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Hiromi Kasuga 春日宏美 (p) [H (piano)]

*HIROMI KASUGA TRIO & QUINTET / NEW YORK CALLIN'

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春日宏美(p), marco panascia(b), pete vannostrand(ds)
joe magnarelli(tp,flh)(1,3,6,9), mike dirubbo(as,ss)(3,9,6)
2008/Hiromi Kasuga/

春日宏美(p)さんはニューヨーク在住、現在2009年日本・ツアーが行なわれています。
先日、その初日のトリオのライブに行ってきました。
共演メンバーは安東昇(b)さんと池長一美(ds)さんという興味深いものでした。
スタンダードとオリジナルをまじえてのライブでしたが、正直、ちょっと物足りない感じがしました。
それはなぜか?
初日の上、まだ題名の付いていない新曲も何曲が演奏されたので手探り状態にあったんです。
いきなりの新曲はきついのではと思いましたがこのCDを聴いて納得しました。
オリジナルが7曲にジャズ・スタンダードが3曲の構成です。
春日さんの最大の魅力はコンポーザー&アレンジャーの才能だと思います。

CDでどんなスタンダードを演奏しているかによってそのプレイヤーの音楽性がある程度つかめます。
ここではチャーリー・パーカー(as)とバド・パウエル(p)のビ・バップの立役者の二人と
ヘンリー・マンシーニ(com,arr,p)の映画音楽が演奏されていました。
つまり、春日さんの中にはビ・バップと美しい映画シーンがあるわけですね。
自己のトリオにジョー・マグナレリ(tp)とマイク・ディルボ(as)がゲストで参加しています。
良かったのは(3)、(6)、(9)の2管編成のハーモニーとアンサンブルです。
特に(9)「PARK AVENUE SOUTH」は親しみやすいテーマ、(5)「クレオパトラの夢」の流れも楽しかった。
中々良く出来ている作品だと思うし、作曲とアレンジの上手さと相まって心に響くものがありました。

(くつろぎ系)

Hiromi Uehara 上原ひろみ (p) [H (piano)]

*HIROMI UEHARA TRIO / VOICE

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hiromi uehara(p,), anthony javkson(b), simon philips(ds)
2011/TELARC/

上原ひろみさんは世界に羽ばたいて名実共に人気ピアニストになりました。
そんな上原さんがアンソニー・ジャクソン(b)、シモン・フィリップス(ds)と組んだ話題作です。
静と動の落差が激しく刺激的なのは上原さんの最大の特徴だと思います。
狂おしいまでの強烈なタッチが迫り来る。
三位一体でグングンと走り抜けます。

(中間系)



*HIROMI UEHARA & CHICK COREA / DUET

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hiromi uehara(p,), chick corea(p)
2008/TELARC/

上原ひろみさんが最も尊敬するピアニストであろうチック・コリアとの共演盤です。

ジャズ・ジャイアント、チック・コリアと今をときめく若手ナンバーワン・ピアニストの
上原ひろみが送る夢のデュエット・アルバム。
--帯中よりの抜粋--

「Very Early」、「How Insensitive」、「Fool On The Hill」、
「Humpty Dumpty」、「Summertime」、etc

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(中間系)



*HIROMI UEHARA'S SONICBLOOM / TIME CONTROL

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hiromi uehara(p,key),
dave fiuczynski(g), tony grey(b), martin valihora(ds)
2007/TELARC/

ギター入りカルテットが新味。



*HIROMI UEHARA TRIO / BRAIN

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上原ひろみ(p), tony grey(b), martin valihora(ds)
anthony jackson(2,5,8)
2004/TELARC/

元気がでるピアノ。
アメリカ初! ロック、テクノ、プログレ・・・あらゆるジャンルを超えた超絶エナジー。
2003年の衝撃のデビューから早くも新作が完成。
圧倒的な支持を受けた前作をはるかに上回るHIROMIワールド。
全曲彼女のオリジナルでアンソニー・ジャクソン(b)をはじめ強力なミュージシャンを迎えた究極のピアノ・トリオ作品。
日本盤のみ2003年の大阪ブルーノートでの白熱のライヴを収録。
彼女の演奏を聴いて元気をもらって下さい。
(帯中よりの抜粋)

早くも期待の新人、上原ひろみ(p)の2枚目のアルバムが登場しました。
今回はトリオ盤ですがこの斬新なサウンドには間違いなく好き嫌いが出ると思います。
オーソドックスなジャズ・ファン?からは受け入れられるかどうか。
(1)、(7)は新感覚ジャズでそういう感じ、あとはそれほど違和感はありません。
特に表題曲の「ブレイン」には彼女の才能が詰まっていると思いました。
「e・s・t」や「THE BAD PLUS」と言った新感覚のピアノ・トリオが好きな人なら抵抗感も少ないでしょう。

(中間系)



*HIROMI UEHARA TRIO / ANOTHER MIND

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hiromi uehara(p), mitch cohn(b), dave dicenso(ds)
anthony jackson(b), jim odgren(as), dave fiuczynski(g)
2003/TELARC/CD-83558

1 XYZ
2 Double Personality
3 Summer Rain
4 Joy
5 010101
6 Truth And Lies
7 Dancando No Paraiso
8 Another Mind
9 The Tom And Jerry Show

今、話題の上原ひろみのデビュー・アルバムを買ってみました。
いきなりのテラーク・レーベルから全米デビューとはシンデレラ・ガールそのものですね。
全9曲は全て彼女のオリジナルで占められ、意欲的かつ挑戦的なのも好感が持てます。
まずはその強烈なタッチと個性的なサウンドに刺激を受けました。
コンテンポラリーなサウンドを始めとして多様性のある色々な表情をみせてくれました。
尊敬するピアニストが持ち味の異なるオスカー・ピーターソンとアーマッド・ジャマルというのも面白いです。
特にジャマルはプロデューサーの一人としてコメントも書いています。
相当入れ込んでいるようですよ。
たしかに未だ成長途上ですが期待は大、豊かな可能性を秘めていると思います。
鳴り物入りでデビューした新人も2枚目も買おうと思うのは少ないですが、
彼女はこれからもしばらくは追いかけてみたい数少ないプレイヤーです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)


Hiroko Kokubu 国府弘子 (p) [H (piano)]

*HIROKO KOKUBU / PIANO TAPESTRY

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国府弘子(p)
2001/JVC/

1 Overture
2 Maiden Voyage
3 Change The World
4 Requiem
5 Invention
6 In My Life
7 Fields Of Gold
8 Scarborough Fair / Canticle
9 Pastorale~Burgmuller From "25 Easy Studies Op.100"
10 Over The Rainbow~It Might As Well Be Spring~My Grand Father's Clock
11 Lady Moonlight
12 Kaerenai-Futari
13 What A Wonderful World~Miagetegoran Yorunohosiwo
14 Passarada~Luck In Rain
15 Sunshine Day
16 'Round Midnight
17 Sunset Beach
18 Climb Ev'ry Mountain

楽園を求めるすべての人へ
初のピアノ・ソロによる究極のヒーリング・アルバム。
(帯中よりの抜粋)

ピアノは不思議な楽器です。
ペダルを踏んでいくつかの音を”ポーン・・・”と大切に鳴らし、そしてその響きに耳を澄ますと、弾いていない音までいろいろに聴こえてきて、光や色や絵が見えてきて、体中をつつんでくれて、そしてゆっくりと消えていく。
消えていったあとも、確実に何かが空気の中に残っている。
するとまた、そこから生まれた新しい気配を指がたぐり寄せていきたくなる。
そのくりかえしで音の余韻のエクスタシーに酔いながら、何本もの糸を紡いで一枚の布を織り上げるようにして、全編即興演奏のソロ・ピアノ・アルバムができました。
(国府弘子)

Hideaki Yoshioka 吉岡秀晃 (p) [H (piano)]

*HIDEAKI YOSHIOKA / MOMENT TO MOMENT

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吉岡秀晃(p), jamil nasser(b), jimmy cobb(ds)
2000/VENUS/

1 Wired
2 Don't Take Your Love From Me
3 Blowin' The Blues Away
4 Some One To Light Up My Life
5 Harlem Blues
6 Moment To Moment
7 Hudson

吉岡秀晃(p)の待望のニューヨーク初録音だそうですが演目がちょっと少ない気がします。
以前どこかで聴いたような懐かしい感じの演奏が詰まっているアルバムです。
ここでも彼は中々に切れ味の良いピアノを聴かせてくれました。
メンバーはジャミール・ナッサー(b)とジミー・コブ(ds)で彼が望んだ共演者だそうです。
特にジャミールは雰囲気そのまんまでとても良い感じですよ。

(中間系)

Hideaki Hori 堀秀彰 (p) [H (piano)]

*HIDEAKI HORI TRIO / IN MY WORDS

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hideaki hori(p), daiki yasukagawa(b), gene jackson(ds)
2010/D-Musica/

堀秀彰(p)さんの新譜で、安ヵ川大樹(b)さんプロデュースによる作品です。
全9曲はオリジナルが6曲、その他3曲の構成になりました。
現在の堀さんの音楽性を探るには最適だと思います。
ここではジーン・ジャクソン(ds)の起用が評価の分かれ目になるのではないかな。
うるさく感じれば×で新味が出たと感じれば○です。
私的ベストはマッコイ・タイナー(p)・トリオを彷彿とさせる(3)「FROM」で新鮮でした。
故ケニー・カークランド(p)に捧げた(5)「LIKE A KEYSTONE」という曲もあります。
(7)のワルツ、(8)「SO NEAR, SO FAR」のスイング感も聴きどころです。
スマートで繊細なプレイが持ち味か・・・これからの精進と活躍を期待しています。

(中間系)

Herve Sellin (p) [H (piano)]

*HERVE SELLIN TRIO / HAPPY MEETING

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herve sellin(p), riccardo del fra(b), eric dervieu(ds)
1985(Rec)/Atelier Sawano

Herbie Hancock (p) [H (piano)]

*HERBIE HANCOCK / RIVER the joni letters

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herbie hancock(p), wayne shorter(ts,ss), dave holland(b),
vinnie colaiuta(ds), lionel loueke(g), norah jones(vo),
tina turner(vo),corinne bailey rae(vo), joni mitchell(vo),
luciana souza(vo), leonard cohen(vo)
2007/VERVE/

1 Court And Spark
2 Edith And The Kingpin
43 Both Sides Now
4 River
5 Sweet Bird
6 Tea Leaf Prophecy
7 Solitude
8 Amelia
9 Nefertiti
10 The Jungle Line

ハービー・ハンコックは今回フォークを中心に絶大な人気を誇るジョニ・ミッチェルを取り上げました。
(7)、(9)のエリントンとショーターの作品を除いては全てミッチェルの手になるものです。
ミッチェルの幅広い音楽性はクロスオーバー、フュージョン系のプレイヤーに与えた影響は大きく、
彼らのジャズ・アルバムにも彼女の曲が数多く演奏されています。
独特の節回しと土の香りは多くのジャズ・ミュージシャンが好きなんだろうと思います。
今をときめくノラ・ジョーンズもデビュー時にはミッチェルの影響を強く受けていると感じたものです。
ここではそのノラ・ジョーンズやティナ・ターナーを始めとして6人の歌手が起用されています。
(6)ではジョニ・ミッチェル自身も参加しているという豪華な顔ぶれです。
それぞれがミッチェルのディープな世界を展開させていてその世界を堪能することができます。
いずれの曲も心に沁みてくる素晴らしい出来栄えで私はぐっと引き込まれてしまいました。
リリカルではあるけれどリズムにはラテンも、ハービー・ハンコックの才能を感じる秀作です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*HANCOCK & BRECKER & HARGROVE
/ DIRECTIONS IN MUSIC LIVE AT MASSEY HALL

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herbie hancock(p), michael brecker(ts), roy hargrove(tp)
john patitucci(b), brian blade(ds)
2002/VERVE/

これだけのメンバーが揃うとやはり聴かざるを得ませんね。
その上、ライブの真剣勝負となれば緊張感が溢れる演奏になるのは自然の理です。
マイルス&コルトレーンに捧げるアルバムですが3人3様の素晴らしいプレイを聴かせてくれました。
特にマイケル・ブレッカー(ts)は絶好調だったと思います。

「The Sorcerer」、「So What/Impressions」、「Naima」、「Transition」、「My ship」

(まじめ系)



*HERBIE HANCOCK / GERSHWIN'S WORLD

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herbie hancock(p), kathleen battle(vo), james carter(ts),
chick corea(p), kenny garrett(as), eddie henderson(tp),
joni mitchell(g,vo), wayne shoter(ts), stevie wonder(vo,hca), etc
1998/VERVE/

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]



*HERBIE HANCOCK TRIO / TRIO '81

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herbie hancock(p), ron carter(b), tony williams(ds)
1981/Sony/

ハービー・ハンコックのトリオ盤は少ないので貴重です。

「Stable Mates」、「Dolphin Dance」、「That Old Black Magic」



*HERBIE HANCOCK TRIO / TRIO '77

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herbie hancock(p), ron carter(b), tony williams(ds)
1977/Sony/

ハービー・ハンコックのトリオ盤は少ないので貴重です。

「Speak Like A Child」、「Milestones」



*HERBIE HANCOCK QUINTET / MAIDEN VOYAGE

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freddie hubbard(tp), george coleman(ts),
herbie hancock(p), ron carter(b), anthony williams(ds)
1965/Blue Note/

Side A
1 Maiden Voyage
2 The Eyes Of The Hurricane
3 Little One
Side B
1 Survinal Of The Fittest
2 Dolphin Dance

ハービー・ハンコック(p)がブルーノートに残した名盤です。
この頃のハンコックは本当に輝いていた。
マイルス・ディヴィス・クインテットのピアニストとしてその才能を十分に開花させていました。
ゾクゾクするほどの切れ味と凄み・・・一音一音がギラギラと燃え滾っていた。
この頃世界のジャズ・ピアニスト達に最も影響を与えたのがハンコックだったと思います。
それにしてもハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)のトリオが素晴らしい。
いつ聴いても背筋に寒気を感じます。
モダン・ジャズ史上最高のリズムセクションだったと思っているので見出して育てたマイルスも凄いです。

ここはそのまんまの3人が参加していてフレディ・ハバード(tp)とジョージ・コールマン(ts)のフロント2管。
ハバードは当然だけどウェイン・ショーター(ts)ではなくてコールマンが起用されたのは何か理由があったと思う。
普通ならショーターだけどコールマンはショーターの一つ前のマイルス・コンボのテナー・マンだった。
でも結果的にはそれが功を奏したのかもしれない・・・コールマンのちょっと緩んだ感じが親近感を与えています。
ハンコックの「Maiden Voyage」と「Dolphin Dance」は大ヒット曲で、今でも演奏されることが多いです。
前述したけどここのピアノ・トリオによる演奏もバッキングも、何ともたまりませんよ。

(中間系)

Henrik Gunde (p) [H (piano)]

*HENRIK GUNDE TRIO / COMES LOVE

henrik gunde(p), jesper bodilsen(b), mortien lund(ds)
2008/Marshmallow/

ヘンリック・グンテを最初に聴いたのはアルド・ロマーノ(ds)のジャズパー受賞記念コンサートのライブ盤です。
「ALDO ROMANO QUINTET / THE JAZZPAR PRIZE」(2004年)。
そのスイング感溢れる強力なタッチはヨーロッパのピアニストとしては珍しいタイプです。
彼の持つ明るい雰囲気はいいですね、ライブを見てもなんとなく明るくなって楽しくなってきました。
これがグンテの最大の持ち味であまりシリアスなものには目を向けずそのままを押し通して欲しいです。
乗りの良いリズミカルなピアノ・プレイにはたくさんの元気がもらえると思います。
ここでもイェスパー・ボディルセン(b)とモーティン・ルンド(ds)のコンビが素晴らしいです。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

Helio Alves (p) [H (piano)]

*HELIO ALVES QUARTET / IT'S CLEAR

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helio alves(p),
romero lubambo(g), scott coley(b), ernesto simpson(ds)
2009/Reservoir/

ブラジル出身のラテン系ピアニストのヘリオ・アルヴェスの新作です。
彼のアルバムを購入したのは2枚目になりますがきっかけはロメロ・ルバンボ(g)との共演にありました。
ルバンボの名前には個性があるので一度聞いたら忘れませんがこのところあちこちで名前を見ます。
特にボーカルのバックで見かけることが多いような気がしますが興味を惹かれました。
今作はラテン・アメリカン特有の派手さはなく地味ですが中身は相当に濃いです。
それぞれが達者なので驚きました。
ヘリオの美しく流麗なピアノにルボンバの生ギターがどう絡むかが聴きどころになります。
名手スコット・コーリーのベース、アーネスト・シンプソンのパーカシブなドラムが支える形。
表題曲の(6)「IT'S CLEAR」は美しいバラードでピアノ・トリオでの演奏です。
ドラマーのアーネストは初めて聞く名前ですが記憶に留めておかねばなりませんね。
ラテン系としては異色作か、珍しくBGMで気楽に聴けるというアルバムではなかったです。

[ ドラ流目立たないけどいいアルバム ]

(まじめ系)



*HELIO ALVES TRIO / PORTRAIT IN BLACK AND WHITE

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helio alves(p), santi debriano(b), matt wilson(ds)
2003/RESERVOIR/

ブラジルはサンパウロ出身のヘリオ・アルヴェス(p)の作品です。
ドーンと顔が写っているジャケットも気になりました。全9曲中オリジナルが4曲の構成です。
今までにアイアート・モレイラ(per)、フローラ・プリム(vo)、クラウディオ・ロデッティ(tp)、
パキート・デリベラ(sax)などと共演してきたそうです。
当然、元々のスタイルはラテン・アメリカンということになりますね。
ラテン系ピアニスト特有のスピード感と明るさを持っています。
しかし、ここではストレート・アヘッドなピアノ・トリオに挑戦したみたいです。
聴いていてまったく違和感は感じませんでした。むしろそのドライブ感には聴き応えがあります。
ベースにサンティ・デブリアーノ、ドラムにマット・ウィルソンと地味な人選をしたのも成功したと思います。

(中間系)

Helge Lien (p) [H (piano)]

*HELGE LIEN TRIO / TO THE LITTLE RADIO

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helge lien(p), frode berg(b), knut aalefjaer(ds) 
2006/DIW RECORDS/

1 Grandfathers Waltz
2 Look For The Silver Lining
3 Chelsea Bridge
4 Little Sunflower
5 Penelope
6 Ida Lupino
7 So In Love
8 Love Song
9 Amapola
10 Sonor
11 To The Little Radio

ヘルゲ・リエン(p)・・・どうすればこういう演奏ができるのか?
たぐい稀なる感性と才能を持っていると思います。
キース・ジャレット(p)やスタンリー・カウエル(p)の影響も感じますが、より叙情的というか、 退廃的なイメージも沸いてきます。
単なるリリシズムでは片付けられない何かを持つ、真に個性的なピアニストだと思います。
リエンを聴いて、以前私は暗い空から雨がポツンポツンと落ちてくるような感じがすると書きましたが、今でもその印象は変わっていません。
独特のタイム感やタッチに何とも不思議な感覚が残ります。
後ろ髪を引かれるというか、今までにないタイプなので是非キースやカウエルに続いて欲しいです。

ピアニストは人材豊富とはいえ世界的に影響を与えるピアニストとなるとぐんと限られてきます。
ブラッド・メルドーの名前が挙がるのは当然と思う人も多いでしょうね。
このヘルゲ・リエンもその可能性があります。
もう一人挙げるとすれば、テテ・モントリュー~ミシェル・ペトルチアーニの後継者足り得るプレイヤーか。
このヨーロッパ・ピアノの伝統を継ぐのは、カーステン・ダールが最も近いかも知れないとみていますが・・・。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)



*HELGE LIEN TRIO / LIVE

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helge lien(p)  frode berg(b)  knut aalefjaer(ds)
2005/CURLING LEGS/

ノルウェーのヘルゲ・リエン・トリオのライブ盤に興味を持ち聴いてみました。
ヘルゲ・リエンは2002年にDIW盤↓が発売されて話題になりました。
2002年の「みんなのベスト3」に2人の方が上げていた作品です。
雨の雫がポツンポツンと暗く冷たい空から降ってくるようなピアノの音色に特徴があります。
単に叙情的ではくくれない退廃的な雰囲気を持つ非常に個性的なピアニストです。
一筋縄ではいかぬ面白さ、個性的で新鮮、不思議な感覚のピアノ・トリオを聴くことができます。
好みが分かれるので一般的とは言えませんが、このサウンドにハマるファンも多いのではと思います。
今週の「最近の愛聴盤」で紹介した”KIYOSHI KITAGAWA TRIO”とは対極にあるピアノ・トリオです。
実はどちらを”愛聴盤”にするか、かなり迷いました。
オリジナルの中に1曲だけ「TAKE FIVE」が入っているのは構成の妙か、救われるのは確かです。
同類のピアノ・トリオは見当たらないので、これは聴いてみなくちゃどうしょうもありません。

「Take Five」

(まじめ系)



*HELGE LIEN TRIO / SPIRAL CIRCLE

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helge lien(p), frode berg(b), knut aalefjer(ds)
2002/DIW/

ノルウェーのヘルゲ・リエン・トリオを聴いてみました。
2002年の「みんなのベスト3」に2人の方が上げていた作品です。
さすがです、私はフームと唸ってしまいましたよ。
滴るリリシズムの雫と帯中に書いてありましたがまさにその通りだと思いました。
音の雫が暗く冷たい空から降ってくるような感じです。
個性的で新鮮、不思議な感覚のピアノ・トリオを聴くことができました。
このサウンドにはハマるファンも多いことでしょうね。
同類のピアノ・トリオは見当たらないのでこれは聴いてみなくちゃどうしょうもありません。

「Speak No Evil」、「Take Five」

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(まじめ系)

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