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Benito Gonzalez(p) [B (piano)]

* BENITO GONZALEZ TRIO / PASSION REVERENCE TRANSCENDENCE
The Music Of McCoy Tyner

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benito gonzalez(p), essiet essiet(b), gerry gibbs(ds)
2018/Wailing City Sound/

1 Fly With The Wind
2 Just Feelin'
3 Rotunda
4 Festival In Bahia
5 Blues On The Corner
6 The Greeting
7 You Taught My Heart To Sing
8 Atlantis
9 Inner Glimpse
10 Naima (J.Coltrane)
11 Tyner Trane Express (E.Essiet)
12 Between Friends (G.Gibbs)
13 Brazilian Girls (B.Gonzalez)

今作は「The Music Of McCoy Tyner」の文字に引かれました。
現代のジャズ・ピアニストのルーツは大きく分けて4つあると思っています。
キース・ジャレット、ハービー・ハンコック、チック・コリア、マッコイ・タイナーです。
ここのベニト・ゴンザレス(p)はマッコイに心底から傾倒しているようですね。

全13曲はマッコイのオリジナル1~9とその他4曲の構成です。
変な話、マッコイ以上にマッコイらしいアルバムです。
私はお腹がいっぱいになってしまいました。
ここまで徹底してやられたら何も言うことはありません。

(中間系)

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Burt Eckoff (p) [B (piano)]

*BURT ECKOFF TRIO / ECOLOGY

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burt eckoff(p/melodica(5,11)),
ed fuqua(b)(2,3,4,5,6,7,9), bryce sebastien(b)(1,8,10,11), rudy lawless(ds)
2001/GFI Records/

1 Night Mist Blues (AJamal)
2 Serenade (L.Anderson/M.Parish)
3 Veronica's Waltz (R.Stone)
4 Trudy's Delight (V.Pitts)
5 They Say It's Wonderful (I.Berlin)
6 Ecology (B.Eckoff)
7 Eening Essence (H.Schmidt)
8 Sewah(B.Eckoff)
9 This Is No Laughing Matter(A.Frisch/B.Kaye)
10 Vineyard Summer(J.Alaimo)
11 You Can't Go Home Again(D.Sebesky)

バート・エクコフ(p)は初見です。
2人のベーシストを起用して2セットのピアノ・トリオが聴ける徳用盤。
もう少し刺激を期待したけれど軽妙なスイング感を持つカクテル・ピアノ風でした。
メロディカを2曲で使用していますがこれが聴きどころになります。
哀愁を帯びた(5)「They Say It's Wonderful」がベスト・プレイになるかな。
でもこの1曲だけに買うのは少々きついかもしれませんね。

(くつろぎ系)

Buddy Montgomery (p) [B (piano)]

*BUDDY MONTGOMERY TRIO / REMEMBERING WES

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buddy montgomery(p), stan gilbert(b), carl burnett(ds), etc
2001/M&I/

またまた珍しい人を引っ張り出してきましたね。なんとバディ・モンゴメリーですよ。
最近の洗練されたピアノとは一線を画すスタイルですが実に味わいがあります。
ねっとりとした粘りのあるピアノの音色は今や貴重な存在かな。
ここでは兄、ウェス・モンゴメリー(g)の思い出を綴ったアルバムになっています。
さすがに日本企画盤、目の付け所が違います。渋いピアノが聴けて良かったです。
なんとも存在感のある顔ジャケだし見ているだけでジャズを感じてしまいます。
バックのメンバーは「最近の愛聴盤」で紹介したロジャー・ケラウェイと同じでした。

(中間系)

Bruce Barth (p) [B (piano)]

*BRUCE BARTH QUINTET / MORNING CALL

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scott wendholt(tp,flh), steve wilson(as,ss),
bruce barth(p), larry grenadier(b), leon parker(ds)
1995/Enja/

中堅ピアニスト、ブルース・バースのEnjaの2枚目のアルバムです。
全10曲はオリジナル8曲とスタンダード2曲の構成です。

メンバーを見て、ブルース・バースはこだわりの人だと思いました。
スコット・ウェンドホルト(tp)にスティーブ・ウィルソン(as)のフロント2管はともかく、
ラリー・グレナディア(b)とレオン・パーカー(ds)の組み合わせはちょっと思い付かないと思う。
安心して聴けるハード・バップ・アルバムです。

「April In Paris」、「In The Still Of The Night」

Bud Powell (p) [B (piano)]

*BUD POWELL TRIO / BLUES IN THE CLOSET

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bud powell(p), ray brown(b), osie johnson(ds)
1956Rec/Verve/

ジャズ再発廉価版シリーズの1枚です。
なにかキッカケでもないとバド・パウエル(p)を聴くこともありません。
ご存知、モダン・ジャズ・ピアノの元祖・・・ジャズ・ファンなら避けて通ることができない一人です。

今作はレイ・ブラウン(b)とオシー・ジョンソン(ds)とのトリオでスタンダード作品集です。
1956年のヴァーヴ盤は全盛期からちょっと遅れています。
麻薬禍・・・1曲づつが短いのはすでに集中力が欠如していたのかもしれませんね。
とはいうものの刺激的な演奏も聴かせてくれています。
うなり声が聞こえるほど演奏内容がいいのもパウエルのパターンですね。
ビ・バップの名曲(9)「NOW IS THE TIME」に注目しました。

(くつろぎ系)

Brian Culbertson(key,tb) [B (piano)]

*BRIAN CULBERTSON / BRIAN CULBERTSON

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brian culbertson(key,tb)
2001/ATLACTIC/

ブライアン・カルバートソンはキーボード奏者兼トロンボーン奏者です。
すでに6枚のアルバムを出している有能な作編曲者でもあります。
今後の活躍が期待出来る要注目の逸材ですよ。

(くつろぎ系)

Brad Mehldau (p) [B (piano)]

*BRAD MEHLDAU TRIO / BLUES AND BALLADS

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brad mehldau(p), larry grenadier(b), jeff ballard(ds)
2016/Nonesuch/

1 Since I Fell For You (B.Johnson)
2 I Concentrate On You (C.Poter)
3 Little Parson (J.Brion)
4 Cheryl (C.Parker)
5 These Foolish Things (J.Strachey/H.Marvell)
6 And I Love Her (J.Lennon/P.McCartney)
7 My Valentine (P.McCartney)

現代ジャズ・ピアノ・トリオの最高峰を聴く。
気になっていたブラッド・メルドー(p)の新作をようやく入手しました。
スタンダード作品集ですがさすがにメルドー・トリオはひと味、ふた味違います。
3人のコンビネーションが絶妙で文句なしに素晴らしいと思います。
特にパーカーの(4)「Cheryl」が気に入って何度も繰り返し聴いてしまいました。
ゆったりとしたテンポで展開するビートルズの(6)「And I Love Her」も良かった。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)


*BRAD MEHLDAU TRIO / WHERE DO YOU START

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brad mehldau(p), larry grenadier(b), jeff ballard(ds)
2012/Nonesuch/

1 Got Me Wrong
2 Holland
3 Brownie Speaks
4 Baby Plays Around
5 Airegin
6 Hey Joe
7 Samba E Amor
8 Jam
9 Time Has Told Me
10 Aquelas Coisas Todas
11 Where Do You Start ?

ブラッド・メルドー(p)のトリオ盤を買ったのは久し振りです。
なんとメルドーの純粋なピアノ・トリオを聴いたのは6年振りでしたよ。
今作は自己のオリジナルは1曲だけ、選曲も中々に凝っていて面白かったです。
2008年11月と2011年4月録音の集成盤です。
プロデュースはメルドー自身ですがこの選び方とか並べ方は面白かったんじゃないかな。

久々に聴くメルドー・トリオはやっぱり断トツに素晴らしいと思いました。
メルドーの独特のノリとスイング感と和音の遣い方がたまりませんよ。
波に揺られているように心地良くて、いつまでも聴いていたいと思ってしまった。
ソニー・ロリンズの有名曲(5)「エアジン」における解釈と展開は斬新でした。
やっぱり凄い才能の持ち主ですね。
エルヴィス・カステロのバラード(4)「BABY PLAYS AROUND」は10分強の演奏です。
やさしくて美しいバラード・プレイが聴けました・・・スーッと吸い込まれそうになった。
ほんわりとした(7)のサンバのリズム~自作の(8)「JAM」における盛り上がりも聴きどころ。

バックのラリー・グレナディア(b)とジェフ・バラード(ds)も最高です。
なんていうのか・・・まったく無駄のない動きで自然体、素晴らしいコンビネーションを発揮しています。
三位一体だけでは物足りない何かがあります。(上手く表現できないのがもどかしいけれど)
3者の絶妙な間合いがある。
主張し、存在感を感じさせながら、でも3人が寄り添うように音楽を構築していきます。

今回のように少し間を開けるのもいいかなぁ~と思っています。
私自身がとても新鮮だったし、メルドー・トリオの良さが際立ちました。
やはり現在のピアノ・トリオの最高峰だと思う。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)



*PAT METHENY & BRAD MEHLDAU / QUARTET

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pat metheny(g), brad mehldau(p)
larry grenadier(b), jeff ballard(ds)
metheny/mehldau duets (2,4,6,11)
2007/NONSUCH RECORDS/

1 A Night Away
2 The Sound Of Water
3 Fear And Trembling
4 Don't What
5 Towards The Light
6 LOng Beforer
7 En La Tierra Que No Olvida
8 Santa Cruz Slacker
9 SEcret Beach
10 Silent Movie
11 Marta's Theme

去年の「メセニー&メルドー」の続編です。
メンバーも同じ、同日録音なので悪かろうはずがない。
が、しかし、現実的で迷う問題にぶち当たります・・・「もう1枚買う必要があるかどうか?」です。
結局、2枚買っても聴くのはどちらか1枚になるのは今までの経験則から分かっています。
前作はデュオが中心でカルテットが2曲、今作はカルテットが中心でデュオが4曲の構成。
混ざっているからなおさら悩む・・・「さあー、どうしますか?、お客さん」。

結論から言えば、やはりこれは買って良かったと思いました。
最初から2枚出す予定でいたようだし、それぞれのコンセプトは考えられていたのでしょうね。
デュオ中心ならしっとり系、こちらのカルテット中心はより弾けている感じがしました。
なにしろメセニーが凄い、空間にこれだけ音の広がりを感じさせるギター奏者はいません。
自在な表現力と創造力で小宇宙を形成する・・・稀代の名手、パット・メセニーがここにいます。
これほどのギタリストを現在進行形で聴けるのは幸せだと思っています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*BRAD MEHLDAU TRIO / HOUSE ON HILL

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brad mehldau(p), larry grenadier(b), jorge rossy(ds) 
2006/NONSUCH/

1 August Ending
2 House On Hill
3 Bealtine
4 Boomer
5 Backyard
6 Fear And Trembling
7 Embers
8 Happy Tune
9 Waiting For Eden

一発目の音の出だしを聴いただけでブラッド・メルドーと分かります。
その点でも自己の個性を確立しつつあると思います。
この新譜は新録音ではなくて、2曲を除いては「Anything Goes」(2004発売)↓の同日録音のようです。
「Anything Goes」がスタンダード作品集なら、こちらはオリジナルが中心になっています。
スタンダードでも独特の世界を聴かせてくれますが彼本来の味を味わうにはオリジナルの方が良いかもしれません。
この瑞々しいタッチと存在感はどうでしょうか・・・まったく素晴らしいです。
個性的で独自の表現力は現在のピアニストでは頭一つ抜けていると思います。
いつまでもこの”メルドーの世界”に浸かっていたいと思うのは私だけではないでしょう。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*PAT METHENY & BRAD MEHLDAU / METHENY & MEHLDAU

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pat metheny(g), brad mehldau(p)
larry grenadier(b)(4,7), jeff ballard(ds)(4,7)
2006/NONSUCH/

1 Unrequited
2 Ahmid-6
3 Summer Day
4 Ring Of Life
5 Legend
6 Find Me In Your Dreams
7 Say The Brother's Name
8 Bachelors 3
9 Annie's Bittersweet Cake
10 Make Peace

このパット・メセニー(g)とブラッド・メルドー(p)の組み合わせはタイミングといい絶好の企画だと思いました。
二人共に独自の世界を持っているので聴き応えは十分、特にプロデュースしたメセニーには意欲を感じます。
才気溢れる両者のコンビネーションも抜群で、これほど相性がいいとは思いませんでした。
デュオの名盤として後世に残るのは間違いのないところです。
(4)、(7)はそのままメルドー・トリオ+メセニーで変化を持たせていますが、この構成が微妙・・・・・。
好き嫌いは別にしてもジャズ・ファン必聴のアルバムなんてそうそうあるものではありません。
2000年代のジャズを語るには欠かせない”「歴史的名盤」になる”との予感がしています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*BRAD MEHLDAU TRIO / DAY IS DONE

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brad mehldau(p), larry grenadier(b), jeff ballard(ds)
2005/NONESUCH/

1 Knives Out
2 Alfie
3 Martha My Dear
4 Artis
5 Turtle Town
6 She's Leaving Home
7 Granada
8 50 Ways To Leave Your Lover
9 No Moon At All

やっぱりブラッド・メルドー(p)は素晴らしいと思います。
独特の感性と音使いで背筋がゾクゾクとするというか、解釈が新鮮で次の展開にワクワクします。
バカラックやレノン&マッカートニーのメロディアスな曲を取り上げているのでその才能がひときわ目立ちます。
ドラムスが交代してもトリオとしてのバランスやコンビネーションも良く完成度も高いです。
今までの抑制されたポジションと違って今回はグイと前面に出てきたような感じがしました。
ドラムスがホルヘ・ロッシからジェフ・バラードに代わったことの効果が現れているようです。
現在のジャズ・ピアニストでは頭ひとつ抜けている存在であることは間違いないでしょう。
バド・パウエルとセロニアス・モンクは別格として、レニー・トリスターノ~ビル・エバンス~キース・ジャレット~ミシェル・ペトルチアーニ~ブラッド・メルドーの流れが現代ジャズ・ピアノ界の主流派でしょうか。
もちろん、マッコイ・タイナー、チック・コリア、ハービー・ハンコックの存在も忘れるわけにはいきませんが。
今年聴いたピアノ・トリオ盤ではベスト・アルバムです。
メルドーのニュー・トリオには魅力が満載、この居心地の良いサウンドにはずっと浸っていたいと思いました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*BRAD MEHLDAU TRIO / ANYTHING GOES

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brad mehldau(p), larry grenadier(b), jorge rossy(ds)
2004/WARNER BROS/

1 Get Happy
2 Dreamsville
3 Anything Goes
4 Tres Palabras
5 Skippy
6 Nearness Of You
7 Still Crazy After All These Years
8 Everything In Its Right Place
9 Smile
10 I've Grown Accustomed To Her Face

注目のピアニスト、ブラッド・メルドーの新譜です。
さすがにこの人はユニークでスタンダード作品集といっても一味違う演奏を聴かせてくれました。
独自の感性、独自の世界を持っています。
実力は認めてもちょっと暗くてとっつきにくいというのが一般的な評価でしょうか。
それで好みが分かれると思いますが時代の先端を行くピアニストとしては外せません。
ビル・エバンス~キース・ジャレット~(ミシェル・ペトルチアーニ)~ブラッド・メルドーと続く系譜があると思います。
余談になりますがみなさんは中堅(年齢)ピアニストとしてはどんなプレイヤーをチェックしていますか。
私の場合、アメリカ系ではブラッド・メルドー、ジャッキー・テラソン、ベニー・グリーン、上昇中のエリック・リード、ヨーロッパ系ならヤン・ラングレン、ティエリー・ラング、ゾルト・カルトネッカーというところになります。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)



*BRAD MEHLDAU / LIVE IN TOKYO

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brad mehldau(p)
2004/NONESUCH/

ブラッド・メルドー(p)の2003年2月の「東京・すみだトリフォニーホール」におけるソロピアノのライブ盤です。
日本盤は2枚組も出ているようですがソロピアノで2枚組はきついと思ったのでこちらにしました。
これは正直なところ評価はむずかしいと思いました。私にとって1曲素晴らしい演奏が入っているからです。
私は「SOMEONE TO WATCH OVER ME」ばかり聴いていました。もう何回聴いたか分からないほどです。
たった1曲のためにCDを買うか、1曲だけではつらいと思うか迷うところです。
これはもう個人の判断に任せるしかないのですが、みなさんもそう思ったことがありませんか。
もちろん、このアルバムにもメルドー・ワールドが広がっているので自分の好みの曲を探すのも一興です。

「Things Behind The Sun」、「Someone To Watch Over Me」、「From This Moment On」、
「Monk's Dream」、「Paranoid Android」、「How Long Has This Been Going On?」、「River Man」

(中間系)



*BRAD MEHLDAU / LARGO

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brad mehldau(p,vib), larry grenadier(b), matt chamberlain(ds), etc
2002/WARNER BROS/

ブラッド・メルドー(p)の新譜は全12曲、全て彼のオリジナルになっています。
ホーン・セクションを起用したりベースやドラムを2本起用したりと新たに模索しているようです。
サウンドが広がってメルドーの作品では比較的聴き易いと思いました。
ここではメルドーはヴァイブも披露していますよ。
私は中々面白いと思いましたがファンにとっては評価が分かれる作品になるでしょうね。

(中間系)



*BRAD MEHLDAU ART OF THE TRIO Vol.5 / PROGRESSION

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brad mehldau(p), larry grenadier(b), jorge rossy(ds)
2001/Warner Bros/

ブラッド・メルドー・アート・オブ・ザ・トリオの2枚組アルバムです。
お馴染みの曲が多いですがそれだけにトリオの完成度が高くなっています。

「The More I See You」、「The Folks Who Live On The Hill」、「Alone Together」、
「It Might As Well Be Spring」、「Cry Me A River」、「Secret Love」、
「Long Ago And Far Away」、「How Long Has ThisBeen Going On ?」




*BRAD MEHLDAU / PLACES

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brad mehldau(p), larry grenadier(b), jorge rossy(ds)
2000/WARNER BROS/

ブラッド・メルドーの通算6枚目に当るこの最新作はGDになりました。
このアルバムは全編オリジナルでうち7曲がソロ・ピアノになっています。
私は最近ブラッド・メルドーを良く聴いています。
基本的にこの人は孤高の人だと思います。演奏に他の干渉を許さない主張が感じられます。
タイプは違いますがその点、セロニアス・モンクに良く似ていますね。
ですから最もその特徴が出るのはソロ・ピアノだと思いました。
これだけソロ・ピアノで聴かせるプレイヤーはそう多くはいませんよ。
モンク・プラス・エヴァンス・・・メルドーは本当に面白いです。
芸術を感じさせるピアニスト、哲学的だとも言えます。
斜めに構えているのかな、聞き手に迎合しようとは全然考えていませんね。
まさに批評家泣かせのジャズ・マンです。珍しいタイプですね。
聴けば聴くほど味が出る・・・いやー、まったく素晴らしいです。

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(まじめ系)



*BRAD MEHLDAU / ELEGLAC CYCLE

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brad mehldau(p)
1999/WARNER BROS/

1 Bard
2 Resignnation
3 Memory's Tricks
4 Elegy For William Burroughs And Allen Ginsberg
5 Lament For Linus
6 Trailer Park Ghost
7 Goodbye Storyteller
8 Ruckblick
9 The Bard Returns

ブラッド・メルドーをさかのぼって聴いています、これは5枚目のリーダー作でソロ・アルバムです。
全曲、彼のオリジナルで占められており、メルドーの世界が広がっています。
私は素晴らしいと思いますねえ、2曲目の「RESIGNATION」は名曲ですよ。
この一曲を聴いただけでも、彼が只者ではないことが良く分かりました。
頭でっかちと感じて好みでない人も多いとは思いますがくれぐれもお見捨てなきようお願い致します。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(まじめ系)



*BRAD MEHLDAU ART OF THE TRIO Vol.3 / SONGS

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brad mehldau(p), larry grenadier(b), jorge rossy(ds)
1998/Warner Bros/

パット・メセニーやチャーリー・ヘイデンが大絶賛する若手ピアニスト、ブラッド・メルドー。
98年度グラミー賞ノミネート、米ダウンビート誌の批評家受賞など、
ジャズ界から圧倒的評価を得ている彼だが、それだけでなく、
ロック・アーティストとのコラボレーションやサウンド・トラックへの参加などその活動は幅広い。
今作はトリオ・シリーズの第3弾。
心に染み入るような叙情的ピアノ・タッチと大胆な解釈にはさらに磨きがかかり、
アーティストとしての飛躍的成長を立証した。
(帯中よりの抜粋)

「Bewitched」、「For All We Know」、「Young At Heart」



*BRAD MEHLDAU ART OF THE TRIO Vol.2 / LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD

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brad mehldau(p), larry grenadier(b), jorge rossy(ds)
1998/Warner Bros/

ブラッド・メルドー・トリオのヴィレッジ・ヴァンガード・ライブ3部作の2枚目です。

「It's Alright With Me」、「Young And Foolish」、「Monk's Dream」、
「The Way You Look Tonight」、「Moon River」、「Countdown」



*BRAD MEHLDAU TRIO / INTRODUCING

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brad mehldau(p), larry grenadier(b), jorge rossy(ds)
christian mcbride(b), brian blade(ds)
1995/Warner Bros/

ブラッド・メルドーの記念すべき初リーダー・アルバムです。
斬新で瑞々しくほとばしる才能を感じさせる一枚です。

「It Might As Well Be Spring」、「Countdown」、「My Romance」、
「Prelude To A Kiss」、「From This Moment On」

Bobo Stenson (p) [B (piano)]

*BOBO STENSON TRIO / VERY EARLY

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bobo stenson(p), anders jormin(b), rune carlsson(ds)
1987/Dragon/

ボボ・ステンソンはスウェーデン出身のピアニスト。
美しく耽美的という言葉が多くのレビューで使われました。
フリー系の要素を持ち、ECMに諸作品があります。
ここではスタンダード曲も多く聴き易いです。

「Moon And Sand」、「Some Other Spring」、「Very Early」、
「Autumn In New York」、etc

Bob James (p) [B (piano)]

*BOB JAMES TRIO / STRAIGHT UP

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bob james(p), christian mcbride(b), braian blade(ds)
1996/Warner Bros/

ボブ・ジェームスの久し振りの純ジャズ・ピアノ・トリオ。
期待の若手の二人を従えてのプレイはさすがに素晴らしい。
いずれはピアノ・トリオの名盤になるので見逃してはいけませんよ。
パット・メセニー、ホレス・シルバーなどの曲も演奏しています。

Bob Albanese (p) [B (piano)]

*BOB ALBANESE TRIO & IRA SULLIVAN / ONE WAY / DETOUR

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bob albanese(p), tom kennedy(b), wlllard dyson(ds)
ira sullivan(ts,ss,afl,per)(2,4,6,8,9,10)
2009/Zoho Music/

ボブ・アルバネス(p)は初見、冷めた目で見つめるジャケットに惹かれました。
加えてアイラ・サリバンの共演です。
裏を見るとサリバンがサックスやフルートを吹いています。
アイラ・サリバンってトランペットじゃなかったけ?・・・サックスも吹くのかと興味を持ちました。
ジャケ買いは運不運があるけれど結果は大当たりでした。
アルバネスは一見北欧風のピアニストかと思いましたが音使いはかなりひねています。
それにアメリカン風味が入るとこうなるのかと思います。
内に秘めた熱を感じて私は大いに気に入りました。
ベスト・トラックはやはり表題曲の(3)「ONE WAY / DETOUR」かな。
ピアノ、ベース、ドラムスのトリオが三位一体となってグングンきました。
純ジャズ路線からはややずれているプレイヤーがリアル・ジャズに挑戦している面白さがあります。
トム・ケネディ(b)はフュージョン系のデイブ・ウェックル(ds)とか木住野佳子(p)さんとかと共演しています。
ドラムスのウィラード・ダイソンも初めてですが存在感がありました。

もう一つの聴きどころ、サリバンのサックスやフルートはクールでいいですよ。
繊細でか細くてなんか頼りない音なんですけどそれがまた新鮮で個性的になっています。
枯れた渋い演奏を聴かせてくれました。やはり、伊達に年を取ってはいませんね。
トリオ良し、カルテット良しの掘り出し物の一枚になりました。

(中間系)

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