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Yaron Herman (p) [Y (piano)]

*YARON HERMAN TRIO / FOLLOW THE WHITE RABBIT

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yaron herman(p), chris tordini(b), tommy crane(ds),
2010/ACT/

1 Follow The White Rabbit
2 Saturn Returns
3 Trylon
4 Heart Shaped Box
5 Ein Gedi
6 The Mountain In G Miner
7 Cadenza
8 Airlines
9 Aladins Psychedelic
10 Baby Mine
11 White Rabbit Robot
12 Clusterphobic
13 Wonderland
14 No Surprises

あちこちでこのジャケットを見るたびに欲しいと思いました。
動物ジャケはどれも面白いですがこのうさぎもなんとも愛嬌がありますね。
これって写真、それともCGなのかな、最近はよく判断がつきません。

ヤロン・ヘルマン(p)は初見、イスラエル出身のパリ在住だそうです。
ヨーロッパ・ピアノの伝統的な静謐さを感じさせながらも躍動感やスピード感を持ち合わせています。
ポップスやロックを吸収して多様なリズム変化にも対応できる技量もあります。
現在のヨーロッパの新世代ピアニストはこういった器用さを追求しているのかもしれませんね。
全体的にピアノ&ドラムスのコンビネーションが素晴らしいです。
ドラムスが前面に出てくるのは世界的な流れになっていると思います。
(3)「TRYLON」、(6)「THE MOUNTAIN IN G MINOR」の展開の面白さ。
(5)「EIN GEDI」や(10)「BABY MINE」の美しさも特筆ものです。
ここにはヤロン・ヘルマンの音楽性が全て詰まっているともいえます。

但し、構成にはもう一工夫あってもいいと思いました。
14曲で60分というのはどうか・・・先に収録時間ありきだったかもしれません。
(11)以降は無理に詰め込んだ気がしてならない・・・後半は明らかにだれました。
内容がいいだけに10曲で50分でも十分だったと思う。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

Yakov Okun (p) [Y (piano)]

*YAKOV OKUN TRIO / NEW YORK ENCOUNTER

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yakov okun(p), ben street(b), billy drummond(ds)
2011/Criss Cross/

1 Pent-Up Chaos
2 Kind Bug
3 Spillikins
4 Jitterbug Waltz
5 Eric Dolphy's Tomb
6 Falling In Love Again
7 Plain Jane
8 Giant Steps
9 Heaven

ロシア出身のヤコブ・オクン(p)は初見、ベン・ストリート(b)とビリー・ドラモンド(ds)の組み合わせ。
オリジナルが2曲にその他7曲の構成も良さそうだし「面白いかもしれない」と興味を引かれました。
ソニー・ロリンズ(ts)、ジョン・コルトレーン(ts)、ファッツ・ウォーラー(p)、デューク・エリントン(p)の曲、オリジナルにはエリック・ドルフィ(as)の名前を見えます。
やはりオリジナルの (5)「ERIC DOLPHY'S TOMB」、(1)「PENT-UP CHAOS」、(3)「SPILLIKINS」あたりが聴きどころになるかな。
ジャズ曲(4)「JITTERBUG WALTZ」や(8)「GIANT STEPS」のアプローチや展開にも注目しました。

感情を抑えた硬質なタッチが特徴的で感情移入が少ない分バラードはいまひとつだと思います。
テクニシャンで手数も多い、そういった意味では先進の感覚を持つ現代流行のピアニストの一人です。
独特のリズム・パターンを持っていて曲想は単純なほどいいような気がします。
今回はやや大人しめですがもっと弾けてしまえば面白い存在になります。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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