収録し(1-6)、
新たに録音された書下ろし新作(7~11)をカップリングされたものとありました。
だからでしょうか、前半のデヴィッド・ヘイゼルタインのピアノが光っています。

(くつろぎ系)

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Sally Night (vo) [S (vocal)]

* SALLY NIGHT / BALLADS FOR YOU

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sally night(vo),
jon davis(p), dezron douglas(b), willie Jones 3(ds),
romero lubambo(g)
2012/Venus/

1 More Than You Know
2 It Amazes Me
3 Everything I've Got Belongs To You
4 In Love In Vain
5 Fascinating Star
6 Everything Happens To Me
7 Good Morning Heartache
8 I Hadn't Anyone Till You
9 London By Night Is A Wonderful Sight
10 Medley : Close To You~The Shadow Of Your Smile
~It's Impossible
11 Prelude To A Kiss
12 Round Midnight
13 Blame It On My Youth
14 Speak Low
15 Yes I Do

今年はヴォーカル・アルバムを多く聴きたいと思っています。
ただ意識的にヴォーカルを聴くといってもいったい誰を聴けばいいんだ?
当然の疑問が湧いてきた。
手当たり次第に聴くという方法もあるけれどもっと絞り切れないものかと考えた。
スタンダード中心の日本製作盤は日本人好みのヴォーカリストが選ばれているのではないか。
元々私にはその傾向があったけど、改めてその辺から聴いてみようと思いました。

サリー・ナイトは初見、「バラード・フォー・ユー」の題名も良かった。
「More Than You Know」、「Everything Happens To Me」、「Good Morning Heartache」、
「Close To You」などの好きな曲も入っていた。
1曲目を聴いてビリー・ホリディ(vo)に似ていると思いました。
多くのヴォーカリスト同様にサリーもまたビリー・ホリディがルーツなんだろうね。
サリーの一番の長所は丁寧にキッチリと歌っているところだと思います。
声質は深く濃い感じでジャズ度が高い歌唱法です。
あんまり馴染みのない曲も聴きどころでシブい歌声に私はけっこうハマりました。
バック・ミュージシャンは地味系ですが名手が揃っていて歌手の良さを引き出しています。
ジョン・デイヴィスの美しくしっとりとしたピアノが心に響く。
またブラジル出身のホメロ・ルバンボのギター・ワークも素晴らしいです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Simone(vo) [S (vocal)]

* SIMONE KOPMAJER / SPOTLIGHT ON JAZZ

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simone kopmajer(vo),
terry myers(ts,cl), martin spitzer(g),
paul urbanek(p), karl sayer(b), reinhardt winkler(ds)
2018/Lucky Mojo/

1 Spotright (S.Kopmajer/K.Tuerk)
2 Pennies From Heaven (A.Johnston/J.Burke)
3 You Don't Call Me (P.Urbanek/K.tuerk)
4 Mighty Tender Love (S.Kopmajer)
5 Poinciana (N.Somom/B.Bernier)
6 Dig That Riff (P.Urbanek/K.tuerk)
7 Remember Jeannie (S.Kopmajer/K.Tuerk)
8 Struttin' With Some Barbecue (L.H.Armstrong/D.Raye)
9 Exactly Like You (J.Mchugh/D.Fields)
10 A Gift From Buddy (T.Meyers/S.Kopmajer)
11 Stompin' At The Savoy (B.Goodman/C.Webb/E.Sampson/A.Razaf)
12 We're Goin' In (T.Meyers/S.Kopmajer)
13 Mood Indigo (D.Ellington/B.Bigard)

ちょっと前に聴いたシモーネ(vo)が良かったので新譜も買ってみました。
まぁ、そうしたら私の好みにピッタリのアルバムなので驚いてしまいました。
ノスタルジックな雰囲気満点でシモーネさんはこんな歌い方も出来るんですね。
もう毎日何回も聴いています。
ジャケットのマイクを見るだけでもその雰囲気が伝わると思います。

全13曲は自身のオリジナル5曲とその他8曲の構成です。
シモーネさんは作曲も作詞もします・・・こんなに才能があるとは思わなかったです。
1曲目の「Spotright」が凄い・・・「あ~、いいなぁ~」・・・一発で魅了されてしまいました。
続く2曲目「Pennies From Heaven」で早くもノックアウトされてしまった。
ラテンの名曲(5)「Poinciana」も美しい曲で大好きです。
古典的な「Exactly Like You」、「Stompin' At Savoy」、「Mood Indigo」なども選曲されています。
抜群のノリのテリー・メイヤーズ・クインテットをバックに素晴らしい歌声を聴かせてくれました。
去年ヴォーカルに目覚めたばかりの私にビギナーズラックがあったような気がします。
大大大好きなアルバムに出会いました。
今年初めて聴いた新譜がいきなりベスト3候補とは「こいつは春から縁起がいいわえ」。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



* SIMONE / ALOMAS OF HAWAII

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simone(vo),
john di martino(p), aaron heick(fl), paul meyers(g),
james genus(b), avin atkinson(ds), chembo corniel(per)
2010/Vinus/

1 I'll Weave A Lei Of Stars For You (R.A.Anderson/J.Owens)
2 Hanalei Moon (B.Nelson)
3 I'll Remember You (K.Lee)
4 The Hawaiian Wedding Song (Ch,E,King/A.Hoffman/D.Marning)
5 Beyond The Reef (J.Pitman)
6 Sweet Leilani (H.Owens)
7 Pagan Love Song (A.Freed/N.H.Brown)
8 Blue Hawaii (L.Robin/R.Rainger)
9 Red Sails In The Sunset (H.Williams)
10 To Tou Sweetheart, Aloha (H.Owens)
11 Silhouette Hula (D.K.Stewart/S.Gaham)
12 The Moon Of Manakoora (A.Newman)
13 On A Tropic Night (N.Washington/A.Lara)

シモーネ(vo)のハワイアン・ジャズ・ボッサ・アルバムです。
ジャズを聴いていると時々面白い企画ものに出会う時があります。
これもそんな中の一枚になりました。
以前、小野リサさんにも同じような作品がありましたがハワイアンとラテンのリズムは合います。
フルートの音色が心地良く、マルティーノのピアノもメイヤーズのギターも最高です。
夏に向かうこれからの季節にはピッタリかな・・・理屈抜きに癒される歌声です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)



* SIMONE WITH ROMANTIC JAZZ TRIO / ROMANCE

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simone(vo),
john di martino(p), george mraz(b), tim horner(ds),
eric alexander(ts)(3,4,9)
2004/Venus/

1 How Do You Keep The Music Playing
2 A Blossom Fell
3 We Kiss In A Shadow
4 Calling You
5 Whatever Happens
6 Exactly Like You
7 Someone To Light Up My Life
8 A Time For Love
9 Where Or When
10 Just Squeeze Me
11 Whateve Happens (reprise)

シモーネ(vo)のヴィーナス・レーベル2枚目のアルバムです。
共演はジョン・ディ・マルティーノ・トリオと3曲にエリック・アレキサンダー(ts)が参加しています。
声質はちょっとかすれたセクシーな感じでその歌声は心に沁みます。
前作では息継ぎが気になったのでこちらの方が数段良いと思います。

全10曲は全てスタンダードで占められています。
エリックは(3)、(4)、(9)に参加してますが、やはりサックスが入るとひと味違います。
(7)「Someone To Light Up My Life」と(8)「A Time For Love」のバラードが聴きどころ。
また(6)「Exactly Like You」や(10)「Just Squeeze Me」のスロー・テンポが新鮮でした。
普通は軽快なテンポで歌われることが多いから。
ベストはホリー・コールの歌でヒットした(4)「Calling You」です。
ホリーとはまったく違う雰囲気を持っていて面白かったです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)



* SIMONE / MOONLIGHT SERENADE

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simone(vo),
john di martino(p), hans glawischnig(b), philipp kopmajerds)
2004/Venus/

1 Tea For Two
2 Fragile
3 Love
4 For No One
5 Save Your Love For Me
6 I've Grown Accustomed To His Face
7 Im Through With Love
8 Autumn Leaves
9 What A Diffrence A Day Made
10 The Nearness Of You
11 Besame Mucho
12 Like Someone In Love
13 Peace
14 Moonlight Serenade
15 Stompin' At The Savoy

シモーネ・コップマイヤー(vo)のデビュー作です。
女性ジャズ・ヴォーカルを意識して聴くようになってからのお気に入りは3人います。
「ニッキ・パロット」、「エミリー・クレア・ バーロウ」とこの「シモーネ」です。
いかにも日本人好みのヴォーカリストなので私もつくづく分かり易い男だと思いますよ。
シモーネさんは1981年生まれ、オーストリア出身、2000年にアメリカに渡りました。
今作の録音時が22歳と聞いて「え~、そうなの」と年齢からみたら驚きの完成度と言えます。
小さい時からジャズに馴染んでないと、とてもこの感覚は出ません。

全15曲はシモーネの音楽性を表していると思います。
スティングやビートルズを含めスタンダードやラテン、ホレス・シルバーまでをカバーしています。
デビュー作が面白いのはその時のプレイヤーの音楽性が全て含まれているからです。
ジョン・ディ・マルティーノのロマンチックなピアノも良かった。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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Sumiko Yoseyama 与世山澄子 (vo) [S (vocal)]

*SUMIKO YOSEYAMA / INTERLUDE

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与世山澄子(vo),
南博(p), 安ヵ川大樹(b), 菊池成孔(ts)
2005/Tuff Beats/

沖縄在住の与世山澄子(vo)さんの評判も聞くので一度聴いてみたいと思っていました。
強烈な個性を感じてショックを受けた・・・一度聴いたら忘れられません。
根っこはビリー・ホリデイですがそういうことを考える自体が無意味です。
やっぱり自分独自の世界を持っているミュージシャンは凄いですね。
深い深い海の底・・・魂を揺さぶられる歌声です。
ぐーっとその世界に引き込まれてしまいました。
どれも表現力が素晴らしい・・・・・(5)「IF」は新鮮でした。
南さんのピアノを始め安ヵ川さんと菊池さん、共演者も個性ある名手揃いで心に沁みました。
まるでライブを聴いているような臨場感のあるアルバムに仕上がっています。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(まじめ系)



* SUMIKO YOSEYAMA & MAL WALDRON / DUO

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与世山澄子(vo) / Mal Waldron(p)
1985/Toshiba EMI/

1 Enbraceable You.
2 What A Little Moonlight Can Do
3 I Didn't Know What Time It Was
4 Body And Soul
5 Good Morning Heartache
6 I Remember Clifford
7 Nice Work If You Can Get It
8 You'de Be So Nice To Come Home to
9 Teach Me Tonight
10 Come In From The Rain
11 Summertime

先日行ったCDショップで見つけました。
沖縄のジャズ・ヴォーカリストの与世山澄子さんです。
根っこはビリー・ホリディだけど沖縄の深い香りがあって情念のヴォーカリストです。
表現力が素晴らしくて、ぐ~っとその世界に引き込まれてしまいます。
マル・ウォルドロン(p)とは2枚あるのかな、その中の一枚です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」
(中間系)

ちなみに↓の作品は2009年の「私のベスト3」に上げた一枚です。
衝撃的なアルバムでガツンときてしまった。

* SUMIKO YOSEYAMA / INTERLUDE (2005/Tuff Beats)

Sophie Milman (vo) [S (vocal)]

*SOPHIE MILMAN / IN THE MOONLIGHT

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sophie milman(vo),
kevin hays(p), larry grenadier(b), lewis nash(ds),
gelald clayton(p)(1,13), gregoire maret(harmonica)(3,13),
romero lumanbo(g)(3,6), julian lage(g)(4,5,8,9,11),
gil goldstein(accordion)(5,8,9), randy brecker(tp)(6,12),
cris potter(ts)(10), etc
2011/Eone/

疲れてくると女性ヴォーカルが聴きたくなります。
人の声は心に直接響いてくるから癒し系にはちょうどいいです。
特にヴォーカルには絶対的な好みがあると思います。
声質や歌い方が自分の感性に合わないとダメなんです。

私にとってカナダのソフィー・ミルマンは波長が合う女性ヴォーカリストの一人です。
2004年に発売された本邦デビュー盤は今でも車のHDDに入れて愛聴しています。
久々に新しいのが聴きたくなって買いました。

今作のプロデュースはマット・ピアソン。
このプロデューサーの存在が大きいと思います。
バック・ミュージシャンを見れば一目瞭然ですね。
ケヴィン・ヘイズ(p)、ラリー・グレナディア(b)、ルイス・ナッシュ(ds)が中心です。
特にドラマーに好センスなルイス・ナッシュを起用したところにその意志を感じました。
ゲストにも魅力的なミュージシャンが揃いました。
先進のクリス・ポッター(ts)、ジュリアン・レイジ(g)、
伝統的なロメロ・ルマンボ(g)、ランディ・ブレッカー(tp)などが参加しています。

今作は各曲のアレンジも聴きどころで全体的にサウンドのバランスが素晴らしいです。
個人的にはマレットのハーモニカやゴールドステインのアコーディオン入りが新味でした。
(3)、(5)、(8)、(9)、(13)など、切ない感じがまた憎い味付けになっています。
特にフランス語で歌われた(8)「CES PETITS RIENS」は秀逸です。
その他(1)、(4)、(7)などのよく知られたスタンダードも聴き味が良くて選曲もよく考えられています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)




*SOPHIE MILMAN / TAKE LOVE EASY

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sophie milman(vo),
paul shrofel(p), kieran overs(b), mark mclean(ds),
rob piltch(g), wessell anderson(as), guido basso(tp),
robi botos(p), michael davidson(vib), rosendo leon(per), etc
2009/Linus/

1 Beautiful Love
2 Take love Easy
3 I Concentrate On You
4 Day In, Day Out
5 Be Cool
6 My One And Only Love
7 I Can't ake You Love Me
8 That Is Love
9 Love For Sale
10 I'm On Fire
11 Triste
12 50 Ways To Leave Your Lover
13 Where Do You Start
14 Down With Love
15 The Best Is Yet To Come

ロシア生まれ、カナダからの大型女性ヴォーカリスト、ソフィ・ミルマン。
2004年制作のデビュー・アルバムは、発売後カナダで大きな話題になり、2006年にはアメリカ、日本、フランス他で発売し、新人としては異例の大ヒット。
2008年発売の2ndアルバムもロングセールを記録。
待望のニュー・アルバムは彼女の驚異的ともいえる成長の跡が一聴して分かる強力盤。
ドラマティックな人生から生まれた心に響く歌声はより情感に溢れ、聴くものすべての胸を打つ。

(帯中よりの抜粋)




*SOPHIE MILMAN / SOPHIE MILMAN

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sophie milman(vo),
bill king(p), artie roth(b), davide direnzo(ds),
reg schwager(g), pat labarbera(as), lenny soloman(vln), alexiis baro(tp)
2004/Linus/

1 Agua De Beber
2 I Can't Give You Anything But Love, Baby
3 Guilty
4 My Baby Just Cares For Me
5 Back Home To Me
6 The Man I Love
7 Lonely In New York
8 I Feel Pretty
9 La Vie En Rose
10 My Heart Belongs To Daddy
11 Dark Eyes
12 This Time Of The Year
13 I Gotta Have My Baby Back
14 Stormy Weather

ロシア生まれ、ロシア~イスラエル~カナダと各国を転々とするが、10代で早くもジャズの虜になり、20代で既に大物感を醸し出すゴージャズな歌声と美貌で多くの人々を魅了し続けている。
'04年制作の本作デビュー・アルバムはカナダで大ブレイク、06年3月にはアメリカデビューを果たし、いきなりiTunesUSAジャズ・アルバム週間チャート第一位を獲得!
ジャズ・スタンダード、ポピュラー・ソング、ロシア民謡、ボサノバとお馴染みの名曲が散りばめられた彼女の魅力がたぷり詰まったスタンダード集で、カナダで今最も旬なベスト・メンバーの演奏をバックに、デビュー作とは思えぬ伸びやかな歌声を聞かせてくれている。

--帯中より抜粋--

セクシーな歌声には魅力がいっぱいです。
愛聴盤・・・車のHDに入れて聴いています。

(くつろぎ系)

Shun Sakai 酒井俊 (vo) [S (vocal)]

*SHUN SAKAI 酒井俊 / SHUN

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酒井俊(vo)、渋谷毅(p,arr)、川端民生(b)、宮沢昭一(ds)、
宮沢昭(ts,fl)、中牟礼貞則(g)、向井滋春(tb)、吉田憲司(tp)、
大口純一郎(p)、石山実(cong)
2000(1977Rec)/Vivid/

1 Just In Time
2 Someone To Watch Over Me
3 Just You Just Me
4 Day By Day
5 Teach Me Tonight
6 Bye Bye Blackbird
7 I Fall In Love Easily
8 Can't Help Lovin' Dat Man
9 Take The "A" Train
10 Little Girl Blues

ユニークなヴォーカリスト、酒井俊さんの1977年のデビュー作です。
2000年に復刻発売された時に買おうと思ってそのまま忘れていました。
久し振り(半年振り位かな)に中古盤コーナーを見ていて見つけました。
実はその日はその他にも何枚か見つけたので実にラッキーな一日でした。
「犬も歩けば棒に当る」ですね。

有名スタンダード作品集ですが独特の感性で歌い上げています。
酒井俊は独自の世界を持っている。
聴けば誰でもが「只者ではないなぁ~」と思うはずです。
歌声が案外可愛らしくて色気もあるんだけど凄みも隠されています。
ちょっとコワイか、と思わせるところがある。

俊さんのライブにも何度か足を運んだけれど劇場型のヴォーカリストです。
ジャズの範疇にはとても収まりきれないスケールの大きさがあります。
心を突き刺す何かを持っています・・・強いブルース・フィーリングかな。
この心を突き刺される感じの歌手はそう多くはいません。
与世山澄子、浅川マキ、この酒井俊、最近では安富祖貴子に感じるものがあった。

バックのメンバーも豪華ですがもう35年も前になるのでみんな若くてピュアでキラメク演奏です。
特筆したいのは渋谷毅さん・・・アレンジとピアノが冴え渡っていて凄い才能を感じさせます。
どれを聴いても瑞々しく新鮮ですが特に私は(7)「I FALL IN LOVE TOO EASILY」に参った。
(9)「TAKE THE A TRAIN」では先述の劇場型歌手の一端が聴けます。
ここでは渋谷さんのピアノも素晴らしくて二人のコラボレーションに注目しました。
(4)「DAY BY DAY」、小品のひっそりとした(10)「LITTLE GIRL BLUE」も良かった。
聴く人それぞれが好きな歌を見つけられたらいいと思います。

個性的で万人向けとはいかないけれど、日本人ジャズ・ヴォーカルの名盤の一枚です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

Shirley Horn (vo) [S (vocal)]

*SHIRLEY HORN With Strings / HERE'S TO LIFE

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shirley horn(vo,p),
charles ables(b), steve williams(ds), wynton marsalis(tp)(4,9)
2004/Verve/

1 Here's To Life
2 Come A Little Closer / Wild Is The Wind
3 How Am I To Know ?
4 A Time For Love
5 Where Do You Start ?
6 You're Nearer
7 Return To Paradise
8 Isn't It A Pity ?
9 Quietly There
10 If You Love Me
11 Estate

未だに体調がイマイチ戻らないので今週もストリングスをバックのボーカルということになりました。
選んだのはシャーリー・ホーンのこのアルバムです。
シャーリーもすでに2005年に亡くなっているのでこれが最後の作品ですが69歳の時でした。
しっとりとした声には艶はあるしキレイ、とてもその年齢の歌声とは思えません。
ふっくらとして静か、おとなしく刺激はないので寝込んでいる時のBGMにはピッタリの作品です。

シャーリー・ホーンについてはボーカルに疎い私にしては聴いている方だと思います。
巷での評価は*「I REMEMBER MILES」(1998/Verve)が高いようですね。
しかし、やや硬い感じがするのでリラックスしたものをお薦めしたいです。
私的ベストは*「CLOSE ENOUGH FOR LOVE」(1989/Verve)です。
スタンダード作品集で共演のバック・ヒル(ts)がまたいい味を出しています。
このように”この人のこの一枚”を探すのもジャズ・ファンの楽しみですね。

(くつろぎ系)



*SHIRLEY HORN / I REMEMBER MILES

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shirley horn(vo,p),
roy hargrove(tp), buck hill(ts), toots thielmans(hca),
ron carter(b), charles ables(b), al foster(ds), steve williams(ds)
1998/Verve/

1 My Funny Valentine
2 I Fall In Love Too Easily
3 Summertime
4 Baby,Won't You Please Come Home
5 The Hotel
6 I Got Plenty O'Nuttin'
7 Basin Street Blues
8 y Man's Gone Now
9 Blue In Green

マイルスに捧げるラブ・ソング。
恩人マイルス・デイビスへの愛を込めたトリビュート・アルバム。
(帯中よりの抜粋)



*SHIRLEY HORN / LOVING YOU

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shirley horn(vo),
george mesterhazy(key,p,g), steve novosel(b), steve williams(ds), alex acuna(per)
1997/Verve/

1 Loving You
2 The Mano Were
3 Dreamy
4 Someone To Light Up My Life
5 In The Dark
6 Should I Surrender
7 Love Dance
8 Kiss And Run
9 The Island
10 It Amazes Me
11 All Of A Sudden My Heart Sings

全米NO.1ジャズ・シンガー、ヴァーヴ8thアルバム。
深くやさしい愛を歌ったロマンティック・バラード集。
(帯中よりの抜粋)



*SHIRLEY HORN / CLOSE ENOUGH FOR LOVE

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shirley horn(vo,p), charles ables(b), steve williams(ds)
buck hill(ts)
1989/verve/

1 Beautiful Friendship
2 I Got Lost In His Arms
3 Baby, Baby All The Time
4 Close Enough For Love
5 This Can't Be Love
6 I Wanna Be Loved
7 Come Fly With Me
8 Once I Loved
9 But Beautiful
10 Get Out Of Town
11 Memories Of You
12 It ould Happen To You
13 So I Love You

シャーリー・ホーンのスタンダード作品集。
バック・ヒル(ts)のバッキングも光る。

Shigeko Suzuki 鈴木重子 (vo) [S (vocal)]

*SHIGEKO SUZUKI / CLOSE YOU EYES

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鈴木重子(vo)
kenny werner(p), paul meyers(b), andy mckee(ds)
1999/BMG/

1 Fragile
2 For Heaven's Sake
3 Corcovado
4 A Nightingale Sang In Barkeley Square
5 Once I Loved
6 In The Wee Small Hours
7 The Very Thought Of You
8 So Many Stars
9 The Fool On The Hill
10 This Happy Madness
11 Moon River
12 It's Time To Love

鈴木重子さんは東大出の異色ヴォーカリストという話題が先行していましたが、今では女優にCMにと大活躍をしていますね。
天はニ物も三物も与えるのか。
内容は相変わらずのボサノバを中心とした心地良いくつろぎのヒーリング・ヴォーカルです。
なぜか私の好きなケニー・ワーナーが彼女の初ソロ・アルバムから参加をしているのです。
ここでも普段の彼からは信じられないやさしく美しいピアノを聴かせてくれています。
まあ、どちらかといえば私はこちらの方に興味がありました。

(くつろぎ系)



*SHIGEKO SUZUKI 鈴木重子 / WINDS OF MY HEART

s743.jpg

鈴木重子(vo)
kenny werner(p). harry allen(ts), jay azzolina(g), tony marino(b),
jamie haddad(ds,per)
1997/BMG/

1 Wave
2 The Shadow Of Your Smile
3 I Remember You
4 Colors Of The Wind
5 Beatiful Love
6 Someone's Waiting For You ~ Over The Rainbow
7 Love Is A Many-Splendored Thing
8 No More Blues
9 My Cherie Amor
10 What A Wonderful World
11 The Gift
12 Two For The Road

この心、風にのせて・・・
心地良いボサノヴァのアレンジと、
さわやかな歌声が風に乗って、あなたの心に。
(帯中よりの抜粋)

やっぱり鈴木重子さんはボサノヴァが合います。
ゲストにハリー・アレンのテナーです。



*SHIGEKO SUZUKI / BRISA

s742.jpg

shigeko suzuki(vo),
kenny werner(p), scoot colly(b), john riley(ds),
dori caymmi(g,vo), cafe(per), toots thielemans(hca), harry allen(ts), etc
1996/BMG/

1 'S Wonderful
2 Only Trust Your Hearet
3 Tristeza
4 How Insensitive
5 Norwegian Wood
6 The Summer Knows
7 Agua De Beber
8 Honesty
9 Night And Day
10 Blackbird
11 How High The Moon
12 Gathering Stones
13 Onw Note Samba
14 Till There Was You

鈴木重子さんのボサノバ、サンバ・アルバム。
コンダクター、アレンジャーがケニー・ワーナー(p)で外せなかった。
ブラジルのドリ・カイミ(g)が共演。
トゥーツ・シールマンス(hca)、ハリー・アレン(ts)がゲスト。



*SHIGEKO SUZUKI 鈴木重子 / PREMIERE

s741.jpg

鈴木重子(vo)
kenny werner(p). vic juris(g), jay anderson(b), tom rainey(ds),
jamey haddad(per), dick oatts(ts), dave ballou(tp), toots thielemans(hca),
randy brecker(tp), jeanfrancois prins(g), etc
1995/BGM/

1 I Concentrate On You
2 More Than You Know
3 It's All Right With Me
4 I Should Care
5 Softly, As In A Morning Sunrise
6 Dindi
7 You And The Night And The Music
8 Lately
9 I Will Wait For You
10 On The Street Where You Live
11 Boy On A Dolphin
12 It Might As Well Be Spring
13 Lover, Come Back To Me
14 Song Of The Jet
15 Someone To Watch Over Me

素敵なものたちを思い出すために・・・・・
繊細なヴォーカルと美しいストリングス。
しなやかな感性でスタンダードが蘇る。
(帯中よりの抜粋)

鈴木重子さんのデビュー・アルバムです。
ちょっとかすれた癒し系の歌声です。
歌声からはボサノバにマッチしていると思いました。
プロデューサーに鬼才ケニー・ワーナー(p)が名を連ねています。

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