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Thomas Fink (p) [T (piano)]

*THOMAS FINK TRIO / MY ROMANCE

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thomas fink(p), johannes fink(b), heinrich kobberling(ds)
2003/SAWANO/

澤野工房からの一枚はドイツのトーマス・フィンク(p)・トリオです。
全13曲はスタンダード7曲、オリジナル5曲、ビル・エバンスが1曲の構成です。
エバンスの「ワルツ・フォー・デビィ」に似たジャケットには何か子細があるのでしょうか。
写真からはかなりのお年とお見受けしましたがそのプレイも落ち着いたものです。
ゆったりとしたくつろぎの時間を創り出してくれます。
ベースは息子さんですかね、ちょっと弱い感じがしました。
それにしても次々によく探し出してきますね、本当に感心してしまいます。

(くつろぎ系)

「My Romance」、「If I Should Loose You」、「My Foolish Heart」、「Moon River」、「All The Things You Are」、「Blue Bossa」、「Basin Street Blues」

Thomas Enhco (p) [T (piano)]

*THOMAS ENHCO TRIO / JACK & JOHN

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thomas enhco(p), john paitucci(b), jack dejohnette(ds)
2013/Eighty Eight/

トーマス・エンコ(p)は初見、1988年生まれ、フランス出身の現在25歳です。
トーマスは天才肌のようで2009年に21歳で初リーダー・アルバム、
2010年にはフランスの「ジャンゴ賞」で最優秀新人賞を獲得しています。

今作は3枚目のリーダー・アルバムです。
全8曲はオリジナル2曲とその他6曲の構成はバランスとしてはちょうどいい感じがします。
尊敬するジャック・デジョネット(ds)にジョン・パティトゥッチ(b)との共演で張り切ったのは想像にかたくありません。
このトリオはいいですよ・・・お互いの仕掛けに相手がどう反応してくるかを楽しんでいる。
いわばベテランと若手のせめぎ合いでその緊張感が最大の魅力です。

ドラムとベースのイントロから始まる自作の(1)「Gaston」を聴けばトーマスの才能を疑わないと思います。
瑞々しく美しいタッチと若手とは思えない意表を突くフレーズ、切れ味の良いピアノ音が飛び出てきました。
(3)「Time For Love」におけるバラード表現が素晴らしく、まだ20代半ばの年齢を考えると驚きです。
デジョネットの作品(4)「Ebony」は複雑なリズム変化の曲で一番ジャズ度が高いですが3人の絡みが面白かった。
(5)「Jack & John」ではデジョネットの繊細なドラムスが聴きどころになります。
やや暗めの(7)「All Or Nothing At All」の解釈と表現力も秀逸。
そのゆったりとしたスイング感はいかにも聴き味の良いピアノ・トリオという感じがします。
モンクの(6)「Pannonica」やショパンの曲(8)「Etude」もあって飽きさせません。

トーマスの根っこにはキース・ジャレットがいますがこれからどのように成長していくのか、楽しみな逸材です。
「フランスの貴公子」と聞いて思い出すのは「北欧の貴公子」ヤン・ラングレンですね。
デビュー時の雰囲気は似ているかもしれません。

ちなみにこの夏にトーマスのライブがありましたが見逃してしまいました。
「イケメン・ピアニスト」と聞いて「人気先行じゃないの」と過小評価したのを反省しています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

Thomas Clausen (p) [T (piano)]

*THOMAS CLAUSEN TRIO / FOR BILL

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thomas clausen(p), chuck israels(b), kresten osgood(ds)
2003Rec/Music Mecca/

1 Let's Face The Music And Dance
2 Some Other Time
3 Minor Tributary
4 I Fall In Love Too Easily
5 People Will Say We're In Love
6 Summertime
7 Solar
8 Social Call
9 For Bill

今作もまた昨年のベスト3に選ばれた一枚です。
デンマーク出身のピアニスト、トーマス・クラウセンのトリオ作品。
クラウセンは独自の感性を持っていて独特の音使いとタイミングが聴きどころになります。
ここでもその個性をいかんなく発揮していてどの曲も面白い展開になっています。
変な表現ですが・・・「いかにもジャズ・ピアノだなぁ~と」いう感じがしますよ。
私の持っている感覚とちょっとづつ外れてくるんです。
”半音ずれる”
これがなんともいえず心地良くて”いかにもジャズを聴いている感じ”になります。
みなさんも聴いてもらえばすぐに納得できるんじゃないかな。
実に良い感じ・・・こういうジャズ・ピアニストって居そうで居ないような気がします。
ただ1曲の自身のオリジナル、(9)「FOR BILL」がいいです。

題名が「For Bill」でベーシストにそのビル・エバンス・トリオのチャック・イスラエルが参加しています。
ビル・エバンスの最大の功績は三位一体のピアノ・トリオの形を完成させたことにあります。
エバンス~スコット・ラファロ~ポール・モチアンのトリオにはそれほどにインパクトがありました。
ラファロ亡き後、ベーシストの地位を継いだのがこのチャック・イスラエルでしたね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*THOMAS CLAUSEN TRIO / MY FAVORITE THINGS

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thomas clausen(p), jesper lundgaard(b), peter danemo(ds)
2001/STUNT/

デンマークのベテラン・ピアニスト、トーマス・クラウセンのトリオ盤です。
12曲中、スタンダードとオリジナルが半々の構成です。
この人もユニークな音使いをするプレイヤーで意外性もあり面白いと思いました。
最初はやや取っ付きにくいですが聴いているうちに段々良くなるタイプです。
普通のピアノ・トリオでは物足りなく感じる方には最適なアルバムでしょう。
一般的なヨーロッパ・ピアノとは一線を画します。

(中間系)

「Stella By Starlight」、「Over The Rainbow」、「My Favorite Things」

Thelonious Monk (p) [T (piano)]

* THELONIOUS MONK QUINTET / BRILLIANT CORNERS

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ernie henry(as), sonny rollins(ts),.
thelonious monk(p), oscar pettiford(b), max roach(ds),
clark terry(tp)(B-3), paul chembers(b)(B-3)
1957/Riverside/

Side A
1 Brillant Corners
2 Ba-lue Bolivar Ba-lues-are
Side B
1 Pannonica
2 I Surrender, Dear
3 Bemsha Swing

今作は私が最初に買ったセロニアス・モンク(p)のレコードになります。
モンクは1917年生まれ、ノースカロライナ州出身で1982年64歳で亡くなりました。
ピアノは本質的に独学と言われています。
ジャズ界で強烈な個性を放っていると言えばこのモンクに他なりません。
当時の常識としての不協和音やテンポを持っていた。
聴いていると美しくない順当でない不穏な音遣いがモンクの世界そのものなんです。
モンクはまるでジャズの大きなブラック・ホールのような気がしています。
誰もがモンクの世界に引き込まれそうになる・・・共演者も同じだったと思います。
その世界に引き込まれないようにするにはどうしても身構えて対決姿勢になります。
マイルスもコルトレーンもここのソニー・ロリンズもこの異端児に辟易したではないか。
マイルスにおいては「オレのソロの時はピアノを弾くな」と言ったくらい、そのあまりの個性の強さに共演者が嫌がったというエピソードは有名です。
それゆえモンクの場合はソロ・ピアノが一番良いという意見も多いですね。
1人なら誰にも邪魔されずに自分の世界に没頭出来るというわけです。

それでもモンクス・ミュージックは中々魅力的で、一度好きになるとのめり込みますから要注意なのですよ。
モンクの曲は今でも演奏されることが多いのでよく耳にしますが今回モンク自身を聴いたのは久し振りです。
モンクの曲は現代のジャズメンにとっても大いに魅力的なのでスタンダード化している名曲も数多いです。
思いつくままに上げてみても 先日マイルスのレコードでも上げた「'Round About Midnight」を先頭に「Rudy, My Dear」、「Straight No Chaser」、「Blue Monk」、「Brilliant Corners」、「Bemsha Swing」、「Reflections」、「Pannonica」、「Monk's Dream」、「Trinkle Tinkle」など枚挙にいとまはありません。

ブリリアント・カットはダイヤモンドの研磨法の一種ですがまさしくこの作品は光り輝いています。
ちなみに私のHPの「ジャズ・コーナー」の「コーナー」はこのアルバムを参考にしたものです。

(まじめ系)



*THELONIOUS MONK TRIO / PLAYS DUKE ELLINGTON

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thelonious monk(p), oscar pettiford(b), kenny clarke(ds)
1955/Riverside/

セロニアス・モンクのリバーサイド第一弾は異色盤です。
オリジナルなしのエリントン作品集。
まず普通では考えられませんね。
モンクがいかにエリントンを尊敬したかが分かります。

「It Don't Mean A Thing」、「Sophisticated Lady」、「It Got It Bad And That Ain't Good」、「Mood Indigo」、「Solitude」、「Caravan」.etc

Thierry Maillard (p) [T (piano)]

*THIERRY MAILLARD QUARTET / TIME'S COLOR

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thierry maillard(p), nicolas genest(tp), pascal sarton(b), jean-my truong(ds),
yochk'o seffer(fl)
2002/RDC/

ティエリー・マイラードはフランスのピアニスト。
今作に関しては可もなし、不可もなしといったところかな。

Thierry Lang (p) [T (piano)]

*THIERRY LANG TRIO & CELLO QUARTET / LYOBA REVISITED

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thierry lang(p), matthieu michel(fhn), hanri kanzig(b),
cello quartet
2010/ACT Music/

ちょうど今週のジャケットにティエリー・ラング(p)を取り上げたので購入してみました。
ドラムレスのトリオにチェロのカルテットの組み合わせにも興味がありました。
スイスのよく知られた民謡などを演奏しているようですね。
やさしく静かなサウンドでまるでクラシックを聴いているような気がしました。
どこか懐かしいフリューゲル・ホルンの音色に特徴があります。
ジャズ・テイストは薄いですがゆったりとおおらかに聴くにはいいと思います。

(くつろぎ系)



*THIERRY LANG & FRIENDS / REFLECTIONS Ⅲ

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thierry lang(p), heiri kanzig(b), peter schmidlin(ds)
didier lockwood(vln)(2,4), olivier ker ourio(hca)(3,8), george robert(as)(1,7)
2004/VIDEOARTS MUSIC/

1 Chocolate Blues
2 Nunzi
3 Boulevard Perolles
4 Only Wood
5 A Star To my Father
6 Henry's Waltz
7 Toy Box
8 Prayer For Peace

ティエリー・ラング(p)のオリジナル・リフレクションズ・シリーズの三作目、これが最終章になります。
一作目がトリオ、二作目がクインテット、三作目はトリオに3人のゲストを迎えています。
フランスからバイオリンのディディエ・ロックウッドとハーモニカのオリヴィエ・ケル・オウリオ、スイス出身のアルト・サックス奏者のジョージ・ロバートという顔ぶれです。
各人が2曲づつに参加、この中ではジョージ・ロバートが一般的に知られているでしょうか。
組み合わせが変化するので色々と楽しめて飽きさせませんが反面、一貫性に欠けるところもあります。
この3部作はそれぞれ標準以上の出来でしたがやっぱりトリオが一番しっくりきました。
しかし、考えようによってはあとの2枚も面白いと思います。
特にこのアルバムでは3人の名手の演奏も同時に聴けるわけで初めての人にはお徳用になります。
ティエリー・ラングのトリオならこれからいくらでも聴けると思うからです。
ところで、私にはいくら目先を変えてもこういった企画物は買いずらい面があります。
1、2作目はなんとか買えても3枚目を買うのは精神的にかなりつらいです。
まったく別の作品になってしまえばそんなこともないと思うのでこれはどういうわけなんでしょうか。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*THIERRY LANG QUINTET / REFLECTIONS Ⅱ

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thierry lang(p), heiri kanzig(b), peter schmidlin(ds)
paolo fresu(tp,fhn), andy scherrer(ts)
2004/I.D RECORDS/

1 Choral
2 Les Petits Yeux
3 Un Petit Bleu
4 Tender Awakening
5 Tango De Rio
6 One For Foutch
7 Vendredi
8 Montmartre
9 Bambou

私が注目しているピアニストの一人、スイスのナンバー・ワンのティエリー・ラングの新譜です。
「reflections」三部作の1枚目はトリオ盤でしたが2枚目はクインテット編成になりました。
このアルバムは全曲オリジナルで占められ意欲的な作品になっています。
クールで緊張感のある演奏内容、フロント2管はマイルス・デイビス・クインテットを彷彿とさせる部分もあります。
繊細で落ち着いた仕上がりなので疲れることもなく、耳に馴染んで聴いていて心地良いです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*THIERRY LANG TRIO / REFLECTIONS Ⅰ

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thierry lang(p), heiri kanzig(b), peter schmidlin(ds)
2003/I.D. RECORDS/

1 Le Sablier
2 Three Lines
3 Wounds
4 Private Garden
5 Waiting For A Wave
6 Moon Princess
7 Your Notes
8 Nostalgie

スイス出身のティエリー・ラング(p)の新譜です。
人気実力共にヨーロッパの若手ジャズ・ピアニストしては先週のヤン・ラングレンと並び双璧だと思っています。
この二人には豊かな将来性と可能性を感じますね。いずれも注目せざるを得ないプレイヤーです。
ラングレンが温暖ならラングは冷静でしょうか。良きライバル関係になればと思います。
全8曲は彼のオリジナルですが収録時間の45分はちょっと短い気がしました。
なお「Reflections」は3部作まで予定されているようです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*THIERRY LANG TRIO / THIERRY LANG

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thierry lang(p), heiri kanzig(b), marcel papaux(ds)
1997/Blue Note/

ティエリー・ラング(p)初のジャズ・メジャー・レーベル盤。
一躍その名は世界に知れ渡ることになりました。

「If I Should Lose You」、「My Foolish Heart」、「Round Midnight」



*THIERRY LANG TRIO / PRIVATE GARDEN

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thierry lang(p), ivor malherbe(b), marcel papaux(ds)
1993/ESPACE2/

ティエリー・ラング(p)の実力を世に知らしめたピアノ・トリオの名盤です。

「Stella By Starlight」、「Giant Steps」、「I Hear A Rhapsody」



*THIERRY LANG TRIO / BETWEEN A SMILE AND TEARS

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thierry lang(p), ivor malherbe(b), marcel papaux(ds)
1991Rec/P.J.L/

ティエリー90年代を飾るトリオ作品。
極限的なバラード・プレイ、息を飲む叙情の世界が完璧な音像で蘇る。
(帯中よりの抜粋)

つくづく端正なピアノ・トリオだと思います。
上品で美しいピアノが聴けました。

スタンダードは「I Fall In Love Too Easely」

Tete Montoliu (p) [T (piano)]

*TETE MONTOLIU & JAVIER COLINA / 1995

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tete montoliu(p), javier colina(b)
2007/NUBA RECORDS/

今週は新録で触手の動くものがなかったのでテテ・モントリューの未発表盤を購入しました。
1960年代、私はヨーロッパのジャズ・メンにまったく感心がなかったのでほぼノーマークでした。
そんな私でもなんとなく耳に入ってきたのが盲目のピアニストのテテ・モントリューです。
スペインの持つ陽気さ、スイング感溢れた切れのあるピアノには驚かされたものです。
彼がヨーロッパのピアニストに与えた影響は大きいと思います。
特にミシェル・ペトルチアーニにはそれを強く感じていました。
テテの流れを汲む強力なピアニストのペトルチアーニが早世したのは返す返すも残念でなりません。

今作は1995年録音のジャヴィール・コリナ(b)とのデュオ・アルバムです。
選曲も魅力あるスタンダードが5曲入っているので楽しめました。
ジャケットも凝っていていいです。
未発表曲をただ集めて安易に出しただけではない、丁寧に作られているので好感が持てます。

(中間系)

「Yesterdays」、「Come Rain Or Come Shine」、「I Remember You」、
「Willow Weep For Me」



*TETE MONTOLIU TRIO / THE MAN FROM BARCELONA

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tete montoliu(p), george mraz(b), lewis nash(ds)
1992/Timeless/

何も言うことはございません。
90年代、お勧めのピアノ・トリオ。



*TETE MONTOLIU TRIO / CATALONIAN NIGHTS

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tete montoliu(p), john heard(b), albert "tootie" heath(ds)
1980Rec/SteepleChase/

「Ladybird」、「Autumn In New York」、「Blue Bossa」



* TETE MONTOLIU TRIO / LIVE AT THE KEYSTONE CORNER

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tete montoliu(p), herbie lewis(b), billy higgins(ds)
1979Rec/Timeless Records/

1 Autumn In New York / Scrapple From The Apple
2 I'll Remember April
3 You've Changed
4 Lady Bird

1960年代、私が知っているヨーロッパ・ジャズ・ピアニストはテテ・モントリューくらいのものでした。
それほどに知名度が高く、素晴らしいピアニストでした。
初めて聴いたのは「Piano For Nuria」だったか・・・続く「TeTe!」、「Catalonian Fire」には圧倒されました。

今作はテテがアメリカに乗り込んでハービー・ルイス(b)とビリー・ヒギンス(ds)と組んだライブ盤です。
強力で切れのあるタッチと斬新なフレージングは健在です。
ルイス&ヒギンスとのコンビネーションも抜群で、もの凄いピアノ・トリオが聴けました。
熱い、熱い・・・観客も大熱狂の大興奮です。
3人が絶好調のライブなんてそうそう聴けるものではありません。
デジタルリマスタリングの録音も良くて大満足です。
テテの代表作でお勧めの一枚になります。

オランダの「TIMELESS」レーベルの復刻廉価盤が発売されています。
どれも入手困難だったので大歓迎です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*TETE MONTOLIU TRIO / CATALONIAN FIRE

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tete montoliu(p), niels-henning orsted pedersen(b), albert "tootie" heath(ds)
1974Rec/SteepleChase/

テテ・モントリューの代表作の一枚です。
強烈なドライブ感を誇るテテのピアノが聴けます。

主なスタンダードは「A Nightingale Sang At Berkeley Square」、
「Falling In Love With Love」、「Old Folks」、「Body And Soul」



*TETE MONTOLIU TRIO / TETE !

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tete montoliu(p), niels-henning orsted pedersen(b), albert "tootie" heath(ds)
1974Rec/SteepleChase/

ずっと若い頃、ヨーロッパのピアニストといえばテテ・モントリューしか知らなかった時期があります。
本当に素晴らしいピアニストだったです。
強力トリオによるジャズ・スタンダード作品集。
テテのピアノはいつ聴いても凄いと思う。
テテの強靭なタッチはミシェル・ペトルチアーニに引き継がれたと思います。

スタンダードは「Giant Steps」、「Body And Soul」、
「Solar」、「I Remember Clifford」など。



*TETE MONTOLIU TRIO / RECORDANDO A LINE

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tete montoliu(p), erich peter(b), joe nay(ds)
1972Rec/Discophon/

スタンダード作品集。
この頃のテテに駄盤はありません。

「I Should Care」、「Sweet Goergia Fame」、「I Can't Get Started」、
「Lover Man 」、「I Fall In Love Too Easily」、「When I Fall In Love」、
「Body And Soul」、「My Funny Valentine」



*TETE MONTOLIU TRIO / BODY AND SOUL

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tetemontoliu(p), george mraz(b), joe nay(ds)
1971Rec/Enja/

1 Sweet Georgia Fame
2 Old Folks
3 Blues
4 A Nightingale Sang In Berkeley Square
5 Body And Soul
6 Lament

テテ・モントリュー(p)の1971年のライブ作品です。
中古盤コーナーで見つけました。
テテは好きなピアニストの一人ですが意識して収集してはいません。
CDショップで見かければ買うと感じでずっと来ています。
若い頃はアメリカばかりに目が向いていてヨーロッパのジャズ・メンには見向きもしませんでした。
そんな中でもテテ・モントリューの名前だけは耳に入ってきていました。
スペインの盲目の天才ピアニスト。
テテはいわゆる平均点が高いピアニストでどれを聴いても素晴らしい演奏を聴かせてくれます。
ここでの興味は若きジョージ・ムラツ(b)の参加にありました。
演目にも好きな曲が並んでいます。

先日のビリー・ハート・トリオでもそうでしたがこの頃のムラツは凄いです。
その強靭さはペデルセンも真っ青という感じでしょうか。
ブンブンと弦を引きずり回していますよ。
テテは相変わらずの強烈なスイング感と力強いタッチで迫力満点です。
テテのこの強力無比な演奏スタイルはミシェル・ペトルチアーニに引き継がれました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*TETE MONTOLIU TRIO / PIANO FOR NURIA

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tete montoliu(p), peter trunk(b), albert "tootie" heath(ds)
1968Rec/MPS/

テテの代表作の一枚です。
全7曲はメンバーのオリジナル3曲とその他4曲の構成です。
強靭なタッチと斬新なフレーズが素晴らしい。

「Alone Together」、「Speak Low」、「Stable MateSolar」

Teddy Wilson (p) [T (piano)]

*TEDDY WILSON AND HIS PIANO / I GOT RHYTHM

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teddy wilson(p), gene ramey(b), jo jones(ds)
1956Rec/Verve/

1 Savoy
2 Say It Isn't So
3 All Of Me
4 Stars Fell On Alabama
5 I Got Rhythm
6 On The Sunday Side Of The Street
7 Sweet Georgia Brown
8 As Time Goes By
9 Smile
10 When Your Lover Has Gone
11 Limehouse Blues
12 Blues For Daryl
13 You're Driving Me Crazy

ジャズ再発廉価版シリーズの1枚です。
テディ・ウィルソン(p)のよく知られたスタンダード作品集です。
メンバーはジーン・レイニー(b)、ジョー・ジョーンズ(ds)のトリオ。
思うにテディ・ウィルソンを聴くのも何十年振りです。

ウィルソンの立ち位置はジャズ・ピアノの祖、アート・テイタム(p)の次になるかな。
でも大人しくて地味な印象があるのでその実力に比してほとんど目立っていません。
ある意味、カクテル・ピアノの祖といえる存在なのに・・・。
抜群のスイング感と美しいピアノ音は他の追随を許さないほどです。
ナット・キング・コール(p,vo)やオスカー・ピーターソン(p)に与えた影響は絶大です。

もうね、どうしょうもなくロマンチックなピアノが聴けますよ。
正確無比なジョー・ジョーンズのドラミングも素晴らしいです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

Ted Rosenthal (p) [T (piano)]

*TED ROSENTHAL TRIO & QUINTET / EXPRESSIONS

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brian lynch(tp), dick oatts(as,ss)
ted rosenthal(p), johannes weidenmuller(b), john riley(ds)
2002/JAZZ'N PULZ/

テッド・ローゼンタル(p)の2管入りクインテットの作品です。
フロントはブライアン・リンチ(tp)とディック・オーク(as)。
全10曲は自身のオリジナル6曲とその他4曲の構成です。
内4曲はトリオで演奏されています。

「While We're Young」、「Gone With The Wind」、「Come Rain Or Shine」、「Monks Dream」



*TED ROSENTHAL TRIO / THREEPLAY

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ted rosenthal(p), dennis irwin(b), matt wilson(ds)
2001/PLAYSCAPE/

テッド・ローゼンタル(p)は1988年のモンク・コンペの優勝者です。
その彼を起用したのがジェリー・マリガン(bs)ということで、マリガンの懐の広さが窺えます。
モンク+エヴァンスのスタイルを持つ主流派ピアニストです。
このアルバムでも甘さはほとんど感じさせません。硬派のピアノ・トリオと言えるでしょう。
切れ味と鋭さを感じさせるタッチは強烈な印象を残します。
私はもう少し目立ってもいいピアニストだと思っています。
蛇足ですがマリガンが彼の後に迎えたピアニストはビル・チャーラップでした。

(まじめ系)

「A Sleeping Bee」、「Let's Cool One」、「Let's Call The Whole Thing Off」



*TED ROSENTHAL TRIO / ROSENTHOLOGY

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ted rosenthal(p), mike formanek(b), billy drummond(ds)
1996/Concord/

テッド・ローゼンタル(p)は確かな実力の持ち主です。
全12曲は自身のオリジナル3曲とその他9曲の構成です。
レニー・トリスターノやタッド・ダメロンの曲を取り上げています。
端正でリリカルな演奏が聴けました。

「Love Walked In」、「Will You Still Be Mine ?」、「All The Things You Are」、「Wow」、「The Scene Is Clean」、「Someone To Watch Over Me」

Takehisa Tanaka 田中武久 (p) [T (piano)]

*TAKEHISA TANAKA TRIO / TOO YOUNG

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田中武久(p)、井上陽介(b)、大坂昌彦(ds)
2008/JEWEL SOUND/

今作は大阪在住のジャズ仲間のGさんが教えてくれました。
田中武久(p)さんは初めてですが共演者を見ればその実力は推して知るべしですね。
現在のトップ・プレイヤーの井上陽介(b)さんと大坂昌彦(ds)さんがメンバーです。
田中さんはライブ・ハウスのプレイヤーズ・オーナーということで外には出てきません。
しかし、今年75歳のまさに熟成された味わいはどこまでも深くて噛みごたえがあります。
このピアノを聴いているとジーンと心に沁みると同時に包み込まれるような感じになりました。
ちょっとこの感動を言葉に表すのはむずかしいですね。
なんといっても1曲目の「THE OLD COUNTRY」が素晴らしいんです。
この絶妙なスイング感はもうどうにもならない・・・。
ナット・アダレイ(cor)の手になるこの曲のベスト・プレイだと断言します。
表題曲の(4)「TOO YOUNG」や(6)「ALMOST BLUES」も絶品です。
3人の名人が織りなすしっとりとして艶やかなスタンダード作品集はピアノ・トリオの傑作です。

それにしても知らないということは恐ろしいです。
これほどの名手がいたとは・・・紹介してくれたGさん、どうもありがとうね。

--帯中よりの抜粋--
ジャズ魂の煌めきと陰影
孤高のピアニスト田中武久が大坂晶彦(ds)・井上陽介(b)を迎え、
真のジャズファンに贈る待望のスタンダード集!

(くつろぎ系)

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