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Matt Kane (ds) [M (drums)]

*MATT KANE & THE KANSAS CITY GENERATION SEXTET / ACKNOWLEDGEMENT

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matt kane(ds), ben leifer(b), andrew oullette(p),
michael shults(as), steve lambert(ts), hermon mehari(tp)
2015/Bounce-Step/

1 In Case You Missed It (B.Watson)
2 Timeline (For Elvin) (P.Metheny)
3 The Burning Sand (A.Alaadeen)
4 ASR' (A.Alaadeen)
5 And The Beauty Of It All (A.Alaadeen)
6 Wheel Within A Wheel (B.Watson)
7 Midwestern Nights Dream (P.Metheny)
8 Jewel (B.Watson)
9 Question And Answer (P.Metheny)

マット・ケーン(ds)は初見、メンバーも知られていないのでローカル・ミュージシャンだと思います。
カンサスは東西の融合地で「カンサス・シティ・ジャズ」と呼び名があるほどにジャズの盛んな所です。
全9曲は現存のカンサス出身の3人の名プレイヤーの曲を演奏しています。
キッチリと3曲づつです。
ボビー・ワトソン(as)とパット・メセニー(g)はジャズ・ファンならもちろん知っていますね。
でもアーマッド・アラディーン(ts)は初めて聞いた・・・カンサスからほとんど出なかったと思われます。
地元のジャズ・シーンでは良く知られたミュージシャンで尊敬されている人物。
どんなプレイヤーかと検索したらYouTubeで何曲か聴けました。
コルトレーン派・・・バラード奏法に独特の雰囲気を持ったテナー奏者でした。
けれど作品はほとんど入手不可能のようです。

3管編成のハード・バップ・アルバムです。
内容はやはりこの地方が持つ独特の風土があります。
粘っこく絡みつくというか、土の香りがするブルース色の強い演奏が聴けました。
ベストは音の広がりを持つ曲、メセニーの(7)で分厚いアンサンブルが魅力です。
アラディーンの(4)の曲想も面白かった。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Yasumasa Kumagai 熊谷ヤスマサ(p) [Y (piano)]

*YASUMASA KUMAGAI TRIO / J-STRAIGHT AHEAD

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熊谷ヤスマサ(p)、井上陽介(b)、大阪昌彦(ds)
2015/Jazzy Bear/

1 Draft Beer
2 Moonlight
3 Eternity
4 Chill Out
5 Sunset
6 Thank You Load Word Up !
7 Summer Vacation
8 Perfidia (Alberto Dominguez)

熊谷泰昌(p)さんとの最初の出会いは小林陽一(ds)・カルテットのライブでした。
2009年だったのでもう7年前になりますね。
当時は29歳だったか、新進期待の若手ピアニストでした。
それからも何回か小林陽一・J.J.Mで演奏を聴く機会がありました。

今作は先日、鈴木道子(vo)さんのライブで見かけました。
手に取ってみると共演が井上陽介(b)さんと大坂昌彦(ds)さんという日本を代表するジャズ・メン・・・。
これはどうしても聴いてみたいと思いました。
今作が4枚目のリーダー作のようです。
熊谷さんは1979年生まれの現在37歳、出身は茨城県水戸市です。
1998年渡米、2000年にバークリーを卒業後、ニューヨークでロバート・グラスパー(p)に師事したとのこと。
グラスパーは今や最も影響力のある先進のピアニストの1人です。
熊谷さんは切れ味よりもメロディ・メーカーとして勝負するタイプです。
美しいメロディ・ラインが特徴ですがグラスパー流のトリッキーな一面を持ち、そのスタイルに魅力があります。
全8曲は1曲を除いて全て自身のオリジナルです。
(1)、(7)がアップ・テンポの曲で疾走感があり3人の絡みがより刺激的に聴こえました。
(2)は最も現代風なテーマと雰囲気を持っていて井上さんのソロ、続く熊谷さんのソロが素晴らしいです。
(4)では熊谷さんのピアノと大坂さんのドラムスとのコンビネーションが聴きどころになりました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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Matt Brewer (b) [M (bass)]

*MATT BREWER QUINTET / UNSPOKEN

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matt brewer(b), ben wendel(ts),
charles altura(g), aaron parks(p), tyshawn sorey(ds)
2016/Criss Cross/

1 Juno (M.Brewer)
2 Unspoken (M.Brewer)
3 Twenty Years (B.Frisell)
4 Lunar (M.Brewer)
5 Evil Song (M.Brewer)
6 Cheryl (C.Parker)
7 Anthem (M.Brewer)
8 Aspiring To Normalcy (M.Brewer)
9 Tesuque (M.Brewer)

マット・ブリュワー(b)は初見だと思います。
ベーシストのリーダー作ということで手が伸びました。
現在の最新のサウンドはこういうものなんでしょうか。
近頃は新しいサウンドを全然聴いていないので分かりませんが。

全9曲は自身のオリジナルが7曲にその他2曲の構成です。
中でもビル・フリーゼル(g)の作品を取り上げているところにブリュワーの音楽性のヒントがあります。
各々が似たようなパターンのフレーズを奏でて、それを幾何学的に組み合わせていく手法。
変拍子や転調を繰り返すのは当たり前、勝手にやっているようだけど十分に計算されている。
一見おどろおどろした感覚のフリー・ジャズ的要素を持っています。
サウンド的にはどれも似ているので一枚を聴き続けるのはけっこうきつかったです。
私的ベストはチャーリー・パーカーの古典(6)「Cheryl」で、この解釈が素晴らしかったです。
ただこの1曲の為に買うのは少々つらいと思います。

(まじめ系)

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Willie Jones Ⅲ (ds) [W (drums)]

* WILLIE JONES Ⅲ / GROUNDWORK

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willie jones (ds),
eric reed(p), buster williams(b), warren wolf(vib)(1,2,4,6,7,8),
eddie henderson(tp)(2,4,7,8), stacy dillard(ts)(2,3,4,5,7,8,), steve davis(tb)(2,4)
2016/WJ3/

1 Git'cha Shout On (E.Reed)
2 Hindsight (C.Walton)
3 Dear Blue (F.Wempe)
4 Toku Do (B.Williams)
5 Charity (S.Irvy)
6 Groundwork (C.Walton)
7 New Boundary (E.Reed)
8 Jamar (R.Penland)

地味ながら堅実なドラマー、ウィリー・ジョーンズⅢの自主制作盤です。
ウィリーはあわてず騒がずの安定したドラマーでルイス・ナッシュと同じマックス・ローチ系のドラマーです。
特にシンバルの使い方が上手だと思います。
全8曲はメンバーのオリジナル3曲、シダー・ウォルトン2曲、その他3曲の構成です。

ここでの決め手は明らかにエリック・リード(p)だと思いました。
随所で目立つリードのピアノが聴きどころです。
特にバラード(4)「Dear Blue」でのリードが群を抜いて良かった。
次点は注目していたウォーレン・ウォルフ(vib)をフューチュアーした(6)「Groundwork」です。
ただ他の曲は平均的でいまひとつインパクトがありませんでした。
地味なリーダーの特徴がそのまま出てしまった感じかな。

(中間系)

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Will Vinson (as) [W (sax)]

* WILL VINSON QUINTET / PERFECTLY OUT OF PLACE

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will vinson(as,fl,synth), mike moreno(g),
gonzalo rubalcaba(p,rhodes,synth), matt penman(b), jeff ballard(ds),
the mivos strings quartet(1,4,5), jo lawry(vo)(1,4), jamey haddad(per)(4)
2016/5Passion/

1 Desolation Tango
2 Upside
3 Willoughby General
4 Skyrider
5 IntroTo Limp Of Faith
6 Limp Of Faith
7 Stilskin (Some Drunk Funk)
8 Chalk It Up
9 The Clock Killer
10 Perfectly Out Of Place

ウィル・ヴィンソン(as)は初見です。
以前「ライブ・アット・スモールズ」のアルバムが気になったけどパスしてしまいました。
ここはゴンザロ・ルバルカバ(p)の参加が決め手になりました。

全10曲は全てヴィンソンのオリジナルです。
これがヴィンソンの求めるサウンドか・・・多分に実験的要素も含んでいると思います。
シンセサイザーの使用、ストリングス・カルテットの起用、ヴォイスも入ります。
サックス&ギターのユニゾンは現代の主流派、浮揚感のあるサウンドを生み出す。
それにシンセの電気的な音の広がりを加味していく。
ソロイストに他の楽器を絡ませる手法もいかにも現代的です。
多重録音もあった。

聴いていて疲れてしまいました。
何しろ84分の長丁場・・・いかんせん長過ぎる。
(2)や(4)の速いテンポの曲はいいけれど、ボワーンのとしたつかみどころがない曲はイマイチでした。
(6)はルバルカバとのデュオ、表題曲の(10)はギター抜きのカルテット演奏です。

(まじめ系)

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Jerry Weldon (ts) [J (sax)]

* JERRY WELDON QUARTET / ON THE MOVE !

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jerry weldon(ts),
bobby pierce(org), steve homan(g), mike clark(ds)
2015/Doodlin' Records/

1 Do You Know A Good Thing When You See One ? (S.Scott)
2 Black Velvet (I.Jacquet)
3 Donald Duck (D.Patterson)
4 Stringin' The Jug (G.Ammons)
5 You've Changed (B.Carey/C.Fischer)
6 There Are Such Things (S.Adams/A.Bauer/G.Meyer)
7 Till There Was You (M.Willson)
8 On The Move ! (J.Weldon)

ジェリー・ウェルドン(ts)は初見です。
テナー・サックスのワン・ホーンでバックがオルガン・トリオとくればコテコテ・ジャズ路線と相場は決まっています。
演目もシャーリー・スコット(org)、イリノイ・ジャケー(ts)、ドン・パターソン(org)、
ジーン・アモンズ(ts)といったその系統のジャズ・メンの曲が並んでいます。
当然ながらファンキー&ソウルフルでゴリゴリな演奏を予想しました。
でも聴いてみると全体的にスムーズでスマートに展開しています。
ウェルドンのテナーはビック・トーンで豪快・・・よく鳴っていて抜けがいいです。
ストレートな音色は魅力がありますがいかんせんバックのオルガン・トリオが弱いです。
まとわりつくようなソウルやグルーブ感が感じられないのは致命的だと思います。
この編成ならやはりブルージーな泥臭さやベトベトとしたコッテリ感が欲しいですね。

私的ベストはスタンダードの(5)「You've Changed」です。
このバラードが素晴らしくて、多分これがこのグループの持ち味だと思います。
スマートで夜のムード満点・・・つまりあえてコテコテ・ジャズを選曲する必要はなかった。

(くつろぎ系)

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