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Opus 5 (grp) [O (group)]

*OPUS 5 / INTRODUCING OPUS 5

sonet1504.jpg

seamus blake(ts), alex sipiagin(tp,flh),
david kikoski(p), boris kozlov(b), donald edwards(ds)
2011/Criss Cross/

1 Think Of Me
2 Tallysman
3 Baker's Dozen
4 Ton To Tom
5 Nostalgia In Time
6 Asami's Playland
7 Sokol

去年、シーマス・ブレイク(ts)が私の「ベスト3」入りしました。
そんなこともあってシーマスが参加する新しいグループも聴きたくなったんです。
アレックス・シピアギン(tp)、シーマス・ブレイク(ts)のフロント2管はモダン・ジャズの王道、それにデヴィッド・キコスキ(p)、ボリス・コズロフ(b)、ドナルド・エドワーズ(ds)というメンバーです。
グローバルなメンバー構成になっています。
シピアギンとコズロフがロシア、シーマスがイギリス、キコスキとエドワーズがアメリカ出身かな。
もっともキコスキは名前からもロシア、東欧系だと思います。

全7曲はメンバーのオリジナルが4曲にジョージ・ケイブルス、トニーニョ・オルタ、ロシア民謡が新味です。
1曲目「THINK OF ME」にケイブルス(p)の曲があるように狙いは「ジャズ・メッセンジャーズ」のラインです。
変拍子を多用した典型的な現代風ハード・バップ・バンドが聴けました。
シピアギンのトランペットが輝きを放つ・・・やはりラッパがホーン楽器の華かと思わせる一瞬がある。
キコスキのピアノも切れ味があってこの二人がメーンの聴きどころになっています。
でもオルタの(4)「TONTO TOM」のボサノバになると俄然シーマスのテナー・サックスが生きてくるんです。
なぜかボサノバにはテナーが一番似合います。
このグループの良さはコズロフ作の(5)「NOSTALGIA IN TIME」で聴けました。
凄くカッコ良かった・・・このメンバーならこれくらいのジンジンする刺激があって当然です。
キコスキのフェンダー・ローズに乗ってトランペットが高らかに響き、テナー・サックスがうねります。
エドワーズの(6)「ASAMI'S PLAYLAND」はバラード、(7)「SOKOL」はフリー・フォームの展開もありました。

ところでどうだろう?・・・ 正直なところ、今一つ食い足りない部分が残ります。
デビュー盤なのでまだまだ手探り状態のところもあると思います。
実質的なリーダーは誰なのか・・・何をやりたいのか・・・まだこの1枚だけでは分かりません。
もっといいはずと思うのは私だけではないでしょうね。
もう1枚聴いてみたいと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)


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