SSブログ

Tommy Smith (ts) [T (sax)]

*TOMMY SMITH QUARTET / SPARTACUS

image1088.jpg

tommy smith(ts),
kenny barron(p), james genus(b), clarence penn(ds),
2000/Spartacus/

1 THE PEACOCKS(Rowles)
2 I WANT TO BE HAPPY(Youmas)
3 EMILY(Mandel)
4 BYE BYE BLACKBIRD(Dixon)
5 IT NEVER ENTERED MY MIND(Rodgers/Hart)
6 THE LADY IS A TRAMP(Rodgers/Hart)
7 WHEN I'M ALL ALONE(Smith)
8 I LOVE YOU PORGY(I&G Gershwin)

トミー・スミス(ts)の珍しい名前を見つけたので購入しました。
今作もまた2000年の発売時にチェックしながらそのまま忘れてしまった一枚です。
トミー・スミスは繊細でクール、ユニークな音色を持つテナー・サックス奏者です。
1980年代後半にブルーノートにも作品を残しています。
ジョン・スコフィールド(g)、エディ・ゴメス(b)、ジャック・デジョネット(ds)等との共演。
プロデュースはゲイリー・バートン(vib)でした。

全8曲はスタンダード7曲と自身のオリジナル1曲の構成です。
バックがケニー・バロン(p)・トリオ。
スタンダード作品集なんですがスミスの感性と相まってひと味違う仕上がりになっています。
繊細でか細く、テナー・サックスらしくない奏法が聴きどころの一つです。
そんな特徴がピッタリとハマったのが美しいメロディを持つ(5)「It Never Enterd My Mind」、自作の(7)「When I'm All Alone」も良かった。
アップテンポの(6)「The Lady Is A Tramp」が一番ジャズ度が高いと思います。

端正で落ち着いた作品は深夜にBGMで流すのが一番いいような気がします。
もちろん、フューチュアーされるケニー・バロンも素晴らしい。
どんな状況にも合わせられるバロンのフレキシブルな感性には脱帽です。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(中間系)

Teruo Goto 後藤輝夫 (ts) [T (sax)]

*TERUO GOTO & JUN SATSUMA / BUT BEAUTIFUL

image1090.jpg

後藤輝夫(ts)、佐津間純(g))
2014/Kamekichi/

1 TEACH ME TONIGHT
2 MOONLIGHT IN VERMONT
3 MY ONE & ONLY LOVE
4 OUR LOVE IS HERE TO STAY
5 BUT BEAUTIFUL
6 LIKE SOMEONE IN LOVE
7 THE THINGS WE DID LAST SUMMER
8 ROUND ABOUT MIDNIGHT
9 TRES PALABRAS
10 BODY & SOUL
11 LITTLE GIRL BLUE
12 DANNY BOY

後藤輝夫(ts)さんと佐津間純(g)さんのデュオ作品です。
全曲、よく知られたスタンダードが並んでいます。
語りかけてくるようなしっとりとしたバラード集です。

後藤さんはオルガン入りグループの「ごめんね」を率いるソウル、ファンキーなサックス奏者。
名手の一人でこういったバラードも一級品です。
サブトーンを多用するけど感情過多にならずに比較的あっさり吹いているのがいいと思います。
デュオ作品はどうしても入れ込みが強く重たくなる傾向にあるから・・・。
佐津間さんは初見、オーソドックスで落ち着いた演奏を聴かせてくれました。
丁寧で端正な趣きはカチッとした印象を与えます。

いわゆる優等生と不良生徒の組み合わせですが心が通い合いました。
聴き味の良い作品です。

なお今作は第20回日本プロ音楽録音賞、ベストパフォーマー賞 受賞曲
「Teach Me Tonight」が収録されています。
オーディオ・ファンには気になるところかな。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(くつろぎ系)

Tyrone Washington (ts) [T (sax)]

*TYRONE WASHINGTON SEXTET / NATURAL ESSENCE

s777.jpg

tyrone washington(ts), woody shaw(tp), james spaulding(as,fl),
kenny barron(p), reginald workman(b), joe chambers(ds)
1968Rec/Blue Note/

タイロン・ワシントン・セクステット。
ブルー・ノートのコテコテ・ソウル・ジャズの一枚です。
とはいうもののここのメンバーも素晴らしいですね。
ウディ・ショウ(tp)にジェイムス・スポルディング(as)、+タイロンはそのままホレス・シルバー・グループのフロント3管です。
加えてケニー・バロン(p)、レジー・ワークマン(b)、ジョー・チェンバース(ds)。
演目は全てタイロンのオリジナルでブルー・ノートがヤング・テナー・マンに賭ける意気込みを感じさせます。

でも、この後すぐにタイロンは消息不明になっているようです。

Tony Lakatos (ts) [T (sax)]

*TONY LAKATOS QUARTET / THE NEWS

s776.jpg

tony lakatos(ts),
kirk lightsey(p), george mraz(b), al foster(ds)
1995/JAZZLINE/

ライブを見ましたが、しごくオーソドックスなテナー奏者でした。
もっとも相手がマーク・ターナー(ts)だったのでよけいそう感じたのかもしれません。
今作はバックのカーク・ライトシー(p)、ジョージ・ムラツ(b)、アル・フォスター(ds)も魅力です。


Toni Sola (ts) [T (sax)]

*TONI SOLA QUARTET / ANTISTRESS

s775.jpg

toni sola(ts),
gerard nieto(p), ignasi gonzalez(b), esteve pi(ds)
susana sheiman(vo)(6)
2010/Fresh Sound/

トニ・ソラ(ts)のリーダー作を買うのは3枚目です。
未だに「これは~!」という作品には出会っていません。
無骨でゴツゴツとしたテナー・プレイと深く響く低音の魅力が持ち味です。
ちょっと重たいけどソウルな味わいもあります。
彼の場合、選曲やテンポによって評価が左右されるのではと思っています。
ゆったりとしたスロー・バラードが第一でミディアム~アップ・テンポ、ボサノバはいまひとつかな。
聴きたかったバート・バカラックの(5)「ALFIE」はメロディーに忠実な展開でした。
(6)「ROCK IN MY BED」はブルージーな女性ボーカル入りで新味を出しています。
ムード溢れる(7)「DON'T LOVE ME」がベストでシダー・ウォルトンの(10)「HOLY LAND」も聴きどころ。
共演者ではジェラルド・ニエト(p)が光ります。

(中間系)



*TONI SOLA QUARTET / NIGHT SOUNDS

s774.jpg

toni sola(ts),
ignasi terraza(p), oriol bordas(b), manuel alvarez(ds)
2007/SWIT RECORDS/

秋の夜長のテナーサックスのもう一枚はトニー・ソラのアルバムです。
共演のイグナシ・テレーザ・トリオにも興味を引かれました。
トニー・ソラはスペインのオーソドックスなスイング・テナー奏者です。
ただ、安定感はあってもこれといった特徴がないので、いまひとつインパクトには欠けると思います。
面白かったのはソプラノ・サックスで演奏される(5)「BEAUTIFUL LOVE」です。
なんというかクネクネとこね回す演奏スタイルでベニー・ゴルソン(ts)のソプラノ版みたいで個性があります。
もう1曲は最も影響されたと思われるスタンリー・タレンタイン(ts)の(8)「CIAO,CIAO」が聴きどころになります。
その他の選曲もジャズ・スタンダードばかりなので安心して聴くことができます。
題名どおり、秋の夜長にはピッタリのアルバムです。

(中間系)



*TONI SOLA QUARTET / NATURAL SOUNDS

s773.jpg

toni sola(ts,ss)
xavier monge(p), ignasi gonxalez(b), pau bombardo(ds)
2004/SWING ALLEY/

スペインのオーソドックスなスイング・テナー奏者、トニー・ソラの作品です。
SWING ALLEYレーベルは、かのFRESH SOUND RECORDSの別レーベルのようです。
野太いテナー・サックス本来の音色、たまにはこういうのもいいですね。私はリラックスしてしまいました。
ジミー・ホレストやジーン・アモンズ、ローランド・カークの曲を取り上げ、
スタンリー・タレンタインへ捧げる曲なんかも演奏しています。
そんなことからも彼のルーツ、スタイルが分かると思います。

(中間系)

Tomoki Takahashi 高橋知己 (ts) [T (sax)]

*TOMOKI TAKAHASHI QUARTET / FEELING GOOD

s772.jpg

高橋知己(ts,ss)、
津村和彦(g)、工藤精(b)、斉藤良(ds)
2009/AKETA'S DISK/

高橋知己さんはエルヴィン・ジョーンズ(ds)との共演歴もあるコルトレーン派のサックス奏者です。
これは今年出た高橋さんの新作ですがコンサート会場で購入しました。
オリジナルが3曲にその他6曲は興味ある選曲構成になっています。
かっちりとしたテナー・サックスのワン・ホーン・ギター・カルテットが聴けました。
最近、こういう傾向のジャズは聴いていなかったと思います。
以前はよくこういうジャズを聴いていたような気がしてなんだかホッとしました。、
高橋さんのサックスを聴いているとなんか安心するんですよ。
日本の演歌を聴いているような気がします。
それも五木ひろしさんというよりは森進一さんや北島三郎さんという感じです。

幅広い音楽性を持つ津村和彦(g)さんと斉藤良(ds)さんの存在が大きいです。
高橋さん、工藤精(b)さんの純ジャズ派との組み合わせの妙が味わえます。
一見異質のように思いますがこれがぶつかると独特のサウンドになって面白いです。
表題曲の(4)「FEELING GOOD」は新味、このメンバーじゃないと出来ないんじゃないかな。
なんといっても(7)「LONELY WOMAN」のバラードが素晴らしいです。最高です。
11分強の熱演が聴ける(6)「ELEVATION」も聴きどころになりました。
女性トロンボーン奏者のメルバ・リストンの(5)「RAINBOW」も美しかった。
剛毅なテナー・サックスはもとより(5)、(6)で聴ける繊細なソプラノ・サックスが実にいいですよ。

--帯中よりの抜粋--
「日本を代表するサックス! 郷愁、哀愁、日本の原風景も・・・
この心をうばう、あふれる自然美!!」
--天才アケタ--

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(中間系)

Tom Scott (as) [T (sax)]

*TOM SCOTT / CANNON RE-LOADED
All Star Celebration Of Cannonball Adderley

s771.jpg

tom scott(as) terence blanchard(tp) george duke(p,rhodes)
marcus miller(b) steve gadd(ds) larry goldings(org)
dave carpenter(b)(8,10), nancy wilson(vo)(4,9)
2008/CONCORD JAZZ/

1 Jive Samba
2 Work Song
3 Mercy,Mercy,Mercy
4 Save Your Love For Me
5 Sack O' Woe
6 Country Preacher
7 Inside Straight
8 I Should Care
9 The Masquerade Is Over
10 Stars Fell On Alabama

トム・スコット(as)のプロデュースによるキャノンボール・アダレイ・トリビュート盤です。
往年のフュージョン・メンバーに加えてテレンス・ブランチャード(tp)とラリー・ゴールディングス(org)、スペシャル・ゲストとしてナンシー・ウィルソン(vo)が2曲に参加しています。
ファンキー&ソウルなキャノンボールの大ヒット作がずらりと並んで壮観です。
イメージは狂ったけどそれぞれがスマートなフュージョン・ナンバーにアレンジされていて面白かったです。
特筆すべきは純ジャズ路線で演奏される(8)、(10)のバラード2曲です。
「I SHOULD CARE」ではブランチャードとジョージ・デューク(p)がフューチャーされていて鳥肌ものの素晴らしさ。
「STARS FELL ON ALABAMA」はキャノンボールも良かったけれどトム・スコットも面目躍如たるものがありました。
デュークのこういう改まったピアノも聴いたことがなかったのでとても新鮮、美しかったです。
結局、この2曲が決め手になってドラ流入りが確定しました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

Tohru Ambo 安保徹 (ts) [T (sax)]

*TOHRU AMBO QUARTET / MISTY NIGHT

s770.jpg

安保徹(ts)
kanji ota(p), teiji sasaki(b), kenichiro murata(ds)
2004/WHAT'S NEW RECORDS/

1 Basic Birks
2 Body And Soul
3 Little Willie Leaps
4 On A Misty Night
5 Picture Heath
6 You've Changed
7 Red Top
8 Sid's Delight
9 Body And Soul

安保徹さん(ts)は以前ギターの岡安芳明さんのアルバムで聴きました。
これが凄く良かったので心に残っていたのです。
その彼の新作が出ると知ったので早速入手してみました。
デクスター・ゴードンを彷彿とさせる豪快で男性的なテナー・サックスが満喫出来ます。
何の外連味もなくストレートでグイグイと迫ってくるスタイルは気持が良いです。
特にバラード演奏が聴きもの、このテナーの音色には女性は痺れるでしょうね。

人気、実力共に最高のバップ・テナー安保徹、超弩級のニュー・アルバム!
野太く、豪快で男性的なテナーは多くのジャズ・ファンを魅了。
(帯中よりの抜粋)

(中間系)

Tina Brooks (ts) [T (sax)]

*TINA BROOKS QUINTET / MINOR MOVE

s769.jpg

tina brooks(ts), lee morgan(tp),
sonny clark(p), doug watkins(b), art blakey(ds)
1958Rec/Blue Note/

ブルー・ノートで最も幻化しているプレイヤーはこのティナ・ブルックス(ts)でしょうね。
この人に関してはほとんど情報がないですね。
BN正規盤は「TRUE BLUE」(BN4041)のみ。
全てが決まっていて発売されなかった「BACK TO THE TRACKS」もありました。

今作はブルー・ノート1500番台未発表シリーズとして陽の目をみました。
気鋭の若手、リー・モーガン(tp)、ソニー・クラーク(p)、ダグ・ワトキンス(b)が共演。
超貴重盤であることは間違いありません。

Tim Warfield (ts) [T (sax)]

*TIM WARFIELD SEXTET / A WHISPER IN THE MIDNIGHT

s768.jpg

tim warfield(ts), terell stafford(tp), stefon harris(vib),
cyrus chestnut(p), tarus mateen(b), clarence penn(ds)
1996/CRISS CROSS/

ティム・ワーフィールドは今やクリス・クロスの看板テナー奏者に成長しました。
今作はそのクリス・クロスの初期作品です。
フロント2管の相手はテレル・スタッフォード(tp)、ピアノにサイラス・チェスナット、クラレンス・ペンのドラムスと魅力的な若手が揃ています。
特に今作は新進ヴァイブ奏者のステフォン・ハリスの参加が貴重です。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。