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Yasushi Nakamura 中村恭士 (b) [Y (bass)]

* YASUSHI NAKAMURA TRIO / A LIFETIME TREASURE

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yasushi nakamura(b), lawrence fields(p), clarence penn(ds)
2016/Sawano Kohboh/

1 On My Way (Y.Nakamura)
2 Stablemates (B.Golson)
3 A Lifetime Treasure (Y.Nakamura)
4 But Beautiful (J.Burke)
5 Viva o Rio de Janeiro (H.Pascoal)
6 Stalla By Starlight (V.Young)
7 When Mr.Gut Stays (Y.Nakamura)
8 Naima (J.Coltrane)
9 Burden Hand (Bird In The Hand) (Y.Nakamura)
10 Language Of Flowers (Y.Nakamura)
11 Yasugaloo (Y.Nakamura)
12 The Nearness Of You (H.Carmichael)

ニューヨークを起点に活躍している気鋭のベーシスト、中村恭士さんの初リーダー・アルバムです。
中村さんは1982年東京生まれの米シアトル育ち、現在35歳の逸材です。
バークリーからジュリアードに進むというジャズ・エリート・コースを歩みました。
現在、日本でも人気の「New Century Jazz Quintet」や「J-Squad」のメンバーとしても活躍中です。

全12曲は自身のオリジナル6曲とその他6曲の構成です。
30歳半ばでの初リーダー・アルバムというには彼のキャリアからみると遅いかもしれませんね。
それだけに満を持した作品でオリジナルも練りに練られています。
作曲家としての能力も知らしめることになりました。
モダン・ジャズの名曲の(2)と(8)、良く知られたスタンダードの(2)、(6)、(12)と選曲も申し分ありません。
なお(12)はベース・ソロです。

普段は縁の下の力持ちに徹した感のある中村さんもリーダー作ともなればグンと表舞台に飛び出してきます。
中村さんのよく伸びるスインギーなベースとクリアで抜群の安定感を誇るベース・ラインを満喫できました。
これがニューヨーク先進のピアノ・トリオなんでしょうね・・・素晴らしいピアノ・トリオが聴けました。
何しろ中村&クラレンス・ペン(ds)のリズム・ラインが凄い・・・ブンブン・ビシバシきています。
飛ばす飛ばす・・・疾走感に溢れ切れ味鋭いローレンス・フィールズのピアノもいいです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)


余談
私が初めて中村さんと出会ったのは2006年の新宿ピット・インでのライブでした。
西藤大信(g)さんのライブにドミニク・ファリナッチ(tp)などと共演したものです。
まだ弱冠24歳でした。
私はライブ・レポートでこんな感想を書いています。

すでに5枚をリリースしている天才肌のファリナッチのトランペットはやっぱり良かった。
”Body And Soul”をベースだけのバックで演奏しましたが、これがまた素晴らしかったです。
特筆したいのは中村恭士さんのベースです。
ぶっとい音色の上に切れもある、なによりも若さに任せて突っ走る勢いを感じます。
強烈なスイング感の持ち主で、これには驚かされましたよ。
私は一瞬、若い頃のチャーネット・モフェット(b)を思い浮かべました。
”要注目株は中村恭士”・・・必ず頭角を現すベーシストなのでこの名前は忘れないでいてほしいです。

その後、中村さんと何度かライブで会って話をする機会もありました。
驚いたことに私のこのライブ・レポートを読んでくれていたんですよ。
「注目されて嬉しかった」と言ってくれました。

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Yosuke Inoue 井上陽介 (b) [Y (bass)]

*YUSUKE INOUE TRIO "Z'S" / STRAIGHT AHEAD

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井上陽介(b), 多田誠司(as,ss,fl), 納谷嘉彦(P)
ゲスト:大阪昌彦(ds)(2,3,5,8,9)
2007/M&I JAZZ/

井上陽介(b)さんが率いるドラムレス・トリオの「Z's」のアルバムです。
名実共に現在の日本のNO.1ベーシストにアルトの多田誠司さんとピアノの納谷嘉彦さんの組み合わせ。
曲によって大坂昌彦(ds)さんがゲスト出演していて、このトリオ編成にこだわらないのも好ましいです。
表題通り「ストレート・アヘッド」なスタンダード・ジャズが聴けます。

井上さんはあちこちのセッションに引っ張りだこなのでライブでは出会う機会が多いです。
抜群のビート感、リズム感、素早いレスポンスを可能にする驚異的なテクニックを持っています。
私はオスカー・ピーターソン・トリオの名ベーシスト、レイ・ブラウン~ニールス・ペデルセンをイメージしています。
そういえば最近、ベーシストではこのペデルセンとロン・カーターをよく聴いています。

実力者の多田さん、納谷さんも好演していて安定感のある仕上がりになっています。
日本のジャズのレベルの高さを実感できる一枚です。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(中間系)

Yoshio Suzuki 鈴木良雄 (b) [Y (bass)]

* BASS TALK / BEYOND THE FOREST

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鈴木良雄(b)、野力奏一(p,key)
井上信平(fl,a.fl,b.fl,piccolo)、岡部洋一(per)、
ゲスト:石川滋(b)
2019/Friends Music/

1 The Kite
2 Ikadashu(筏衆)
3 Monet
4 Mountain Spirits
5 Brezza Di Cremona
6 Autumn Embrace
7 Canoe
8 Beyond The Forest
9 Cheers

鈴木良雄(b)さんが率いる「BASS TALK」の新譜を入手しました。
先日、鈴木良雄さんと山本剛(p)さんのデュオ・ライブを見に行きました。
日本のジャズ・ファンはホントに目ざといですね。
「これは聴きたい」と思うのは誰でも同じようでライブ・ハウスは満員の盛況でした。
スタンダードが中心ですがなんというか二人の「阿吽の呼吸」がさすがだと思いました。
やっぱりキャリアなのかな・・・長い付き合いがあり二人はいわば盟友関係にあります。
二人のデュオに突然の飛び入り、ここに嬉しいゲストが登場しました。
タップ・ダンサーの宇川彩子さん・・・宇川さんを見るのは2回目になります。
ドラムレスにタップが入るとリズム感に溢れ、ダンスは華やかで楽しかったです。
タップは楽器・・・フレッド・アステアのタップ・ダンスは美しく芸術的な装いだった。

さて今作ですが結成18年を迎える「BASS TALK」の6年振りの4thアルバムだそうです。
全9曲は全て自身のオリジナルでアレンジは鬼才野力奏一(p)さんです。
私は野力さんのピアノは素晴らしいと思っている。
鈴木さんを中心に野力さん、井上信平(fl)さん、岡部洋一(per)さんの実力者揃いのメンバーです。
「BASS TALK」はやわらかなアコースティック・サウンドが特徴です。
テーマは「森と水」かな。
自然の優しさを感じさせる、流れるような美しいメロディを持っている曲が多いです。
これには井上さんの日本の篠笛のようなフルートの音色が欠かせません。
また自然には色んな音が混ざり合い絡み合っている。
だからこそ岡部さんのパーカッションが重要な要素を占めています。
鈴木さんの目指すサウンドがこれほどハッキリしているのは凄いことだと思います。
だからこそこのメンバーは一人も欠かすことが出来ないのではないか。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*YOSHIO SUZUKI BASS TALK / DANCING LUNA

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鈴木良雄(b), 野力奏一(p,key), 井上信平(fl), 岡部洋一(per)
2012/55 Records/

1 Saint-Emilion
2 New York Blue
3 Dancing Luna
4 Ceu Azul (Blue Sky)
5 Fairy's Talk
6 Winter's Tale
7 Happy Anniversary
8 Tokyo Bay
9 Cecil
10 Touch Of Spring

鈴木良雄(b)さんが率いる「ベース・トーク」の新作です。
ラテンのリズムに乗って美しいメロディとやさしい調べが伝わってきます。
聴きやすく、癒し系アルバムに最適です。

鈴木チンさんは日本を代表するベーシストで日本ジャズ界の重鎮でもあります。
「鈴木良雄・トリオ」、「ジェネレーション・ギャップ」と、この「ベース・トーク」が主な活躍場。
フルートの名手、井上信平さんをフロントにしたカルテットでもう11年も続いているそうです。
このグループは野力奏一(p)さんと岡部洋一(per)さんのコンビネーションが聴きどころになります。
ライブでもこの二人の掛け合いはスリリングで魅力に溢れています。

演目は全て鈴木さんのオリジナルでアレンジは野力さんが担当しました。
ライブを聴きに行っていつも思うのですが野力さんの才能が凄いです。
幅広い音楽性を持ち、アイデア豊富、表現力も多彩です。
フリー・トーンを含めて予想外の音やフレーズが出てくるので新鮮です。
その上、根っこにはソウルが秘められているんですからたまりませんや。
岡部さんのパーカッションには根強いファンがいます。
その呪術的なリズムには心の底を揺さぶられる感じがします。

このグループの真髄はライブにあると思っています。
是非、ライブ・ハウスに足を運んで聴いてみて下さい。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)



*YOSHIO SUZUKI / MY DEAR PIANISTS

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鈴木良雄(b)、
ケイ・赤城(p)、秋吉敏子(p)、小曽根真(p)、
イサオササキ(p)、野力奏一(p)、山本剛(p
2009/55Records/

日本を代表するベーシスト、鈴木良雄さんの音楽活動40周年の記念盤だそうです。
鈴木さんが長年温めてきたアイデアが実現されました。
6人の素晴らしいピアニストとの共演でこれまた贅沢なアルバムに仕上がっています。
鈴木さんのライブにも時々出かけますが若手との共演が楽しみです。
ここでは8曲、ライブでもオリジナルが中心で作曲家としての才能にも溢れています。
そのオリジナルは人柄を表していてやさしくて温かくて美しい曲が多いです。
ここでも6人のピアニストがそれぞれに美しいプレイを聴かせてくれました。
メンバーは語る必要がない実力者揃いです。
ただ勉強不足でイサオササキさんは初めて聴きました。
ベスト・トラックは一番若い野力さんとの表題曲にもなった(4)「MY DEAR FRIENDS」かな。
美しいメロディと寄り添うような鈴木さんのベースとそれぞれのピアニストの思いを聴いてみて下さい。
気持が落ち着き、穏やかにやさしくなれます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)



*YOSHIO SUZUKI TRIO / FOR YOU

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yoshio"chin"suzuki(b), tadataka unno(p), cecil monroe(ds)
2007/ONE JASRAC/

1 What Kind Of Fool Am I
2 Soon
3 Falling In love With Love
4 For You
5 Roulette
6 Witchcraft
7 Summer Night
8 Triste
9 I Should Care
10 Dar That Dream

先日、鈴木良雄トリオを見に行った時に購入してきたアルバムです。
ライブでの演奏もほとんどこの中からの選曲だったので今でも記憶に残っています。
鈴木さんは何度も海野さんを紹介していたので、いかに期待して可愛がっているかが分かりました。
やはり、ここでの聴きどころも海野雅威(p)さんになるでしょうね。
鈴木さんとセシル・モンロー(ds)のベテラン二人がサポートしてご機嫌なアルバムに仕上がりました。
表題曲のオリジナル・バラードの「FOR YOU」はピアノとベースのデュオでじっくりと聴かせます。
海野さんの絶妙なタッチとしなやかで美しい音色、スイング感溢れる演奏を楽しむことができます。
これからの日本のジャズ・ピアノ界を担う若手の1人なのでこれからも注目していきたいと思っています。
ただピアニストにアタックの力強さや鋭さを求める人には少々物足りなく感じるかもしれませんね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)



*YOSHIO SUZUKI / WINGS

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yoshio suzuki(b), dave liebman(ts,ss), andy laverne(p),
chack loeb(g), danny gottlieb(ds),t om harrell(tp), bob berg(ts), etc
1999(1981Rec)/Absord/

1 Persian Breeze
2 Evening Ivory
3 September Guest
4 American Twilights
5 Bluebell Song
6 If you Will
7 Wings

1973年、音楽活動の拠点をニューヨークに置きニューヨークでも五つの指に入るベーシストとして注目された鈴木良雄のファースト・アルバム。
(帯中よりの抜粋)

まぁ~、共演のメンバーのなんと凄いこと。
デイブ・リーブマン(ts)、アンディ・ラバーン(p)、チャック・ローブ(g)、トム・ハレル(tp)、ボブ・バーグ(ts)などが名を連ねています。

Yasuhito Mori 森泰人 (b) [Y (bass)]

*TRIO' / LIVE

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福田重男(p)、森泰人(b)、市原康(ds)
2010/i-produce/

1 All Of You
2 Joanne Julia
3 Here's That Rainy Day
4 Dedicate To You
5 It's Only A Paper Moon
6 Le Temps Retrouve
7 Rachei's Lament
8 Relaxin At Camarillo
9 Love Is Here To Stay

トリオ’のライブ盤。
結成してもう7年になりました。



*TRIO' / WHAT ARE YOU DOING THE REST OF YOUR LIFE

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福田重男(p)、森泰人(b)、市原康(ds)
2004/i-produce/

1 What Are You Doing The Rest Of Your Life
2 Straioght No Chaser
3 To staffan
4 Invitation
5 Dindi
6 Go Ahead Nigel
7 And They Lived Happily Ever After

ジャパン・ジャズの新しい時代を切り開く熱き挑戦がここに始まった。
(帯中よりの抜粋)

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