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Ignaz Dinne (as) [I (sax)]

*IGNAZ DINNE QUARTET / THE NEXT LEVEL

sonet964.jpg

ignaz dinne(as),
pete rende(p), ron carter(b), jochen rueckert(ds)
2008/DOUBLE MOON/

1 The Next Level
2 Think Again
3 Three's A Crowd
4 Petes Place
5 Ask Me Now
6 I'll Be Seeing You
7 Pannonica
8 The Twisting Path
9 Come Sunday

イグナス・ディンは初見、ユニークなアルトの音色とスタイルを持っています。
トリスターノ派のリー・コニッツとエリック・ドルフィを消化吸収して実にクールな感触です。
最近のヨーロッパの若手アルト奏者にはこういう感じも増えてきました。
この個性は何なんだろうと考えるにアルトがまるでテナー・サックスのようだと気が付きました。
ゆったりとしたスイング感、感情を抑え気味にして低音部を上手に使います。
元々アルト・サックスは高音部に魅力があるのでその逆をいく感じです。
セロニアス・モンクの曲が2曲、バークリーではモンク研究をしていたようなので魅力があります。
(5)「ASK ME NOW」~(6)「I'LL BEE SEEING YOU」~(7)「PANNONICA」
と続く展開が一番の聴きどころだと思いました。
大御所のロン・カーター(b)がここに参加しているのは彼を買っている証拠になるかもしれません。
じっくりと聴きたい方にお勧め。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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