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Paul Chambers (b) [P (bass)]

* PAUL CHAMBERS QUARTET / BASS ON TOP

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paul chambers(b),
kenny burrell(g), hank jones(p), art taylor(ds)
1957/Blue Note/

Side A
1 Yesterdays
2 You'd Be So Nice To Come Home
3 Chasin' The Bird
Side B
1 Dear Old Stockholm
2 The Theme
3 Confessin'

ポール・チェンバース(b)は33歳の若さで亡くなっています。
薬と酒の不摂生が原因と言われています。
マイルス・デイビス(tp)・クインテットのベーシストして確固たる地位を築きました。
メロディックなベース・ラインとタイムのキープを目指していた。
モダン・ベーシストのラインは大きく分けて2つあると思っています。
一つはオスカー・ぺティフォードでもう一つはレイ・ブラウンです。
チェンバースはぺティフォードに近いですがレイ・ブラウン的な流れも受け継いでいます。
現代ベーシストはまた大雑把ですがブラウン系とチェンバース系のどちらかだと思っています。

さてチェンバースにはブルーノートに3枚のリーダー作(BN1534, BN1564, BN1569)があります。
早世してしまったので「よくぞ残してくれた」と思います。
今作は名実共にチェンバースの代表作と認められる1枚です。
特に「Yesterdays」における解釈と表現力はこの曲のベスト・プレイとして上げてもいいと思う。
この曲のメロディ・ラインをアルコ(弓弾き)で聴いた時のショックは今でもよく覚えています。
ここではケニー・バレルの軽快で切れのあるギターがとてもいいです。
ベースが主体になるとどうしても重たくなりがちになるけどちょうど良い緩衝剤になっています。

(中間系)

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Charles Mingus (b) [C (bass)]

* CHARLES MINGUS QUINTET / PITHECANTHROPUS ERECTUS

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charles mingus(b),
jackie mclean(as), J.R.monterose(ts), mal waldron(p), willie jones(ds)
1956/Allantic/

Side A
1 Pithecanthropus Erectus
2 A Foggy Day
Side B
1 Profile Of Jackie
2 Love Chant

「直立猿人」・・・私が最初に買ったチャールス・ミンガス(b)のレコードです。
ミンガスの代表作にして個性的なサウンド構成、印象的なジャケットにもインパクトがありました。
ミンガスの最大の功績はジャズに起承転結を持つ物語性や劇場的な要素を持ち込んだことです。
集合分散を繰り返しながらフリーフォームに音楽を完成させていくやり方は斬新でした。
これがその後のフリー・ジャズの原型にもなったのは間違いないと思っています。
最初に聴いた時にはスムーズに入ってこなくて気持悪いというか、馴染めなかったです。
ミンガスの太いベース・ラインを中心にしてマクリーン(as)とモントローズ(ts)が立ち上がる。
野生的で重厚な演奏と根っこに流れる独特なスイング感は一筋縄ではいきません。
A面の「直立猿人」や「A Foggy Day」もいいけれどB面の「Love Chant」が意外にロマンティックで面白い。
聴く人を選ぶので好き嫌いが分かれるけど、ユニークで強烈なミンガス・サウンドは魅力があります。

何といってもミンガス・バンドに在籍したメンバーが凄いです。
ピアノ:マル・ウォルドロン、ホレス・パーラン、ポール・ブレイ、ジャッキー・バイヤード、リチャード・ワイアンズ、ドン・プーレン等々。
トランぺッター:ジョニー・コールズ、テッド・カーソン、ジャック・ウォルラス等々
トロンボーン:ジミー・ネッパー等々
サックス:ジャッキー・マクリーン(as)、エリック・ドルフィー(as)、ジョン・ハンディ(as)、チャ―ルス・マクファーソン(as)、J.R.モントローズ(ts)、ブッカ―・アービン(ts)、ローランド・カーク(ts)、クリフォード」・ジョーダン(ts)、ジョージ・アダムス(ts)、ペッパーアダムス(bs)、ハミエット・ブルーイェット(bs)、ジェローム・リチャードソン(ss,bs)等々
ドラムス:ほぼダニー・リッチモンドの一人舞台ですがウィリー・ジョーンズ(ds)、マックス・ローチ(ds)などが共演しています。

名前を見ていると個性派揃いでホントに面白いです。
主流派からはちょっと外れているプレイヤーが多いですが、私はこの人達が大好きで良く聴きました。
その後の活躍を見ればミンガスのリーダーとしての能力の高さがここに示されています。

(まじめ系)

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Zoot Sims (ts) [Z (sax)]

* ZOOT SIMS / NEW BEAT BOSSA NOVA Vo.1 & Vol.2

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1-8:New Beat Vossa Nova Vol.1
zoot sims(ts), ron odrich(fl,cl), phil woods(cl,as), gene quill(as,cl),
jim hall(g), kenny burrell(g), art davis(b), sol gubin(ds),
ted sommer(per), willie rodriguez(per)

9-18:New Beat Vossa Nova Vol.2
zoot sims(ts), ron odrich(fl,cl), jerry sanfino(fl,cl), phil bodner(fl,cl),
sol schlinger(cl), jim hall(g), barry galbraith(g), milt hinton(b),
willie rodriguez(per), sol gubin(per), tommy lopez(per), ted sommer(per)

19-23 Bonus Tracks*
1962/Colpix/

1 Ricardo Bossa Nova Part 1 2 Ricardo Bossa Nova Part 2
3 Cano Canoe 4 Cantando A Orquestra
5 Ciume 6 Maria Ninguem
7 Sem Saudades De Voce 8 Barquinho De Papel
9 Bernie's Tune 10 Poquito Cantando
11 Tickle Toe 12 Lonesome Road
13 Instant Samba 14 They Call The Wind Maria
15 Lover Come Back To Me 16 Nature Boy
17 Reaching For The Moon 18 Don't Fool With Love
19 *I Got Rhythm 20 *Recado Bossa Nova (Vocal Version)
21 *Don't Fool With Love 22 *You And I
23 *Zing Went The Strings Of My Heart

ズート・シムズ(ts)もまたウエスト・コースト・ジャズの人気プレイヤーの一人でした。
同じ西海岸の人気バリトン・サックス奏者のジェリー・マリガンとは共演歴が長かったです。
ズートは1925年生まれ、カリフォルニア州イングルウッド出身、1985年59歳で亡くなっています。
レスター・ヤング派のテナー・サックス奏者でウディ・ハーマン楽団のセカンド・ハードで名を成しました。
セカンド・ハードの4サックスはズート(ts)、スタン・ゲッツ(ts)、ハービー・スチュワード(ts)、サージ・チャロフ(bs)がメンバーです。
ジャケットに「New Beat Bossa Nova」とあるようにボサノバは新しいリズムとしてこの頃からジャズ界を席巻することになります。
ボサノバの吹き込みは今作のズートの方が早かったけどやわらかな音色を持つゲッツの「イパネマの娘」に軍配が上がった。
よりクールな演奏を聴かせるズートのボサノバを満喫できるアルバムで貴重です。

(くつろぎ系)

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Conte Candoli (tp) [C (trumpet)]

* CONTE CANDOLI & ART PEPPER / MUCHO CALOR

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conte candoli(tp), art pepper(as), bill perkins(ts),
russ freeman(p), ben tucker(b), chuck flores(ds),
jack costanza(bongos), mike pscheko(bongos)
1958/Andex/

1 Mucho Calor
2 Autumn Leaves
3 Mambo De La Pinta
4 I Remenber April
5 Vaya Hombre Vaya
6 I Love You
7 Mambo Jumbo
8 Old Devil Moon
9 Pernod
10 That Old Black Magic

コンテ・カンドリ(tp)&アート・ペッパー(as)のラテン盤です。
最近のマイ・ブームになっている50~60年代の「ラテン・リズムを聴く」の一環で選んでみました。
カンドリ、ペッパー、ビル・パーキンス(ts)のフロント3管、特にパーキンスの参加が貴重だと思います。
3人共にビックバンド畑出身でウディ・ハーマンやスタン・ケントンといった一流のビックバンドで演奏していた。
ラス・フリーマン(p)、ベン・タッカー(b)、チャック・フローレス(ds)のリズム・セクション。
ウエスト・コースト・ジャズの代表的なメンバーと言えます。
ボンゴが加わって一気にラテン色が濃くなりました。
実にスマートでオシャレな感覚、軽快で爽やかなウエスト・コーストの風に吹かれているようです。
カンドリやペッパーの演奏はそれこそクール・ジャズそのものです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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