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Hans Stamer (vo) [H (vocal)]

* HANS STAMER / EVERYTHING HAPPENS TO ME

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hans stamer(vo).
graeme coleman(p), rene worst(b)., chris nordquist(ds),
russell marsland(g), darryl havers(org), tom colclough(ts),
steve hilliam(ts,bs), vince mai(tp), etc
2009/Brouhaha/

1 Now Or Never (C Lewis)
2 The Blues Are Brewin' (L.Alter)
3 Everything Happen To Me (H.Carmichael)
4 You Ca 't Lose A Broken Heart (J.Johnson)
5 When It's Sleepy Time Down South (C.Muse)
6 I Can't Believe That You're In Love With Me (C.Gaskill)
7 Good Morning Heartache (E.Drake)
8 What A little Moonlight Can Do (H.Woods)
9 All For You (R.Scherman)
10 I Can't Face The Music (R.Bloom)
11 Looking For A Place To Park(B.Gaillard)
12 Gimme A Pigfoot And A Bottle Of Beer (W.Wilson)
13 Never Saw A Better Day (H.Stanley)

私は「何が何でも欲しいアルバムなんてもうない」と思っていました。
でもこのアルバムだけは「どうしても欲しい」と思ったんです。
ハンス・スタマー(vo)を知ったのは大好きな曲の「Everything Happen To Me」をYouTubeで検索した時です。
もうね、抜群の雰囲気を持っていて一発で魅了されてしまいました。
ここ何年かは聴きたい時にYouTubeで聴いていたんだけど、CDが欲しくてとうとう我慢できなくなりました。
すでに日本では入手困難になっていたのでアメリカに発注したんです。
2週間程度で着く予定が着かないのでやきもきしてましたが3週間経ってようやく届きました。

全13曲のスタンダードはやはり雰囲気が抜群で「やっぱりなぁ~」と思いました。
ハンス・スタマーの声がいい、バックの演奏がいい、アレンジもいい。
これほど味わいのあるヴォーカルや演奏はそうそう聴けないのではないかと思います。
カナダ盤なんだけどレトロな感覚、ノスタルジックな雰囲気が素晴らしいです。

人にはそれぞれ好みがあって「人がどう思おうが好きなものは好き」なんですね。
音楽、ジャズもそう・・・ジャズ聴きも好きなジャズに出会いたいから聴く。
(3)「Everything Happen To Me」、(6)「I Can't Believe That You're In Love With Me」、(7)「Good Morning Heartache」、(9)「All For You」のバラードはもう最高です。
珠玉の名曲が詰まっていて心に響くジャズが聴けました。
私にとって今作は思い出に残る一枚になりました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)





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Ben Paterson (org) [B (organ)]

* BEN PATERSON TRIO / LIVE AT VAN GELDER'S

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ben paterson(org), ed cherry(g), jason tiemann(ds)
2018/Cellar Live/

1 F.S.R (R.Brown)
2 EDDA (W.Shorter)
3 Frame For The Blues (S.Hampton)
4 Green Geans (G.Green)
5 Enchantment (H.Siver)
6 The Vibrator (J.Mcduff)
7 I Remember Clifford (B.Golson)
8 The Hustler (S,Turrentine)
9 Easy Time (L.Bellson)
10 Sweatin' (R.Holmes)

オルガンのベン・パターソンはシカゴ出身でピアノとの二刀流です。
以前、シカゴ・ジャズの大御所のヴォン・フリーマン(ts)との共演盤を聴いたことがあります。
ここはエド・チェリー(g)の参加が決め手になりました。
エド・チェリーはベテラン・ギタリストですが主流派とはちょっと外れたところに位置しています。
そんなこともあって先週のジョシュア・ブレイクストーンと同様にいまひとつ知名度は低いかもしれませんね。
こちらはブラック系のソウルフルなジャズ・ギタリストです。

全10曲は全てジャズ・メンの曲で自身のオリジナルやスタンダードは1曲もありません。
それだけこだわりのある選曲だと思います。
レイ・ブラウン(b)、ウエイン・ショーター(ts)、スライド・ハンプトン(tb)、グラント・グリーン(g)、ホレス・シルバー(p)、ジャック・マクダフ(org)、ベニー・ゴルソン(ts)、スタンリー・タレンティン(ts)、ルイ・ベルソン(ds)、リチャード・ホルムズ(org)と多岐にわたっています。
特にハンプトンやベルソンは珍しいかな・・・それだけに色んなジャズを聴き込んできている。

ベン・パターソンはピアノもオルガンも聴かせる多彩な才能の持ち主だと思います。
オルガン・ジャズ特有のブルージーでファンキー&ソウルなサウンドを醸し出しています。
まとわりつくようなベタベタ感を感じさせないのは好みの分かれるところだと思うけど。
共演者にエド・チェリーを選んだことだけでも好センスを感じました。
近年のオルガン盤としては出色の出来で久々のオルガンのニュースター登場になって欲しいです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Michel Legrand (p) [M (piano)]

* MICHEL LEGRAND TRIO / PARISIAN BLUE

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michel legrand(p), mark michel le bevillon(b), andre ceccarelli(ds)
1991/Alfa/

1 What Are You Doing The Rest Of Your Life
2 The Summer Of '42
3 You Must Believe In Spring
4 Once Upon A Summertime
5 Golden Sun
6 A Yourself Why
7 Brians Song
8 His Eyes - Her Eyes
9 I Was Born In Love With You
10 I Will Wait For You
11 After The Rain
12 Parisian Blue
13 I Will Say Goodbye

フランスのミシェル・ルグラン・トリオの作品はジャケットもお洒落です。
フリー系ピアニストとは対象的でオーソドックスなピアニストも面白いのではと選びました。
両極端を味わう・・・「こんな聴き方もあるか」としばらく続けようかと思っています。
ルグランは作曲家、アレンジャー、コンポーザーとして有名ですがジャズ・ピアニストとしての実力も持っています。
多くの映画音楽を作曲していてスタンダード化している名曲も多いです。

全13曲は全て自身のオリジナルで占められていてジャズ・メンが好む曲も多い。
(2)「邦題:思い出の夏」と(10)「邦題:シェルブールの雨傘」が有名ですね。
(3)「You Must Believe In Spring」と(4)「Once Upon A Summertime」もよく演奏されています。
作曲者自身がどんな解釈で弾くのか・・・そこが最大の興味で聴きどころだと思います。
ルグランはなんなくジャズをもこなしてしまう・・・物凄いテクニシャンでそのピアノは流麗、華麗です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Sarah Morrow (tb) [S (trombone)]

* SARAH MORROW QUINTET / THE AMERICAN ALL STARS IN PARIS

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sarah morrow(tb), hal singer(ts), rhoda scott(org),
wayne dockery & peter giron(b), john betsch & jeff boudreaux(ds),
gary carney(arr),
2005/O+ Music/

1 And The Angels Sing
2 All Star Boogie
3 Blue Monk
4 Worksong
5 You've Changed
6 Sweet And Lovely
7 Simone
8 Love For Sale
9 I Got It Bad And That Ain't Good
10 Honeysuckle Rose

ちょっと前にトロンボーンが聴きたくて購入したアルバムです。
サラ・モロウは初見、女性トロンボーン奏者です。
「アメリカン・オール・スターズ」って銘打っているけど勉強不足でほとんど知らない人ばかりだった。
でも内容は中々のもので楽しめました。

全10曲は自身のオリジナル(2)を除いては全てジャズのスタンダード・ナンバーの構成です。
基本的にクインテット編成だけど重厚なサウンドになっています。
ソウルフルで重量級のオルガン&テナー&トロンボーンの絡みがそう感じさせるのかもしれません。
時々音程やコンビネーションがあやしくなるけどその不安定さがまた魅力になっているかな。
アレンジはいいと思います。
(4)「Worksonng」~(5)「You've Changed」の流れが良かった。
特に(5)におけるサラのトロンボーンのバラード・プレイが秀逸でした。
フランク・フォスター(ts)の名曲(7)「Simone」の選曲がシブいです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Phil Atewart (ds) [P (drums)]

* PHIL STEWART TRIO & QUARTET & QUINTET / MELODIOUS DRUM

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phil stewart(ds), sacha perry(p), paul sikivie(b),
grant stewart(ts,as)(2,4,6,7), chris byars(ts)(2,5,7,9),
joe magnarelli(tp)(1,2,7)
2017/Cellar Live/

1 Manteca (D.Gillespie)
2 Dance Of The Infidels (E.Powell)
3 Far Sure (S.Perry)
4 The Sumo (J.Benko)
5 Erratic (S.Perry)
6 This Is All I Ask (J.Jenkins)
7 Spache (G.Coleman)
8 Eronel (T.Monk)
9 The Doctor Is In (C.Byars)
10 Livin With Hobson (S.Perry)

今作はハード・バップ・ドラマー、フィル・スチュワートの初リーダー・アルバムです。
フィル・スチュワートはテナー奏者のグラント・スチュワートの弟です。
近年は名前を見る機会が多くなりました。

全10曲はメンバーのオリジナル4曲とその他6曲の構成です。
特に3曲を提供しているサシャ・ペリー(p)は共演歴も長く黒幕的な存在だと思います。
つまりサシャ・ペリー・トリオに管楽器が乗った形になっています。
兄のグラント・スチュワート(ta,as)が4曲、クリス・バイヤーズ(ts)が4曲、ジョー・マグナレリ(tp)が3曲です。
注目はやはりサシャのピアノになりました。
触れ込みではバド・パウエル~バリー・ハリスということですが私はセロニアス・モンクの影を強く感じました。
フィルのドラムスはいまひとつかな・・・益々の精進を期待しています。
ベストはモンク的アプローチを見せる(4)「The Sumo」です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Azar Lawrence (ts) [A (sax)]

* AZAR LAWRENCE QUINTET / ELEMEMTALS

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azar lawrence(ts), benito gonzales(p),
jeff littleton(b), martin"smitty"smith(ds), munyungo jackson(per)
2018/HighNote/

1 La Bossa (A.Lawrence)
2 Eye Of The Needle(A.Lawrence)
3 Elememtals (A.Lawrence)
4 Brazilian Girls(B.Gonzales)
5 Solar Winds (A.Lawrence)
6 Koko (A.Lawrence)
7 African Chant (B.Gonzales)
8 Sing To The World (B.Gonzales)
9 It's Easy To Remember(R.Rodgers/L.Hart)
10 Karma Sutra (A.Lawrence)

エイゾー・ローレンス(ts)の新譜です。
ジョン・コルトレーン(ts)直系のサックス奏者は数多く存在するけどこのエイゾーもその一人です。
最近はそんなサックス奏者を聴くことが多くなりました。
アーチー・シェップ、ファラオ・サンダース、ゲイリー・バーツ、カルロス・ガーネットなど。

エイゾー・ローレンスが知られるようになったのはマッコイ・タイナー(p)との共演からだと思います。
* McCoy Tyner / Enlightenment (1973/Milestone)

ウディ・ショウ(tp)の名盤にも参加している。
* Woody Shaw / The Moontrane (1974/Muse)

マイルス・デイビス(tp)との共演盤もあるようですが記憶に残っていません。

全10曲は自身のオリジナル6曲とメンバーのベニト・ゴンザレス(p)が3曲、その他1曲の構成です。
ただ1曲のスタンダード「It's Easy To Remember」も心憎い演出だと思います。
共演のベニト・ゴンザレスはマッコイそのものなので相性は抜群です。
基本はラテン&アフリカ・サウンドですが曲想も豊かでバランスのとれた作品になっています。
リズムが強烈でマッコイ直系を感じさせるパワフルでうねくるサウンドにガツンときました。
やはりブラック系のサックス奏者は力強く求心力がある・・・エイゾー・ローレンスの才能が満開です。
今作が良かったのでさかのぼって聴いてみたいと思っています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



* AZAR LAWRENCE & AL McLEAN QUINTET / FRONTIERS

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azar lawrence(ts), al mclean(ts),
paul shrofel(p), adrian vedady(b), greg ritchie(ds)
2016/Celler Live/

1 Mystic Journey (A.Lawrence)
2 Lonnie's Lament (J.Coltrane)
3 Ruby My Dear (T.Monk)
4 Spilit Night (A.Lawrence)
5 Get Up (A.Mclean)
6 'Round Midnight (T.Monk)
7 Up Jump Spring (F.Hubbard)

何ヶ月か前に聴いたエイゾー・ローレンス(ts)の新譜が良かったのでさかのぼって聴いています。
今作はそんな中の一枚でカナダのアル・マクリーン(ts)との2テナーのクインテット編成です。
今時こんなストレートなテナー・バトルはほとんど聴けないと思う。
両者の真っ向勝負が気持良くて、古き良き時代を彷彿とさせるものでした。

全7曲は二人のオリジナルが3曲とその他4曲の構成です。
ジョン・コルトレーン(ts)、フレディ・ハバード(tp)が各1曲とセロニアス・モンク(p)が2曲選曲されました。
二人が師と仰ぐコルトレーンの(2)「Lonnie's Lament」は16分を超す長丁場です。
どの曲も聴きどころは十分で2テナー・バトルの名盤の一枚に上げたいと思います。
一見モノトーンの地味なジャケットなので見逃してしまいそうだけど中身は相当に熱く濃いです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



* AZAR LAWRENCE QUINTET / THE SEEKER

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azar lawrence(ts), nicholas payton(tp),
benito gonzalez(p), essiet okon essiet(b), jeff "tain"watts(ds)
2014/Sunnyside/

1 Gandhi
2 Lost Tribes Of Lemuria
3 The Seeker
4 One More Time (B.Gonzalez)
5 Rain Ballad
6 Spirit Night
7 Venus Rising

昨年私はジョン・コルトレーン(ts)の後継者を聴きたいと思いました。
コルトレーン派のテナー奏者は数多く存在するけれどコルトレーンそのもののような演奏が聴きたかった。
そして選んだのがカルロス・ガーネット(ts)であり、このエイゾー・ローレンス(ts)でした。
エイゾーの今作は地味だけど名盤に上げたいです。
それこそコルトレーン・カルテットを彷彿とさせるものでした。
ベニト・ゴンザレス(p)、エシェット・エシェット(b)、ジェフ・ワッツ(ds)はそのまんまマッコイ・タイナー(p)、ジミー・ギャリソン(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)です。
特にベニト・ゴンザレスのマッコイ・タイナー張りのピアノ・プレイは凄かった。
ひとつ新しい発見がありました。
ニコラス・ペイトンの突き抜けるような鋭いトランペットはコルトレーン・サウンドによく合います。
ここでのペイトンを聴いて欲しい。
ペイトンは何をやりたいのか?・・・今までいまいちピントが合わなかったけれどこれで納得しました。

全7曲は自身のオリジナル6曲とゴンザレスのオリジナルが1曲の構成です。
コルトレーンやスタンダードが1曲も入らないのも良かったです。
そう思わせるだけの曲想豊かなオリジナルと演奏に魅力がありました。
ライブ・アルバムですが観客の盛り上がりも最高潮です。
なぜならコルトレーン・サウンドをファンも良く知っていて安心感があるからだと思います。
多くのジャズ・ファンにとってコルトレーン・サウンドはジャズそのものだから。
私もコルトレーン・サウンドを聴きたい時があるのでその気持はよく分かります。
でもコルトレーン・カルテットそのものではダメなんですね。
コルトレーンもどきというか、似て非なるものが聴きたいんです。
ジャズ・ファンの勝手な欲求にはきりがない。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)


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Jeremy Ledbetter(p) [J (piano)]

* JEREMY LEDBETTER TRIO / GOT A LIGHT ?

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jeremy ledbetter(p), rich brown(b), larnell lewis(ds)
eliana cuevas(vo)(3), leila ledbetter(vo)(3), reimundo sosa (bata)(6)
2018/Alma/

1 Amanecer
2 Got A Light ?
3 Her New Wings
4 About Climbing Mountains
5 Mais Um
6 Suspirito
7 Gift Shop (R.Baker/G.Downie)
8 The Pepper Drinker
9 The Tightrope Walker

ジャケ買い、ジェレミー・レドベター(p)はは初見、先週に引き続いてのカナダ盤です。
聴いてみるとフュージョン系のピアノ・トリオでした。
クロスオーバーとかフュージョンが流行ったのは1970年前後でもう50年前になります。
今の若い人からみたらすでに古典なんだけどバップ・ジャズよりは目新しいのかもしれませんね。
ピアノとキーボード、ウッド・ベースとエレキ・ベースの両刀遣いでヴォーカルも入っています。
スタイルとしてはクインシー・ジョーンズ(p,arr)、ボブ・ジェームス(p)、ラムゼイ・ルイス(p)、ハービー・ハンコック(p)、チック・コリア(p)、ジョー・サンプル(p)などがやり尽くしています。
でも久々に聴くと爽やかで清冽な感じがしました。

全9曲は1曲を除いて全てレドベタ-のオリジナルです。
面白かったのは最もフュージョンぽい(3)「Her New Wings」です。
歌手のエリアーナ・クエヴァスは南米ベネズエラ生まれ、カナダ・オンタリオ在住。
この人がとても良い雰囲気を出しているので他でも聴いてみたいと思いました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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