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Yelena Eckemoff (p) [Y (piano)]

*YELENA ECKEMOFF QUINTET / A TOUCH OF RADIANCE

image1082.jpg

yelena eckmoff(p), mark turner(ts),
joe locke(vib), george mraz(b), billy hart(ds)
2014/L&H/

1 INSPIRATION
2 REMINISCENCE
3 EXUBERANCE
4 AFFECTION
5 PEP
6 IMAGINATION
7 RECONCILIATION
8 TRANQUILITY
9 ENCOURAGEMENT
10 RADIANCE

エレナ・エケモフは初見、ロシア、モスクワ出身のピアニストです。
エケモフは以前気になった作品もあったけれど、その時はパスしてしまいました。
今作はメンバー構成に引かれたところがあります。
マーク・ターナー(ts)にジョー・ロック(vib)、ジョージ・ムラツ(b)にビリー・ハート(ds)です。
ちょっと面白そうと思いました。

全10曲は全て自身のオリジナルです。
エケモフには独特の音楽観がありました。
どんよりと曇ったモスクワの空・・・暗く冷たいよどんだ空気を感じさせた。
しかしそんなモノトーンを背景に端正で透明感のあるソロが乗ります。
そのコントラストが幻想的な場面を生み、それが最大の魅力だと思います。
マーク・ターナーの飛び跳ねる浮揚感のあるテナー、ジョー・ロックのひと癖あるクリスタルなヴァイブ。
ジョージ・ムラツとビリー・ハートは一見バラバラのようでありながら絶妙なリズムを刻みます。
エケモフの雨音のような清冽で美しいピアノも素晴らしいです。
私的ベストは(9)「Encouragement」です。
絡み合う楽器はまるでクルクルと踊っているように聴こえました。

今作はエケモフのコンポーザーとしての実力も聴きどころになります。
ここには計算された10枚の絵、あるいは一連の時間の流れを感じさせる映像がありました。
どれを聴いても心地良いです。
落ち着いた一日の終わりを演出するには最適なアルバムだと思います。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(まじめ系)

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