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Charles Mingus (b) [C (bass)]

* CHARLES MINGUS QUINTET / PITHECANTHROPUS ERECTUS

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charles mingus(b),
jackie mclean(as), J.R.monterose(ts), mal waldron(p), willie jones(ds)
1956/Allantic/

Side A
1 Pithecanthropus Erectus
2 A Foggy Day
Side B
1 Profile Of Jackie
2 Love Chant

「直立猿人」・・・私が最初に買ったチャールス・ミンガス(b)のレコードです。
ミンガスの代表作にして個性的なサウンド構成、印象的なジャケットにもインパクトがありました。
ミンガスの最大の功績はジャズに起承転結を持つ物語性や劇場的な要素を持ち込んだことです。
集合分散を繰り返しながらフリーフォームに音楽を完成させていくやり方は斬新でした。
これがその後のフリー・ジャズの原型にもなったのは間違いないと思っています。
最初に聴いた時にはスムーズに入ってこなくて気持悪いというか、馴染めなかったです。
ミンガスの太いベース・ラインを中心にしてマクリーン(as)とモントローズ(ts)が立ち上がる。
野生的で重厚な演奏と根っこに流れる独特なスイング感は一筋縄ではいきません。
A面の「直立猿人」や「A Foggy Day」もいいけれどB面の「Love Chant」が意外にロマンティックで面白い。
聴く人を選ぶので好き嫌いが分かれるけど、ユニークで強烈なミンガス・サウンドは魅力があります。

何といってもミンガス・バンドに在籍したメンバーが凄いです。
ピアノ:マル・ウォルドロン、ホレス・パーラン、ポール・ブレイ、ジャッキー・バイヤード、リチャード・ワイアンズ、ドン・プーレン等々。
トランぺッター:ジョニー・コールズ、テッド・カーソン、ジャック・ウォルラス等々
トロンボーン:ジミー・ネッパー等々
サックス:ジャッキー・マクリーン(as)、エリック・ドルフィー(as)、ジョン・ハンディ(as)、チャ―ルス・マクファーソン(as)、J.R.モントローズ(ts)、ブッカ―・アービン(ts)、ローランド・カーク(ts)、クリフォード」・ジョーダン(ts)、ジョージ・アダムス(ts)、ペッパーアダムス(bs)、ハミエット・ブルーイェット(bs)、ジェローム・リチャードソン(ss,bs)等々
ドラムス:ほぼダニー・リッチモンドの一人舞台ですがウィリー・ジョーンズ(ds)、マックス・ローチ(ds)などが共演しています。

名前を見ていると個性派揃いでホントに面白いです。
主流派からはちょっと外れているプレイヤーが多いですが、私はこの人達が大好きで良く聴きました。
その後の活躍を見ればミンガスのリーダーとしての能力の高さがここに示されています。

(まじめ系)

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Cedric Caillaud (b) [C (bass)]

*CEDRIC CAILLAUD TRIO / SWINGIN' THE COUNT

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cedric caillaud(b), alvin queen(ds), patrick cabon(p),
china moses(vo),(5)
2013/Fresh Sound/

セドリック・カイラウド(b)は初見。
ピアノ・トリオのカウント・ベイシー・トリビュート盤は珍しいので手が伸びました。
ジャケットはベイシーの有名盤「エイプリル・イン・パリス」のパクリです。
著作権は大丈夫なのかと余計な心配をしてしまいましたよ。

全12曲はニール・ヘフティ、フランク・フォスター、クインシー・ジョーンズ作が中心、
「April In Paris」、「Lil Darlin'」、「Shinny Stockings」などベイシーのヒット曲も含まれています。
(5)「Lil Darlin'」はヴォーカル入りでそつがない構成です。
共演のドラマー、アルヴィン・クイーンはアメリカ生まれですがヨーロッパに移住して活躍中です。

まずは1曲目の音が出た瞬間にそのスイング感に驚かされると思います。
「ジャズはこれだよ、やっぱりこれなんだよなぁ~」・・・「スイングしなけりゃ意味がない」
セドリックのベースは野太く、その安定したスイング感はレイ・ブラウンを彷彿とさせます。
よく伸びて、ブンブンと鳴り響くベース・プレイはホントに素晴らしいです。
アルヴィン・クイーンとのコンビネーションは抜群で(3)「Splanky」は二人のデュオです。
惜しむらくはピアノのパトリック・カボンに力が入り過ぎているところがあります。
普通に弾けばオスカー・ピーターソン系なんだけどベイシー・スタイルに過剰反応した感じがしました。
力が抜けたバラードの(7)「For Lena & Lenne」やエレピの(10)「Rate Race」が持ち味だと思います。

私的ベストはベースのイントロから始まる(8)「Shinny Stockings」と冒頭の「April In Paris」、
ヴォーカルの(5)「Lil Darlin'」もシブイ。
強烈なスイング感を持つピアノ・トリオが聴けました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

Curtis Lundy (b) [C (bass)]

*CURTIS LUNDY QUINTET / PURPOSE

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curtis lundy(b), john hicks(p)(3,5,7), anthony wonsey(p),
mark shim(ts), steve nelson(vib), billy hart(ds)
2002/Justin Time/

1 Snake Eyes
2 Shape Shifting
3 A Walk In Serendipity
4 Love Transforms
5 Two Heartbeats
6 Oveida
7 Pas De Trois
8 Blues For J.A.
9 Carmen

最近、カーティス・ランディ(b)の活躍も目立ちます。
本人自身もこのところ渋いアルバムをコンスタントに出しています。
全9曲中自身のオリジナルが4曲、メンバーが1曲づつ、その他1曲の構成です。
曲風もバラエティに富んでいて飽きさせません。
ここでの最大の注目はマーク・シム(ts)の存在でしょうね。
その男性的で微妙な音色には痺れてしまいました。
メンバー的にも中々魅力がある一枚です。
マーク・シムの健闘に一票を投じたいと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*CURTIS LUNDY / AGAINST ALL ODDS

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curtis lundy(b), bobby watson(as), roy hargrove(tp,fl,fhn),
peven everett(tp), shelly carrol(ts), john hicks(p),
anthony wonsey(p), winard harper(ds), carmen lundy(vo)
1999/JUSTIN TIME/

私はこのカーティス・ランディというベーシストを知らなかったんですが、CD屋さんで手に取ってメンバーを見たら面白そうだったので購入してしまいました。
アルトのボビー・ワトソンのグループで活躍していたそうで、現在44歳です。
ボール・チェンバース系のベースでオーソドックスなプレイを聴かせてくれます。
メンバーにはそのボビー・ワトソン、ロイ・ハーグローブ、ジョン・ヒックスのベテランやアンソニー・ウォンジー等の若手も参加していて、中々に楽しめる作品です。
ボビー・ワトソンも久し振りに聴きましたが、さすがに素晴らしいプレイをしていますよ。

(中間系)

Christian McBride (b) [C (bass)]

*CHRISTIAN MCBRIDE TRIO / LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD

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christian mcbride(b), christian sands(p), ulysses owens.jr(ds)
2015/Mack Avenue/

1 Fried Pies (W.Montgomery)
2 Band Introduction
3 Interlude (J.J.Johnson)
4 Sand Dune (C.Sands)
5 The Lady In My Life (R.Temperson)
6 Cherokee (R.Noble)
7 Good Morning Heartache (I.Higginbotham)
8 Down By The Riverside (Trad)
9 Car Wash (N.Whitfield)

このクリスチャン・マクブライド(b)のニュー・トリオは気になっていました。
クリスチャン・サンズ(p)とユリシス・オーエンス・ジュニア(ds)との組み合わせはどうか。
前作の「Out Here」(2013)も買い物リストに入れていたんですが買いそびれてしまいました。

今作はヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ盤です。
1曲目の「Fried Pies」を聴いただけでぶっ飛んでしまいました。
このスピード感と切れ味は凄い・・・ライブとは思えないほど完成度は高いです。
全体を通してそれぞれのテクニックが聴きどころになるかな。
「これでもか、これでもか」と3人の技量がぶつかり合う音が聞こえる感じがします。

バラードよりアップ・テンポがいいです。
時に弾き過ぎのところもあるけどそれを超越する凄みがあります。
気分は爽快・・・圧倒的な疾走感を味わうことができました。

マイケル・ジャクソンの(5)「The Lady In My Life」やモータウン・サウンズの(9)「Car Wash」など。
エンターテイメント性も十分で、特に(9)では手拍子も入って聴衆との一体感もあります。
こういう楽しさはまさにアメリカ的ピアノ・トリオの神髄だと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*CHRISTIAN McBRIDE QUARTET / NEW YORK TIME

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christian mcbride(b)
javon jackson(ts), jimmy cobb(ds), cedar walton(p)
2006/CHESKY RECORDS/

1 Newest Blues
2 Sixth Ave
3 My Shining Hour
4 Notes In Three
5 In The Kitchen
6 Naima
7 Grove
8 Whisper Not
9 Diane
10 Mode For Joe

この作品はメンバー構成からみてもオーソドックスなジャズが聴けるのではと思いました。
結果は予想通りの仕上がり、ジャヴォン・ジャクソン(ts)の参加も興味を引きました。
(3)、(6)、(8)、(10)などがよく知られている曲です。
マクブライド(b)のリーダーアルバムですが黒幕は4曲を提供したシダー・ウォルトン(p)でしょうか。
もう1人の主役はジャヴォン・ジャクソンで、このテナーが聴きどころになります。
ジャヴォンは音量豊かで音色もまろやか、印象に残りました。
メインストリームでストレートなテナー奏者としては貴重な存在だと思います。
色々と迷いもあるようですが是非このラインで演っていって欲しいです。
なお、このCDはコピーガード仕様になっているようでパソコンでは聴けませんでした。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*CHRISTIAN McBRIDE TRIO / FINGERPAINTING

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christian mcbride(b), nicolas payton(tp), mark whitfield(g)
1997/Verve/

マクブライド/ペイトン/ホィットフィールドによるドラムレス・トリオです。
ハービー・ハンコック・トリビュート盤。
ハンコック作の曲が15曲、ずらりと並んでいて壮観です。
全体的に落ち着いた仕上がりになっています。

「Fingerpainting」、「Driftin'」、「Chameleon」、「Speak Like A Child」、
「Sorcerer」、「Dolphin Dance」、「Chan's Song」、etc



*CHRISTIAN McBRIDE / NUMBER TWO EXPRESS

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christian mcbride(b), kenny barron(p), chick corea(p),
jack dejohnette(ds), gary bartz(as), kenny garrett(as),
steve nelson(vib), mino cinelu(per)
1996/Verve/

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]



*CHRISTIAN McBRIDE SEXTET / GETTIN' TO IT

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roy hargrove(tp), joshua redman(ts), steve turre(tb),
cyrus chestnut(p), christian mcbride(b), lewis nash(ds)
1995/Verve/

天才的、驚異のベーシスト、クリスチャン・マクブライドの初リーダー・アルバムです。
その実力にふさわしいメンバーが名を連ねています。
フロント3管にロイ・ハーグローブ(tp)、ジョシュア・レッドマン(ts)、スティーブ・トゥーレ(tb)、ピアノにはサイラス・チェスナット、ドラムスにはルイス・ナッシュです。
今では到底望むことはむずかしい豪華メンバーですね。
全10曲中6曲がオリジナル、その他4曲の構成です。
純ハード・バップ・サウンドが高らかに響き、全員ノリノリの演奏は気持がいいです。

90年代のポール・チェンバースとして、人気絶頂のクリスチャン・マクブライド
待望のリーダー・デビュー。
(帯中よりの抜粋)

「Too Close For Comfort」、「Splanky」、「Stars Fell On Alabama」、「Night Train」

Cecil McBee (b) [C (bass)]

*CECIL McBEE QUINTET / UNSPOKEN

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james zollar(tp), randall conners(as),
daid berkman(p), cecil mcbee(b), matt wilson(ds)
1996/Palmetto Records/

Charnett Moffett (b) [C (bass)]

* CHARNETT MOFFETT TRIO & QUARTET / MUSIC FROM OUR SOUL

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charnett moffett(b,elb), stanley jordan(g)(1,2,4,5-10,12,13), cyrus chestnut(p,Key)(2,3,5,8,9,10),
jeff "tain" watts(ds)(1,2,7,8,9,10,12,13), victor lewis(ds)(3,5), mike clark(ds)(4,6),
pharoah sanders(ts)(1,7,13)
2016/Motema Music/

1 Music From Our Soul
2 Freedom
3 Mood Indigo (D.Ellington)
4 So What ? (M.Davis)
5 Come And Play
6 Love In The Galaxies
7 We Are Here To Play
8 Mediterranean
9 For Those Who Know
10 Just Need Love
11 Celestial Dimentions
12 Sound world Suite
13 Freedom Swing
14 Love For The People

これまた久し振りにチャーネット・モフェット(b)の名前を見たので手が伸びました。
1967年ニューヨーク生まれの現在50歳、ジュリアード出身のエリート・ジャズ・ベーシストです。
抜群のテクニシャンで強烈な演奏を聴かせてくれます。
若い頃のモフェットはエネルギッシュに動き、そのパワフルな奏法は一度見たら忘れられません。
最初に名前を見たのはブランフォード・マルサリス(ts)のアルバムでした。
スタンリー・ジョーダン(g)、マルグリューミラー・(p)、ケニー・ギャレット(as)、マッコイ・タイナー(p)などと共演しています。
その他ウィントン・マルサリス(tp)、ウォレス・ルーニー(tp)、マンハッタン・ジャズ・クインテットなどで名を上げました。

全14曲は2曲を除いて自身のオリジナルです。
ファラオ・サンダース(ts)が参加したカルテットが3曲(1,7,13)、サイラス・チェスナット(p)とのトリオが2曲(3,5)、盟友スタンリー・ジョーダン(g)とのトリオが2曲(4,6)、その他カルテット、デュオ、ベース・ソロなどがあります。
曲想や組み合わせに変化があって、モフェットもアコースティックとエレキ・ベースを使い分けているので飽きさせません。
曲数が多く比較的短い構成になっているのはモフェットの音楽性の全てを出したかったのかも知れませんね。
やはり、長い付き合いのジョーダンが一番しっくりきました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)



*CHARNETT MOFFETT TRIO / STILL LIFE

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charnett moffett(b), rachel z(p), cindy blackman(ds)
1996/Sweet Basil/

Chris Lightcap (b) [C (bass)]

*CHRIS LIGHTCAP QUARTET / BIG MOUTH

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chris lightcap(b), gerald cleaver(ds),
tony malaby(ts), bill mchenry(ts)
2002/Fresh Sound New Talent/

クリス・ライトキャップ(b)は初見。
2テナーがフロントの変則ピアノレス・カルテットです。
強力なベースとドラムスのリズム・セクション、それに応える2テナーのバトル。
重厚で刺激的、スリリングな演奏が聴けます。

Charlie Haden (b) [C (bass)]

*CHARLIE HADEN WITH MICHAEL BRECKER / AMERICAN DREAMS

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charlie haden(b), michael brecker(ts)
brad mehldau(p), brian blade(b), a 34 piece orchestra
2002/GITANES/

チャーリー・ヘイデン(b)の新譜です。
まずはこのメンバーが気になるところですね。
マイケル・ブレッカー(ts)、ブラッド・メルドー(p)、ブライアン・ブレイド(ds)が
ストリングスをバックに美しい世界を聴かせてくれました。
ここでの主役はやはりブレッカーだと思います。歌心のあるプレイが素晴らしい。
久し振りに「泣きのブレッカー節」も堪能出来ます。
スケールの大きさを感じさせる作品です。

(中間系)



*CHARLIE HADEN / NOCTURNE

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charlie haden(b)
gonzalo rubalcaba(p), ignacio berroa(ds), joe lovano(ts)(1,4,7,11)
david sanchez(ts)(6,10), pat metheny(g)(2), federico britos ruiz(vln)(1,5,8)
2001/GITANES/

1 At The Edge Of The World
2 Night Of Wonderland
3 Nocturnal
4 Moonlight
5 Me Without You
6 Don't Try Anymore
7 Transparence
8 The Blind
9 Night Fall
10 Three Words
11 With You In The Distance / In Us

チャーリー・ヘイデン(b)の新作です。
ラテン・ジャズでもこういうムードのある雰囲気のアルバム作りはいいですね。
ゴンザロ・ルバルカバ(p)は自己のアルバムよりも他人名義の方がずっと聴き易いです。
この二人に、ジョー・ロバーノやデヴィッド・サンチェスのテナー・サックスが切なく絡みます。
もう一方でヴァイオリンの参加も効果を深めています。
この時間がゆったりと流れて行く感覚はいいなあー、ラテン・ジャズの佳作です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*CHARLIE HADEN & KENNY BARRON / NIGHT AND THE CITY

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charlie haden(b), kenny barron(p)
1996/Verve/

チャーリー・ヘイデン(b)とケニー・バロン(p)のデュオ・アルバム。
落ち着いた雰囲気を持ついいアルバムです。



*CHARLIE HADEN & PAT METHENY / BEYOND THE MISSOURI SKY

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charlie haden(b), pat metheny(g)
1997/Verve/

「夢のかけ橋」
「80/81」で共演して以来、深い信頼感で結ばれた二人。
長年の夢のデュオ・アルバムが実現した。
邦題は”ミズーリの空高く”
1997年度、ジャズ・ディスク大賞銀賞受賞作
(帯中よりの抜粋)

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