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Marc Johnson (b) [M (bass)]

*MARC JOHNSON & ELIANE ELIAS / SWEPT AWAY

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marc johnson(b), eliane elias(p), joey baron(ds),
joe lovano(ts)(2,4,6,7,8)
2012/ECM/

1 Sweet Away
2 It's Time
3 One Thousand And One Nights
4 When The Sun Comes Up
5 B Is For Burterfly
6 Midnight Blue
7 Moments
8 Sirens Of Titan
9 Foujita
10 Inside Her Old Music Box
11 Shenandoah

マーク・ジョンソン(b)とイリアーヌ・エリアス(p)の夫婦合作盤です。
1曲を除いて二人のオリジナルで去年のベスト3にも選ばれた一枚です。
音楽的にリードしたのはマーク・ジョンソンだと思います。
マーク・ジョンソンは幅広い音楽性を持つ静かな才人ベーシスト。
控え目・・・自己主張をしたりブンブンくるベーシストではありません。
イリアーヌは今までのイメージとはちょっと違ったのでこんな演奏もするのかと思いました。

静謐で叙情的なECMの特徴が出ています。
ゲストのジョー・ロバーノ(ts)は5曲に参加、この組み合わせは面白かったです。
いつになく、か細く囁くようにうねるテナー奏法が効果的でした。
コンテンポラリーな浮揚感を持つリズムの(3)「ONE THOUSAND AND ONE NIGHTS」、
ロバーノ入りでは(4)「WHEN THE SUN COMES UP」、(8)「SIRENS OF TITAN」、
トリオでは(5)「B IS FOR BUTTERFLY」が秀逸だと思います。
(11)「SHENANDOAH」のベース・ソロはちと辛い。

イリアーヌはやはり注目すべき女性ピアニスト・・・
魅力あるヴォーカルばかりに目を奪われると間違えるかも。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)



*MARC JOHNSON SEXTET / SHADES OF JADE

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marc johnson(b), joe lovano(ts), john scofield(g)
eliane elias(p), joey baron(ds), alain mallet(org)
2005/ECM/

1 Ton Sur Ton
2 Apareceu
3 Shades Of Jade
4 In 30 Hours
5 Blue Nefertiti
6 Snow
7 Since You Asked
8 Raise
9 All Yours
10 Don't Ask Of Me

マーク・ジョンソン(b)はビル・エバンス・トリオの最後のベーシストとして知られています。
このマーク・ジョンソンの新譜は組み合わせの妙に興味を持ちました。
マークとジョーイ・バロン(ds)はともかく、ジョー・ロバーノ(ts)、ジョン・スコフィールド(g)、
イリアーヌ・イリアス(p)はECMのサウンドには馴染まないのではと思ったからです。
しかし聴いてみると案外に面白かったです・・・ちゃんとECMの音作りにマッチしていました。
それぞれがグッと抑制したプレイを聴かせてくれていてこれがとても新鮮に聴こえました。
普段はゴリゴリとしたプレイを聴かせるロバーノやスコフィールドが打って変わってクールなプレイを繰り広げ、
明るく爽やかなイメージを持つイリアーヌが美しく叙情的なピアノを聴かせてくれています。
それでもECMでありながら(5)、(8)などは多少尖がった部分もあるので新鮮な感覚で聴くことが出来ます。
曲想がバラエティに富んでいるので飽きずに一枚を聴き通せるアルバムです。
先日、イリアーヌはマーク・ジョンソンと再婚したとの情報を得ました。
どうりでマークとイリアーヌは夫婦ということで息もピッタリ、1曲を除いて二人のオリジナルになっています。
特に最近丸くなりつつあるロバーノとエバンス的なイリアーヌのバラード・プレイは聴きものです。
ゆったりと時が流れていくような心地良さです。
先週のメルドーに続いて好アルバムに巡り会いました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*MARC JOHNSON QUARTET / THE SOUND OF SUMMER RUNNING

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marc johnson(b),
bill frisell(g), pat metheny(g), joey baron(ds)
1998/Verve/

アメリカの空、駆け抜ける夏の記憶。
二人のトップ・ギタリストをフューチャーしたヴァーヴ移籍第一弾。
(帯中よりの抜粋)

広がりを感じるサウンドは爽やかです。

「SJ誌・ゴールド・ディスク」

Mads Vinding (b) [M (bass)]

*MADS VINDING TRIO / BUBBLES & BALLADS

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mads vinding(b), jacob karlzon(p), morten lund(ds)
2008/BRO RECORDINGS/

マッズ・ヴィンディング&ヤコブ・カールゾン&モーティン・ルンドの組み合わせには魅力があります。
このヴィンディングが中心のスタンダード作品集は聴く前から「これはいいぞ」という予感がありました。
ウエイン・ショーター(ts)の(1)「NEFERTITI」、(6)「FOOTPRINTS」の2曲が新味です。
予想通り、久し振りに重厚で聴き応えのあるピアノ・トリオに出会ったような気がします。
このトリオは深い海のような感触でグーッと奥深く引き込まれるような感覚です。
最近思うのですがピアニストには切れと流れのどちらかを重視する傾向にあると思います。
もちろん、両方できる人が多いですがどちらかに偏っている感じがします。
二兎を追うのはむずかしいかも知れませんね。
カールゾンはどちらかというと後者でしなやかで美しい独特のタッチを持っています。
切れはあまり感じませんが音のつながりが微妙に個性的なんです。
全体を引き締めるヴィンディングのベースと好センス溢れるルンドのドラムスも聴き応えは十分です。
じっくりと聴けるピアノ・トリオでお薦めの一枚。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)



*MADS VINDING TRIO / SIX HANDS THREE MINDS ONE HEART

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carsten dahl(p), mads vinding(b), alex reil(ds)
2000/STUNT/

このところ、トリオの好アルバムを連発しているマッズ・ビンディング(b)の新作です。
今回のピアニストはデンマーク出身のCARSTEN DAHLです。
この人はドラムからピアノに転向したそうでエド・シグペン(ds)のグループにいたようです。
タイプとしてはビル・エバンス、キース・ジャレット系でしょうか。
ドラムスにはベテランのアレックス・リールを起用していてオーソドックスなトリオ作品です。

「I Hear A Rhapsody」、「All Blues」、「Blue In green」、
「Autumn Leaves」、「I Can't Get Started」

(中間系)



*MADS VINDING TRIO / DADDIO DON

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mads vinding(b), roger kellaway(p), alex riel(ds)
1999/STUNTS RECORDS/

1 Blue In Green
2 Days Of Wine And Roses
3 How deep Is The Ocean
4 A Child Is Born
5 Daddio Don
6 Seven
7 Squeeze Me
8 You Must Believe In Spring

マッズ・ビンディング〔b〕の作品。
どうしてもピアノのロジャー・ケラウェイが聴きたくて新宿まで買いに行きました。
なんとなくこれはいいぞという予感がありましたが想像以上に素晴らしいアルバムでした。
本当に久し振りにケラウェイを聴きましたが予想外の音の連発で私はもう完全に参りました。
この人は間違いなく隠れた?ピアノの巨人です。
ピアノ・トリオのアルバムとしても最上級の出来だと思います。

ちなみに今作品は1999年HP開設後、掲示板で最初に話題になりました。
私にとっては思い出深い作品です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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