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Ken Fowser (ts) [K (sax)]

*KEN FOWSER QUINTET / STANDING TALL

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ken fowser(ts), joshua bruneau(tp),
rick germanson(p), paul gill(b), jason tiemann(ds)
2016/Positone/

1 Head Start
2 Lucid Dreaming
3 Filling InnThe Blanks
4 Off The Path
5 Mode For Red
6 The Fade Away
7 Patience And Optimism
8 Standing Tall
9 Hanging On
10 Brick's Tune
11 Timeless
12 Somebody Got To Do

Ken Fowser(ts)は初見、ジャケットに惹かれました。
全曲自身のオリジナルなので迷いましたがテナーとラッパのフロント2管が決め手になりました。
聴いてみると全員一丸となった熱い演奏が詰まっていました。
ネオ・ハードバップの好盤というところでこれが中々良かったです。

全12曲、Fowserには作曲の才能があるようで、曲想も変化に富んでいて飽きさせません。
50~60年代のジャズをよく研究していて、どれもどこかで聴いたことがある感じになっています。
それでもやはり全曲オリジナルは辛いと思うので1、2曲のスタンダードが欲しかったです。
ルーツは明らかにウエイン・ショーターだと思います。
こういうのを聴くと改めてショーターの存在は大きいと感じます。

メンバーには現在のニューヨークのハード・バップ・シーンの俊英が揃っています。
まとまりも良くスムーズかつスマートに展開されているのはその実力の現れです。
難曲をいとも簡単にやってのける・・・つくづく現代のジャズマンは凄いと思う。
Ric Germansonはこういったサウンドにはぴったりのバップ系ピアニストでシダー・ウォルトンを、Josh Bruneauはリー・モーガンを、JasonTiemannはトニー・ウィリアムスをイメージしました。

ジャズ・メッセンジャーズ、マイルス・デイビス、ホレス・シルバーなどの黄金のジャズ・クインテットを彷彿とさせる。
1960年代の古き良き時代を思い起こさせる一枚です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Alastair Laurence (p) [A (piano)]

*ALASTAIR LAURENCE TRIO / TIME REMEMBERD

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alastair laurence(p), arne brunvoll(b), trond gunderson stuve(per)
1999//

1 Time Remembered (B.Evans)
2 Blue Rond A La Turk (D.Brubeck)
3 Naima (J.Coltrane)
4 Skating In Central Park (J.Lewis)
5 Quiet Girl (B.Childs)
6 Black Orpheus (L.Bonfa)
7 Autumn Leaves (J.Kosma)

アレスター・ローレンス(p)は初見。
レア盤にはあまり興味がないけれどこれは気になりました。
CDの裏表を見ただけでは何を演奏しているのか、まったく分からなかったから。

ローレンスは50年以上のキャリアを持つイギリスのピアニスト。
今作は激レア盤らしいです。
なぜそうなのか?・・・ジャケットを開けてみてすぐに納得しました。
まずは演目に目が向いた・・・日本人好みの超スタンダードが並んでいます。

加えて弾いているピアノが素晴らしいんです。
track1 Michael Rosenberger (1795)
track2 John Broadwood (1801)
track3-7 Erard (1866)
とありました。

クラシックのコンサートを彷彿とさせる品格の高い演奏が詰まっていました。
美しいピアノの音に浸るのも一興だと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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Bernt Rosengren (ts) [B (sax)]

*BERNT ROSENGREN QUARTET / BALLADS

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bernt rosengren(ts),
stefan gustafson(p), hans backenroth(b), bengt stark(ds)
2015/Pb7/

1 Time Waits(B.Powell)
2 Lush Life(B.Strayhorn)
3 Crazy She Calls Me(C.Sigman/B.Russell)
4 If I Should Lose You(R.Rainger/L.Robin)
5 I Loves You Porgy(G&I.Gershwin)
6 God Bless The Child(A.Herzog/B.Holiday)
7 I'll Be Seeing You(S.Fain/I.Kahal)
8 The Things We Did Last Summer(J.Styne/S.Cahn)
9 'Tis Autumn(H.Nemo)
10 Spring Is Here(R.Rodgers/L.Hart)
11 A Nightingale Sang In Berkeley Square(M.Sherwin/E.Maschwitz)
12 Willow Weep For Me(A.Ronell)

先週に続いてスウェーデン発の熟年のスタンダード集です。
「Bernt Rosengren」は初見かな・・・名前は知っているのでどこかで聴いたかも。
先週はドラム・レス・トリオでしたが今週はピアノ・トリオがバックのカルテットです。
熟年のスタンダード作品集を見かけると、いつも「今更なぁ~」と思います。
内容も雰囲気も分かっているから・・・。
でも馴染みのある曲を「どう演奏しているのか」が気になって結局買ってしまいます。

しごくオーソドックスなテナー・サックスのワン・ホーン・アルバムです。
題名はずばり「Ballads」と銘打ってきました。
手慣れた感じは落ち着いていてBGMで流すにはピッタリです。
選曲もシブい曲が並んでいて憎いですね。
しっとりとした演奏とスイング感がたまりません。
ワン・パターンではあるけれど、題名そのものの円熟のバラードが聴けました。
車のHDDに入れて聴きたいと思っています。

なおベーシストは先週と同じハンス・バッケンロスです。
こういった作品には欠かせないプレイヤーかもしれませんね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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Hacke Bjorksten (ts) [H (sax)]

*HACKE BJORKSTEN TRIO / TOP THREE

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hacke bjorksten(ts,ss), ulf johansson werre(p,vo), hans backenroth(b)
2014/Do Music Records/

1 Don't Get Around Much Anymore(D.Ellington)
2 After You've Gone(T.Layton/H.Creamer)
3 The Swan / Le Cygne(C.S.Saens)
4 Tricotism(O.Pettiford)
5 Don't Get Sloppy(U.Johansson)
6 Yesterdays(J.Kern)
7 Badinerie(J.S.Bach)
8 What Is This Thing Called Love(C.Poter)
9 Polska Fran Gemala(H.Bjorksten)
10 Fine And Dandy(K.Swift)
11 Adagio(T.Albinoni)
12 Come Rain Or Come Shine(H.Arlen)

スウェーデン発の熟年ドラムレス・トリオの作品です。
「Hacke Bjorksten」は何と読むのか、むずかしいですね。
コールマン・ホーキンスの流れを汲む骨太な音色を持つ中間派のテナー奏者です。
ノスタルジックな味わいを持つ、よく歌うトリオと言ったら良いでしょうか。
全12曲はジャズ・スタンダードが7曲、クラシックが3曲、オリジナルが2曲の構成です。

(2)「After You've Gone」ではピアニストのシブいヴォーカルも聴けます。
(6)「Yesterdays」はこのトリオにはピッタリの選曲か。
(8)「What Is This Thing Called Love」は凝ったアレンジで楽しめました。
サン=サーンスの(3)「The Swan/Le Cygne」では詩的な演奏が聴きどころ、クラシックは他にバッハの(7)「Badinerie」とアルビノーニの(11)「Adagio」が入っています。

ずばり、安定感や安心感を味わう作品だと思います。
刺激は少ないですがじんわりと耳に馴染んできます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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Dmitry Baevsky (ts) [D (sax)]

*DMITRY BAEVSKY QUARTET / SOMETHIN' SPECIAL

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dmitry baevsky(ts),
fabio miano(p), ignasi gonzalez(b), joe strasser(ds)
2015/Blau Records/

1 Somethin' Special(S.Clark)
2 Fools Rush In(Mercer/Bloom)
3 Cheescake(D.Gordon)
4 Lament(J.J.Johnson)
5 Eclypso(T.Flanagan)
6 The End Of A Love Affair(E.Redding)
7 I Thought About You(J.V.Heusen)

ドミトリー・バエブスキーの名前は知っていましたが聴いたのは今回が初めてです。
名前からロシア系ということは分かります。
予想したよりゴツゴツした感じのサックスだと思いました。
演目の中にある(3)のデクスター・ゴードンや(5)のカリプソを見て納得しました。
つまりバエブスキーのルーツはデックスやソニー・ロリンズにあるというわけですね。
現代のテナー・サックスの主流がコルトレーン派にあるとすればそれだけで個性的です。
バラードのJ.Jの名曲(4)「Lament」も端正にキッチリと吹き切っています。
音色もクリアでテクニックも申し分ありません。
軽い感じで飛ばす(2)「Fools Rush In」も聴きどころになりました。

男性的で豪快とはちょっと違うけれど独特のアクセントを持っていて面白いです。
もう一枚聴いてみたいと思いました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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