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Don Byron (cl) [B (Clarinet)]

*DON BYRON TRIO & QUARTET & QUINTET / IVEY-DIVEY

sonet534.jpg

don byron(cl,bcl,ts)
jason moran(p), ack dejohnette(ds)
ralph alessi(tp)(on 6,9), lonnie plaxico(b)(on 6-9,11)
2004/BLUE NOTE/

1 I Want To Be Happy
2 Somebody Loves Me
3 I Cover The Waterfront
4 I've Found A New Baby
5 Himm
6 The Goon Drag
7 Abie The Fishman
8 Lefty Teachers At Home
9 "Leopold, Leopold..."
10 Freddie Freeloader
11 In A Silent Way
12 Somebody Loves Me

クラリネットの俊才、ドン・バイロンのこの作品は比較的聴きやすいです。
特にジェイソン・モラン(p)とジャック・ディジョネット(ds)とのトリオ演奏が聴きものです。
バイロンもモランも一筋縄ではいかないプレイヤーですがそれに絡むディジョネットのドラミングが極上です。
さすがに多くの修羅場を潜り抜けてきたベテラン・ドラマーの面目躍如、変幻自在の展開を聴かせてくれました。
スタンダードに新たな息吹を感じさせ、3人のおりなすインタープレイはスリル満点、私はゾクゾクっとしました。
(1)と(2)が特に素晴らしく、このスタンダードの解釈には新鮮味がありました。
(6)、(9)にはトランペット、(6)~(9)、(11)にはベースが加わり変化をもたせている構成もいいです。
しかし、中心はあくまでも上記3人によるトリオ演奏にあると思います。
(12)は(2)の別テイクですが、どうしても収録したいというプロデューサーの意志が感じられます。
(2)と(12)と優劣が付けがたく選択に迷ったでしょうね。
それほど「Somebody Loves Me」の出来が良いです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*DON BYRON / ROMANCE WITH THE UNSEEN

sonet533.jpg

don byron(cl)
bill frisell(g), drew gress(b), jack dejohnette(ds)
1999/BLUE NOTE/

クラリネット奏者のアルバムを購入したのは、バディ・デフランコ以来久し振りです。
ドン・バイロンという人も初めて聴きました。
どこかで聴いたことがあるようですが、なんとも不思議なムードを持ったサウンドです。
ジャック・ディジョネットのアルバムか、エリック・ドルフィの感じもあります。
普通のジャズ(?)では物足りないと思っている人には良いかも知れません。
ひとクセもふたクセもある個性的なジャズを演奏しています。
ビル・フリーゼル(g)、ドリュー・グレス(b)、ジャック・ディジョネット(ds)のリズムも秀逸です。
やはり、ジャズをある程度聴き慣れた人向きかなあ。
みなさんの評価は分かれるでしょうが、さて、あなたならどう聴きますか。

(まじめ系)

Buddy DeFranco (cl) [B (Clarinet)]

*BUDDY DeFRANCO & DAVE McKENNA TRIO
/ DO NOTHING TILL YOU HEAR FROM US !

sonet259.jpg

buddy defranco(cl), dave mckenna(p), joe cohn(g)
1999/CONCORD/

バディ・デフランコとデイヴ・マッケンナの2枚目のアルバムです。前回の作品(1997年、ドラ流目立たないけどいい作品)が素晴らしかったので、続編が出るのではないかと思っていましたが考えることは同じでやはり出してきましたよ。
今回はバックにギターを加えましたがどうやら柳の下には2匹目のどじょうはいなかったようです。
何と言うか、2度目の共演なので緊張感が感じられませんでしたね。
もちろん、水準以上の出来ではあります。

(中間系)



*TERRY GIBBS & BUDDY DeFRANCO / PLAYS STEVE ALLEN

s848.jpg

terry gibbs(vib), buddy defranco(cl)
tom ranier(p), dave carpenter(b), gerry gibbs(ds)
1999/CONTEMPORARY/

多分、よほどのことがない限りこのギブス&デフランコの爺ちゃんバンドは買わないでしょうねえ。
クラリネットにヴァイブと言えば、ベニー・グットマンとライオネル・ハンプトンを思い出します、
ここでも懐かしい感じのサウンドが聴けます。スティーヴ・アレン作品集だし、曲目も文句なしです。
たまにはこういうアルバムも本当にいいなあと思いました。
アレンジはテリー・ギブス、疲れた時にはお薦めの作品ですよ。

(くつろぎ系)



*TERRY GIBBS & BUDDY DeFRANCO QUINTET / WHAM

s847.jpg

terry gibbs(vib), buddy defranco(cl)
aaron goldberg(p), darek oles oleszkiewicz(b), gerry gibbs(ds)
flip fhillips(ts)(6)
1998/CHIAROSCURO/

ギブス&デフランコ・クインテットのノルウェーでのライブ盤。
これは珍しいフリップ・フィリップス(ts)が1曲にゲスト参加しています。

「Sweet Georgia Brown」、「Sweet And Lovely」、「Early Autumn」



*DAVE McKENNA & BUDDY DeFRANCO / YOU MUST BELIEVE IN SWING

sonet258.jpg

dave mckenna(p), buddy defranco(cl)
1997/CONCORD/

まずこれだけバランスの良いデュオ・アルバムは珍しいです、雰囲気も抜群です。
マッケンナとデフランコにとっても晩年の代表作になることは間違いないと思います。
大人?のジャズとでも言うのか、実に味わい深いプレイを聴かせてくれます。
ジャズ・プレイヤーの最盛期は一体何時なのか?そう簡単ではないことを教えてくれました。
年を取ったら、あの人はもう終わったというとらえ方をするのは大きな勘違いだったかも知れません。
これを聴いて、私は年齢を問わずジャズは楽しめるものだと実感しましたよ。
ジャケットも結構気に入っています。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(中間系)



*BUDDY DeFRANCO QUARTET / THE ARTISTRY OF BUDDY DeFRANCO

sonet257.jpg

buddy defranco(cl).
sonny clark(p), eugene wright(b), robert white(ds)
1954Rec/NORGRAN Records/

1 Titoro
2 You nGo To My Head
3 Mine
4 Gerry's Tune
5 Autumn Leaves
6 Now's The Time

ジャズ再発廉価版シリーズの1枚です。
バディ・デフランコ(cl)・カルテットの1954年の作品、邦題には「枯葉」と付きました。
デフランコには「キング・オブ・クラリネット」とか「ミスター・クラリネット」の称号があります。
絶頂期の50年代を聴くと「さもありなん」と十分納得してしまいます。
それほどに素晴らしい演奏を繰り広げているんです。

一曲目のビリー・テイラー(p)の「TITORO」を聴いただけで吹っ飛びました。
豊かなアイデアとよどみないフレージング、鋭いアタックも聴かせどころになっています。
ビ・バップ・・・当時のモダン・クラリネットの全てがここにあるといっても過言ではないでしょうね。
甘さ控え目のリアル・ジャズ・・・録音がモノラルだけに一層その雰囲気が伝わってくるんです。

若き日のソニー・クラーク(p)が聴けるのも嬉しいですがこの時は弱冠22歳でした。
ソニー・クラークにどことなく洗練された思いがあるのはデフランコの影響かもしれませんね。
クラークの大ヒット作「クール・ストラッティン」にもそんなイメージが重なります。

デフランコの珍盤、貴重盤の1枚は強烈な印象を残しました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)
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