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Hideko Shimizu 清水秀子 (vo) [H (vocal)]

*HIDEKO SHIMIZU & NORIO MAEDA / MIGHT AS WELL

sonet960.jpg

清水秀子(vo)、前田憲男(p,arr)、斉藤誠(b)、関根英雄(ds)
数原晋(tp)、奥村晶(tp)、鈴木正則(tp)、Neil Stalnaker(tp)
平原まこと(as)、上里稔(as)、Andy Wulf(ts)、つづらのあつし(ts)、原田忠幸(bs)、
Fred Simmons(tb)、三塚知貴(tb)、松尾直樹(tb)、堂本雅樹(tb)
2012/Dekoration/

清水秀子(vo)さんと前田憲男(p,arr)さんのコラボレーションです。
近頃、これほど豪華なCDには中々お目にかかれませんね。
全8曲はビック・バンド4曲、トリオ4曲の構成です。

清水秀子さんはマーサ三宅さんの愛弟子で正統派のジャズ・ヴォーカリストです。
抜群の歌唱力と表現力を持っているので安定感は十分、安心して聴いていられます。
端正で深く丁寧に歌うところが魅力で原曲の良さを存分に引き出す唱法が持ち味です。
声量も豊かで声質も好み、歌は上手いし味もあります。
加えてファッション・センスも素晴らしくて、ライブに行くと熱心なファンも数多いです。

多くの色んなプレイヤーと共演して益々幅を広げていると思います。
デコさんは何年か前に渋谷毅(p,arr)さんのバンドでエリントン集に客演しました。
今度は前田憲男さんのビック・バンドと共演と精力的な活動を続けています。
最近の日本ではビック・バンドをバックに歌うのは珍しいんじゃないかな。
それだけでも実に贅沢なアルバムだと思います。
ここは選曲も魅力で古き良きスタンダード・ナンバーが聴けました。
(3)「It Had To Be You」は好きな曲、(4)「It Might As Well Be Sprinng」や
(5)「I've Got The World On A String」も歌われるのは珍しいと思います。
前田さんのアレンジ、特にバックで奏でるピアノの存在感は凄いと思う。
奥行きがあって懐の深い演奏を聴かせてくれました。

ただ一つの弱点は収録時間が極端に短いことです。
もっと聴きたかったなぁ~。
32分弱はいかにも短すぎると思います。
高齢の前田さんの体調を考えるとやむを得ない部分があったのかもしれませんね。

余談ですが、以前、この二人のライブを見たことがあります。
普通、ボーカルのバッキングは縁の下の力持ちとか、
後ろからそっと支えるというような表現をしますが前田さんは明らかに違っていました。
ボーカルと一緒にピアノもグーッと盛り上がっていくんです。
これは本当に素晴らしいことだなぁーと思いました。
アンコールに応えて、「これからみなさんの知っている曲を演奏します」と前田さんが言いました。
何だろう?・・・観客はシーン・・・始まったのは「枯葉」・・・
スーッと引きずられて取り込まれ、ポイと放され、またフッと戻るような凄い感覚の枯葉が聴けました。
天才音楽家、前田憲男がそこに居た・・・その音の魔術に心底翻弄されてしまった。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)



*ESSENTIAL ELLINGTON & HIDEKO SHIMIZU / SONGS

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渋谷毅(p)、松風鉱一(fl,cl,as,bs)、峰厚介(ts)、関島岳郎(tuba)、外山明(ds)、
清水秀子(vo)
2009/Carco/

1 Prelude To A Kiss
2 Caravan
3 I Let A Song Go Out Of My Heart
4 I Got It Bad And That Ain't Good
5 Everything But You
6 I'm Biginning To See The Light
7 Do Nothin' Till You Hear From Me
8 It Don't Mean A Thing
9 Sophisticated Lady
10 Take The A Train
11 Come Sunday

清水秀子(vo)さんも大好きなので時々ライブを見に行っています。
今作は渋谷毅(p)さんが中心の「エッセンシャル・エリントン」に清水さんが参加したものです。
実はメンバーがメンバーだけに買うのを逡巡していたアルバムです。
ひねて重たいんじゃないかとの先入観を持っていました。
「今さらデューク・エリントン集もなぁ~」という思いがあったのも事実です。
ライブで清水さんの歌を聴いていて、「やっぱり聴いてみようか」と思いました。
でも聴いてみて良かったです。
エリントンはいわばジャズの原点でいくら引き出しても枯れるということはありませんね。
その魅力的なメロディやハーモニーは永遠に不滅です。
渋谷さんのアレンジがいい・・・清水さんの歌がいい・・・関島岳郎さんのチューバがいい。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*HIDEKO SHIMIZU / MY TREAT

sonet959.jpg

清水秀子(vo)
大徳俊幸(p)、斉藤誠(b)、関根英雄(ds)、山口真文(ts)
1995/Dekoration/

1 Like Someone In Love
2 You Stepped Out Of A Dream
3 Like A Lover
4 No More Blues
5 East Of The Sun
6 When I Fall In Love
7 So Many Stars
8 Too Close For Comfort
9 Bluesette
10 Fly Me To The Moon
11 Just In Time
12 Will You Still Be Mine ?
13 The Late, Late Show
14 A Nightingale Sang In Berkeley Square

初めてCDという形で皆さんのお耳に届くことになりました。
ふだんライブハウスやコンサートにはなかなか出かけられない、
という方とも何とかお近づきになる方法はないものかと考えて作った1枚です。
長い間可愛がってきた・・・私を可愛がってくれた・・・たくさんの歌の中から、
ほんの少しだけここに選んでみました。
あなたのお気に入りになれるものが1曲でもあると嬉しいのですが。
聴いてくださる方の耳に少しでもおいしいこと祈って、
大切な友達に初めて小さな贈り物をする時のような
ちょっと照れくさい居心地の悪さを感じながら、この1枚をお届けします。
(DEKO)

いかにも手作りを感じさせるアルバムです。
デコさんの文章にも人柄が表れていますね。
男性ファンよりも女性ファンの方が多いかもしれません。

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