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John Taylor (p) [J (piano)]

*JOHN TAYLOR TRIO / ROSSLYN

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john taylor(p), marc johnson(b), joey baron(ds)
2003/ECM/

ジョン・テイラー(p)のピアノ・トリオのECM盤ということで注目しました。
組み合わせを見ればマーク・ジョンソン(b)とジョーイ・バロン(ds)、これにも興味があるところです。
予想通り、3人の調和も見事でインタープレイも聴きどころの一つになっています。
テイラーは一癖あるピアニストですがここでは案外とストレートに弾いていて聴き易かったです。
繊細で叙情感溢れるECMサウンドそのものがここにもありました。
全7曲中オリジナルは4曲、有名曲はありません。
やや硬質な作品ですがこういうピアノ・トリオをじっくり聴くのもオツなものです。

「How Deep Is The Ocean」

John Lewis (p) [J (piano)]

*JOHN LEWIS SOLO / EVOLUTION

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john lewis(p)
1999/Atlantic/

ジョン・ルイスのソロ・アルバムです。

John Law (p) [J (piano)]

*JOHN LAW TRIO / THE ART OF SOUND VOLUME 1

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john law(p), sam burgess(b), asaf sirkis(ds)
2007/33JAZZ/

1 Close Of A Long Day
2 Blue Sky Blue
3 Beguile
4 Look Into My Eyes
5 Talitha Cumi
6 Song
7 Melanie
8 Hope
9 Twist
10 Close Of A Lpong Day

イギリス出身のジョン・ロー(p)は初見です。
タイトルを見た時にピンときたのはブラッド・メルドー(p)の「Art Of The Trio」を意識したのかです。
しかし、中味はまったくの別ものでメルドーのようにひねりはなくストレートで美しいピアノが聴けました。
ある意味、まったく両極端にあるピアノ・トリオと言ってもいいかもしれません。
今作は全曲オリジナルですがその美しいサウンドが聴きどころになります。
これほどの美しいピアノは稀でしょうね・・・誰かいないか?と思い出そうとしても思い出せません。
これがジョン・ローの最大の持ち味であり、個性、特徴です。
洗練された美しさはあっても甘さは感じないので評価する人も多いと思います。
但し、収録時間の77分は長過ぎるか。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

John Hicks (p) [J (piano)]

*JOHN HICKS & NEW YORK UNIT / BESAME MUCHO

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john hicks(p), santi debriano(b), tatsuya nakamura(ds)
2003/SEAHORSE&I.J.E LIMITED/

ニューヨーク・ユニットと銘打ってきたので特定のリーダーはいないようです。
ジョン・ヒックス(p)は一時期の尖がった演奏からはずいぶんと丸くなってしまいました。
ヒックス・ファンの中にはガッカリという人もいるでしょうね。
私の場合は、まあーどちらでもいいやという感じです。
共演者も前衛経験者のサンティ・デブリアーノ(b)と中村達也(ds)です。
彼らの演奏するスタンダード・ナンバーが聴きどころになるでしょう。
4曲目、故ドン・プーレン(p)の「SONG FROM THE OLD COUNTRY」は嬉しかった。
良い曲だと思います。

(中間系)

「Work Song」、「Besa Me Mucho」、「Caravan」、
「The Girl From Ipanema」、「Mercy Mercy Mercy」



*JOHN HICKS TRIO / SOMETHING TO LIVE FOR

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john hicks(p), dwayne dolphin(b), cecil brooks Ⅲ(ds)
1998/HIGHNOTE/

ジョン・ヒックスのビリー・ストレイホーン作品集です。
昔のジョン・ヒックスを知る人が聴いたらなんと軟弱なんだと思うかもしれませんねえ。
しかし、このヒックスのスタンダード集も中々美しいですよ。
プロデュースしたセシル・ブルックス・Ⅲが自らドラムスを叩いてこれがまた良い雰囲気です。
原曲の素晴らしさと共に安心して聴いていられるピアノ作品の佳作です。

「Daydream」、「Chelsea Bridge」、「Lush Life」、「UMMG」、「Satin Doll」

(中間系)



*JOHN HICKS KEYSTONE TRIO / NEWKLEAR MUSIC

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john hicks(p), george mraz(b), idris muhammad(ds)
1997/milestone/

キーストーン・トリオによるソニー・ロリンズ作品集。
ロリンズの作品を取り上げる企画は少ないですから貴重盤です。
ジョン・ヒックスにしてはややおとなしい感じですが、
ジョージ・ムラツとのコンビネーションはやはりいいと思います。

(中間系)



* JOHN HICKS TRIO / POWER TRIO

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john hicks(p), cecil mcbee(b), elvin jones(ds)
1991/BGM/

ジョン・ヒックス(p)、セシル・マクビー(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)は「パワー・トリオ」と銘打ってきました。
たしかに強力な演奏が聴けました。
全6曲はコルトレーンが2曲、エリントンが2曲、オリジナル2曲の構成です。

「Cousin Mary」、「After The Rain」、「Duke's Place」、「Chelsea Bridge」



*JOHN HICKS QUARTET / NAIMA'S LOVE SONG

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john hicks(p),
bobby watson(as), curtis lundy(b), victor lewis(ds)
1988/DIW/

1 Elementary My Dear Watson
2 Someday Soon
3 Soul Eyes
4 On The One
5 Pent-Up House
6 Naima's Love Song

ジョン・ヒックスもまた日本で人気のあるピアニストですね。
ジョン・ヒックスは1941年生まれ、2006年に64歳で亡くなっています。

ジョン・ヒックスを初めて知ったのは60年代のジャズ・メッセンジャーズの作品です。
当時としてはやや遅咲き、遅れてきたジャズ・ピアニストの一人と言えると思います。
チャールス・トリバー(tp)、ソニー・フォーチュン(as)、チコ・フリーマン(ts)、デビッド・マレイ(ts),
アーサー・ブライス(as)、ファラオ・サンダース(ts)といった一癖あるミュージシャン達と共演。
私はこの頃のヒックスが一番刺激的で好きだったです。
90年代になるとメインストリーマーとしてあちこちに引っ張りだこの人気ピアニストになりました。

さてここは強力で好みのメンバーが揃いました。
こういう写真ジャケはいいですね。
左からカーティス・ランディ(b)、ヴィクター・ルイス(ds)、ジョン・ヒックス(p)、ボビー・ワトソン(as)です。
内容は推して知るべしの骨太の演奏が詰まっています。
4人がガッチリと決まった重厚で切れのあるサウンドはもうたまりません。
特に才人ボビー・ワトソンは大好きなアルト奏者です。
ノンブレス奏法もマスターしていてライブでは延々と続く驚異的なソロも披露してくれます。
ワトソンのいつでも全力投球は強烈で彼の演奏を聴いているといつも心が熱くなります。
なお表題曲の「Naima's Love Song」はヒックスの代表曲です。

(中間系)

John Harrison (p) [J (piano)]

*JOHN HARRISON TRIO / ROMAN SUN

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john harrison Ⅲ(p), peter kontrimas(b), alan hall(ds)
2001/WAILING CITY SOUND/

1 It's You Or No One
2 Saga Of Harrison Crabfeathers
3 Watching The Years Go By
4 Roman Sun
5 Ballad Of The Sad Young Men
6 The Way You Look Tonight
7 Velas
8 Willow Weep For Me
9 You Won't Forget Me
10 Rhythm-A-Ning

2001年の発売時に惜しくも買い逃したジョン・ハリソン・トリオを入手しました。
印象的なジャケットと共に当時評判になったのを覚えています。
オリジナルは表題曲の「ROMAN SUN」のみです。
彼は洗練されたスタイルの持ち主で私はふとエディ・ヒギンス(p)を思い浮かべてしまいました。
トリオのバランスも良くスイング感溢れる演奏は心地良く耳に響いてきます。
安心してお勧め出来るピアノ・トリオの佳作です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

John Di Martino (p) [J (piano)]

*JOHN DI MARTINO'S ROMANTIC JAZZ TRIO / THE MICHAEL IN JAZZ
~tribute to Michael Jackson

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john di martino(p), boris kozlou(b), alvin atkinson(ds)
2012/Venus/

ジョン・ディ・マルティーノ(p)が率いるロマンチック・トリオの新譜です。
普段は素通りなんだけど「マイケル・ジャクソン」の名前に惹かれました。
「え~、こんなの出たの」っていう感じ。
ロマンチック・トリオとマイケルは意外な組み合わせだと思いました。

お馴染みのマイケルのヒット曲が並んでいますね。
私にとっては(2)「BILLIE JEAN」や(11)「NEVER CAN SAY GOODBYE」などが親しみ深いです。
よく伸びるボリス・コズロフのベースと共にバラードの(11)「SHE'S OUT OF MY LIFE」も心地良かった。
ラウンジ風でポップな味わいはコーヒータイムやティー・タイムのBGMにはピッタリです。
もちろん、夜のアルコールにも合います。
いずれにせよマイケル・ジャクソンのファンなら気になる企画でしょうね。

「Beat It」、「Billie Jean」、「You Are Not Alone」、「Ben」、「Gone Too Soon」、
「Human Nature」、「I Can't Help It」、「I'll Be There」、「The Lady In My Life」、
「Never Can Say Good bye」、「She's Out Of My Life」、「The Girl Is Mine」、
「The Way You Make Me Feel」、「I Wanna Be Where You Are」

(くつろぎ系)



*John Di Martino's ROMANTIC JAZZ TRIO / SO IN LOVE

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john di martino(p), ira coleman(b), grady tate(ds)
2005/VENUS RECORDS/

ジョン・ディ・マルティーノ(p)は先日「最近購入したアルバム」で紹介したフレディ・コール(vo)の
「THIS LOVE OF MINE」のバック・ピアニストを務めていたプレイヤーです。
どこかで聞いたことのある名前だなと気になっていたので調べてみたらこのアルバムでした。
ボーカルのバックではとてもロマンチックなプレイが印象に残ったので
”ロマンチック・ジャズ・トリオ”とはぴったりのネーミングですね。
スタンダード作品集ですが決してロマンチックや甘いだけのピアニストではないと思います。
それは1曲目の「SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE」を聴けば一目瞭然です。
予想に反する意外性あり、強烈なスイング感で私はグイグイと引き込まれてしまいました。
それにしてもヴィーナス・レーベルのジャケットは止まるところを知りませんね。
それだけ鼻の下が長い中高年のジャズ・ファンが多いということでしょうか。
女性ファンには買いにくいと思うのでそこいら辺の損得勘定には興味があります。
私? まぁーね、私も嫌いじゃないですが、ジャケットだけで購入しているわけではありませんよ。

「Softly As In A Morning」、「Michelle」、「So In Love」、「When I Look In Your Eyes」、
「Summertime」、「Moment To Moment」、「Hush A Bye」、
「What Are You Doing The Rest Of Your Life」、etc

[ Swing Journal : ゴールド・ディスク ]

(中間系)



*JOHN DI MARTINO'S ROMANTIC JAZZ TRIO / THE SWEETEST SOUND

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john di martino(p), ugonna okegwo(b), grady tate(ds)
2004/VENUS/

ロマンティックな名曲をロマンティックなジャズのフィーリングで
エモーショナルに演奏する新感覚のピアノ・トリオ。
(帯中よりの抜粋)

ベテラン・ドラマーのグラディ・テイトの参加が意外です。

「La Comparsa」、「My Melancholy Baby」、「And I Love Her」、
「The Gentle Rain」、「The Sweetest Sound」、「In My Solitude」、
「The Lamp Is Low」、「You Must Bilieve In Spring」

John Bunch (p) [J (piano)]

*JOHN BUNCH TRIO / PLAYS THE MUSIC OF IRVING BERLIN

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john bunch(p), frank vignola(g), john webber(b),
guest:frank wess(fl)(2,3,5,7,9,12)
2008/ARBORS RECORDS/

これはNさんのベスト3の一枚です。
ジョン・バンチ・トリオ&カルテットのアーヴィング・バーリン作品集です。
加えてフランク・ウエスがフルート1本で参加したのにも興味がありました。
ジョン・バンチ(p)が86歳、ゲストのフランク・ウエス(fl)も86歳という物凄いアルバムです。
70代ならまだしも80代半ばを過ぎてもこれだけの演奏が出来るというのはもうそれだけで賞賛に値します。
ジャズには自分の人生がそのまま出ますね。
たしかに若い時に比べれば肉体的な衰えを感じるのはやむを得ません。
ひいては肉体的な衰えは全ての衰えにも通じてきます。
ただ、その時の自分の感情をそのまま表現することに関してはまったく変わっていないんです。
いかに表現するかがジャズの重要な要素の一つです。
ここで聴く二人は年齢を重ねた分だけの深い味わいがあります。
ジョン・バンチはギター・トリオを率いてスイング感溢れるご機嫌な演奏を聴かせてくれました。
一方のフランク・ウエスは危うくてハラハラ、ドキドキしましたがスリルとサスペンスがありました。
カルテットでのベストは(9)「THEY SAY IT'S WONDERFUL」で、(7)「ISN'T THIS A LOVELY DAY ?」も良かった。
年季の入ったプレイと軽快なスイング感、それを味わってもらいたいたアルバムです。
二人に敬意を表してのドラ盤入りになりました。

(中間系)

Joey Calderazzo (p) [J (piano)]

*JOEY CALDERAZZO TRIO / JOEY CALDERAZZO

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joey calderazzo(p), john patitucci(b), jeff "tain" watts(ds)
2000/SONY/

1 Time Oracle
2 Toonay
3 Haiku
4 Detonation
5 Time Remembered
6 Catania
7 Slings And Arrows
8 The Charmer

ジョーイ・カルデラッツオ、現在人気上昇中のジャズ・ピアニストの新作です。
彼はマイケル・ブレッカーに起用されて一躍注目を集めました。
このアルバムは自己の名前を冠した自信作なんでしょうね。
プロデュースはブランフォード・マルサリスがやっています。
8曲中6曲がオリジナル、残りがビル・エバンスとマイケル・ブレッカーの作品です。
ここに彼の心境を窺い知ることが出来ます。
全体的にはオーソドックスな仕上がりの作品で、主流派のピアノ・トリオを楽しめます。
いずれ彼の代表作になることは間違いないと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

Joel Zelnik (p) [J (piano)]

*JOEL ZELNIK TRIO / LIVE AT STEINWAY PIANO GALLERY

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joel zelniki(p), harry max(b), rick cutler(ds)
2010/Think/

1968年にピアノ・トリオ作品を残したジョエル・ゼルニック(p)の新作だそうです。
幻のピアノ・トリオだったようですが知るよしもありません。
42年前って凄い・・・どこから探してくるんだろうか。
その頃私はジョン・コルトレーン(ts)とマイルス・デイビス(tp)を聴いていました。
スタンダード作品集ですが最初と最後にビル・エバンス(p)の曲が入っています。
それを見れば出自は明らかでエバンス派ですね。
加えてスイング感も切れもある・・・オスカー・ピーターソン~ウィントン・ケリーも感じます。
美しく流麗なピアノの音色・・・聴かせどころは心得ている手慣れたピアニストです。
ベースはエレクトリック・ベースのような気がする。
最近の私はストレートなピアノ・トリオにはいまひとつ反応がにぶい。

(くつろぎ系)

Joel Weiskopf (p) [J (piano)]

*JOEL WEISKOPF TRIO / CHANGE IN MY LIFE

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joel weiskopf(p), john patitucci(b), brian blade(ds)
2002/CRISS CROSS/

1 There's Been A Chance In My Life
2 Enigma
3 Righteousness, Peace And Joy
4 First Love
5 You Are My Way, My Truth And My Life
6 Irish folk Song
7 The Believer
8 Song For My Grandmother
9 All The Things You Are
10 Day Of Rejoicing

ジョエル・ワイスコフ(p)のクリス・クロスからの2枚目のトリオ・アルバムだそうです。
全10曲中、1曲を除いてワイスコフのオリジナルになっています。
これは中々面白い組み合わせのトリオですね。
器用な音楽性の持ち主のパティトゥッチ(b)がここでは重厚なプレイを聴かせてくれました。
軽快なブライアン・ブレイド(ds)とのコンビネーションは抜群です。
サイドマンに恵まれて、ワイスコフがしなやかなタッチで鍵盤を疾走します。
オーソドックスでストレートなジャズ・ピアノ・トリオのお薦めの一枚です。

「2003年度ベスト3」の一枚です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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