SSブログ

Joe Lovano (ts) [J (sax)]

*JOE LOVANO QUARTET / JOYOUS ENCOUNTER

sonet1040.jpg

joe lovano(ts,ss)
hank jones(p), george mraz(b), paul motian(ds)
2005/BLUE NOTE/

1 Autumn In New York
2 Bird's Eye View
3 Don't Ever Leave Me
4 Alone Together
5 Six And For
6 Pannonica
7 Consummation
8 Quiet Lady
9 Joyous Encounter
10 A Child Is Born
11 Crescent

ジョー・ロバーノ(ts)の新譜はワン・ホーン・カルテットのバラード集です。
バックは御大ハンク・ジョーンズ(p)をはじめ、ジョージ・ムラツ(b)とポール・モチアン(ds)のベテラン・トリオです。
濃厚でやや癖のある味わいのロバーノがここではどういったプレイをしているのか、興味がありました。
比較的さらりと演奏しているのは先輩達に敬意を表しているからでしょうか。
ゆったりと落ち着いていてなかなかよろしいと思いますよ。
ハンク・ジョーンズの好サポートもあり伸び伸びとした新しい一面を見たような気がします。
全11曲中オリジナルが2曲、ハンク、サドのジョーンズ兄弟の4曲が目を引きます。
ジャケット写真の笑顔も良くてスタジオ内でのリラックスした雰囲気が伝わってきます。
もう少しゴリゴリ・テナーを予想していた私の見込みは見事に外れました。
それほど甘くもなく安定感、安心感があるのでテナーのワンホーン・アルバムとしては手頃だと思います。
どうも故サド・ジョーンズ(tp)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)のトリビュート・アルバムにもなっているようですね。
なお、タイトル曲の(9)”Joyous Encounter”はピアノレスのトリオで演奏されています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*JOE LOVANO / 52ND STREET THEMES

sonet1039.jpg

joe lovano(ts)
steve slagle(as), geoge garzone(ts), ralph lalama(ts)
gary smulyan(bs), tim hagans(tp), conrad herwig(tb)
john hicks(p), dennis irwin(b), lewis nash(ds)
2000/BLUE NOTE/

ジョー・ロヴァーノの9重奏団による新作です。
今話題のジョージ・ガーゾーンの参加が新味ですね。
タッド・ダメロンの名曲「IF YOU COULD SEE ME NOW」から始まる
ジャズ・スタンダードの演奏は中々に良い雰囲気ですよ。
13曲中のうち5曲がタッド・ダメロンの作品で占められています。
少し大きめの音量で鳴らすと分厚いサウンドの音の広がりやアンサンブルが楽しめます。
ジョー・ロヴァーノは徐々に編成を大きくしているようですがビック・バンドにも興味がありそうです。
一瞬、マイルスの「BIRTH OF THE COOL」を思い出しましたが私はこういうのも結構好きなんです。

(中間系)



*JOE LOVANO / CELEBRATING SINATRA

sonet1038.jpg

joe lovano(ts)
kenny werner(p), george mraz(b), al foster(ds)
manny albam(arr con), etc
1997/BLUE NOTE/

1 I'll Never Smile Again
2 Chicago
3 I'm A Fool To Want You
4 Imagination
5 I've Got The World On A String
6 All The Way
7 South Of The Border
8 In Other Words
9 I've Got You Under My Skin
10 This Love Of Mine
11 Someone To Watch Over Me
12 One For My Baby
13 The Song Is You

ジョー・ロバーノのシナトラ・トリビュート・アルバムです。
デュオからオーケストラまで色々なタイプの演奏が聴けます。
バックでは、ジョージ・ムラツとアル・フォスターの好演が目立ちます。
ジョー・ロバーノの唄ものと言うのも中々に味がありますねえ、ジワーっときました。
なんか余りお堅いものより、このような軟らかめの方が良いような気がしますよ。
私はシナトラが大好きなので多少の贔屓目もありますけれど、心に沁みる作品で楽しめます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*JOE LOVANO QUARTET / TENOR TIME

sonet1037.jpg

joe lovano(ts),
junko onishi(p), rodney whitaker(b), al foster(ds)
1997/Somethin'else/

ダウンビート誌No1テナーマン、ジョー・ロバーノが
大西順子・トリオをバックに迎えて贈るハードバップ賛歌
(帯中よりの抜粋)

「Walkin'」、「Bye Bye Blackbird」、「Rudy My Dear」、「Invitation」、etc



*JOE LOVANO QUINTET / SOLID STEPS

sonet1036.jpg

joe lovano(ts,ss), bert joris(flh,tp),
michel herr(p), hein van de geyn(b) , dre pallemaerts(ds)
1986/JAZZ CLUB/

ジョー・ロバーノのギリシャ盤です。
オーソドックスなハードバップ盤でミシェル・ハー(p)や
バート・ヨリス(tp)といったところの俊英と共演しています。

Joe Henderson (ts) [J (sax)]

* JOE HENDERSON SEPTET / PORGY & BESS

image565.jpg

joe henderson(ts),
conrad herwig(tb), john scofield(g), stefon harris(vib),
tommy flanagan(p), dave holland(b), jack dejohnette(ds),
chaka khan(vo)(2), sting(vo)(7)
1997/Verve/

act1
1 Introduction : Jasbo Brown Blues
2 Summertime
3 Here Come De Honeyman / They Pass By Singin'
4 My Man's Gone Now
act2
5 I Got Plenty D' Nuttin'
6 Bess, You Is My Woman Now
7 It Ain't Necessarily So
8 I Love You Porgy
act3
9 There's A Boat Dat's Leavin' Soon For New York
10 Oh Bess, Oh Where's My Bess ?
bonus tracks
11 A Red Headed Woman
12 Summertime (Samba Version-Instrumental)

ジョー・ヘンダーソン(ts)の60歳時の作品です。
ジャケットの写真を見ると体調は今ひとつのような感じがしますね。
ヘンダーソンにとって今作が最後のリーダー・アルバムで64歳で亡くなっています。

「ボーギー&ベス」はガーシュインの黒人オペラの名作です。
ジャズ・マンが好んで演奏するので「Summertime]や「I Love You Porgy」などはスタンダードの定番になっています。
全12曲はメンバーも多彩で意外性もあって興味深いです。
ヴォーカル・ヴァージョンではチャカ・カーン(2)とスティング(7)も1曲づつ参加しています。

これだけのメンバーが揃うとやっぱり全員参加型のインストルメンタルの方が面白かったです。
サウンド的には特にステフォン・ハリスのヴァイブとジョン・スコフィールドのギターが決め手になりました。
ハリスについてはちょうどヴァイブ聴きをしているところなので余計にそう感じたのかも知れませんが。
アレンジがモダンな(3)、(4)、(11)、(12)などが聴きどころになりました。
やはりヘンダーソンはらしくないです・・・豪快なジョー・ヘン節も艶やかさも影を潜めています。

(中間系)



*JOE HENDERSON / BIG BAND

sonet1035.jpg

joe henderson(ts),
jon faddis(tp), freddie hubbard(tp), nicholas payon(tp),
lew soloff(tp), chick corea(p), christian mcbride(b),
joe chambers(ds), al foster(ds), lewis nash(ds), and many others
1996/Verve/

ジョー・ヘンダーソンの念願のビック・バンド録音といってもいいでしょうか。
チック・コリア(p)、フレディ・ハバード(tp)、ニコラス・ペイトン(tp)、クリス・マクドナルド(b)など、
ヘンダーソンのキャリアと人脈を感じさせる豪華なメンバーが集まっています。
全9曲は自身のオリジナル7曲とスタンダード2曲の構成です。
アレンジャーはヘンダーソン、スライド・ハンプトン、ボブ・ベルデン、マイケル・モスマンの4人。

「Without A Song」、「Isotope」、「Innner Urge」、「Black Narcissus」、「A shade Of Jade」、
「Step Lightly」、「Serenity」、「Chelsea Bridge」、「Recordame」



*JOE HENDERSON QUINTET & QUARTET / DOUBLE RAINBOW

sonet1034.jpg

The Music Of Antnio Carlos Jobim
(1)-(5): joe henderson(ts),
eliane elias(p), oscar castro(g), nico assumpcao(b), paulo braga(ds)
(6)-(12): joe henderson(ts),
herbie hancock(p), christian mcbride(b), jack dejohnette(ds)
1995/Verve/

ジョー・ヘンダーソンのジョビン集は中々に凝った構成になっています。
(1)~(5)までがブラジルのミュージシャンとの共演で(6)~(12)まではジャズ・カルテットです。

「Felicidade」、「Dreamer」、「Boto」、「Ligia」、「Once I Loved」、
「Triste」、「Photograph」、「Porteait In Black And White」、「No More Blues」、
「Happy Madness」、「Passarim」、「Modinha」



*JOE HENDERSON / LUSH LIFE The Music Of Billy Strayhor

sonet1033.jpg

joe henderson(ts),
wynton marsalis(tp), stephen scott(p), christian mcbride(b), gregory huchinson(ds)
1991/Verve/

ジョー・ヘンダーソンのビリー・ストレイホーン作品集です。
ソロ、デュオ、トリオ、カルテット、クインテットで演奏しています。
そういう意味でこの時点のヘンダーソンの全てが出ていると思います。

「Isfahan」、「Johnny Come Lately」、「Blood Count」、「Rain Check」、
「Lotus Blossom」、「A Flower Is A Lovesome Thing」、「Take The A Train」、
「Drawing Room Blues」、「U.M.M.G」、「Lush Life」



*JOE HENDERSON QUINTET / IN'N OUT

sonet1032.jpg

joe henderson(ts), kenny dorham(tp),
mccoy tyner(p), richard davis(b), elvin jones(ds)
1964Rec/Blue Note/

ジョー・ヘンダーソン(ts)のブルーノート3枚目のアルバムです。

リズム・セクションが重量級でヘンダーソンもパワー・アップしています。
モード・ジャズも完成の域に達して新進テナー・マンとしての地位を確実にしました。
ヘンダーソン・ファンなら必携のアルバムです。

(中間系)




*JOE HENDERSON QUINTET / PAGE ONE

sonet1031.jpg

joe henderson(ts), kenny dorham(tp),
mccoy tyner(p), butch warren(b), pete la roca(ds)
1963Rec/Blue Note/

もちろん、LPでも持っているけど車の中で聴きたくてCDを買いました。
私にはこういうことがけっこうあります。

ジョー・ヘンダーソン(ts)の初リーダー・アルバムです。
それだけに思い入れも深くて一番好きなアルバムです。
兄貴分のケニー・ドーハム(tp)が書いた(1)「Blue Bossa」は有名。
でもその他にも聴きどころは目白押しです。
(2)「La Mesha」のバラードは心に沁みるし、(4)「Recorda Me」のボサノバもいい。
マッコイ・タイナー(p)、ブッチ・ウォレン(b)、ピート・ラ・ロカ(ds)も好演しています。

実はこのジャケットも好きなんです。
なんかそこいらへんにいるお兄ちゃんという感じがします。

(中間系)

Joe Farrell (ts) [J (sax)]

* JOE FARRELL QUINTET / OUTBACK

image880.jpg

joe farrell(ts,ss,fl),
chick corea(elp), buster williams(b), elvin jones(ds),
airto moreira(per)
1971/CTI/

Side A
1 Outback
2 Sound Down
Side B
1 Bleeding Drchid
2 November 68th

チック・コリア(p)の突然の訃報にはショックを受けた人が多かったようです。
もちろん私もその一人でした。
近年チックが最も精力的で元気に見えたのでまさか亡くなるとは思わなかったからです。
四天王のうち、キース・ジャレットは黄金の左手が使えなくなってしまった。
マッコイ・タイナーが亡くなり、演奏家としてのハービー・ハンコックはもう居ません。
「昭和は遠くなりにけり」・・・時代は確実に動いています。

チックを偲んで何を聴こうか?と思いました。
そして選んだのが今作の「アウトバック」でジョー・ファレルの代表作です。
ファレルを一躍有名にしたのはチックのヒット作、カモメの「リターン・トゥ・フォーエバー」でした。
今作はその前に録音されているのでチックの方向性を示す前触れになった作品で貴重です。
私はファレルの独特な雰囲気を持つエキゾチックなフルート奏法が大好きでした。
表題曲の1曲目、「Outback」ではその神髄が聴けます。
その他、ドラムのエルヴィン・ジョーンズとは共演機会も多く気心の知れた仲です。
アイアート・モレイラ(per)とバスター・ウィリアムス(b)が脇を固めています。

ジョー・ファレルは1937年生まれのシカゴ出身です。
ジョン・コルトレーン派のテナー、ソプラノ・サックス奏者ですが48歳で亡くなりました。
まだまだ活躍出来た年齢なのに惜しかったです。

(くつろぎ系)

Jochen Baldes (ts) [J (sax)]

*JOCHEN BALDES QUARTET / SUBNODER OSMOTIC JAZZ

sonet1029.jpg

jochen baldes(ts,acl)
adrian frey(p)   christoph aprenger(b)  elmar frey(ds)
2003/YVP MUSIC/

1 Lucid
2 Habmbubah balabmbubah
3 I Like Bob Marley
4 Bina Mina
5 Ruby
6 Beeba Beeba Pleeess
7 Like kenny
8 Umaj
9 Five O Foa

ヨヘン・バルデス(ts)のドイツ盤です。
この人も初めて聴きました。
全9曲は彼のオリジナルで占められています。
曲名からしてユニーク、「ボブ・マーレイ」なんて名前も出ています。

いやー、驚きました、このアルバムは文句なしにいいですよ。
ドイツの若手のグループだと思いますが曲も演奏もグットです。私はノックアウトされました。
テナーと珍しいアルト・クラリネットが感傷的な音色を醸し出します。
グループとしてのまとまりもあり、ピアニストの好演にも注目しました。
久々に充実したテナーのワン・ホーン・アルバムを聴いたという感じです。
それにしてもこのジャケットはどうにかならなかったのでしょうか。
ピンボケの怪しいジャケットでは、買う気になる人も少ないのでは・・・。
外装から受ける雰囲気と内容があまりにも違うと思った一枚。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

Jimmy Heath (ts) [J (sax)]

*JIMMY HEATH QUARTET / YOU OR ME

sonet1028.jpg

jimmy heath(ts),
tony purrone(g), kiyoshi kitagawa(b), albert tootie heath(ds)
1995/SteepleChase/

ジュニア・クック(ts)を聴いていて何の脈絡もなくジミー・ヒース(ts)が聴いてみたくなりました。
それも1990年代のアルバム・・・ということで購入したアルバムがこれです。
ギター・トリオをバックにワン・ホーンでじっくりと聴かせるというものです。
ベースには小曽根真・トリオを経て現在大活躍中の北川潔さんが加わっています。
ジミー・ヒースはジャズ界ではよく知られたパーシー(b)、アル(ds)のヒース3兄弟の真ん中です。
弟のアルバート・ヒースはここでも共演しています。
演奏もさることながら作曲者、コンポーザーとしての才能も非凡なものを持っていますね。
私は以前からジョニー・グリフィン(ts)と同様に、ジミーはもう一人の「Little Giant」と思っていました。
過去にアルバム・タイトルになったこともある(1)「THE QUOTA」を初めとしてオリジナルが4曲、
あとはデューク・ピアソン、ブルー・ミッチェル、タッド・ダメロン、エリントンと選曲も凝っています。
ベスト・プレイはスムーズなフレージングと自在な展開の(4)「IS THAT SO?」かな。
ユーモアのセンスもあるし楽しい演奏を聴かせてくれました。
録音時の1995年は69歳ですが、全然年齢を感じさせない若々しいプレイで驚きました。
推薦盤。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(中間系)



*JIMMY HEATH QUARTET / YOU'VE CHANGED

sonet1027.jpg

jimmy heath(ts),
tony purrone(g), ben brown(b), albert tootie heath(ds)
1991/SteepleChase/

ジミー・ヒース(ts)の↑のアルバムが良かったのでさかのぼって聴いています。
ジミーのテナーの音色は人柄を表しているのか、とてもいい感じ。
やさしくて温かいです。

「Soul Eyes」、「You've Changed」、「Last Night When We Were Young」

(中間系)



*JIMMY HEATH SEXTET / THE QUOTA

sonet1026.jpg

jimmy heath(ts), freddie hubbard(tp), julius watkins(frh),
cedar walton(p), percy heath(b), albert heath(ds)
1961Rec/Riverside/

ジミー・ヒースも好きなテナー奏者の一人です。
プレイヤーと同時にコンポーザーとしての実力があるサックス奏者がいますね。
ジミー・ヒースもそんな中の一人。
ベニー・ゴルソン(ts)やジジ・グライス(as)、ウエイン・ショーター(ts)もそうですね。
みんな独自のサウンドを追い求めています。

ここには名曲「The Quota」が入っています。
フレディ・ハバードは若々しく鮮やかなトランペットを聴かせてくれました。
若きシダー・ウォルトンのピアノも聴けるし、ヒース3兄弟の揃い踏み、
ジュリアス・ワトキンスのフレンチ・ホーンはヒース・サウンドのこだわりです。

「Thinking Of You」、「When Sunny Gets Blue」

(中間系)

Jimmy Halperin (ts) [J (sax)]

*JIMMY HALPERIN TRIO / EAST OF THE SUN

sonet1025.jpg

jimmy halperin(ts), axel hagen(g), thomas w. andersen(b)
2005/BLUE JACK/

1 KLM
2 East Of The Sun
3 Don't Explain
4 Tifala Tu. Latifah II ?
5 Lullaby Of The Leaves
6 Iota Go
7 Reaba
8 Lover Come Back To Me
9 Psalm

このオランダ盤に興味を持ったのは組み合わせの面白さです。
ドラムレスのテナー・サックス、ギター、ベースでどんなサウンドを聴かせてくれるか興味がありました。
曲名を見ていてサル・モスカ(p)の曲が2曲あるということでハーッと思い当たりました。
ピンときた人も多いかも知れませんね。
サル・モスカと言えばリー・コニッツやウォーン・マーシュでお馴染みのレニー・トリスターノ派の優等生です。
やはり、リーダーのジミー・ハルペインはトリスターノやモスカについて勉強したとありました。
音楽性はクールそのものでトリスターノ派の特徴をそのまま受け継いだものです。
落ち着いたクール・ジャズの好盤、こういうアルバムを聴いているとなんかホッとしますよ。
特に(2)、(3)、(5)、(8)のスタンダードには癒されました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

Jimmy Greene (ts) [J (sax)]

*JIMMY GREENE QUARTET / LIVE AT SMALLS

sonet1024.jpg

jimmy greene(ts,ss),
xavier davis(p), ugonna okegwo(b), gregory hutchinson(ds)
2011/Smallslive/

「ライブ・アット・スモールズ」の1枚です。
コンテンポラリーなジャズ・シーンを知るには一番じゃないかと思ってこのシリーズは気になっています。
今作は注目のテナー・サックス奏者の一人、ジミー・グリーン・カルテットです。
(2)「UGLY BEAUTY」のモンクを除いては全て自身のオリジナルで占められています。
モンクの(2)と(5)「HOME」でソプラノ・サックスを吹いていてこの2曲がバラード系です。
演奏は重厚なジョン・コルトレーン(ts)のライブを彷彿とさせるものでした。
ジミー・グリーンは真面目できっちりとした演奏、マル・ウォルドロン・ライクなジャヴィール・デイヴィス(p)、
安定感のあるウゴンナ・オケグウォ(b)、グレゴリー・ハッチンソン(ds)のハジケ振りはここでも目立っています。
でもなんていうのかな、悪くはないけれどなんとなく印象がいまひとつでした。
全体的な雰囲気が実に重たいんですね・・・すっ~と聞き流すわけにはいかないです。
構えと体力が必要なのでロートルにはきつい感じがしました。
これはちょっとしんどいかなと思って聴いてくると最後にクライマックスがありました。
(6)「BLOOMFIELD」はアップテンポでリズミックな演奏・・・4者一体となって押し出してきます。
ハッチンソンが暴れます・・・これは良かったです。

「Ugly Beauty」

(まじめ系)

Jimmy Giuffre (ts,bs,cl) [J (sax)]

*JIMMY GIUFFRE 3 / TRAV'LIN' LIGHT

sonet1023.jpg

jimmy giuffre(cl,ts,bs), bob brookmeyer(tb), jim hall(g)
1958Rec/Atlantic/

1 Trav'lin' Light
2 The Swamp People
3 The Green Country
4 Forty-Second Street
5 Pickin' 'Em Up And Layin' 'Em Down
6 The Lonely Time
7 Show Meb The Way To Go Home
8 California Here I Come

ジャズ再発廉価版シリーズの1枚です。
”ジミージェフリー・スリー”といえば映画「真夏の夜のジャズ」の冒頭シーンが忘れられません。
実にカッコ良かった・・・飛び跳ねるようなユニークなリズムには驚かされました。

これはジェフリーが才人ボブ・ブルックメイヤー(tb)とジム・ホール(g)と組んだグループです。
楽器の組み合わせもサウンドも全てユニークのひと言です。
カントリー&ウェスタン、牧歌的な香りをプンプンとさせます。
のんびりとした癒し系・・・でも間違いなくジャズなんです。
どこからこういう発想が湧いてくるんでしょうね。
こういうのを聴くとジャズって本当に面白いと思いますよ。
誰がリーダーというわけでもなく3人が対等に共同で曲を織り上げていく感じがします。
ビリー・ホリディの歌で有名な「(1)「TRAV'LIN LIGHT」もいい曲です。
ちなみに今作は日本初CD化だそうです。

”ジミー・ジェフリー・3”を冠したアルバムは全部で3枚あります。
「The Jimmy Giuffre 3」、「Western Suite」と、この「Trav'lin' Light」です。
オリジナリティ溢れるサウンド・・・どれか1枚は聴いて欲しいと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*JIMMY GIUFFRE 3 / JIMMY GIUFFRE 3

sonet1022.jpg

jimmy giuffre(cl,ts,bs), jim hall(g), ralph pena(b)
1956Rec/Atlantic/

ジャズ再発廉価版シリーズの1枚です。
”ジミージェフリー・スリー”はユニークです。
ジェフリーの好奇心がそのようなサウンドを生み出しました。
後にも先にもここでしか聴けないサウンドを持っています。

「The Song Is You」

Jim Tomlinson (ts) [J (sax)]

*JIM TOMLINSON / BRAZILIAN SKETCHES

sonet1021.jpg

jimtomlinson(ts), colin oxley(g), john pearce(p),
david newton(p), simon thorpe(b), chris wells(ds),
stacey kent(vo)
2002/CANDID/

ステイシー・ケント(vo)の旦那、ジム・トムリンソン(ts)のボサノバ盤。
スタン・ゲッツを彷彿とさせるクールなテナー・サックスが心地良いです。
4曲に参加するステイシーのしっとりとした歌声も落ち着きます。

「Dreamer」、「So Nice」、「So Danco Samba」、「I concentrate On You」、
「The Gentle Rain」、「No More Blues」、etc



* JIM TOMLINSON QUINTET / ONLY TRUST YOUR HEART

image682.jpg

jim tomlinson(ts), colin oxley(g),
john pearce(p), simon thorpe(b), steve brown(ds),
guy barker(tp)(3,5,10), stacey kent(vo)(3,7,11)
1999/Candid/

1 Makin' Brownies
2 Only The Lonely.
3 I'M Just A Lucky So And So
4 Only Trust Your Heart
5 Just A Child
6 Vienna Blues
7 Glad To Be Unhappy
8 El Cajon
9 Blue Corners
10 What Will I Tell My Heart
11 If You Never Come To Me

ジム・トムリンソンはイギリス出身のテナー・サックス奏者です。
レスター・ヤング~スタン・ゲッツ系のクールでソフトな音色の持ち主です。
ヴォーカリストのステイシー・ケントの夫君として知られているかな。
3曲にそのステイシーがゲスト参加していて盛り上げています。

聴いてみれば一目瞭然。
何といってもそのやさしくやわらかな音色に癒されます。
これがトムリンソンの最大の特徴です。
表題曲の(4)「Only Trust Your Heart」のムードは最高です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

Jesse Davis (as) [J (sax)]

*JESSE DAVIS QUARTET / SECOND NATURE

sonet1020.jpg

jessie davis(as),
massimo farao(p), massimo"max"dall'omo(ds), aldo zunino(b)
2000/Concord/

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。