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Pat Martino (g) [P (guitar)]

* PAT MARTINO TRIO & QUINTET / FORMIDABLE

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pat martino(g), pat bianchi(org), carmen intorre jr(ds),
adam niewood(ts)(1,2,3,5,7,9), alex norris(tp)(1,2,3,5,7,9)
2017/High Note/

1 El Mino (J.Calderazzo)
2 Hipsippy Blues (H.Mobley)
3 Homage (G.Niewood)
4 Duke Ellington's Sound Of Love (C.Mingus)
5 El Hombre (P.Azzara)
6 In Your Own Sweet Way (D.Brubeck)
7 Nightwings (P.Azzara)
8 In A Sentimental Mood (D.Ellington)
9 On The Stairs (P.Azzara)

パット・マルティーノ(g)の新譜です。
「恐るべし、パット・マルティーノ」のライオン・ジャケットにも惹かれました。
マルティーノはいくつになったんだろう?・・・調べたら73歳でした。
古き良き時代を知る最後のギタリストといってもいいかもしれませんね。
当時はコルトレーンと同様にインドや中近東の複合リズムに傾倒していた最先端のギタリストでした。
30代後半に病魔に倒れ、40代に復活してからは吹っ切れたように思い切りのいいプレイを展開しています。
ハード・バップの熱いギタリストとしてジャズ・シーンに確固たる地位を築いています。

全9曲は自身のオリジナルが3曲とその他6曲の構成です。
なお作曲者名のパット・アッツァーラはマルティーノの本名です。
パット・ビアンチとアレックス・ノリスは近年注目のオルガン奏者とトランペット奏者。
その他の共演者もマルティーノに起用されるのは実力のある証拠になりますね。
今作の一番の聴きどころはトリオで演奏される(4)、(6)、(8)の3曲になりました。
それぞれ曲も良いけれどオルガンをバックにマルティーノのギター・プレイが堪能できます。
オリジナルではやはり(5)「El Hombre」がカッコ良かったです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



* PAT MARTINO WITH GIL GOLDSTEIN / WE ARE TOGETHER AGAIN

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pat martino(g), gil goldstein(p)
2013/Warner Music/

パット・マルティーノは1944年生まれの現在69歳です。
このところの精力的な活動は喜ばしい限りです。
先日の来日公演でも元気な姿を見たとの話を聞きました。

マルティーノの人気も根強いですね。
リアル・タイムで進行するハード・バップの洗礼を受けた最後の年代です。
今や当時の面影を残した熱いプレイを聴けるのはマルティーノだけかもしれません。
30代後半に病魔に倒れますが40代で見事に復活してきました。
それからのマルティーノは吹っ切れたように思い切りのいいプレイを展開しています。

さて今作は1976年発表の「We'll Together Again」の再現だそうです。
ギル・ゴールドステイン(key)とのデュオです。
残念ながらこのアルバムは知らなかったし聴いたことがありません。
選曲もいいので楽しみにトレイに乗せてみると・・・拍子抜けしてしまいました。
マルティーノが持つアグレッシブでファンキーな雰囲気はどこにもなかったからです。
音使いを少なくして長音を多用・・・実に内向的で静謐な作品でした。
深く静かにゆったりと時間が流れていきます。
いわば私の知るマルティーノらしくないマルティーノがここにいました。
ゴールドステインはあまり目立たずそっと寄り添うだけです。

好き嫌いがはっきりする・・・聴く人を選ぶ作品だと思います。
マルティーノの異色作・・・私は正直物足りなさが残りました。
マルティーノにはもっとガンガン弾いてほしいので。

ちなみにギル・ゴールドステインとの共演では同じ時期に発売された「Exit」が良かった。

(くつろぎ系)



*PAT MARTINO QUARTET / UNDENIABLE
LIVE AT BLUES ALLEY

sonet1557.jpg

pat martino(g),
eric alexander(ts), tony monaco(org), jeff"tain"watts(ds)
2011/HighNote)/

パット・マルティーノの新譜はジャズ仲間の評判も上々のようです。
マルティーノはある意味、最も人気のあるギタリストかもしれませんね。
現在67歳、デビューは60年代の初めで20歳そこそこでした。
リアル・タイムで進行するハード・バップの洗礼を受けた最後の年代です。
当時の面影を残した熱いプレイを聴けるのはマルティーノだけかも。
同年代のジョージ・ベンソン(g,vo)は純ジャズ路線から離れてしまいました。
80歳にして現役のジム・ホールは別格だけどこちらはクールが持ち味です。

マルティーノは若い頃、ギターのジョン・コルトレーン(ts)といわれていました。
コルトレーンと同様にインドや中近東の複合リズムに傾倒していたからです。
当時は一風変わったギタリストでした。
30代後半に病魔に倒れますが40代で見事に復活してきました。
それからのマルティーノは吹っ切れたように思い切りのいいプレイを展開しています。
後輩のギタリストに与えた影響も大きいでしょうね。
今作でもスイング感溢れるファンキーなギター・プレイを聴かせてくれています。
これだけ魅力的なファンキー・ギターを弾ける人はそういないんじゃないかな。

共演のエリック・アレキサンダーも文句なしです。
エリックはコルトレーンを最もモダンな形で聴かせてくれるテナー奏者です。
よどみないフレージングと艶のある音色は魅力十分。
私はちょっと前ならクリス・チーク、クリス・ポッター、マーク・ターナー辺りを注目していましたが
今またエリック・アレキサンダーやハリー・アレンをよく聴いています。

全7曲は1曲を除いてマルティーノのオリジナルです。
1曲目の「LEAN YEARS」は幕開けにふさわしくスリル満点、このノリはもうたまりませんよ。
これで一気に引き付けられてしまいました。
3曲目「GOIN' TO A MEETING」は観客の盛り上がりも最高潮です。
ファンキー・サウンドは「これでもか」という同じフレーズの繰り返しに熱く燃えます。
ブルージーな(5)「MIDNIGHT SPECIALl」ではオルガンのトニー・モナコがフューチュアーされました。
(6)「'ROUND MIDNIGHT」はバラード・・・マルティーノのバラードはいまひとつだと思います。
未だに枯れていない証拠かもしれませんね。
プレイが若々しいです。

ファンキー&グルービーなサウンドならオルガン・トリオが一番でしょう。
オルガン・トリオが醸し出す雰囲気はもう最高!!
自然に身体が揺れてくるんです。
パット・マルティーノとエリック・アレキダンダーには色気があります。
二人のユニゾンには痺れました。
ビシバシとワイルドなドラミングを聴かせるジェフ・ワッツが引き締め、
トニー・モナコのオルガンが全体のムードをぐっと高めています。
このアルバムは良かった。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*PAT MARTINO TRIO / LIVE AT YOSHI'S

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pat martino(g), joey defrancesco(org), billy hart(ds)
2001/Blue Note/

孤高のジャズ・ギタリストが限界まで弾き倒した怒涛の76分。
ブルー・ノート第3弾はオルガン・トリオ編成によるライブ・レコーディング!
--帯中よりの抜粋--


強烈なスイング感と抜群のテクニックが素晴らしい。

「Oleo」、「All Blues」、「Blue In Green」



*PAT MARTINO QUINTET / STONE BLUE

sonet1555.jpg

pat martino(g), eric alexander(ts),
delmar brown(key), james genus(elb), kenwood dennard(ds)
1998/Blue Note/

スペシャル・ゲスト:エリック・アレキサンダー
神技極まる!!超絶技巧を駆使してジャズ・ギターの深遠に迫る。
復活!ジョイアス・レイク・バンドとの最新作登場!!
--帯中よりの抜粋--

全9曲は全てマルティーノのオリジナルです。



*PAT MARTINO QUARTET / FOOTPRINTS

sonet1554.jpg

pat martino(g),
richard davis(b), billy higgins(ds), bobby rose(second guitar)
2003(1975Rec)/Savoy(Muse)/

1 The Visit
2 What Are You Doing The Rest Of Your Life ?
3 Road Song
4 Footprints
5 How Insensitive
6 Alone Together

輸入ジャズ廉価版シリーズを見ていて欲しくなりました。
オリジナルは1975年発売のパット・マルティーノ(g)・カルテットです。
シルバー・ジャケットで知られるMuse原盤は珍しいかもしれません。

ここは選曲に興味を持ちました。
ウェス・モンゴメリー(g)の(3)「ROAD SONG」、ジョビンの(5)「HOW INSENSITIVE」、ウエイン・ショーター(ts)の(4)「FOOTPRINTS」など。
いわゆるジャズのスタンダードをマルティーノがどう料理しているのかが聴きたかった。

間延びして途切れるように終わってしまう(2)「WHAT ARE YOU DOING~」は何とも。
それ以外は聴き味がいいです。
近年の疾走感のある刺激的な演奏とは一線を画します。
大きく鷹揚である種の気だるさもありました。
特に「ROAD SONG」や「HOW INSENSITIVE」がいいですね。
この2曲を何度も聴いてしまいました。
じっくりと聴いているとマルティーノのボサノバがこんなにいいとは思わなかった。
表題曲のショーターの「FOOTPRINTS」はちょっと凝り過ぎた感があります。
この曲は今でこそ当たり前ですが当時のギタリストが取り上げたことが驚きです。

今作はウエス・モンゴメリーに捧げる作品にもなっているようですね。
マルティーノがどれほどウエスを敬愛していたのかがよく分かりますよ。
存在感のあるリチャード・デイヴィスのベース・プレイにも注目しました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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